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第64話 追い出しかよっ!(挿絵有り)

開催された『四大茶部総会』

果たして『議題』は何なのか!?

 ネガティ部 部室にて


「あぁ~…美代お姉ちゃん達、大丈夫かな~? とっても心配だわっ!」


「まぁ、舞奈ちゃんが心配するのも分かるけど、一矢君が一緒だから大丈夫じゃないかな? それに生徒会が間に入っているんだし……」


「でも先程、菜弥美先輩がおっしゃっていた今日の総会のメンバーのプロフィールを聞いたら、とても不安になるんですけど……。それに、その生徒会長さんも何だかとても怖そうだし。『クールメガネ』でしたっけ? その『異名』だけでも怖いんですけど!」


「そうね。私は前からあの人達のキャラは知っているけど、『普通』の人なんて一矢君しか居ないんじゃない?……。でもまぁ、一矢君に『普通』って言葉は禁句だけど……プッ……」


「テ、テルマッ! そっ、それは一矢君に失礼だよ! ……プッ……」


「何よ、子龍。アンタも噴き出してるじゃない!? 後で一矢君に報告するわね……」


「テッ! テルマ!? い、いや…テルマさん!? そっ、それだけはご勘弁を! 僕は一矢君にだけは嫌われたくないんだからっ!!」



「フフフ……。おいミジンコ共。まぁ、そんなに心配する必要は無いぞ。『四大茶部』の部長達は『変人』揃いだが、根は悪い奴等ではないからな。それに総会の雰囲気はそんなに悪くは無いと思うぞ。それに『ヤミヤミ』が言っている通り、『ミヨミヨ』には『新ヒトヤン様』が付いているからな。彼は意外と、ああいった『変人共』に気に入られているんじゃないか?」


「ルイルイみたいにね!」


「ほ~ぅ、『ヤミヤミ』も随分と言う様になったじゃないか。これはもう、次期部長確定だなっ」


「ぶっ...部長ですって!? それは勘弁して欲しいわっ! 部長になんてなったら私の悩み事が更に増えて大変な事になっちゃうわっ! 部長はテルマか子龍にやってもらうからっ!」


「なっ...何を言ってるのよ菜弥美! 何で私が部長なのよ!? 普通は『副部長』がなるのが当然じゃないっ!」


「そ...そうだよ菜弥美! この僕が部長になれる訳無いじゃないかっ! これだけは自信を持って言えるぞっ!! この『首の角度にかけて』なっ!!」


「そんな自信は要らないわよ! それに『首の角度にかけて』って何よ!? 今から『整形外科』にでも行きなさいよっ!!」


「まぁまぁ、皆さん落ち着いてください。今そんな事を言い争っている場合じゃ無いじゃないですか? 『四大茶部総会』に出席している二人を陰から応援しましょうよ! それに誰も次期部長になりたくないのならいっその事、一矢が部長になれば良いんですよ! だって『ポジティ部』のテンテン部長は一年生の時から部長だったんですから!」


「あっ! ホントだ! その手があったわね。流石は舞奈ちゃん! その意見に全員賛成だわ。お陰で落ち着いて二人の応援が出来るわ~。でも、応援といっても何もできないし……。二人が居ないと、とっても暇だし……、う~ん……。まぁ、暇つぶしに皆で『トランプ』でもやろうか?」



 “フフフ……。ホント、面白い奴等だ。まぁ、総会自体は大して問題は無いだろう……”

 “…だが問題は、今回の総会にあげられる『議題』だな。その議題の内容を聞いて、あの二人がどういった対応をするのかが非常に楽しみだな。フフフ……”



挿絵(By みてみん)





 その頃、生徒会室で開催中の『四大茶部総会』では……


「えっ? 『エグゼクティ部』?」


「あぁ、そうだ。『エグゼクティ部』だ。この部は二年前に設立された新しい部活だが、その部長から『エグゼクティ部』を、この『四大茶部』に加えて欲しいとの要望があった」


「ハッハッハッハ! カイカイ。それは面白いね~っ! って事はこれからは『五大茶部』って呼び名に変わるのかな!?」


「それは無い! この『四大茶部』はこれからも永遠に『四大茶部』のままだ!」



「それじゃあ、その要望は『却下』だな。次の議題に移ろうぜ!」


「いや待て、根津にぃ。あくまでも『四大茶部』は四つの部の集まりなだけであって別に今現在の部にこだわる必要は無いという事だ。その事は名染伊学園長もおっしゃっておられる……」


「じゃあなんだい、『クールメガネ』!? 私達いずれかの部が外れて、その『エグゼクティ部』が新たに加わる可能性もあると言うことかいっ!?」


「まぁ、そう言う事だ……」


「フンッ! ふざけるんじゃないよ! アタシのいる『クリエイティ部』はこの学園の『秀でた才能』の集まりなんだよっ! 今までうちの部員がどれだけの分野で、数多くの賞を受賞してると思ってるんだいっ!? そのお陰で毎年この学園の入学者も増えているって聞いてるぜっ!!」


