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第23話 な...何だと―――ッ!

またしても新キャラ登場の予感...

「一矢ぁ―――っ!! な、なんで昨日私にメールをくれなかったのよ~!!?」


 えっ? 何?

 俺は今、舞奈に怒られているのか?

 イヤ、何で怒られなきゃならないんだ…?

 

 俺からメールをしなきゃダメだったのか?

 舞奈が「私にもアドレス教えろ」と言ってきたから教えたのに......

 教えた方からメールをしなきゃダメなのか?

 男の俺からするもんなのか?


 こういう事は俺、全然経験無いからよく分からないぜ!


「わ…悪い舞奈。昨夜は俺、メチャクチャ疲れてて......。そしたら次から次へと先輩達からラインが来てさ…。それで全員のラインの返事をしていたら、いつの間にか寝てしまってて……」


「えっ!? そ…そうなの? テルマ先輩や子龍先輩からもメール来たの?」


「あ…あぁ…。二人からも初めてメールが来たよ…」


「え―――っ!! じゃあ一矢にメールしてないのって私だけ!?」


「ま…まぁ…そうだけど。別に気にする事では無いだろ」


「きっ…き、気にするわよ! 私はテルマ先輩じゃないけど、メッチャ気にするわよ!だって…、私だけ一矢にメールしてないのよ? どうせ一矢は『アイツは自分からアドレスを聞きに来たクセに、自分から全然メールをして来ないうえに俺に何故メールをして来ないんだと文句を言ってくる、なんてわがままで高飛車な女だ』って思ってるんでしょ!?」


 舞奈…。結構自分の事、よく分かってるじゃねぇかっ!


「だ、大丈夫だ舞奈…。俺はそこまでは思って無いから」


「じゃあ、どこまで私の事を思ってるのよ!?」


 あぁ〜…面倒くせぇ......


「あの~舞奈ちゃん? ちょっと良いですか?」


「あっ、美代お姉ちゃんゴメンなさい。そういえば、お姉ちゃんが先に一矢と何か話をしてたのよね。…って、何で美代お姉ちゃんがこんな早い時間にうちのクラスに来ているの?」


 いやいや、お前も今日学校に来るのメチャクチャ早かったじゃねぇか!


「わ…私は一矢君にチョット相談事がありまして…。それで…いつもより早く学校に来たら一矢君も早く学校に来ていて…少し驚きましたけど…でも、私の思いが一矢君に通じたみたいで、何だか嬉しくもあり…」


「ふぅ~ん……そうなんだ~…ふぅ~ん......」


 オイオイ舞奈さん!?

 何故俺の顔をチラチラッと見ながら言うのかな!?


「いずれにしても美代お姉ちゃん、そろそろクラスの人達がここに来るからもう自分の教室に戻った方が良いんじゃない? 美代お姉ちゃんがずっとここに居たら、教室中が凄い騒ぎになると思うからさ......」


「えっ、そうなんですか…? よく分かりませんが舞奈ちゃんも来た事ですし、私はお邪魔だと思いますので、そろそろ自分の教室に戻りますね。一矢君、ゴメンなさい…また放課後宜しくお願いします」


「お…お邪魔って…美代部長––––」


 ギロッ!!!!


 なっ、何だよ!?

 舞奈の奴……、急に俺の前に立って本気で睨みつけて......


 ガラッ…ガラガラ


「あっ! クラスの奴が来たのか? って、違うっ! あ…あんたは!!」


「よっ!オッハー! まさか『ネガティ部』の部員がこ〜んな早い時間に三名も居るとはなぁ!これは驚いたなぁ〜、ハッハッハッハ…」


「ル…ルイルイが何で俺達の教室に…それも、こんな早い時間に来るんだ!? アンタはバイトだろ!? 学園に来るのは放課後だけで良いんじゃねぇのか!?」


「そんな事気にする必要はない! それよりヒトヤン、昨夜送った私の写メはどうだった? お前の良い『オカズ』になったかい?」


「なっ、なっ、何て事を言うんだ!! オ、オカズって何の事だっ!? っていうか美代部長や舞奈の前で…、よ…よくそんな事が言えるな!!」


「ひ…一矢君…」

「ひ…一矢ぁ~…」


 な、何だよ、二人同時に......??

 それに二人共、何か少し怖い顔してないか…!?


「ル…ルイルイも昨夜、一矢君に写メを送られたのですか?」


「そ…それじゃあ、ルイルイも一矢にメールをしたって事は…私だけが『のけ者』じゃない!」


「ハッハッハッハ! 二人とも〜、私がヒトヤンにメールしただけでこんなに取り乱すとはなぁ〜…さては二人とも、ヒトヤンを……」


「わ――――――っ!! ルイルイ!そ、そそ、そんな事よりなっ、何しに来たんだ!?」


 ルイルイの奴、今絶対話がややこしくなるような事を言いかけたに違いない。

 ヤッ...ヤバイとこだったぜ......


「あぁ~、本当はミヨミヨに用事があって早く来たんだけどな。ミヨミヨの教室に行こうとこの教室の前を通ったら聞き覚えのある声がしたんでな。それで覗いてみたという事になる」


「えっ? ルイルイは私に用があったのですか?」


「そうだ。ミヨミヨ、聞いて驚くなよ? っていうか、今日の日が来るのは当たり前なんだがな。ついに、入院していたあの『テンテン』が今日から学園に復学するらしいぞ!」


「・・・・・・・・・・・」


 えっ?


 どうしたんですか、美代部長?


 今、ルイルイが言った『テンテン』っていう名前を聞いた途端、顔色がメチャクチャ悪くなったんですけど!?


「み…美代部長、大丈夫ですか? 顔色が悪いんですが…」


「す…すみません一矢君…わっ…私…『テンテン』君がとても苦手で......」


「なるほど、そういう事ですかっ!! 皆一人や二人、苦手な人って居ますもんね。美代部長の気持ちが良く分かりますよ~」


「そっ…そうよ美代お姉ちゃん!! 私なんか苦手な人だらけで死にそうなくらいだわ!」


「フフフ…まぁ、ミヨミヨの話を聞いてやってくれ…フフフ…」



「じ…実は一年生の時から、『テンテン』君に『付き合って欲しい』と言われ続けていまして…。私…とても困っているんです......」


 ……!!!!



 なっ…な......



 何だとぉぉお――――――――――――――――――っ!!!!

お読み頂き有難うございました。


果たして『テンテン』とはどんな人物なんでしょうか?

そして『テンテン』の本名は?

絶対ふざけた名前に違いない(笑)


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