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第61話 四大茶部総会!

あのルイルイが本業の『占い師』を辞めて名染伊太学園の教師に!?

それも一矢のクラスの担任になるとは!?

今後も一矢の周りは波乱の連続間違い無しです!

ネガティ部、部室内にて



どよ~ん~……


「はぁ―――っ……」

「ふぅ―――っ……」


「一矢君と舞奈ちゃん。二人共ため息ついて、どうしたの?」


「えっ!? あっ…はい、テルマ先輩。実はあのルイルイが、まさかうちのクラスの担任になってしまうなんて……。ショックがあまりにも大き過ぎて……メチャクチャ疲れました……」(まさかテルマ先輩が心配そうな表情で聞いてくれるなんて珍しいよな。なんか嬉しい……。それに心配した表情もマジでキュートだわっ!!)


「そっ…そうなんです! ほんと、まさかですよ! 信じられません!! 私、家に帰ろうかと思いました! で、でも部活は出たかったし……もし私が居ないところで色んな事が決まって私だけ知らなくて、一人ポツンとたたずむなんて耐えられないし……。でも……」


 舞奈! お前は何かあったら家に帰ってしまう癖があるのかっ!? そして相変わらずマイナス思考だなっ!!


「そ…そうよねぇ……、そりゃあショックよねぇ……。気持ち分かるわ……」



「はぁ―――っ……」


「こっ、今度は菜弥美までため息ついてどうしたの?」


「だって、あのルイルイがアルバイトから正式に『ネガティ部』の顧問になったのよ! それもこの学園の教師でうちのクラスの国語の担当なのよ! ため息くらいつくわよ! あ~『菜弥美の悩み事』が増幅ぞうふくしていきそうだわっ!!」


「そうだったわね。アンタのクラスの国語の担当だったわね。お気の毒に……」


「ぼっ、僕のクラスも担当だよ。今日はいきなりクラス全員に『ウジ虫共』って言ってヒンシュク買ってたけど、ルイルイは全然気にして無かったなぁ……。一体どんな神経をしているのやら……」


「オイオイ~ミジンコ共、よくもまぁ本人が居る前でそこまで言えるよなぁ~。いつの間にか神経が図太くなったんじゃないのか!?」


「ルイルイにだけにはそんな事、言われたくないわっ! ルイルイ以上に口の悪い人なんてこの学園には居ないんだからっ!!」


「まぁ、落ち着けヤミヤミ! 私の事でそんなに悩んでも何も得は無いぞ! お肌に悪いだけだ! せっかくの美人が台無しだぞ!」


 そっ、それは言えるな!菜弥美先輩はやはり常に明るくて笑顔の方が良いよな!


「わっ、私美人じゃ無いしっ! それにルイルイが私の悩みを増やしているのよ! 何で本業の『占い師』を辞めてまで、うちの学園の教師になったのよ!?」


「ハッハッハッハ! そんな事、理由は簡単だ。この学園に『新ヒトヤン様』がいるからに決まっているだろ!」


「『新ヒトヤン様』って何だよ!? っていうか、あれだけ親父に言われたのにまだ俺の事、諦めてねぇのかよっ!?」


「ハッハッハッハ! 諦める訳ないだろ!諦めたらそこで試合終了じゃないか」


「イヤこれ試合じゃねぇし!!」


「まぁ、私の事は気にするな。お前達の邪魔はする気は無いから。私はただ、『新ヒトヤン様』をゲットできればそれで良いんだからな!」


『『『 だっ、だからそれが邪魔しているって事なのよ―――っ!! 』』』


 みっ、みんな同時に突っ込んだぞっ!!


 しかしルイルイ……。こ、こいつ全然諦めてねぇ……。まだ十五歳で『普通』の俺……いやっ、『普通』じゃ無いけども、一体俺のどこが良いんだろうか?


「ハッハッハッハ! 『新ヒトヤン様』モテモテだな~」


「べっ、別にモテてねぇし! ねっ!? 皆さん俺の事は別に何とも思っていないですよね!?」


「えっ? …あっ! そうだった! そろそろ備品整理をしておかないと!」


「菜弥美先輩! うちの部に備品なんてあるんですか!?」


「私もそろそろ聖香と遊びに行くところを考えないと!」


「舞奈! それは家で考えろよ!!」


「ぼっ、僕もそろそろ、いつも同じ方向ばかり向いている顔を反対に向けなくては!」


「勝手にしてくれ子龍先輩! ってかアンタ、顔の向きを簡単に変えれるんじゃねぇか!!」


「私もそろそろ部室の洗面所で髪を黒く染めようかしら……」


「てっ、テルマ先輩! お願いだから金髪のままでいてください! っていうか髪染も部室でするもんじゃ無いでしょ!?」



 あぁ~、一体みんなどうしたんだ~?急によそよそしくなって……


「ハッハッハッハ! 本当にお前達は面白い奴等だな! 今後も楽しみだよ。でもそんな事よりもお前達、さっきから一言もしゃべらずお前達以上に『どよ~ん』ってしているミヨミヨを何とかしてやったらどうなんだ?」


 えっ!?あ、本当だ!さっきから美代部長だけ一人ずっとうつむいて何か落ち込んでいるみたいだぞっ!俺とした事が……。ルイルイのおかげで美代部長の事を考える余裕が無かったぜ!!


