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第27話 テンション高過ぎだろっ!

菜弥美先輩の説明である程度『テンテン』の謎が解けた一矢だが...


今日、登校するはずの『テンテン』こと『天翔高雄』の姿はまだ誰も見ていない...


果たして『ポジティ部』部長、『天翔高雄』は現れるのかっ!?

 菜弥美先輩の説明である程度『テンテン』の謎が解けた一矢だが...


 今日、登校するはずの『テンテン』こと『天翔高雄』の姿はまだ誰も見ていない...


 果たして『ポジティ部』部長、『天翔高雄』は現れるのかっ!?



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




「ねぇ一矢~…。さっきから何一人でブツブツ言ってるの?なんか気持ち悪いわよ?」


「えっ? な…何だ舞奈かっ…。別に何でもないさ…っていうか、気持ち悪いは余計だろ!」


「まぁまぁ気にしない気にしない…。あっ! そういえば昼休みの時、教室に居なかったけど何処に居たの?」


「あっ…あぁ…、屋上で弁当食ってたんだ。言っとくけどコレは内緒だぞ? ホントは校則違反だからな…」


「大丈夫よ~…だって私、そもそもそれを話す友達が居ないんだから......」


「あっそっか~…って、納得してる場合じゃ無いんだよ! そろそろクラスの女子達とも少しは仲良くした方が良いんじゃないのか?」


「それはゴメンだわ。私には女子の友達は要らない。私は部活の先輩達とお話出来るだけで満足よ。それに、同級生の友達は一矢だけで良いわっ! それは前にも言ったよね?」


「あ…あぁ、そうだけどさぁ…」


 わ~…向こうの方で和久塁わくるいがこっちを見ているぞっ!!

 凄い期待した表情をしているな…?

 コレはめちゃくちゃプレッシャーじゃないかっ!!


「そ…そうだ舞奈、…和久塁なんかはどうだ? ク…クラスのリーダー的存在だし、あぁ見えてアイツめっちゃ友達思いのところもあるし…、アイツなら友達になれるんじゃないのか?」


「えっ……和久塁? …誰それ? 同じクラスの人なの??」


 うそ―――っ!?

 知らんのかいっ!!


 ホラ、見てみろ和久塁のヤツ、今の舞奈の声が聞こえたんだろうな......

 

 後ろに振り向きすぐにしゃがみ込んだよ!

 アレは絶対落ち込んでるって!

 す…すまない和久塁、また今度頑張るからっ!!


「一矢~! そんな事より、早く部室に行こうよっ! ホラッ!!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 


 ガラッ…ガラガラ…


「お疲れ様で~す!」

「お疲れ様です!」


「よっ! 一矢君、昼間はありがとう。とても楽しかったよ」


「こんにちは、一矢君…。昼休みはありがとね。あなたの卵焼き、とても美味しかったわ」


「おっす! 一矢君…君のお陰で久しぶりに楽しい昼休みだったよ」


「あっ…それはどうもです......」


「ひっ…一矢っ!? 『昼休みは』ってどういう事なのっ!? 昼休みは屋上に居たんじゃないのっ!?」


「だ…だから…屋上に行ったら先輩達がいてさ…。それで四人で弁当食べてたんだよ。ただそれだけさ。ですよねっ? み...皆さん!」


「え―――っ! そうだったの!? だったら何でさっき言ってくれなかったのよ!? う〜…私も行きたかった〜…。どおりで毎日食堂に行っても、全然先輩達に会えないわけだよね!?」


「ま…まぁ…先輩達さえ良ければ、次からは舞奈も屋上で昼飯食えば良いじゃん。先輩達は別に良いですよね?」


「勿論だとも!! 私は全然構わないよ。ただ、一矢君の右隣は私が座るけどな」


「左隣は私よ......」


「しょ…正面は僕だからね......」


「・・・???・・・べっ…別に座る場所はどうでも良いけど…。明日からは私も屋上に行かせてもらうからね!!」



 ガラッ…ガラガラ…


「あっ! 美代部長、こんにちは!今朝はなんか色々と…。でも『テンテン』さんは結局今日も学園に登校していないんですよね?」


「そ…そうみたいですね一矢君…。今朝は急に相談事なんかしようとしてしまって、スミマセンでした......」


「いえいえ、そんな事無いですよ! 俺は全然、美代部長の相談事はいつでもウエルカムですからっ! 相談ならいつでも言ってください!」


「あ…有難うございます…。私、とっても嬉しいです…」(ポッ)


 あ~良かった~......


 帰り際の美代部長はなんだか不機嫌そうに見えたからちょっと心配してたけど、今はいたっていつも通りの美代部長だ……


 んっ?

 な〜んか少し顔が赤い様な…?


「そ…それより、菜弥美先輩から聞いたんですが、あの…『テンテン』って言う人は…」



 ガラッ…ガラガラ…


 !!!!!!


 ま…まさか…この人が……



「ミヨミヨ~ッ!! ひっさしぶり~っ!! 元気にしてたか〜いっ!? 僕は元気だけど、一ヶ月も入院しちゃったよ~っ! 「どこが元気やねんっ!?」って突っ込みたくなるよね~っ!! でもさ〜、病院もなかなか快適でさ〜。ナースも医者も美人揃いで…あっ!でもミヨミヨの方が遥かに美人だからね~っ!! それとやっぱりミヨミヨが居ない生活は『クリープを入れないコーヒー』みたいで何か物足りなかったよ~っ!! …えっ?「例えが古くて意味が分からい」って? ゴメンゴメン…、でも今は昭和でも平成でも無く慶應けいおうだったよね! …えっ? 違った? そっか~、『けいおう』は『けいおう』でも、僕はミヨミヨの美しさにKOなのさ―――っ!!!!」



 シ――――――ン・・・・・・・



 な…何なんだ!?


 この人の異常なまでに凄まじい『テンション』は!?

 

 それに、俺が苦手としている高等技術の『一人ボケ一人突っ込み』をいとも簡単に…


 ヤ…ヤバいぞ…コイツは俺が想像していた以上にヤバイ男だ......

 口に出しては言えないが…


 どうか…どうか…



 …お願いだから…て…天翔さん......


 もう一度、入院してくれよ――――――――――――っ!!!!

お読み頂き有難うございました。

ついに『奴』が現れました(笑)

おそらく彼が登場する時は私もテンション上げて執筆しないと無理です(笑)


今後は『ポジティ部』を始め『名染伊太学園四大茶部』の人間模様に発展していくのか!?しないのか?

私にもわかりませ~ん(笑)


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