第71話 スポコンかよっ!(挿絵有り)
いきなり子龍先輩が顔面にボールが当たり離脱...
一体どうなることやら......
「 「 「 キャ―――――――――ッ!!!! 」 」 」
「子龍君の顔面にボールが当たったわよ!! 子龍君、大丈夫かしらっ!?」
「あっ!! 子龍君が起き上がったわよ!!」
「ホントだ!! 鼻から血が流れているけど大丈夫そうよ!!」
「あぁ…良かったわ……」
「でも、鼻から血を流している子龍君も素敵よね!!」
『鼻血ブー野郎』の、どこが素敵なんだよ!?お前等、勝手に言ってやがれっ!!
「ひ…一矢君…。ご…ごめんよ……。いきなり脱落してしまって……」
「し…仕方無いですよ。まだ試合は始まったばかりですし…。それよりも顔、大丈夫ですか? 鼻血が止らないみたいですけど……」
「だ、大丈夫だよ…。心配してくれて、あ…有難う……」
「そうですか! 大丈夫なら、サッサと前妻木先輩のいる外野に行ってくれませんかっ!? 俺、早くボール投げたいんで!!」
「クァ―――ッ!! 優しさからの冷たさっ…!たっ、たまらないねぇっ!!」
「うるせぇ―――っ!! サッサと行けよっ!!」
「なっ…何っ? あの子!!」
「『普通の子』のくせに超イケメンの子龍君にあんな偉そうに!!」
チッ、マジで外野の奴等うるせぇな!!
まぁ、そんな事を気にしている場合じゃ無いよな......
早くボールを投げなければ......
俺は球技はからっきしだから、とりあえず前妻木先輩の所にボールを投げよう……
「そぉらよっと!」ヒュンッ
ボトッ……コロコロ、ピタ……
「あれっ?」
「なぁに? あの子! ボール、ほとんど前に行かなかったわよ!?」
「子龍君にあれだけ偉そうにしてたくせに、一体何なの!? メチャクチャ下手くそじゃないのっ!!」
カ―――ッ......!!
メチャクチャ恥ずかしい……
穴があったら入りたい気分だ……
「よしっ! チャンスよ、贅太! 越智子美代の顔めがけて思いっきりボールを投げてやりなさいっ!!」
ヤ、ヤバイっ!!
『エグゼクティ部』で一番チャラそうな『グラサン野郎』にボールを取らせてしまった!!
「オッケー! まかせろっ! 越智子ちゃんゴメンね~っ!」
(顔には絶対当てないからねっ)
ゴゥッ!!
ヤバイ!
ものすごく早いボールだっ!!
ヒュッ
「!!??」
「なっ…何だ、今のは!? 越智子さんのあのボールを避けるスピード…、じ…尋常じゃ無いわ!!」
「あれぇ~、おかしいなぁ…。俺、結構本気で投げたんだけどなぁ……」
「贅太! アンタ、コントロールが悪いんじゃないのっ!?」
「そっ、そんな事ねぇよ!! 俺はコントロールには自信があるんだぜっ!!」
「お~っとぉ~っ!? 越智子部長にボールを当てれなかった三年『斬麻伊贅太』さんが花持部長に怒られているぞ―――っ!! 亀羅馬部長、今のはどう思われましたか!?」
「あぁ、たしかに斬麻伊のボールのスピードもコントロールも文句なしだった。だがしかし、越智子君のボールをかわすスピードの方が凄かったという事だろう……」
「こうなったら…。『士仙』!! 外から越智子美代を狙いなさい!!」
うわ―――っ!!
今度は恐竜みたいな人が美代部長を狙っているぞっ!!
「さぁ! 二年で双子の兄『上空士仙』が巨漢を活かして思いっきりボールを投げようとしているぞ―――っ!!」
こっ、これはヤバイぞっ!!
二階から投げてくる様な感じだぜっ!!
ブンッ!!
(グッ)ササッ!!
「さすが美代部長! あっさりかわしたぞっ!!」
ドンッ!!
