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第72話 なんか、ラブコメっぽいよなっ!(挿絵有り)

子龍先輩同様、エグゼクティ部女子部員の顔面にもボールが!!

果たして大丈夫なのかっ!?

「わ~あぁ…あの子、かわいそうに……」

「ボール…思いっきり顔面に当たったわよ……」


「な…なんと! 『ネガティ部助っ人』の一人、二年の『前妻木まえむき』さんが投げた『剛速球』が、いっ…一年の『野家乃やけの紅伊奈くいな』さんの顔面に直撃した―――っ!! 『野家乃やけの』さんは大丈夫なんでしょうか!?」


「くいな! 良くやったわ! アンタいつもどんくさくて気の利かない子だから心配だったけど、ちゃんと私の役に立ったわね!! 褒めてあげるわ~っ! オーホッホッホ~!!」


 ちっ…何て部長だ......


 部員の顔面にボールが当たったのに心配の言葉もかけないのかよ!?

 それも女子の顔なのに……


「っつ……。いっ、痛い……」


「お…おい、大丈夫か? 野家乃やけのさんだっけ? 別にあんな部長の盾なんかになる必要ねぇじゃん。それに女の子なんだから特に顔は気を付けないと……」


「うっ…。べ…別に私は良いのよ…。わ…私みたいな『ブス』で『デブ』な女なんか……」


「バカ野郎!! 何を言ってるんだ!! 『ブス』とか『デブ』なんて関係ねぇだろ!! そんな事、誰も言ってねぇよ…。それよりも、やっぱ女の子は男なんかより体はデリケートだろうし、顔に一生残る様な傷でも出来たらどうするんだよ!? それこそ最悪じゃんか!! こんな試合にそこまで体張る必要ねぇよ!!」


「で…でも……。私達、敵同士だし……」


「『でも』じゃねぇ!! 『敵同士』!? そんなの関係ねぇよ!! 俺達は『部活』は違っても同じ『名染伊太学園』の仲間じゃねぇか!! 顔に怪我をしてまで頑張る程の事はねぇよ! ほらっ、つべこべ言うな。俺のハンカチ貸してやるから、早く鼻血やら顔に付いた土を拭き取るんだ!」


「えっ…? あ…ありがとう……」(ポッ…)


挿絵(By みてみん)



「くいな~っ!! そこ動くんじゃないわよっ!! とりあえず越智子美代の前に、そこの『普通の子』を脱落させるから~っ!!」



「お――――――っと!! 野家乃やけのさんに当たったこぼれ球を花持部長が拾い、そして目の前にいる一年『普通の子』目掛けてボールを投げようとしているぞ―――っ!!」


 二人共『普通の子』って何だよ!?

 ちゃんと名前で呼べよ!!



 (スクッ…)バンッ!!スルー…ポトン……


「あ―――っ!? くっ…くいなっ!! な、何でよっ!?」


「お――――――っと!? 花持部長が『普通の子』目掛けてボールを投げた瞬間に野家乃さんが急に立ち上がり、ボールが背中に当たってしまったぞ―っ!! 結果、『普通の子』を守った形になってしまった~っ!!」


 『普通の子』は余計だっ!!


「くいな~っ!! 何で私の邪魔をするのよっ!? せっかく先程褒めてあげたばかりなのにっ!! ホントあなたって役立たずねっ!! もういいわっ! サッサと外野に行きなさいよっ!!」


「野家乃さん…背中大丈夫か? 何で急に立ち上がったんだよ? 敵の俺を庇う形になってしまって……」


「フフ…。あなたが『敵』じゃないから…。『仲間』だから…。あなたがさっきそう言ってくれたから…。あなたのお陰で…『封印していた自分』に戻る決意ができたし…お礼よ。『布津野君』、ありがとう……」


「『封印していた自分』?? 何の事だ?」

(あっ、この子は俺の名前をちゃんと呼んでくれたな!)


「それは秘密よ。『二学期』になったら分るわ……」


「へっ?? 『二学期』…??」


「くいな~っ!! 何、敵の『普通の子』と『普通』に話をしているのよっ!! 早く外に行きなさい!!」


 ややこしい言い方するんじゃねぇよっ!!


 クルッ!!


「花持部長! 私、たった今『エグゼクティ部』を退部します!! 短い間でしたがお世話になりました!! 有難うございました!!」


 え―――っ!? マジかっ!?

 試合中に退部なんて聞いた事ねぇぞっ!!


