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第79話 レギュラーメンバーみたいだなっ!(挿絵有り)

初心者であるルイルイの運転でようやく別荘に到着した一矢達だが...

「さぁ、着いたぞ!! 『ダーリン』アンド『ミジンコ共』!!」


「 「 「 「 ウエ――――――ッッ!!!! 」 」 」 」



「ルッ…ルイルイ、てめぇ…。な…なんちゅう運転するんだっ!! 全員、車酔いしたじゃねぇかっ!!」


 それに直進の時は、メチャクチャスピード出しやがって……

 何度も命の危険を感じたぞっ!!


「ハァーハッハッハッハ!! すまんすまん。まぁ、初心者だから許してくれっ!!」


「初心者だったら初心者らしい運転をしろよっ!! 舞奈を見てみろっ! アイツ、食べたお菓子を全部吐いてるじゃねぇかっ!!」


「ダーリン、何を言っている。あれだけお菓子を食べていたら誰だって吐くぞ。これは私の運転の問題だけでは無い! これはマイマイの食欲にも問題があるぞっ!!」


 う―――ん…。なんとなく当たっているから言い返せねぇ……


「しっかし、やはり暑いな……。まぁ、車の中でエアコンも効いているし、上着を着ていたから余計に暑いんだが…。さて、現地に到着したし、そろそろ上着を脱ぐとしようか…」


 えっ??


「ルッ…ルイルイ! アンタ、何て服装をしてるんだっ!? ほとんど水着みたいな服装じゃねぇかっ!! そっ…それでも教師かよっ!?」


「何を言っている、ダーリン。私はダーリンが一番好きそうなファッションをしたまでだ! どうだ、ダーリン? こういうファッションがお好みなんだろ?? アイドル時代の私はいつもこんな格好をしていたしな…。それに私は知っているんだぞ。ダーリンの部屋に、アイドル時代の私のポスターが貼っている事もな!!」


「べっ…別に…、す…好きじゃねぇしっ!! っていうか、なんで俺の部屋の壁にアイドル時代のルイルイのポスターが貼ってあるのを知っているんだっ!?」


「フフフフ…。『元人気占い師』の私をあなどってはいけないなぁ。私は何でもお見通しなんだよ…」


「なっ…何が『人気占い師』だっ!! 『アーカイ部OB』から情報を搔き集めていただけで、タダの『インチキ占い師』じゃねぇかっ!! それに俺の部屋の中の情報まで知っているなんて、ある意味『犯罪』だろっ!? 俺、違う意味でルイルイがとても怖く感じてきたぜっ!!」


「ハッ…ハッハッハッハ!! ダーリン。まぁ、そんな事はどうでもいいじゃないか。それよりも私とダーリンが同じ部屋になる方法でも考えよう!! 今はそれを考える方が先決だっ!!」


「そっ…それこそ、どうでもいい事だわっ!!」



挿絵(By みてみん)


「テルマ~。アンタちょっと、舞奈ちゃんの背中をさすってあげたら?」


「なっ…なんで私なの!? そんな事言うなら菜弥美がさすってあげればいいじゃない! 私は絶対無理だわ…。『もらいゲロ』をする自信があるもの!!」


 テ…テルマ先輩! そんな可愛い顔をして『もらいゲロ』なんて言わないでくださいよっ!!


「私だってそうよ! きっと『もらいゲロ』をするわ!! あっ、そうだ! 子龍、アンタは顔が横に向いているんだから、舞奈ちゃんの悲惨な光景を見ないで済みそうだから、アンタが舞奈ちゃんの背中をさすってあげてよ!!」


 菜弥美先輩、えらい無茶ぶりだなっ!!


「かっ…勘弁してくれよ!! ぼ…僕は舞奈ちゃん、少しだけ苦手なんだよ…。出発前にもバックで顔面を殴られてるし…」


 それはアンタが舞奈に余計な事を言ったからだろっ!!


