表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/193

第35話 勉強させてくれっ!

『名染伊太学園』も名前はヘンテコリンですが、ちゃんと『中間テスト』はあるんですよ(笑)

っていう様なお話です。

「おいフツオ~。もうすぐ中間テストだけど、お前大丈夫なのか?」


「えっ? 何でだよ?」


「だってお前、毎日授業中ウトウトしてるじゃないか。ちゃんと授業を聞いているとは思えないぜ。まぁ家で遅くまでテスト勉強をやっているんなら、問題はないけどな」


 モブオの奴、俺の事も観察してるのかっ!?


 で…でも当たりだ。最近の俺は超寝不足気味で授業中眠くて眠くて…もうまともに先生の話を聞けていない…


 何で俺が寝不足なのかは分るよなっ!?


 そう、毎晩舞奈や先輩達からばんばんメールが来て、そのやり取りをしていたらいつの間にか深夜になって......


 そしていつの間にか寝てしまっている......

 俺はこの約一ヶ月半、そんな生活が続いていんだよ!!


「あ…あぁ~…。最近寝不足気味でな…。んで、家でも全然勉強はできていない…俺今回の中間テスト、ヤバイかもな…」


「オイオイ! 高校生最初の中間テストで赤点なんか取ってしまったら後々大変な事になってくるぜっ! この中間テストでそれなりの点を取っていたら期末テストが少し楽になるのに…」


 モブオの奴…。モブオのクセに『普通』に良い事言いやがって......


 『普通』は俺の専売特許だろっ!…って、お…俺は『普通』じゃなかった!


 危うく『普通』を認めるトコだったぜ!!


「ところで、舞奈ちゃんは中間テストは大丈夫か?」


「えっ、私? う~ん、そうね。大丈夫だと思うわ」


「ちょっ…ちょっと待て舞奈! お…お前も俺と同じで寝不足じゃないのかっ?


 そうだ、絶対おかしい!!


 舞奈も夜遅くに俺とメールのやり取りをしているじゃないかっ!!


 それなのに何故、俺だけ寝不足なんだっ!?


「えっ? 私も少しは寝不足かもしれないけど勉強はちゃんとしているわよ。夕飯食べてからお風呂に入るでしょ、そしてお風呂から上がるのがだいたい九時頃で~。そしてそこから十一時まで勉強して~、そして一矢にメールをするって感じかな。で、十二時位にいつも寝てるわね」


「なっ…何だよ舞奈! お前、俺にメールする前にちゃんと勉強してるのかよっ!?」


「当たり前じゃない! 勉強は学生にとって『本分』じゃない!」


 ま…舞奈まで『普通』に当たり前の事を言いやがって!

 『普通』は俺の…まぁ、そんな事はどうでも良いっ!!


 それよりも俺の『夜の時間』だ…。……いや、呼び方を変えよう!

 何か聞こえがヘンだ!!


 そ…そうだ!

 よ…『夜のスケジュール』を振り返ってみようっ!!


 俺も舞奈と同じで風呂が終わるのは九時頃…。まずは美代部長からメール及び自撮り写メが送られてくる。


 美代部長とのやり取りが約一時間。(ほぼなぐさめ、励ましの文章だ)


 んで、十時頃に菜弥美先輩達から『菜弥美の悩み事ランキング』が日替わりで送られてくる。


 それに対しての悩み相談に応えて、最後に菜弥美先輩の可愛いお礼自撮り写メが送られるのが十一時頃……


 それから直ぐにテルマ先輩から無言のメールが数回続き、俺が『内容が無いよう!!』という親父ギャグ的な突っ込みラインを入れてようやく本題…って言っても、テルマ先輩からの内容はホント大した事は無いけどな!

 

 ただメールがやりたいだけだからなっ!!


 でも、最後にテルマ先輩からも自撮り写メが送られる。

 当然それは有難く保存するけどなっ!!


 近々、三人の写真集を発表出来そうな勢いだぜっ!!


 話を戻して、テルマ先輩とのよく分からないやり取りが約三十分......


 そうこうしている内に今度は子龍先輩の自撮り写メが送られてくる。


 俺が一番腹が立つ時間帯だ!

 一応、適当に褒めてから即消去している。


 そして先ほど本人が言っていた通り、舞奈が十一時にメールをしてくる。


 そのやり取りが終わるのが十二時頃……


 で、ようやく落ち着いたと思ったら最後にルイルイからメールが来る!

 やっぱりおかしい!!


 何で顧問まで俺にメールをしてくるんだっ!?

 

 それも毎回どうでも良い様な内容だし......


 でもそう言えば最近、ルイルイからの自撮り写メは来ないよな?

 って、俺は何を期待しているんだっ!!


 いずれにしても毎日平日の昼間は授業と部活があって家に帰ってもライン攻撃…


 休みの日は日頃の疲れで十時頃まで寝てしまい、そして十一時から土日限定でお弁当屋さんでのアルバイト…。家に帰るのが夜八時頃…。で、休みの日も同じ時間にメール攻撃……


 ・・・・・・


 おっ…、俺はいつ勉強すれば良いんだよ!?



「と…ところで舞奈、どうしてお前達は俺に送るメールが見事にかぶらないんだ?」


「えーっ!?一 矢、知らなかったの? 私達、一矢が全員と同じ時間にメールのやり取りをするのは大変だと思って、それぞれ時間を決めてメールしてるのよ。その方が楽でしょ? ねぇ〜一矢~、どう? 私達、結構一矢の事を気遣っているでしょ?」


 

 ・・・・・・


 

 き…っ きぃ… き〜…!


 

 気の遣い方、間違っているだろ――――――――――――っっ!!!!


お読み頂き有難うございました。

ようやく三十五話にして高校生らしい話題がでてきました(笑)

今後は高校生らしい行事が次々と出てきますのでどうぞお楽しみに(^_-)-☆


ちなみに『学園祭』ネタまでたどりつくのにこのままでは第百話まで行きそうですわ(苦笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=192309388&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