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第177話 凄い人達ばかりじゃねぇか!!

「ヒトヤンの息子だとーっ!?」


「はっ…はい、そうですけど……すみません……」


 ヤバイぞっ!! 殴られる……


「ハッハッハッハ!! なーんだ、そうなのか? お前、ヒトヤンの息子なのかぁ......苗字が違うから全然気が付かなかったぜ。でもまぁ、よく見れば顔はよく似ているよな!! それじゃあ仕方が無い、許してやろうか……」


「えっ? いいんですか? 許してもらえるんですか!?」


「ああ、許すと言ってるだろうが!! 俺がヒトヤンの息子を泣かすようなことが出来る訳が無いだろう!!」


「えっ? そ…そうなんですか……?」


「まぁな。昔からヒトヤンには世話になっているし、俺が唯一認めた男だからな!!」


 えっ、そうなのか?


「おい、激人!! そろそろ俺の事も認めろよ!!」


「フンッ!! 誰がお前みたいな『二流作家』を認めるものか!!」


「なっ…なんだとーっ!!??」


 ふぅぅ……それにしても助かったぜ……


 一時はどうなることかと思ったけど、まさか津田先輩の親父さんが俺の親父だけは認めているなんてな。ホント、親父は一体何者なんだ!?


「あ…あのぉぉ……」


「何だ、ヒトヤンジュニア!?」


 ヒトヤンジュニアって……そのままだな!!


「い…いや、実はですね……この『ケシケシ先生』は本当に凄い方だと思うのですが……俺が大好きなアニメの原作者でもありますし、俺は凄くケシケシ先生の事を尊敬しているんです……」


「何、そうなのか!? まぁ、ヒトヤンの息子がそう言うのなら少しだけは認めてやろうか……」


 何なんだ、この人は? 基本的に『単純』な性格なのか? 


「布津野君!! 君は何て素晴らしい子だ!! あのヒトヤンの息子とは思えないくらいだよ!! こうなったら激人の娘ではなくてうちの菜弥美と将来結婚してくれてもいいんだぞ!! そして俺の義理の息子になってくれたまえ!!」


「えーっ!!??」


「おっ…お父さん!! なっ…何て事を言うのよ!? ふ…布津野君が困る様な事を言わないでちょうだい!! ま…まぁ、別に私は困らないのだけど……布津野君が困ってしまうから……ブツブツブツ……」


 菜弥美部長!! 最後の方は何かブツブツ言ってて聞き取れなかったんですが……


「そ…それよりも菜弥美部長? そろそろ『コスプレ喫茶』を再開させた方がいいんじゃないですか? 他のお客さんに御迷惑をかけてしまいますんで……」


「そ…そうよね!? わ…私としたことが、少し動揺してしまったわ。これだけたくさんのお客さんが来てくれているのに身内だけで盛り上がっても仕方がないわよね……」


「そういう事ですので菜弥美部長のお父さんも、津田先輩のお父さんもあそこの席に座って頂いてゆっくりしていって下さい」


「ああ、そうだな。そうさせてもらうよ」


「俺も『二流作家』と会話はしたくはないが、ヒトヤンが『ネガティ部』の部室に集合だと言っていたから仕方が無いな……」


「えーっ!? おっ…親父がここに集合って言っているんですか!?」



 ガラッ…ガラガラッ


「おーっ!! お前達、もう来てたのか~っ!!」


 まっ、またしてもキャラの濃そうな人が入って来たぞ。

 ん? でも待てよ。あの顔はどこかで見た事があるような……


「姉貴!! あの人……」


「ああ……ねづっちにソックリなおっさんだな!!」


 そうか!! この人、根津先輩に似ているんだ!!

 ってかほとんど同じ顔じゃねぇか!!