「いっ、いったーいっ!!」
「あ~っ!! 菜弥美先輩!!」
「お~っとォ~っ!! 越智子部長がボールを簡単にかわしたが、その後ろにいた大石さんの『お尻』っ、『お尻』にボールが当たってしまいました~っ!!」
あのアナウンス、何で『お尻』を二回も言ったんだ!?っていうか、そんな事より……
「なっ、菜弥美先輩っ!『お尻』大丈夫ですかっ!? …あっ」
(ギロッ)「ひ、一矢君まで『お尻』って言わないでよ!! わ、私は大丈夫よ! でもボールが当たってしまってゴメンなさい……」
「菜弥美ちゃん…ゴメンなさい…。私が急に避けてしまったばっかりに……」
「いえいえ、大丈夫です! 美代部長は何も気にしないで引き続きこの調子でボールを避けてください!! それが一矢君が考えた、私達が勝てるかもしれない唯一の『作戦』なんですから……」
「あ…ありがとう…菜弥美ちゃん……」
「一矢っ!! 私にそのボールを渡して! どうせアンタが投げても、向こうにいる前妻木先輩達のところまでボールは届かないんだからっ!!」
「まっ…舞奈! お前失礼な奴だな!! 俺にも男のプライドってやつが……。う~ん…はい! 今は素直にお前の言う通りにするわっ!」
『生徒会&四大茶部席』
「カイカイ! さっきのミヨミヨの動き見たかいっ!? 凄いだろ~っ!? みんな彼女のあんな動き見た事ないだろ~っ!? でも僕は知っていたんだぜ~っ!!」
「そうだな。あの動きは私も少し驚いたな。まさか彼女にあんな才能があったとはな…。どうやら、ただの『ネガティブ残念美女』では無かった様だな……」
(コソッ)「えりと君も越智子さんの事は美人だと思っているのね…?」
(ドキッ)「い、いや…そんな事はないぞ…。私が美人だと思っているのは『きりた…』だけだよ……」
「お前等、な〜にアタシの横でボソボソと話しているんだ!?」
「べ、別に何でもない。それよりも津田! テーブルの上に足を乗せる癖を止めないか!!」
「フンッ! そんな小さな事を気にしていたら『一流の芸術家』には成れねぇんだよっ!」
「まぁまぁ二人共! こんな楽しいお祭りの日に、言い争いするのは止めようじゃないかっ!! そんな事よりも海藤! 何で『ネガティ部』の助っ人は『二年生以下』って事にしたんだよ!? 俺が『ネガティ部』の助っ人に入りたかったのにさぁ……」
「フッ…、だからだよ。誰でも助っ人に入れる事にすれば必ずお前達三人が助っ人に入ると分かっていたからさ。お前達が助っ人に入ってしまったら『ネガティ部』の圧勝間違い無しではないか。それでは『四大茶部』を賭けた『ドッジボール対決』が全然、盛り上がらないからな……。生徒会主催競技としては、それでは困る……」
「フンッ! 相変わらず『クールメガネ』だね、アンタは!!」
「でも、カイカイ! 僕の代わりに助っ人に入ったうちの副部長の『ムキムキ』は僕よりも凄いんだぜ~っ!! きっと驚くぞ~っ!!」
「前妻木先輩! 投げますよ~っ!!」
ソレッ!!
「舞奈、ボール投げるの上手だなっ!!」
パシッ!
「よしっ! ついに前妻木先輩にボールが渡ったぞ!!」
「悪いけど、早めに口うるさい花持部長には消えてもらうわ……」
ビュゥンッ!!ギュゥー―――――ンッ!!!!
「お―――っ!! ボールが一直線に今までの誰よりも速いスピードで花持部長に向かっているぞっ!!」
「くっ……『くいな』っ!! 私の壁になりなさいっ!!」
「は…はい……」
えっ!?
『エグゼクティ部』の中で一番『エグゼクティ部』っぽくない、デ…いや、少しふっくらした子が花持部長の前に立ちはだかったぞ―――っ!?
バッッッッコ――――――――――――――――ンッ!!!!
「うわ――――――!! あの子の顔面に思いっきしボールが―――――――っ!!??」
こ、この小説……『スポコン』じゃねえよな――――――――――――――っ!!??
お読み頂きありがとうございます。
『ドッジボール対決』が盛り上がってきました...よね?
ボールの投げる音や当たる音とかの表現って難しいですが、私なりに考えて書いていますのでどうかご了承くださいね。
次回は『スポコン』からちょっぴり『ラブコメ』?になるかもです(笑)
どうぞお楽しみに~