「み、美代部長。どうされたんですか? 何かあったんですか? ルイルイが関係しているんですか?」


「えっ? あぁ、一矢君ゴメンなさい……。ちょっと心配事がありまして……」


「心配事? ルイルイ以外で何か心配事があるんですか?」


「おい! 新ヒトヤン様。なんか私に失礼だぞ」


「美代部長、もしかしたら『アレ』の事を心配されてるのですか!?」


「えっ? えぇ、そうなんです。菜弥美ちゃんのおっしゃる通り、『アレ』がとても心配で心配で……」


「『アレ』? 菜弥美先輩、『アレ』って一体何の事ですか?」


「前に一矢君にこの学園には『名染伊太学園四大茶部』って呼ばれる部活があって、その内の一つがこの『ネガティ部』だと言った事があったわよね?」


「えぇ、覚えていますよ。そして残りの『茶部』が、あのテンテン部長率いる『ポジティ部』そしてまだ俺にとっては謎だらけの『クリエイティ部』と『アクティ部』でしたよね?」


「そう。そして生徒会主催のもと、その四つの部が集まって定期的に会議をする場があるの。それが『四大茶部総会』! 明日の放課後に召集がかかったの!」


「『四大茶部総会』!? なんか凄い名称ですね? で、その総会には俺達全員参加するんですか?」


「そ…それが各部の部長しか参加してはいけない規則になってるの。っていうか私は絶対そんな集まりに参加したくは無いわ!! 悩み事が増えるだけだもの!」


「わ、私…こんな性格ですから、他の部長さん達と同じ部屋で会議をするなんて…私には耐えられないんじゃないかと思うんです。あのテンテン君も居るし……。議題の内容によっては、私は会議の途中で死んでしまうのではないかとまで思ってしまいます。なので正直、参加したくはないのですが、私は部長ですし……その事を考えると……ほら見てください、一矢君。考え過ぎて髪の毛が抜け落ちてきました……」


「ぅわ~っ! 怖い怖い! 美代部長止めて下さい! 髪の毛は大切にしましょう!!」


「ハッハッハッハ!」


「ルイルイ! 笑いごとじゃねぇだろ!! アンタ正式な顧問になったんだから何とかしてくれよっ!! 美代部長が可哀想じゃねぇか!!」


「フッフッフッフッ……新ヒトヤン様。お前は絶対そう言うと思ったから私の正式な初仕事として学園長に掛け合い『ネガティ部』だけはもう一人参加出来るように許可をもらってやったぞ。どうだ!? 凄いだろ私? 結婚したくなっただろ?」


「絶対しねぇ!! でも助かったぜ!美代部長、良かったですね! 二人なら不安も少しは和らぎますよね?」


「そ、そうですね…助かります。ルイルイ、有難うございます。それでは今から一緒に参加していただく方を決めなくてはいけませんね」


「ミヨミヨ、決める必要は無い! お前と一緒に参加する奴はもう決まっている!」


「そうですよね。やはり副部長の菜弥美ちゃんが一緒じゃないとおかしいですよね」


「誰がヤミヤミだと言った。お前と一緒に『四大茶部』に参加するのは新ヒトヤン様と決まっているんだよ! これは『学園長命令』でもある! 新ヒトヤン様、分かったな!?」



「えっ? え―――――――――――っ!? 何で一年の俺が参加なんだよ―――っ!?それに『学園長命令』ってどういう事だっ!? それに、それにルイルイ! アンタ俺の事を『新ヒトヤン様』って何回呼んだんだ!? 違和感しかねぇよ―――――――――――っ!!!!」


お読み頂きありがとうございます。

さぁ、『ルイルイ編』も落ち着いて?新たなお話の始まりです!

『名染伊太学園四大茶部』の『四大茶部総会』、それに参加する各部長たち

またそれを主宰する生徒会......どう考えても新キャラ登場しまくり確実です(笑)

果たしてどんなキャラ達か!?そしてどんなふざけた名前なんでしょうか!?(笑)

どうぞお楽しみに(^_-)-☆

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