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第178話 まだ来るのか!?

「親父に母さん、それに学園長!!」


「一矢、何を驚いてんねん? 今日は俺等も学園祭に行くでって言うてたやろ?」


「そっ…そうなんだけどさぁ……」


 このメンバーに親父が加わるとどれだけ濃い集団になってしまうんだ!?


八芽やつめちゃんも久しぶりだねぇ?」


「ケシケシ先輩、お久しぶりで~す。皆さんのご活躍はテレビなどを通して知ってますけど、凄いですね~」


 そ…そういえば、母さんも『元ポジティ部』だったよな?


「あーっ!! そういうことか!! やっと思い出したぞ。八芽ちゃんの苗字は『布津野』だったよな~!? ああ、だから息子君の苗字も……ってことはヒトヤン!? お前は婿養子なのか!?」


「そやで。アレ? ゲキゲキには言うてなかったかな? 俺の今の名前は『布津野一志』やで~」


 ゲキゲキ? あぁ、『津田激人つだげきと』の『激』を取って『ゲキゲキ』ってことか?

 ってことは根津先輩の親父さんは『根津興輝ねづおきてる』だから……きっと『オキオキ』に違いない!!


「根津にぃも久しぶりやな~」


「そっ、そのままかよっ!?」


「えっ? なんや、一矢? 急に突っ込んだりして……?」


「い…いや、何でもないよ……それよりも親父達や学園長も席に座ってください」


「おぉ、有難うね布津野君」


「おっ! 太一郎もしばらく見ないうちに学園長らしくなってきたな!!」


「ハハハ、有難う激人。そういう君も『芸術家』の雰囲気が凄く出ているよ」


「ハッハッハッハ!! そうだろ、そうだろ!! 今の俺は全世界に三千人以上の弟子もいるからな!!」


「へぇ!! 三千人も弟子がおるんかいな? さすがゲキゲキやわ!!」


「ハッハッハッハ!! ヒトヤン、俺をもっと褒めろ褒めろ!!」


「激人も凄いけどさぁ、俺のジムの会員だって、おそらく二万人くらいはいるぞ~っ!! どうだぁ、凄いだろ~っ!?」


「ほぉぉお!! 根津にいも凄いやんか~っ!!」


「ちっ……俺だって弟子とファンを足せばそれくらいは……」


「ぼ…僕も学園長になってからの卒業生は一万人ぐらいはいると思うけど……」


「おっ、タイタイ!? お前も少しは『負けず嫌い』の性格になれたんやなぁ?」


「ハハハ……。まぁ、僕の弱気な性格を少しずつ治してくれたのはヒトヤンなんだけどね……」


「そやったかな? タイタイが頑張ってそうなったんとちゃうんかいな?」


「いやいや、そりゃあ僕も頑張ったのはたしかだけど、頑張るキッカケを与えてくれたのはヒトヤンだから……」


「ヒトヤンと太一郎!! 話の途中で悪いけどさ……しかしアレだな。みんなまだまだ、大したことはねぇな!! 俺なんか読者が何十万人もいるんだぞっ!!」


「フン!! 実際にどれだけの人間がお前の『二流小説』を読んだかなんてわからねえだろ!?」


「激人、何だとーっ!? 俺が連載しているWEB小説のフォロワー数は二十万人以上いるんだから間違いないんだよ!!」


「え~? でもさぁ武志、フォロワーさん全員が最初から最新話まで読んでくれているという証拠はないと思うんだけどな~っ!! それよりも書籍化した作品は何万部売れたんだよ? それと『サイン会』だってたまにあるんだろ~? その時にファンは何人くらい集まったんだ~?」


 根津先輩の親父さん……なかなか鋭いところを突いてくるよな!?


「えっ…えっと……俺の小説は……たしか……一万部でいや、二万部くらいで……サイン会は……五十人くらい……いや、百人はいたはずだが……」


「プッ……」


「ヒッ…ヒトヤン、笑うんじゃねぇ!! アニメ化にもなっているんだからな!!」


 この大人達は子供がそのまま大きくなっただけの人達なのか!?

