第67話 作戦会議だっ!(挿絵有り)
生徒会室で一矢は海藤や卯馬に何をされたのでしょうか?......
「一矢君…一矢君?」
「ひっ、一矢っ! 私達の話ちゃんと聞いてる!?」
「えっ? あぁ、聞いてる…聞いているよ…」
「一矢君。生徒会室で何かあったのですか? 生徒会室から戻って来てから何だか様子がおかしい様な気がするのですが……。なんだか元気が無い様な……。あっ! 私のせいですよね!? きっとそうです! 私が部長として頼りないから……」
「み、美代部長! 落ち込まなくてくだい! 俺は全然、大丈夫ですからっ! ホント何でもありませんから。心配させてしまい申し訳ありません。ただ、『四大茶部総会』に出席して、少し疲れただけですから」
「そうだよね。本当に申し訳無い事をしたよ。本来なら副部長の私が美代部長に付いて行かないといけなかったのに……。でも私じゃなくて少しホッとしてしまった自分がいるのも事実なんだが…、やはり一矢君を疲れさせた事は私としてはとてもショックだよ……。これは『ランキング上位』に食い込んできそうだよ……」
「イヤッ、ホント大丈夫ですから! くれぐれも『菜弥美の悩み事ランキングトップテン』には入れないでくださいよ!! それに菜弥美先輩が悩む事は無いですよ。だって俺を指名したのは『名染伊学園長』なんですから」
「あ、あぁ…、それはそうなんだが……」
しかし、学園長の奴…勘弁してくれよな!いくら俺が学園長の親友の息子だからって、俺に何を期待して指名したんだろうか……?
「あの学園長が『初代ネガティ部部長』って事は『エグゼクティ部』より私達の味方と思っても良いのかしら?総会にうちだけ二人の参加を認めてくれていたし……」
「そうだよなテルマ。確かにそれは言えるかもしれないよ。学園長が指名した一矢君のお陰で、とりあえず今は『四大茶部』から外れる事は無くなったんだし……」
「本当にあの時の一矢君はとてもカッコよかったです。隣で見ていて、ほ…………。いや、何でもありません……」
「『ほ』? 美代お姉ちゃん、『ほ』って何なの??」
「えっ? 舞奈ちゃん…な、何でもありませんよ?わっ、私『ほ』なんて言いましたか?」
「言ったわよ! 今、『ほ』って言いかけて止めたじゃない!」
何で、舞奈の奴はそんなどうでもいい事に突っ込むんだ!?俺にも『ほ』は聞こえたけど、どうでもいいじゃねぇか……。いつも俺の近くにいるんだから、もっと俺の突っ込みを見習えよ!ったく……
「も、もしかしたら『ほ』は『砲丸投げ』の『ほ』ですね。今度の『球技大会』で私、『砲丸投げの球をちゃんと投げれるかしら』と心配していましたので……」
『砲丸投げ』なんて『球技大会』でやらねぇよ!!
「ふーん…そうなんだ。『砲丸投げ』かぁ…。分かったわ! 私もちゃんと投げれるかしら?」
舞奈!何で、そこは素直に聞き入れるんだよ!?どうでも良い『ほ』にはあれだけ食いついていたのに!!
「いずれにしても『ウジ虫共』。さっき『新ヒトヤン様』から幾つかの情報を得たんだから、少し整理をしたらどうなんだい?」
「ルッ、ルイルイ。居たのかよっ!?」
「あぁいたさ『ダーリン』! さっきからずーっと『新ヒトヤン様』の真後ろに座り込みながらいたさ!」
「イヤこぇ~よっ! ってか、誰が『ダーリン』だっ!!」
「ハッハッハッハ! 照れるんじゃないよ〜、『ダーリン』……」
「照れてねぇよ!!」
「あっそうだ。前々から『新ヒトヤン様』って呼びにくいし、鬱陶しいなぁって思っていたから、今からお前の事は『ダーリン』って呼ぶ事にしよう」
「なに勝手に決めてるんだよっ! それに『新ヒトヤン様』って呼ぶの、前から鬱陶しかったんならそんな呼び方わざわざするんじゃねぇよ!!」
あぁ…いつもの事ながら疲れるぜ……
しかし皆には、さっきの生徒会室での出来事は絶対言えないよなぁ……
まさか『生徒会長』と『副会長』が一年生の頃から付き合っていて、それも『超ラブラブ』でその事は学園内では内緒にしている事……
常にクールな…、津田部長の言葉を借りれば『クールメガネ』の『海藤会長』は誰も居ない時は『卯馬副会長』の前では『超甘えん坊さん』である事を……
毎日、生徒会室で『膝枕』をやってもらっている事を……。たまに『耳かき』もしてもらっているそうだが、そんな情報はどうでもいいんだよっ!!