「根津にぃ、久しぶりだなぁ。元気にしてたのかい?」


 呼ばれ方まで根津先輩と同じだよ……


「根津にぃ、経営している『スポーツジム』は大繁盛しているみたいだな!? さすがは俺がヒトヤンの次に認めた男だぜっ!!」


「ハッハッハッハ!! お陰様で俺は常に元気モリモリだよ!! ジムの方も好調だねぇ……今度、五十店舗目のジムを開店させる予定なんだ!!」


「あ、あのぉぉ……」


「ん? ああ、注文を取りに来てくれたのかな?」


「えっ? まぁ、それもですけど……一つお聞きしたいのですが、もしかして『アクティ部前部長』の根津先輩のお父さんでしょうか?」


「ああ、そうだよ。君はうちの元気のことを知っているのかい? っていうか、君の顔はどこかで見た事があるような気がするなぁ……」


「ハハハ!! 根津にぃ、この子はヒトヤンの息子だよ。名前は一矢君だったかな?」


「そ、そうです。初めまして!! 俺は『丘司那一志』の息子で布津野一矢といいます。宜しくお願いいたします」


「ハッハッハッハ!! そうなんだ。君がヒトヤンの息子かぁ!! ヒトヤンと違って礼儀正しいじゃないかぁ!! ハッハッハッハ!!」


 しかし親父はどうやら、元同級生から色々な見方をされているよな!?


「布津野君……いや、面倒だから今から君の事は一矢君って呼ばせてもらうけど、根津にぃの事は俺から紹介してあげるよ」


「えっ? ケシケシ先生、宜しくお願いします」


「一矢君、この男の名前は『根津興輝ねづおきてる』というんだが、根津にぃも俺達と同じで『元ポジティ部』なんだよ。それで激人と同じ時期に『アクティ部』を立ち上げた『初代アクティ部 部長』でもある男なんだ」


「えーっ!? マジっすか~っ!?」



 まさか、数ヶ月前まで四大茶部の部長だった津田先輩と根津先輩の父親が初代の『クリエイティ部』と『アクティ部』の部長だったなんて……俺には衝撃過ぎる話だ。


 そしてケシケシ先生が更に詳しく教えてくれた。


 根津先輩の親父さんが何故、先輩と同じように周りから『根津にぃ』と呼ばれているのか。


 それは根津先輩の父親がケシケシ先生達よりも同級生ではあるけど年齢が一つ上だからなんだが、息子と同じく『留年』したからではなく、元々運動神経は並外れたものがあったものの、生まれつき身体が弱く、中学三年生の頃に大きな病気になったそうだ。


 そしてその病気の治療の為に一年間も入院生活をおくる事になり、『スポーツ特待生』として以前から入学が決まっていた『名染伊太学園』に学園長の計らいにより、一年遅れで『名染伊太学園』に入学する事ができたそうだ。


 しかし親父の同級生や『初代四大茶部部長』って凄い人達ばかりだな。


 『学園長』に『ショッピングモールのオーナー』に『ラノベ作家』に『彫刻家』に『スポーツジム経営』……まだ他にも凄い人達がいるんだろうなぁ……


 ん? でも待てよ。そういえばうちの親父って何の仕事をやっているんだ?

 ってか、何で俺は今まで自分の親の仕事の事を知ろうとしなかったんだろうか?


「ん? 一矢君、どうかしたのかい?」

「ハッハッハッハ!! 俺達が……いや、俺が凄すぎて驚いているんじゃないのか!?」

「ハッハッハッハ!! もっと凄いヒトヤンの息子がこれくらいの事で驚くはずはないだろう!! ハッハッハッハ!!」


「い…いや、別に何でもないのですが……それより津田先輩のお父さん? 根津先輩…息子さんと一緒では無いのですね?」


「ああ、うちの『バカ息子』に一緒に『ネガティ部』の部室に行こうと誘ったんだけどねぇ……親父とキャラが被るから出来るだけ俺と一緒にはいたくないそうだ!! ハッハッハッハ!! そんな事を気にするようじゃアイツはまだまだ小物だよ!! ハッハッハッハ!!」


根津先輩の気持ちが分かる様な気もするなぁ……

俺もあんな濃いキャラの親父と一緒にいるのはなぁ……



 ガラッ…ガラガラッ


「お~っ!! みんな集まっとるな~っ!!」


「おっ…親父!!??」


 一番、濃いキャラ来た――――――――っ!!


お読みいただきありがとうございました。


根津先輩の父親がまさかの『初代アクティ部』部長ということが分かり驚きを隠せない一矢。

そんな中、遂に一矢の親父が現れる。


果たして『コスプレ喫茶』はちゃんと営業ができるのか?(笑)

どうぞ次回もお楽しみに(^_-)-☆

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