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第190話 みんな本気だな!!

 【学園祭二日目の朝】


 はぁ……時間が経つのは早いよな?


 あっという間に学園祭二日目が来たよ……


 しかし、マジでミスコン優勝者と俺は付き合う事になるのか?


 ネガティ部女子達は本当にそれで良いのか?



「一矢? 今日はお父さん午前中だけお仕事をするそうだから、ミスコンが始まる前に一緒に学園に行く予定だからねぇ」


「ああ、分かったよ……」


「ほんと楽しみだわぁ。一矢の彼女(仮)は誰がなるんでしょうねぇ!?」


 やっぱ、来ないでくれるかな?


「恐らく他のOB達も全員、来ると思うから」


「はぁ……」


 俺が名染太学園に入学してから一番緊張する日が始まる。




 【コスプレ喫茶内】



「お、おはようございます、一矢君……」


「おはようございます、美代先輩」


 美代先輩は大きなバックを持っているけど、


「もしかして、そのバックの中に昨日、美代先輩のお母さんが言っいた昔の衣装が入っているんですか?」


「は、はい……そうなんです」


「自分で衣装を着るのですか?」


「いえ、『コスプレ喫茶』同様に『クリエイティ部』の恵須部さんや黒井さんが着替えを手伝ってくれるそうです。それにヘアメイクも丼竹君がしてくださるみたいで本当に助かります」


「へぇ、それは良かったですね? しかし、美代先輩はどんな衣装を着られるんですか?」


 ん? 美代先輩の顔が赤くなったぞ。


「そ、それは秘密です……」



「一矢、美代お姉ちゃん、おはよう!!」


「おう、舞奈おはよう」「おはようございます、舞奈ちゃん」


「今日は午前中、コスプレ喫茶で午後からミスコンだから昨日よりも忙しくなるわね?」


「そ、そうだな。それにしても舞奈はあまり緊張していないみたいだな?」


「そ、そんな事無いわよ!! 元々、私は人前に出るのが嫌いなのに……ママがあんな事を言うから……いえ、何でも無いわ!! そんな事よりもコスプレ喫茶の準備をしないと」


「ああ、そうだな……」


 あれだけミスコン参加を痛がっていた舞奈が参加する事になったけど……舞奈は本当に俺と付き合いたいのか? 日頃の俺に対する態度を見ていたらよく分からないけどなぁ……」



 ガラッ…ガラガラッ


「 「おはようございます、布津野君!!」 」


 おっ、今日も掛端と落駒さんはコスプレ喫茶の手伝いをしてくれるんだな?


「二人共、昨日に続いて悪いな?」


「何を言っているんだよ、布津野君!! 『布津野ファンクラブ』として当然じゃないか~!! それに昨日から落駒さんも『布津野ファンクラブ』に入会してくれたんだよ~」


「えっ、何で!?」


「フフフ……うーん、よく分からないですが、何となくその方が面白いかなって思いまして。それに会員№10番までは年会費無料だって羽和さんが言っていたので……」


 羽和さん、今後は年会費を取る気なのか!?


 ヤバい、絶対に解散させないとトラブルが起こりそうだ。


 ガラッ…ガラガラッ


「みんな、おはよう!! あ、美代先輩もおはようございます」


「菜弥美ちゃん、おはようございます。 あれ? なんか昨日のテニスウェアよりもサイズ小さくなっている様に見えますが気のせいでしょうか?」


 あっ、ほんとだ。昨日よりもスカートが短くなっていて少しでもしゃがむとヤバイ感じだし、それにシャツも昨日のよりもピチピチで、む、胸が凄い強調されている様な……


「フフフ……さすが美代先輩です。気付かれましたか? そうなんです。昨日の衣装では普通過ぎてあまりインパクトが無いと思いましたのでテニス部の人にお願いして小さめのサイズのテニスウェアを借りたんです。どうかな、一矢君? 少しはセクシーに見えるかな?」


「えっ!? ああ、そうですね……と、とてもセクシーです」


 っていうか、めちゃくちゃエロイんですけど!!


 これは午前中のコスプレ喫茶のお客は昨日より多いかもしれないぞ!!


