第74話 降ろしてくれ~っ!(挿絵有り)
『ネガティ部』奇跡の大勝利!!
「勝ったぞ~っ!! 俺達、ネガティ部の勝利だ~っ!!」
「グスン…。わ…私達、本当に勝ったのですね……」
「美代部長!! 最後のアタック凄かったですね!! ドッチボールじゃないみたいでしたよ!! お…俺、メチャクチャ興奮しましたっ!!」
「美代お姉ちゃん!! 美代お姉ちゃんのアタック…久しぶりに見たわ! やっぱり美代お姉ちゃん、バレーボールの才能あるのよ!!」
「ま…舞奈ちゃん…。なっ…何を言っているのですか!? わ…私にバレーボールの才能なんてありませんよ……。それに私がバレーボールをやっていたのは小学生の頃ですし……」
えっ!?美代部長、小学生の頃にバレーボールをやっていたのかっ!?どうりで意外と…いや、意外どころか、かなりの運動神経だぜっ!!何故そんな美代部長が『ネガティ部』の部長なんてやっているんだろう…?
「み…みんな! 最後の僕のジャンプパス見たよね? ねぇねぇ! 凄かったと思わない!? 凄かったよね!?」
「今回の勝利は美代部長の絶対ボールに当たらない反射神経と絶対に投げたら当たる前妻木さんの豪速球のおかげよね!?」
「そうね、菜弥美…。私もそう思うわ…。それと…一矢君の考えた作戦のおかげね」
「テ…テルマ先輩…。そ…そんな事言われたら俺…メチャクチャ照れるじゃないですか~っ!!」
「み…みんな! 僕のジャンプパスも勝利に貢献したよね!?」
「フツオ…。今日は全然お役に立てなくて悪かったなぁ……」
「わっ、私もよ一矢君…。本当にゴメンなさい!!」
「二人共、何を言ってるんだよ! 二人と前妻木先輩が助っ人に入ってくれたおかげで今日の対決が成立したんじゃないか! 逆に俺がお礼を言いたいぜっ! 本当に有難う!!」
「やっ、やめてよ。一矢君!! 照れるじゃない!」
「そうだぜ。フツオ! お礼なんて言わないでくれっ! お前にお礼は似合わねぇぞ! お前に似合うのは『突っ込み』だけだ! それにお礼なら後で俺を快く送り出してくれたうちの部の亀羅馬部長にでも言ってくれよな!」
「『突っ込みだけ』ってなんだよっ!?」
「それとお礼を言うなら、今日の『ドッジボール対決』を応援してくれたうちのクラスの人達や他のクラスの人達に、したほうが良いわよ……」
「そっ、そうだな。聖香! 今日の対決で一つ分かった事があるんだ。それはうちの『ネガティ部』って学園内で結構人気あるんだなって……」
「そりゃそうだぜ、フツオ! なんてったって『ネガティ部』はお前以外、『美男美女』の集まりだからなっ!!」
「オイッ、俺以外って失礼な奴だなっ!! まぁ…本当の事だから言い返せないのが悔しいが……」
「そ…そんな事無いわよ! 一矢君も『美男』では無いけど…十分にカッコイイと思うわ!! …あっ」(ポッ……)
「あ…有難う…聖香…。そんな事言ってくれるのは聖香ぐらいだよ」
「ひっ…一矢君!! わっ…私も一矢君はカッコイイと思っているぞっ!!」
ワ―――ッ! ビックリした! 誰かと思えば菜弥美先輩かよっ!?
「菜弥美先輩もありがとうございます。全然、俺なんかカッコよくは無いですが、嘘でもそう言ってもらえて嬉しいです」
(ポッ……)「い…いや、嘘じゃないから……。う〜ん、どう言えば信じてもらえるのかしら……」
(う~ん…これは悩み事が増えそうだわ……)
「菜弥美の言う通りよ…。私も一矢君はカッコイイと思うわ……」
「テッ、テルマ先輩まで…。あ…ありがとうございます!」
「それよりも私…。そろそろギャラリーの視線に耐えられないから、もうおうちに帰りたいのだけど……」
「いっ、イヤイヤイヤ~っ! テルマ先輩、家に帰るのはもう少し待って下さい! まだ大事な事が終わっていませんので」
「ヒトヤン君!!」
「布津野君!!」
「ふつのくん……」
えっ!? この声は…。も、もしかして……
「テンテン部長に根津部長に津田部長!!」
「いや~、とても良い対決だったね~っ!! それにうちのムキムキが活躍してくれて、そして僕の大好きなミヨミヨやヒトヤン君がいる『ネガティ部』が勝ったんだから、僕としては最高の喜びさ~っ!!」
「布津野君!! 俺は総会の時から君を気に入っていたから君達『ネガティ部』が勝ってくれて本当に良かったよっ!! ただ、あの越智子君の動きはどう考えても『アクティ部』向きだよなっ!?」
「ふつのくん…。いや、『ネガティ部の異端児』ふつのくん! 君は見た目は二流だが中身はどうも一流の匂いがするよ。さすが私が気に入っただけの事はある……」
ネッ…『ネガティ部の異端児』って…。コレ喜んでも良いのか!?