 それにこの人達の会話はまるで……


「子供の喧嘩かよっ!!??」


 えっ? 今の突っ込みは!?


「かっ…母さん!!??」


「 「 「 「おーっ!!八芽ちゃんの久しぶりの突っ込み来たーーーっ!!」 」 」 」


「ハッハッハッハ!! ほんまやなぁ、最近家の中でもあまり八芽は突っ込みせぇへんから、俺も久しぶりに聞いたわぁ」


「みんなにそんな事を言われると何だかとても恥ずかしいのだけど……このメンバーの中にいたら、つい昔を思い出しちゃって……」


 母さんが恥ずかしそうにしている姿が、何となく『女子高生』に見えてしまったぞ!!

 明日、『眼科』に行こう……


「しかし、さすがは俺の弟子だな、八芽ちゃん!! 突っ込みを入れるタイミングやキレは抜群だ!!」


「弟子になった覚えもないし、それにケシケシ先輩に褒められてもあまり嬉しく思えないのは何故なんでしょうね?」


「しっ、知るかっ!! 俺に聞くんじゃねぇ!!」


「 「 「 「アーツ、ハッハッハッハ!!」 」 」 」



 何なんだ、この『大人』達の会話は!?

 日本で活躍している人達の会話とは思えねぇぞ!!


 それに親父達のテーブルが一番『学生』らしい盛り上がり方じゃねぇか!!

 他のお客達、もっと頑張って盛り上がれよ!!



「おーい、布津野~」


「おお、どうした同じクラスのAとB?」


「何だよ、名前で呼べよ」


「すまん、すまん……それでお前等どうしたんだ?」


「俺達、また後で来るよ。どうもここにいたらあの『大人達』の雰囲気に飲み込まれてさぁ、ハジけれないんだよ……」


「えーっ!? そ…そんな……」


「じゃ、じゃぁな!! また後で絶対に来るからさ!!」


 あ~ぁ……行っちまったよ……

 他のお客さんも半分くらい、いなくなった様な気がするけど……これって……


 営業妨害じゃねぇか!!




「お…親父!?」


「ん? 何や、一矢?」


「親父達はいつまでここにいるつもりなんだ!?」


「はぁ? 一矢、もしかしてお前、お父さんとお母さんがここにいて恥ずかしいんとちゃうか? そやろ? なっ?」


「ち、違うよ!! 親父達のキャラが濃すぎて他のお客さんが委縮してしまってさ、さっきから次々にお客が帰ってしまっているんだよ……」


「へぇ、そうなんやぁ……それは悪いことをしたなぁ……」


「お父さん、一矢君の言う通りよ。このままではお客さんがドンドン減っていってしまうから……」


「菜弥美、私は客が減ってくれた方が嬉しいわ……」


 テルマ先輩、今は余計なこと言わないでくれ~


「菜弥美……お前には申し訳ないけどなぁ……あともう少しだけ辛抱してくれないか?」


「そやねん、ヤミヤミちゃん。あともう少しだけ待ってくれへんかなぁ? まだ俺が声をかけた人間が全員揃ってへんねん……」


「えーっ!? ま…まだ、他に来られるのですか!?」


「そ…そやねん、ゴメンなぁ……」


 こ…このメンバーだけでもお腹一杯なのに、まだキャラが濃い人が来るのか!?


「そ…それで親父さ……まだ来てない人ってさ……あと一人くらいだよな……?」


「いや、あと六人来るねん!! まぁ、正確に言えば俺が呼んだ人間三人と学園祭に来るから会おうって連絡してきた人間が三人やな!!」



「ろっ…六人だと――――――――っ!!??」


 こんな濃い人達があと六人も来るのかっ!?


 こ…これは『エグゼクティ部』や他の部からでも応援に来てもらわないと俺達だけでは絶対に対応できないぞ――――――――っ!!


お読みいただきありがとうございました。

次々と『コスプレ喫茶』にやって来るOB達!!

しかし一矢の親父が言うにはまだ六名も来るらしい!!


残りの六名は一体どんなキャラなのか?

そして一矢達は彼等にちゃんと対応が出来るのか!?


どうぞ次回もお楽しみに(^_-)-☆

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