「くっ、くいな~っ!! あなた何を言ってるの!? 退部って何よ!? 容姿はそんなんだけど、ちょっとだけお金持ちだから『エグゼクティ部』に誘ってあげたのに!! それも試合中に…意味が分からないわっ!!」



「お――――――っと~!! まさかの『ドッジボール対決』中に『エグゼクティ部』から退部者がでたぞ――――――っ!! これは前代未聞です!!」






「ハッハッハッハ~ッ!! これは面白いな~っ!! カイカイ、メチャクチャ盛り上がってきたね~っ!?」


「フフフ…そうだな。『二学期』が楽しみだ……」


「『二学期』!? カイカイ、『二学期』って何の事だい~っ!?」


「いや…こちらの話しだ…」


「会長…。あの『野家乃さん』の事をご存じなのですか?」


「あぁ…知っているよ。私の従妹だからな……」


「へぇ…そうなんですか? また後でゆっくり教えてくださいね......」


「あぁ…後で、ゆっくりとな……、きり…たん……」





『試合開始から一時間経過』



 ハァ…ハァ…ハァ…ハァ〜……


中にいる俺達のチームはボールを当てられっぱなしだったけど、数少ない外野に行ったボールを前妻木先輩が確実に相手チームにボールを当ててくれたから、なんとか、ここまで来れたぞ…。で…でも……


 ハァ…ヤバイ…。もう体力の限界だぞ……



「さぁ、メチャクチャ長い戦いになりました!! 実況している私も疲れてきたので早く家に帰りたい気分です!! しかし、私は『アーカイ部 アナウンス担当』のプライドに賭けて最後までしゃべり倒しますよ~っ!!」


 別に喋り倒さなくても良いしっ!!


 最初から実況なんていらねぇんだよっ!!

 シンドいなら早く家に帰れよ!!


「コートの中に残っているのはお互いに二名ずつ!! 『ネガティ部』の生き残りは越智子部長アンド『普通の子』!!」


 あのアナウンス、同級生だったらぶん殴っているところだぜっ!!


「そして『エグゼクティ部』の生き残りは花持部長アンド『上空うえから士仙しせん』の双子の妹!副部長の『上空うえから芽仙めせん』!!」


 えぇ―――っ!?


 あの『恐竜』みたいな人と双子の兄妹だったのかっ!?

 全然似てないんですけど!!

 っていうか、似てなさ過ぎだろっ!!


「ひ…一矢君、大丈夫ですか? 息がとても上がっている様に見受けるのですが……」


「だ…大丈夫…とは言えませんが、ここまで来たら死に物狂いで頑張りますよ! それよりも美代部長は大丈夫なんですか!?」


「え、えぇ…。私は全然平気です。やはり一矢君と一週間、『特訓』した成果がでているのだと思います。一矢君、私の『特訓』に付き合っていただき、ありがとうございました」


「いえいえ、そんなお礼なんて良いですよ。ただ一緒にランニングをしただけじゃないですか。まぁ、そのお陰で美代部長と俺は他のメンバーよりも少しだけ体力がついたと思いますけどね……」


 そうさ、俺はあの時、思い出したんだ。

 美代部長と初めて出会った『あの時』の事をな!


 美代部長のあの尋常じゃない身のこなし方……

 きっと『ドッジボール対決』に役立つんじゃないかってな!


 俺の言っている意味が分からない奴は『ネガティ部!第一話』を読み返してくれよなっ!!


 俺達がボールを投げまくって相手に当てるってのは、最初から難しいとは思っていたさ。


 でも、当てられない様にする事なら俺達にだって出来ると思ったんだ。

 

 そして美代部長なら、絶対ボールに当たらないだろうと......


 しかし心配な事は一つだけあった。

 そう、『体力』さ!


 いくらボールを避けられても、体力は必要だからいずれ疲れが出てくる…


 だから先に相手が疲れてもらう為に、こっちは奴等よりも体力が無いといけなかったんだ!


 でもその心配も『特訓』のお陰でなんとかなりそうだ。

 オマケで俺も意外と体力がついていたみたいだしな!


 まぁ、ボールを投げるのはからっきしだけどな!ほっといてくれっ!



「ハァ…ハァ…ハァ…。上空さん、大丈夫?」


「は…はい、花持部長…。私は大丈夫です!!」


「さすが、『エグゼクティ部 副部長』ね。その意気よ! 絶対に私達が勝つんだからねっ!!」



 


さぁ、どうしようか……

このまま相手が疲れ果てるのを待つか?


それとも何か手を打つか?

う~ん…難しいなぁ……


「一矢君…。ちょっと良いですか?」


「えっ? なんですか? 美代部長……」


「私に作戦があるのですが、聞いていただけませんか…?」


(ヒソヒソ……ヒソヒソ……)


「えっ…え―――っ!? 美代部長、本当にその作戦で良いんですか――――――っ!?」


お読み頂きありがとうございます。

いよいよ『ドッジボール対決』もクライマックスです。

果たして勝負の結果はいかに!?


次回をお楽しみに~


また最近ブックマークが増えています。本当に有難うございますm(__)m

凄くやりがいを感じています!!

つきましては誠に勝手ながら『評価点』の方も採点していただけると更にやる気マックスになりますので何卒、宜しくお願い致しますm(__)m

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