第4話 『根我茶部』?何じゃそりゃっ!
ああ~なんてこった~っ!!
とっ...とんでもない部に仮入部してしまったぞコレは......
すぐ落ち込んでしまうのに、動きだけはすばしっこくて超美人の美代部長......
そして、常に悩み多き美少女で副部長の菜弥美先輩......
学園もよくこんな、訳の分からない部を作ったもんだぜっ!!
ほっんと学園長の顔が見てみたいぜっ!!
って、そう言えば入学式で会ってるよな。
名前は確か......なぞ......なぞめい......名染伊......そう!
この学園と同じ名前の「名染伊学園長」だっ!!
ん?
ちょっと待てよ......
この学園の名前は「名染伊太学園」だよな?
じゃぁ最後の「太」は何なんだろう?
メッチャ気になるじゃないか!!
先輩達は「太」の意味知ってるのかな?
「あの~先輩達、ちょっと質問してもいいですかぁ?」
「一矢君いいですよ。でも私の事はちゃんと『美代』って呼んでもらわないと非常に困ります......」
「そうだぞ一矢君!! 私の事も『菜弥美』って呼んでくれないと私の悩み事が増えてしまうじゃないか!」
まだ、ソコこだわりますか......、先輩達......??
「あっ、すみません。美代部長に菜弥美先輩......。実はこの学園の名前なんですが、なんとなく学園長の苗字と似ているので理解はできたんですが......最後の「太」だけがよくわからなくて......。凄く気になって仕方がないんですが......。お二人は何かご存じなんですか?」
しかし、この二人は下の名前で呼ぶと何とも言えないくらい素敵な笑顔で喜ぶよなぁ~......。二人ともめっちゃ美人だし......。
マジっ惚れてまうやろ~!!
「はい、知ってますよ。一矢君がおっしゃる通り「名染伊」は学園長及び学園長のお父様で、この学園の理事長の苗字からきてます。そして一矢君が気になっている「太」ですが、お二人ともお名前が「太一郎さん」と「太郎さん」で先祖代々お名前に「太」がついているらしくて、そしてこの学園を創設された理事長のお父様「名染伊太助」さんが「名染伊太学園」と名付けられたそうです......」
「へ――――――っ!? そ...そうだったんですか~っ!?」
まぁ、謎は解けてすっきりしたはずなんだが......
でも何か良い気分ではないな~
まず学園の名前に自分の名前のほとんどをつけるなんてどうかしてるぜ!!
でもそっか!?
どうかしてるからこんな「ネガティ部」のようなヘンテコリンな部の存続を認めるんだな!!
「ひっ...一矢君!!」
「えっ!? な...何ですか、菜弥美先輩??」
「い...いや......。わ...私もさ...。ひ...一矢君の質問に答えたいなぁって思ってさ...。だから私にも、な...何か質問してくれないだろうか......??」
何なんですか菜弥美先輩!?
そんな大きな瞳を輝かせて俺に質問を乞う可愛らしい表情は!?
抱きしめたくなるじゃないですかっ!
いっ...いかんいかん!!
俺が俺じゃなくなっているぞっ......!!
お...落ち着け~落ち着くんだ俺......
「わ...わかりました。それではもう一つ質問させてもらいますね。この「ネガティ部」なんですが、この部の名前はやっぱりカタカナで「ネガティ部」なんでしょうか......?」
オイオイオイッ、菜弥美先輩!!
別に大した質問をしたわけじゃ無いのにそんな嬉しそうなお顔をして......
今までそんなに質問なんかされた事が無いんだろうか?
しっ...しかし笑顔が可愛い過ぎるぜ!!
たっ...たまらんわっ!!
「フフフ......。一矢君、アナタとても良い質問をしたわね......。実はね。この「ネガティ部」の正式名はカタカナじゃないのよ。実際は漢字で登録されてるのよ。漢字知りたい? 知りたいかな? 知りたいよねっ??」
いや、菜弥美先輩......
ここで『知りたくない』って言ったらアナタは一体どうなるんですか!?
絶対に『悩み事』が増えますよねっ!?
「えっ!? えぇ、そりゃぁ知りたいですよ。俺、一応、『仮入部』してますし......」
でも、な〜んか嫌な予感しかしないけどなぁ......
「実はね~、「ネガティ部」の本当の名前はね~、一気に言うわね。ネガティ部の「ネ」は根っこの「根」ネガティ部の「ガ」は我々の「我」そしてネガティ部の「ティ」はお茶の「茶」よ! 三つ合わせて「根我茶」部なの!!」
「・・・???・・・???」
何か俺の頭の中がグラグラしてきたぞ......
お...俺大丈夫か?
でも今ここで倒れてる場合じゃない......。
俺はここで二人に一言......
一言、何が何でも言わなければならないんだ......
お...俺の得意の突っ込みをな......
「あ...あの~菜弥美先輩......」
「えっ、何かな? 他に質問があるのかな??」
「い...いえ......、そうじゃ無いんですが......」
「?? じゃあ何かな?」
「は...はい......。それってどう考えても......、どう考えてもですよ......」
「一矢君どう考えても何なの?」
「どう考えてもこの部の呼び名......『ネガティ部』じゃなくて......」
「うん、ネガティ部じゃなくて?......何??」
俺は大きく大きく息を吸い込み、こう叫ぶぞ......
「ネッ...『ネガティー部』じゃねぇか――――――――――――っ!!!!」
ネガティーーー部をお読み頂き有難うございます(笑)