「ここはやはり、クラスメイトの一矢君が舞奈ちゃんを介抱するべきだと思うよ…」


「しっ…子龍、てめぇっ!!」


「ゴ…ゴメン、ボス!!」


「ボスじゃねぇよっ!!」


 こうなったら美代部長にお願いするしかないな…。部長だし、従姉妹同士だしな…


「み…美代部長…」


「一矢君! み…見てください!! なっ…なんて豪華な別荘なんでしょう!! 私達、こんな素敵なところで合宿が出来るのですね。わ…私…、とても興奮しています!!」


 美代部長ー!

 どうやら今は舞奈どころでは無いようだなっ!!


「わ…分かりましたよ…。俺は女子の背中をさするってのが、とても恥ずかしくて抵抗があるんですが……。誰もあの舞奈に近付けないんじゃ、俺がやるしかないですね……」


 しゃあねぇな。舞奈のところに行くか…


「一矢君! ちょっ…ちょっと待って!!」

「そうよ、一矢君! 少し待ちなさい!!」


 えっ!?


 菜弥美先輩とテルマ先輩、急に慌てて俺を呼び留めて、一体どうしたんだ??


「一矢君が舞奈ちゃんの介抱をするくらいなら私がするわ。一矢君が舞奈ちゃんの背中をさする必要は無いわ」


「そうね…。一矢君が舞奈ちゃんの背中をさする事によって、とても変な気持ちにでもなられると大変だしね…」


「テッ…テルマ先輩、何て事を言うんですかっ!? なんで俺が舞奈の背中をさするだけで変な気持ちになるんですか!?」


 でもまぁ、実際は女の子の体になんて今まで触れた事無いから、メチャクチャ緊張はするけどなっ!!



「び…びどや~っ!! だ…だずげで~っ!!」

(ひ…一矢~っ!! た…助けて~っ!!)


「あっ…。やっぱり舞奈の奴…、俺に助けを求めてるみたいなんで俺が舞奈のところに行ってきますよ!」


「ダッ…ダメッ!!」


「わ…私が舞奈ちゃんを介抱します!!」


 ビュ―――――ンッ!!!!


「えっ!? 今の…な…何…??」



「舞奈ちゃん、大丈夫ですか…?」


「み…美代お姉ちゃん…」


 今、凄い勢いで舞奈のところに行ったのは美代部長だったのか!?


 っていうか美代部長…、アンタさっきから、みんなの会話をちゃんと聞いてたんじゃないんですか!?


「あぁ、良かった…。美代部長が舞奈ちゃんの介抱をしてくださるんなら私達も安心ね…。悩み事が増えなくて良かったわ…」


「そうね…。一時はどうなる事かと思ったわ…。私も今から気にし過ぎるのは、とっても疲れるし……」



 ん? この二人は一体、何を言っているのだろうか…?

 意味が全然、分からんぞ。


「フフフフ…。今回の夏合宿でこいつ等、ライバル共を蹴散らしてやる…」


 ルイルイも何を言っているのか全然意味が分からんぞっ!!



 ガチャッ ギー…


「あっ…あなた達!! いつまで別荘の入り口でごちゃごちゃしてるのよっ!! 早く中に入りなさいよっ!! 私達、待ちくたびれたじゃないっ!!!!」


 えっ!?この声はまさか……


「なっ…なんで、花持先輩達、『エグゼクティ部』がここに居るんだよっ!!??」


「あ…当たり前でしょ!! 私達は布津野君の『傘下』なのよっ!! だから『傘下』である私達が布津野君を、この『夏合宿』で『おもてなし』するのは当然の事じゃないの!!」


 はっ?はぁ―――っ!?


 な…なんてこった!!


 この人達との絡みは『ドッチボール対決』だけで終わりだと思って安心していたのに......

 これじゃあまるでこの人達は、この小説の......



「レッ…レギュラーメンバーみたいじゃねぇか――――――――――――っ!!!!」



お読み頂きありがとうございます。

乙女心と鈍感な男の掛け合いはいかがだったでしょうか?書きながら私は少しイラっとしましたよ(笑)


そして別荘で待ち構えていたのはまさかの花持蘭那率いる『エグゼクティ部』の面々

これは絶対に『普通』の『夏合宿』になるはずがないのは確定しましたね(笑)

次回もどうぞお楽しみに(^^)/

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