表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/193

第33話 良い話過ぎるだろっ!

まだ前回の続きです(笑)

「あぁ~食った食った~…。お腹一杯だぁ~っ!」


 モブオの奴、俺達の前でめちゃくちゃ美味しそうに『A定食』を食べやがって......


 俺達は慌てて追いかけて来たから、教室に弁当を置いたままなのにっ!…グルゥ~......


 あぁ~っ…腹減った~っ…!


 それに菜弥美先輩達もきっと、俺達が屋上に来ないからメチャクチャ心配してるんじゃないのかっ!?


 テルマ先輩なんかはメッチャ気にしているのではっ!?


 俺達のせいで菜弥美先輩の悩み事が増えていなければ良いいんだけどなぁ......


「ねぇ一矢っ! もう、お昼休みの時間あまり無いし、今から教室にお弁当を取りに戻ってから屋上へ向かっても食べる時間無いし、私達今日は教室でお弁当食べましょうよ」


「おっ…。そ…そうだな。屋上に行けないのは残念だけど仕方無いよな…」




「それにしても、あの二人と話をしている更に『普通』…いや…『モブキャラ』みたいな奴は誰なんだ!?」


「そうだよなっ! よくあんな有名人と…『桃色ナイスバディ』と普通に話が出来るよなっ!あぁ羨ましい…」


「ほぉ~、彼の事を知りたいのかい?」


「えっ? 誰だよっ!? って…。あ…あなたは!!」


「学園一と言われる情報管理のエキスパート『アーカイ部』部長の『亀羅馬かめらま千畳せんじょう』さんじゃないですかっっ!!!!」


「か…亀羅馬かめらま部長、あのネガティ部の二人と話をしているのは誰何ですか!?」


「ああ…。彼は我が『アーカイ部』のホープ『多田野ただの乃武男のぶお』という者だ! 彼は凄いぞ~…。情報集に関しては彼がうちの部でナンバーワンだなっ!」


「へっ…、へぇ~っ…。そうなんですかっ? あの『只のモブオ』が?」


「ちっ、違~~~~うっ!! 『ただののぶお』だっ! 『モブオ』じゃなくて『ノブオ』だ! しっかりと覚えておく様に! いずれ君達も、彼のお世話になる時が来るかもそれんぞ」


「えっ? …。あっ…あまりお世話にはなりたく無いですけどねぇ…」



 ま…まだ本物の『モブ』共、俺達の事を何か言っているのか?


 なんか『モブ』って聞こえたけど…。自分達の事でも言っているのかっ!?

 っていうか、何だ!?あのデカい人は!?


 腕を組みながら満面の笑顔で俺達の事をじっと見ているぞっ!

 わぁ~コワ~。早く教室に戻ろっと!






 はぁ…。何だか疲れました......


 今日からまたテンテン君が行間休みのたびに教室に来て何だか、よく分からない『愛の言葉』を言い続けて来られて……


 唯一お昼は部室で部員の方々と一緒にご飯を頂くそうですから、私としてはこの時間だけが唯一、心が休まる時間ですのに……


 それなのに食欲もあまり無いですから食堂にも行かず教室に居ますけど……


 何だかとても寂しいです…


 そう言えば菜弥美ちゃん達、二年生は毎日一緒に屋上でお昼ご飯を食べているんでしたね。


 いいなぁ……


 一矢君も同い年の舞奈ちゃんがお友達として居ますし、私だけが同い年のお友達が居ないんですねぇ......


 このまま同い年のお友達が出来ないまま卒業する事になるのでしょうか…?


 まぁ、こうなってしまったのも私がブスで、ドジで、ノロマで、面白い事が全然言えないからなんでしょうね…(しょぼん)



「あっ! 美代部長!教室に一人で、どうされたんですかっ!?」


「えっ? えっ!? ひ…一矢君…?…それに舞奈ちゃん! お二人こそ、何でこんな所に居てるのですか? わ…私、ビックリしました」


「ま…まぁ、色々ありまして…。そんな事より、美代部長はお昼は食べられたんですか?」


「い…いえ、あまり食欲がないので…」


「だっ...ダメですよっ! ちゃんと食事はとらないと! 分かりました! 今俺達、弁当を取りに教室に戻る所なのですぐに戻って来ますから、ここで一緒に食べましょう!!」


「えっ!? 一矢っ、私も!?」


「当たり前だろ舞奈! さぁ!早く弁当を取りに行くぞっ!」


「ちょっ…ちょっと待ってください! 私、お弁当持ってきてませんから皆さんと一緒に食事はできな––––」


「大丈夫ですよ!! 俺達二人の弁当を三人でシェアすれば良いじゃないですか。それに、舞奈の弁当箱は俺のよりもデカいッスから全然大丈夫です!」


「ひっ…一矢っ! な…何て事言うのよ! しっ…失礼じゃない!!」


「ゴメンゴメン舞奈…。後で舞奈の好きなダシマキ玉子をあげるから、許してくれよ」


「えっ? だ…ダシマキ……。ま…まぁ良いわ。今回は許してあげる。それじゃ美代お姉ちゃん、少し待っててね!」


「で…でも待ってください! やはりお弁当は同級生のお友達と一緒に食べた方が楽しいでしょうし、私はお二人のお友達では…」



「友達ですよっ! 先輩に友達って失礼かもしれませんが、俺は美代部長の事は先輩でもあり、友達でもあると思っていますよ!俺が夜にメールのやり取りをするのは友達だけですから! だから気にせず待っていて下さい!!」



 わ…。私、さっきまで何で落ち込んでいたんでしょう......


 落ち込んで良いのは去年までじゃないですか……


 今年は一矢君という、年下ですけど『普通』に優しい……いえ、『何か凄い普通』にメチャクチャ優しい後輩兼お友達が居るじゃないですか……



 私…とても幸せ者ですね……






「ちょっと待ってよ~一矢ぁ~っ!! 早過ぎるわよ~っ!」


 悪い舞奈っ、待てないぜ!美

 代部長が待ってるからなぁっ!


 それよりも俺は、少し違和感を感じているんだ…。何だろうな~…


 !!!!


 わ…分かったぞっ!!


 前回、初めて俺の突っ込みで終わっていなかったよなっ!?


 そして、何か今日もそんな感じだっ!


 だ…だって……



 今日の内容、涙が出そうなくらいにメッチャ良い話だからこのまま終わった方が良いだろ――――――っっ!!!!

お読み頂き有難うございます。

今回は少しだけ心の温まるお話になってしまいました。なので後から一矢に『俺の突っ込みシーンが少な過ぎる!』と突っ込まれました(笑)

何気に新キャラも登場しましたね。彼がどんな人かはまだ謎です。


それとこの『ネガティ部!』にお二人の方からファンアートを描いて頂きました。

めちゃくちゃ嬉しいです。本当に有難うございました。

まだファンアートを描いてくださる方がおられましたら何卒よろしくお願い致します。


またそろそろ感想などを頂ければこれからの励みになりますので、どうぞ宜しくお願い致しますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=192309388&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