しかし、あの二人は……。俺にバレて逆に開き直ったのか、ベラベラと話してくれたよな~
本当は、皆に付き合っている事を知ってもらいたいんじゃないのか?
でも絶対に俺の口からは言えねぇ~……
でも言いてぇ~……
でも言ったら最後、今度こそ『刺される』に違いない!!
「で、一矢君から頂いた情報ですが……」
「え―――っ!? 俺何もバラしてないですよっ!!」
「へっ…? 『バラす』? 一体何の事ですか……??」
「えっ? あっ、スミマセン…僕の勘違いでした……」
ヤ、ヤベェ…。俺、かなり動揺してるぞ……
「一矢君が海藤君から教えて頂いた情報は、まず『エグゼクティ部』の部員は全員で九名、部長は女性の方です。全員がお金持ちの御子息ばかりで、この学園にかなり寄付をされているそうです。だから学園長としても『エグゼクティ部』からの要望を無視できないんだと思います。そして今回対決する競技の『ドッジボール』ですがうちの部は全員で六名しかいませんので、海藤君が特別に三人の『助っ人』をお願いしても良いとの事です。そうですよね?一矢君……」
「……えっ? あっ、はい! そうなんです。但し、二年生以下での『助っ人』厳守だそうです。何故、二年生以下しかダメなのかは謎ですが……」
「そ…それは…、私にお友達が一人もいない事を海藤君は御存じだからじゃないでしょうか……」
「えっ? そうなんですかねぇ……? 俺は他に理由があると思うんですが……っで、ところで二年生の先輩方々も勿論、友達なんていないですよね!?」
「ひっ、一矢君! 君はいきなりストレートにキツイ事を言うなぁっ!! 何だか悩み事が増えそうな気になったよ! でもまぁ、本当に友達はいないんだけどもな……」
「一矢君…そ、そんな言い方をされると、私…とても気にし過ぎて今夜、眠れそうにないわ。だから今夜はいつもよりも遅い時間にラインするからっ! …でも、私も友達なんて他にいるわけないし……」
「ひっ、一矢君! なんて言い方だっ! なんか、とても気持ち良い気分になったよ! 勿論、僕には一矢君以外に友達なんていないからね!」
子龍!お前もう家に帰れっ!!
「いやっ、皆さんスミマセン。別にキツイ事を言うつもりなんてありませんよ。ただ、俺がもう『助っ人』を頼んでしまったんで、被ると面倒だなと思いまして……」
「えっ? そうなのかい? 一矢君、仕事が早いねぇ」
ガラッ…ガラガラッ
「チィーッス!」「こっ、こんにちは……」
「お~っ! モブオに聖香。よく来てくれたなっ」
「一矢。もしかしてこの二人が『助っ人』なの!?」
「舞奈ちゃん。よろしくね~」「まっ、舞奈…よろしくね。私、頑張るから」
「二人共ありがとう…。とても助かるわ!…で、あと一人は誰なの!?」
「フフフ…もうすぐ来るさ…。ちなみにもう一人の『助っ人』は二年生だけどな!」
「えっ? 二年生?...一矢君、今きみ、二年生って言った??」
ガラッ…ガラガラッ…
「こ、こんにちは!」
・・・・・・!!!!
「ま……、前妻木さんじゃない! 三人目の『助っ人』ってあなたの事だったの!?」
お読み頂きありがとうございます。
ついに一学期最後のイベント、『球技大会編』が始まります。
これからますます面白くなりますので、どうかブクマ&評価宜しくお願い致しますm(__)m




