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第179話 全員揃ったぞっ!!

 ガラッ…ガラガラッ


「お待たせ~っ!!」

「よ~っ!! みんな、待たせたな~」


 あっ!? この人は子龍先輩の親父さんと……もしかして女の人はお母さんなのか!?


「おーっ!! コメコメとロミロミやないか~っ!! めっちゃ久しぶりやなぁ!? 二人共、元気にしとったんかいな!? それにしても相変わらずロミロミは美人さんやなぁ?」


「えっ? もう、ヒトヤンたら~っ!! ホント、君は嘘が言えない人だねっ!!」


 オイオイ、この人、自分のことを美人って認めているぞ!!

 でも、まぁ本当に美人だとは思うけど……


「おい、ヒトヤン? 俺の嫁さん褒めても何の得も無いで~」


「ハッハッハッハ!! 言われてみたらそうやな。ほんなら、ロミロミ? 今の発言は撤回させてもらうわぁ!!」


「なんでやねん!!」


「ハッハッハッハ!! 冗談や、冗談。でもアレやな。ロミロミもなかなか突っ込みが上手くなったやんか。それに今の突っ込みは微妙な大阪弁やったしな」


「でしょう? そりゃ、孔明君と一緒になってもう二十年近くになるからね。孔明君は外では標準語を話すけど、家の中ではその反動でコテコテの大阪弁で話をしてくるしさっ」


 なるほどな。だから前に会った時は子龍先輩の親父さんは標準語で話をしていたのか……しかし素はうちの親父とまったく同じ喋り方だな。


「ロミロミ先輩、お久しぶりで~す」


「あーっ!? 八芽ちゃ~ん、お久しぶり~っ!! 八芽ちゃんも昔と全然、変わらないわね? 家では昔の様にヒトヤンに突っ込みまくっているのかな?」

「いえいえ、最近は全然突っ込んでませんよ」


「ふーん、そうなんだぁ……。八芽ちゃんの突っ込みは武志よりもキレがあって私、大好きなんだけどなぁ……」


「おい、ヒロミ!? 八芽ちゃんが師匠の俺よりも突っ込みのキレが良いってどういう事だ!?」


「あら武志、あんたも来てたのね?」


「来るに決まっているだろ!!」


「まぁ、どっちでもいいんだけどさぁ……で、八芽ちゃんがあんたよりも突っ込みのキレが良かったのはここにいる『元ポジティ部部員』全員同じ意見よ」


「そっ、そうなのか!?」


「 「そんなの、八芽ちゃんが入部した日に確定したことだぜっ!!」 」


「激人、根津にぃ、うるせぇよ!!」



「一矢君……」


「どうしました、菜弥美部長?」


「うちのお父さんってさ、何だか『いじられキャラ』みたいよね? 何だか恥ずかしいし、残念な気持ちだわぁ……いつも家では偉そうにしているクセにさ……」


「そ、そうですか? 俺からすれば、ケシケシ先生はみんなに凄く愛されている様に見えるんですけどねぇ……」


「えーっ!? 一矢君にはそう見えるの?」


「は、はい……」



「子龍先輩のお父さん、先日はお世話になりました」


「おぉ、ヒトヤンの息子君やないか。こないだはうちの子龍の相手をしてくれてありがとうな~」


「い、いえ……相手だなんて……」


 しかし、こないだは標準語で今日は昔の仲間が大勢いるから大阪弁で話をしているんだろうけど、子龍先輩のお父さんもイケメン過ぎて結構、大阪弁に違和感があるよな。


 あれ? もしかして俺は大阪の人に失礼な事を言ってしまったか?



「あら、あなたがヒトヤンの息子君なのね?」


「あ、はい。どうも初めまして。布津野一矢といいます。うちの両親がお世話になってます」


「フフフ、お世話だなんて……逆に私達がお世話になっているようなものだから……。でもあなた、お顔はヒトヤンにソックリだけど礼儀正しいし、性格は八芽ちゃん似みたいね」


「ロミロミ、何言うてんねん? 俺も礼儀正しいで!! まぁ、性格と突っ込みは嫁さんに似てるのは間違いないけどなぁ」


「えーっ!? どの口が言ってるのよ、ヒトヤン?? ってか、一矢君も『突っ込み師』なの?」


 『突っ込み師』っていう言葉は存在してるんだな……


「そやで。一矢は嫁さんと同じで『突っ込み師』の才能あるで。まして今は『ネガティ部 副部長』やから、突っ込みの練習になる人間ばっかりが揃っとるしな!! ハッハッハッハ!!」


 親父、それはうちの部員に失礼だぞ!!


