第18話 口が悪過ぎるだろ!
さぁ、ついに『ネガティ部』の顧問登場です!
果たしてどんなキャラなのか?
まぁ皆さん、これ読んでたらわかりますよね?
そう...まともな奴なんて出てきませんから!(笑)
「ふ…二人とも大丈夫ですか!? 何をそんなに怯えているんですか!?」
それに子龍先輩?
背中を向けてしゃがんでいる時の顔の向きはちゃんと真っすぐなんですね!?
テルマ先輩はしゃがむと余計に小さくなって…まるで『巣の中で子猫がお母さんの帰りを待っているが、外から人間の声が聞こえてブルブル震えている』ような感じだな…。
えっ? 例えが長い?
それじゃあ簡単に言うと『連れて帰りたくなるくらい可愛い』って事だ!!
「ひ…一矢君…。今、菜弥美が言ってたでしょ......? あ...『あの顧問』が帰って来るのよ......。私は『あの顧問』がとっても苦手なの......。『あの顧問』の顔を思い浮かべただけで何故か体が勝手に震えてきちゃうの......。この体の震えは『恐怖』? いえ違うわね。これはきっと『怒り』だわ...ガクブルッ…」
「ぼ…僕もなんだ、一矢君......。『あの顧問』は人の顔を見るなり、色々と言われたくない事をズケズケと言うんだよ......。部活にはたまにしか顔を出さないから僕は部活続いてるけど、『あの顧問』が来るまでは部員は数十名いたんだよ。それがほとんどの子が『あの顧問』が嫌で辞めちゃったんだ......。だから僕の身体の震えは、またキツイ事を言われるんじゃないかという『恐怖』から震えているんだと思う…ガクブルッ…」
しかし二人ともさっきから『あの顧問』っていうワード言いまくりだな!?
『あの顧問』って、一体どんな人なんだろう??
ってか、この学園にはそんなに多くのネガティブな人達が居たのかよ!?
一体、どんな学園だよ!?
「ちょ…ちょっと…一矢~、さっきのメールの話、まだ終わってないんですけど!!」
「へっ?」
「へっ? …じゃないわよ! 私ともちゃんとメアド交換してよね!? じゃないと私、一矢は本当は私と友達になりたくないけど、『ネガティ部』に入部させたいから仕方無しに友達を演じている『なんか腹黒で凄い普通の子』だて思うわよ!!」
「な…何じゃそりゃ!? それに納得していない俺の今の異名に『腹黒』の追加までしないでくれるかな!? わ…わかったよ…、後でちゃんとアドレス交換するから......」
「あの~一矢君、良いですかぁ~?」
「えっ? 美代部長まで何ですか?」
「毎晩送らせていただいている、私の自撮り写メはいかがですか? 変じゃないですか? もし変だったら私、整形手術をしてでも一矢君が絶対に気に入る様な顔にしようかと......??」
「っ!! いやいやいや!! 美代部長! 全ッ然変じゃないですから!! それどころかオカ…いや、凄く癒されてますよ!! 一日の疲れが一瞬で吹っ飛びますよ~、ハッ...ハハ...ハハハ......」
「みっ...美代部長! 一矢君に自撮り写メを毎晩送ってるんですか!? で、一矢君はその写メで癒されていると......??」
「こ…今度は菜弥美先輩まで参戦ですかっ!?」
「一矢君! 私も今度、自撮り写メを送ってみるから感想を聞かせてくれないか? ただ、感想次第では私の悩み事がまた増えるかもしれないので、そのへんは十分に気を付けてほしい......」
なっ…何という注文だっ!?
感想は欲しいが内容はよく考えろと!?
はああぁぁぁぁ......
でも、菜弥美先輩の自撮り写メもなかなか良いんじゃないのか!?
これはこれで楽しみが増えたよな......
「オイオイオイ! 今のはちょっと聞き捨てならないんだけど!!」
なっ...何だ!?
あれだけ震えいてた二人がいきなり乗り出して来たぞ!?
テルマ先輩は可愛いから良いけど、子龍先輩、あんたは関係ないだろ!!
「一矢君…。わっ…私も個人メールしても良いかな? 特に大した事は書かないけど......。その…、私だけがメールをしないのは何か…イヤよ......」
!!テッ…テルマ先輩、マジで可愛過ぎるわ――――――っっっ!!!!
ホント、我が家で飼いたいくらいだ!!
まぁ、これを言ったら絶対、小さい手でぶん殴られるだろうけども......
「ひ…一矢君......」
「あっ!? ハイハイ......。子龍先輩は普通にメールをしてくれれば良いんで......」
「えっ? ……ふっ...普通で良いのかい??」
「はい! 普通でお願いします! っていうか絶対普通で!!」
「あ…あぁ…。分かったよぉぉ......」
子龍先輩、もし『普通』じゃなかったら一体どんなメールをするつもりだったんだ!?
考えただけでも恐ろしすぎるぜ!
絶対に子龍先輩には『変な感情』だけは芽生えさせない様にしなくては......
もしかしたらこれからの俺の『メインテーマ』になるんじゃないのか!?……
フッ…アホらしいな……
コツン…コツン…コツン…
っっ!!??
「あ…あの足音は顧問の『ルイルイ』の足音ですわ!!」
「『ルイルイ』!? 美代部長、『ルイルイ』って何ですかそれ??」
「は…はい......。『ルイルイ』というのは顧問の呼び名でして、本人がどうしても自分の事をそう呼ぶようにと言われるんです......。皆、顧問の事をそう呼ぶのは凄く抵抗があったのですが、ようやく最近慣れてきました......」
はあぁぁ......。また突っ込み甲斐のある人の登場ですか?
自分の事を部員達にわざわざ『ルイルイ』と呼ばせる顧問なんて世界中どこを探してもいるわけないぜっ!!
ガラッ…ガラガラ
・・・・・・
っっっ!!??
なっ…何だ!?この美人は!?
美代部長を色っぽくした感じのメチャクチャ美人じゃないか!?
やはりこの部は顧問であっても、『美男美女』しか来てはいけないのかっ!?
そして、その『美女』が俺達に何か言おうとしているぞ!?
「よ~っ!! 根暗で陰気なうじ虫共!! 私が居ない間、ちゃんと生きていた様だな――――――っ!!??」
・・・!!??・・・・
えっ...え―――っ!?
『ルイルイ』......、なっ...何が『ルイルイ』だっ!!
あっ...あんた、メチャクチャ美人のクセに......
くっ...口が悪過ぎるだろ―――――――――――ッッ!!!!
お読み頂き有難うございました。
しばらくは顧問、『ルイルイ』とのやり取りが続くと思います。
もし面白いと感じて頂けた方は何卒ブクマだけでも宜しくお願いします!
もっともっと面白い内容にしますので(≧▽≦)




