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第68話 鼻持ちならん奴だなっ!

『ドッジボール対決』に向けて『ネガティ部』に三名の『助っ人』が!!

果たしてこの三名の実力のほどは!?

そして『エグゼクティ部』にはどんな部員がいるのでしょうか?......

「まぁ、本当は応援なんてしたくは無いんだけど……。布津野君がどうしてもって、しつこいメールが何度もきて……。それに、天翔部長の許可ももらったし……」


「えっ… メール!? 前妻木さんも一矢君とメール友達になっているのですか!? そ、それは衝撃の新事実です! ひ、一矢君…、いつの間に彼女と仲良くなっていたのかしら……」


「そうですね。私も一矢君に聞きたい事が増えたわ! そして何故か私の悩み事が増えそうな予感もしたわ!」


 イヤ何で美代部長も菜弥美先輩もそこに食いついてくるんだ!?


「えっ? いやっ…。前に前妻木先輩と校門の前で話をした時に意気投合しちゃいまして…。で、別れ際にメール交換をしたんですけど、ダメだったんですか……?」


「えっ!? 前妻木さんと意気投合になったのですか!? そ、それは良かった…、ですね……」


「布津野君。別に私は君と意気投合だったとは思ってないよ。勝手に決めつけないでくれるかな……?」


「えっ? あっ! すっ、すみません! そうだったんですか!? 俺とは話も合うし、てっきり意気投合したと思ってましたよ!」


「一矢! ちょっとおかしくない!? あの時一矢は遅刻しそうで、慌てて教室に向かったのにどうしてあの状況で前妻木先輩とアドレス交換ができるのよ!?」


 まっ、舞奈…。お前、そんなところまで見てたのかよ!

 恐ろしい奴だなっ!!


「あっ、あぁ…。あれからアドレス交換の事を思い付いたんで、すぐに引き返したんだよ。そうしたらまだ前妻木先輩は下足箱付近にいたんで、慌てて声を掛けてアドレス交換したんだけど…。舞奈、俺…なんか変な事したか?」


「べっ、べ、別に私…何も一矢が変な事をしたなんて一言も言ってないわよっ!!」


 舞奈の奴、何をムキになってるんだ?

 おかしな奴だなぁ……



「ところで皆さん。『ドッジボール』はやった事はあるのですか? 私は球技の中では小学生の頃から結構得意な方なんですが……」


「そっ、そうなんですかっ!? それは助かります! ねっ! やはり前妻木先輩を誘って良かったじゃないですか! テ、テルマ先輩はどうなんですか? 『ドッジボール』なんかは得意なんですかね?」


「『ドッジボール』…。この競技は相手チームの人にずっと見られるから…、私…みんなの視線に耐えられるかどうかが心配だわ……」


「いや、テルマ先輩。どんな競技でも周りに見られまくりなんですから、どうか今回だけは耐えてくださいっ!!」


「一矢君、僕はどうも球技というのは大の苦手なんだよ……」


「子龍先輩! それはアンタが横を向いているからじゃねぇのかっ!? それじゃあ全然ボールが見えないだろっ!!」


「ひっ、一矢君。キッツ〜イ突っ込みをどうも有難う!! ぼ、僕は最近一矢君に突っ込まれるのが『快感』になってきたんだよっ!」


「なっ…何が『快感』だっ!! かっ、帰れー! こんの『変態四十五度』めぇーっ!!」


「オイオイ、フツオ~。『ネガティ部コント』はそれくらいにして、真面目に作戦会議をやろうぜ。じゃないと、ほらっ! 聖香ちゃんが茫然としてるじゃないか」


「ご、ゴメン! 聖香! 『ネガティ部初心者』のお前にはこの場の雰囲気はちょっとキツかったよな?」



「だっ、大丈夫よ! 私はいたって冷静だから……」


 嘘つけっ!

 目が泳いでいるぞっ!!


 (ヒソヒソ……)「ところで一矢君。『ネガティ部』の皆さんって、噂通り本当に『美男美女』ばかりなのね? 私、それにさっきから驚いていて」(……ヒソヒソ)


 (ヒソヒソ……)「だろっ!? でもそれを言うと、皆さん思いっ切り否定するんだよなぁ…。毎日『俺なんかがこの場に居て良いのかな?』って思うくらいなのにさ……。あっ、でも聖香ならウチの部の人達と引けを取らない位に美人だから、もし性格が『ネガティブ』だったら直ぐにでもスカウトしていたんだけどな」(……ヒソヒソ)


(ポッ)「バッ、バカな事言わないでよ。一矢君!!」


「オイオイ、大きな声を出すなよ聖香……」


「一矢と聖香? どうかしたの? また一矢が聖香にバカな事を言ったの??」


「な、何でも無いよ舞奈……。 ん?『また』ってなんだよ!?」



「いずれにしても、うちも『エグゼクティ部』の人達もお互いの事を知らないから作戦の立て様が無いですね……」


「美代部長。『エグゼクティ部』の部長の事も知らないのですか?」


「そうですねぇ……。名前くらいしか知りませんねぇ……。今まで一度も同じクラスになった事がありませんので……」


「そ、それじゃあ、名前だけでも教えて下さい」


「えっ? あっ、はい。彼女の名前は……」



 ガラッ…ガラガラッ!!



「……ッ!!??」



 な、何だ!?


 急に女の人が部室にやって来たぞっ!!

 だ、誰なんだこの女は!?


「あ、あなたはもしかして……、『エグゼクティ部』部長の……」


「皆さんごきげんよう!! えぇそうよ! 私は『エグゼクティ部』部長で、この学園に多額の寄付をしている資産家のパパがいる『花持はなもち蘭那らんな』と言いますの! どうぞ宜しくね……」(低階層ども……)


 んん…!? 


 最後の言葉、『地獄耳』の俺にはしっかりと聞こえたぞ!!


 名前が『はなもち らんな』だと!?



 それに、高飛車で俺達の事を上から見ている様なこの雰囲気は……

 

 どう考えても、この女は……


『鼻持ちならん奴』だぁ―――――――――――――――っ!!!!

お読み頂きありがとうございます。

ついに『エグゼクティ部部長』登場です!!

性格は勿論、名前の通りです(笑)


先日ツィッターでキャラ名を募集していますので私の心に響いた名前(笑)は即採用させていただきますので詳しくは私のツィッターをご覧くださいませ。

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