「子龍君のお父さんとお母さん、初めまして。私は『ネガティ部 部長』の大石菜弥美といいます。今日は『コスプレ喫茶』に来ていただいてありがとうございます」


「あらっ!! あなたもしかして武志の娘さん?」


「そ、そうです……」


「うわぁあ、あなた凄く美人ねぇ!! 武志に似ているのは髪の色くらいで本当に良かったわね!?」


「えっ!? び、美人だなんてとんでもありません。でも……あ、ありがとうございます……」


「ヒロミ!! お前も相変わらず失礼な女だな!? 菜弥美はどこからどう見ても俺にソックリじゃないか!?」


「 「似てないわよ!!」 」


「ガーン!! 娘とヒロミ同時に否定されてしまつたーっ!!」


 マジで騒がしい人達だな……

 更に他の客が減っているような気がするんだが……


 それにいつの間にか紅伊奈とテルマ先輩の前にできていた行列も無くなって、テルマ先輩なんかは暇であくびをしているぞ。



「一矢君、なんだかお客さんが減ってきましたね?」


「あっ、美代先輩そうですねぇ……。まぁ別に売る上げとかは気にしなくてもいいですから心配することはないんですけど……いずれにしても親父達がここにいるうちはあまりお客が来ないかもしれませんよ……」


「そ、そうですね……。皆さんとても凄いオーラがありますものね? 私など全然近付く事もできませんし……元部長としては情けないのですが……」


「いや、美代先輩は何も気にすることなんてありませんから。それよりも今日は美代先輩の家族の方も来られるのですか?」


「そ、そうなんです。母が来るとは言っていましたが……」


「一矢、うちのお母さんも来るって言っていたわよ!!」


「そうなのか、舞奈? ってことは美代先輩のお母さんと舞奈のお母さんは姉妹だから俺は初めてそのツーショットを見ることになるんだな!? そ、それは楽しみだなぁ」


「でも一矢、美代お姉ちゃんのお母さんは大人しい性格だからまだいいけど、うちのお母さんはここにいる人達に負けず劣らずのキャラだから覚悟しておいた方がいいかもしれないわよ。ねっ? 美代お姉ちゃん?」


「えっ? 私がそんなことを言える立場でもないですから……でもその通りです」


 え――――――――っ!? まだ濃いキャラが来るのか!?


「一矢君、うちのママも今日は来るって言っていたわ。別に来なくていいのにさ……」


「おーっ? テルマ先輩のお母さんもですか!? そ、それは会うのが楽しみです!!」


「楽しみじゃないわよ。おそらく一矢君が想像しているのとは真逆な感じの人だから……」


 真逆? 



「あとは『トラトラ元部長』だけやなぁ……」


「げっ!! ヒトヤン、あの女も来るのか!?」


「当たり前やんか、ケシケシ。嬉しいやろ?」


「全然、嬉しくねぇぞ!! 俺はあの女が昔から苦手なんだからな!!」


「そうかぁ? お前等、凄い相性が良いように見えたけどなぁ……」


「どっ、どこがだよ!?」


 ガラッ…ガラガラッ


「き、来たーっ!!」



「よ――――――――っ!! クソ共、待たせたな――――――――っ!!」


 ん? 金髪美人の外国人!? にしてもルイルイ並みに口が悪いな!!


「ま……ま……ま……」


「へ? テルマ先輩、どうされました? なんは身体が震えているように見えるんですが……」


「ママっ!!」


「え――――――っ!? ルイルイ並みに口が悪いこの金髪美人外国人がテルマ先輩のお母さんだと~っ!!??」


お読みいただきありがとうございました。


遂に一志を中心とした『元ポジティ部』部員全員集合!!

果たしてテルマの母親のキャラはどんなキャラなのか?

次回は更にハチャメチャな展開になるのか?


どうぞ次回もお楽しみに(^_-)-☆

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