「ミヨミヨ~っ!! ちょっとこっちに来てくれないか~いっ!! 今から『四大茶部 部長』四人でヒトヤン君を胴上げしたいんだよ~っ!!」
えっ!?この人、何を言ってるの!!??
「はっ、はい! わかりました!」
へっ?美代部長!?テンテン部長の事をあれだけ拒絶しているのに『胴上げ』の誘いにはのるんですかっ!?
ササッ!!
早っ!!俺の背後に回るの早っ!!
「ちょっ…ちょっと…! み…皆さん…。ま…待ってくださいよっ!!」
「よしっ!! 布津野君を胴上げするぞ―――っ!!」
「 「 「 「 お――――――っ!! 」 」 」 」
「ウギャ――――――ッ!! や、やめてくれ~っ!!」
ワ―ショイッ!! ワ―ショイッ!! ワ―ショイッ!!
「おいっ! あれ見てみろよ!! あの『四大茶部』の部長さん達があの『普通の子』を胴上げしているぞっ!!」
「ほっ、ほんとだっ!! あの『普通の子』は一体、何者なんだっ!?」
「噂では『なんか凄い普通の奴』って言われているらしいぞ!」
「でも今さっき『クリエイティ部 部長』の津田さんが、あの子の事『ネガティ部の異端児』って言ってたぞ!!」
「やっぱ、あいつ凄い奴じゃないのか!?」
「この学園で『異端児』と呼ばれたのは四人目だな……」
「かっ、亀羅馬部長!? どういう事ですか!?」
「四人目って!?」
「私達にも教えてください!!」
「あぁ、いいだろう...。まぁ、我々『アーカイ部』が代々保管している資料に基づいての情報だが…。この『名染伊太学園』が創立されてから『異端児』と呼ばれていた者は四人いたらしい。初代はかなり昔の人で、まだ『アーカイ部』が創部する前の事なので噂が残っている程度だ。しかし、二代目と三代目はしっかりと『アーカイ部』が保管している資料に残っている……」
「えっ!? そうなんですか!? そ、それでは二代目、三代目はどんな人なんですか!? あの『普通の子』と同じような感じの人達なのですか!?」
「フフフ…。まぁ簡単に言えば全然違うだろうな。まず『二代目異端児』の名は『丘司那一志』といい、『元ポジティ部 部長』兼『初代ネガティ部副部長』で『ネガティ部』を創った男だっ!! そして『三代目異端児』の名は『久地川瑠衣』! 皆も知っているだろう。そう……『元ポジティ部 部長』兼『元アイドル』でもあり『現ネガティ部顧問』だ!!」
「 「 「 「えっ、え――――――――――――――っ!!!!」 」 」 」
ワ―ショイッ!! ワ―ショイッ!! ワ―ショイッ!!
「おっ、お願いだから、もうやめてくれ~っ!! っていうか俺が胴上げされて困っている間に向こうの方で何を盛り上がってるんだよっ!? メチャクチャ気になるじゃねぇかっ!!」
「ひ…一矢君…。いいなぁ…。僕もジャンプパスで活躍したんだけどなぁ…。あぁ…僕も胴上げされてみたいなぁ……」
「子龍先輩は体が大きいから胴上げは皆さん、シンドいんじゃないですかね…?」
「まぁ、それもそうだね。舞奈ちゃんと同じだね……」
バコッ!! バシッ!! ベシッ!! バッコーーン!!!!
「ウギャ―――――――――――――――ッッ!!!!」
ワ―ショイッ!! ワ―ショイッ!! ワ―ショイッ!!
俺が胴上げされて浮かれている間に、あの『エグゼクティ部』の奴等はどうしてるんだ!?対決前にかわした『約束』の件も話さないといけないのに……
早く『エグゼクティ部』の奴等と話をしたいんだよ~っ!!奴らはどうなったんだ!?
かなり落ち込んでいるんじゃないのか!?まぁ対決前の花持部長は『廃部』については全然、気にしていない様子だったけど……あぁ~、気になるな~っ!!
これはやはり……
次回に続くのか―――――――――――――――――――――――っ!!??
お読み頂きありがとうございます。
一矢が『普通』の少年からドンドン変化していっていますね。まぁ、本人はそれを望んではいませんが(笑)
今後の一矢と『ネガティ部』に注目です!
そして負けた『エグゼクティ部』はどうなるのか!?
次回をお楽しみに~(^_-)-☆