「まぁ、落ち着いてちょうだい津田さん。私達、生徒会はアナタ達の部活がどれだけ、この学園に貢献しているかは重々(じゅうじゅう)承知しょうちしているから……」


「その通りだ。卯馬ううま副会長の言う通りだ。お前達の部活が、この学園にとってどれだけプラスを与えているかは承知している。『ポジティ部』も率先してボランティア活動をしてくれているから、先日この学園が福祉関係の最優秀協力高として表彰されたばっかりだ」


「そうなの~っ!? カイカイ、人が悪いな~っ! そういう事はもっと早く教えておいてくれよ~っ!!」


 そうなのかっ!?


 やはり親父の時代もそうだったけど、『ポジティ部』は今でも社会貢献してるんだなっ!?


 テンテン部長があんな感じだから全然想像できなかったわっ!!


「それと『アクティ部』は勉強は出来ない『バカ集団』だがスポーツにかけては学園内トツプクラスの集団……。一つの種目では満足出来ない者達が集まった集団……。そして各運動部の助っ人に入る度に各運動部の様々な大会での活躍に貢献してきている……」


 そっ...そうだったのかっ!?


 前からうちの学園は色々な運動部が強いとは聞いていたけど、『アクティ部』の人達が陰で手伝っていたからだったのか!?


 これは納得だなっ!!


「そして最後に『ネガティ部』……」


 来たっ!

 俺達の番だっ!!


「『ネガティ部』は一体、この学園にいつ、何処で何の貢献をしてきたのかね?」


「えっ……?」


「越智子部長。どうかな?君達は今まで『ネガティ部』として何をしてきたのかな?」


「えっ? えぇ~……。そ、それは……」


 美代部長!

 くれぐれも「毎日、お茶を飲みながら他愛もない話をしていただけ」なんて言わないでくださいよっ!!


「まっ…毎日、部員の皆さんと部室でお茶を飲みながら楽しく会話をしていました……」


 いゃぁ―――っ!!

 言っちゃったよ―――っ!!

 この人包み隠さずにっ!!



「はぁ~……。会長、やはりお伝えすべきですね……」


「そうだな、副会長……」


 …ん? 何を伝えるんだろう??


「実は『エグゼクティ部』の部長はこう言っているのだよ。『私達エグゼクティ部はネガティ部なんかよりも学園に貢献しているのだから、そろそろ四大茶部からネガティ部を外して私達エグゼクティ部を四大茶部に加えてくれないか!?』ってね」


 え―――っ!?

 名指しで追い出しかよっ!!


「それと補足ですが、『四大茶部』から外れた部は年間まとめてお渡ししています、部費二十万円を受け取る事が出来なくなります。他の文化部と同様、年間五万円で部活動をしていただく事になりますので……」


 にっ、二十万!?


 うちの部、そんなに部費を貰っていたのかよっ!?


 全然知らなかったぜ!

 …で、そんな大金、毎回うちの部は何に使っていたんだ!?


「もう一つ、私から補足をしておこうか。四月に今年度の分、二十万を支給したはずだね。今は六月下旬という事で単純計算だが、約十五万円の返金をしてもらう事になるな……」


 え―――っ!?


 じゅ、十五万!?


 美代部長大丈夫なのかっ!?


 はっ!! ヤバイ!!

 美代部長の顔色が真っ青になってるぞっ!!



(ヒソヒソ……。美代部長……もし四大茶部から外れるとして、十五万のお金は返金できるのですか?)


(ヒソヒソ……す、すみません。一矢君……。実は頂いた部費のほとんどを……部室の食器棚、テーブル、食器の購入にあててしまいましたので、おそらく残金は数千円だ思われます……ホントに……すみません……。私、死んでお詫び申し上げますので……)



 えぇ―――――――――――――――――――っ!!??


 マジか―――――――――――っ!!


 そういえば部室の食器棚とか埃かぶってるけど、よくよく見たら高級そうな食器棚だったよなっ!!


 っていうか、美代部長! 死にたくないから俺をネガティ部に誘ったんだから『死ぬ』とか簡単に言っちゃダメェ―――――――――――――――――――ッ!!!!


お読み頂きありがとうございます。

まさかの『議題』でしたね。それに謎の『エグゼクティ部』......一体、部長の名前はどんなのか!?←そっちが気になるんかいっ!?(笑)


果たして一矢達はこのピンチを乗り切る事ができるのか!?できないのか!?

美代部長は死ぬのか!?死なないのか!?

それは私の気持ち次第です(笑)

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