「うーん……やっぱり私もアレかなぁ……」


「ん? 何か言ったか、舞奈?」


「い、いえ、何でも無いわ……」



 ガラッ…ガラガラッ


「おはようございます……」


「テルマ先輩、おは……えっ?」


「あれ? テルマちゃんも昨日のドレスと少し違うといいますか……スカートの丈がかなり短くなっていますし、胸元も大きく空いてますよね?」


「フフフ……分かりますか?」


 そ、そりゃぁ、分かるでしょ!?


 昨日と全然、違っているし!!


「テルマも私と同じでセクシーさを強調する気ね?」


「うっ、菜弥美も昨日より、ちんちくりんなテニスウェアを着ているわね?」


「ちんちくりんって言い方は止めてちょうだい!!」


 しかし、あのテルマ先輩がこんなにも大胆な衣装を着てミスコンに参加する気になっただなんて……嬉しい気持ちだけど、この姿を大勢の人に見せるのは何か複雑な気持ちにもなってしまうよなぁ……


 ガラッ…ガラガラッ


 ん? 今度は紅伊奈かよ!? じゃなくて……


「前妻木部長!? お、おはようございます!! 朝早くからどうされたんですか?」


「一矢君、皆さん、おはようございます。聖香ちゃんから今日のミスコンの結果で凄い事が起こるって聞いたから、今のネガティ部の様子はどうかなぁと思って……」


「聖香から全部聞いたんですか?」


「うん、そうね。でも聖香ちゃんの様子も変なのよ。私と生徒会長を変わって欲しいとか言い出すし……クスッ、聖香ちゃんもミスコンに出て優勝したかったのかもしれないわねぇ……」


「えっ、前妻木部長!! 聖香がそんな事を言っているんですか!?」


「いえいえ、私の勝手な推測よ。聖香ちゃんがミスコンで優勝して一矢君と付き合いたいなんて言ってないから安心してちょうだい……ウフッ」


 前妻木部長は全部、ご存じなんですね……


「ところで前妻木部長がミスコンの司会をされるのですか?」


「いいえ、最初は私が司会をする予定だったのだけど、今回の優勝条件を聞きつけた『アーカイ部』の法曹部長が是非とも自分に司会をさせて欲しいと申し入れをしてきてねぇ……あまりにもしつこいから司会を譲ってあげたわ」


 うわぁ……またしてもあの人が司会をするのかよ!?


 ミスコンの司会も実況風で話すんだろうなぁ……想像しただけでウザいな。


「前妻木部長が司会をされないのなら、部長もミスコンに参加出来るんじゃないですか?」


「 「 「 「えーっ!!??」 」 」 」


 えっ!? 何でネガティ部女子達が先に反応するんだ!?


「フフフ……もし私がミスコンに参加して優勝してしまったら一矢君、私と付き合ってくれるのかなぁ?」


「え? ああ、それは、そのぉぉ……ルールには逆らえないといいますか……」


「プッ、心配しなくても大丈夫よ。私は参加しないから。それに参加しても私がここにいる人達に、勝てるとも思っていないしね……ウフッ」


 イヤイヤイヤッ、前妻木部長がメガネを外した顔はめちゃくちゃ美人だぞ。

 前の体育祭の時に実証済みだしな。



 ガラッ…ガラガラッ


「皆さん、おはようございます!!」


「最後に紅伊奈の登場だなって……ブッ!?」


「く、紅伊奈ちゃん……その格好は……」


「え? どこかおかしいですか? 昨日、帰ってからよく考えたんですけど、芸者風の衣装は重いし動きにくいし、学生受けは良くないかもしれないので、今日のコスプレ喫茶もミスコンもこの超マイクロ水着でいこうと思ってるんですよぉぉ。どうです、セクシーでしょぉ?」


 セ、セクシー過ぎるだろ!?

 

 ってか、ほぼ裸じゃねぇか!?


「あーっ!? 紅伊奈に先を越されてしまったわ!!」


「舞奈も水着になる気だったのか!?」


 というか、みんなミスコンにかなり本気じゃねぇか!?


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