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第114話 小さな巨人だなっ!

またしても濃いキャラ『仙道 一番』

そんな彼は『四大茶部解散』を『公約』に掲げるという......

果たして彼の真意は!?

「せっ…仙道先輩!! 『四大茶部』を解散されるって、一体どういう事何ですか!?」


「フフフ、やっぱり気になるかなぁぁぁ?」


「そっ…そりゃあ、気になりますよ。うちの『ネガティ部』も『四大茶部』の一つですし……」


 仙道先輩の狙いは何なんだろうか?

 『生徒会長』になる事と『四大茶部解散』と、どう関係があるのだろうか……?


「まぁ、詳しい事は今度の『選挙演説』で話す予定なんだけどさぁぁぁ、ふつの君は何故この学園に『四大茶部』なんてのが存在しているのか知っているかいぃぃぃ?」


「いっ…いえ、俺は知らないですけど……」


「フフフ……。そうだろうねぇぇぇ。知ってるはずが無いよねぇぇぇ。っていうか、この学園の生徒のほとんどは知らないと思うよぉぉぉ」


「それじゃ、仙道先輩はご存じなんですか?」


「ああ、知ってるよぉぉぉ。知ってるから僕は今回、『公約』の一つに『四大茶部解散』を掲げるつもりなんだよぉぉぉ」


「もっ…もったいぶらないで早く言ったらどうなんですかっ!?」


 まっ…舞奈!?


「ホント、君は『ネガティ部』らしくない『気の強い』子だねぇぇぇ……」


「余計なお世話よっ!!」


「フフフ……。まっいっかぁぁぁ。それでは教えてあげよかなぁぁぁ。実は僕の知り合いに二十数年前の『名染伊太学園 生徒会長』がいてねぇぇぇ、その人から聞いた話なんだけどさぁぁぁ、そもそも『四大茶部』が創られたのは当時の『ポジティ部 部長』が他の三つの部長達を巻き飲んで、『ノリ』で創った『会』なんだよぉぉぉ……」


「えっ? の…『ノリ』ですか?」


「そうぉぉぉ、『ノリ』だよ、『ノリ』ぃぃぃ……。当時の『ポジティ部 部長』がかなりの『異端児』でさぁぁぁ、部長なのに『ノリ』で『ネガティ部』を創って自分は『兼務で副部長』になってさぁぁぁ、同じ『ポジティ部 部員』の一人を『ネガティ部 部長』に担ぎ上げたらしいんだよぉぉぉ。かと思えば、今度は同じ『ポジティ部 部員』の二人が、これも『ノリ』で『クリエイティ部』『アクティ部』と立て続けに創ったそうだよぉぉぉ。そしてこの四人の部長が何だかよくわからない『ノリ』で『四大茶部』なんていうのを発足してさぁぁぁ、いつの間にか当時の『生徒会』まで巻き込んで、『部費』の面でも優遇されるようになってさぁぁぁ......。で、現在学期ごとに行われてる『四大茶部総会』がスタートしたって聞いているんだよぉぉぉ……」


「ひっ…一矢、この話って……」


「しっ!! 舞奈、分かってる。今は何も言わずに大人しく話を聞いておこう……」



 どう考えても今の話はうちの親父の事を言ってるじゃないか!!

 親父、アンタはマジで『ノリ』だけで『四大茶部』を発足したのか!?


 あり得そうだから、恐ろしいぜ……


「で、当時の『生徒会長』が僕にこう言って、僕は約束したんだよぉぉぉ。『お前が生徒会長になった暁には、俺達生徒会を振り回し続けた、そして存続に何の意味も無い四大茶部を必ず解散させてくれ!!』とねぇぇぇ。だから僕はその約束を果たす為に今回の『選挙公約』の一つに掲げたって訳さぁぁぁ……。まぁ、もっと詳しい事は今度の『選挙演説』でじっくり話をさせてもらうよぉぉぉ……」



 仙道先輩、今ので十分アンタの気持ちは分かりましたし、これ以上はお腹一杯で聞いてられないですよ……


「そ…そうだったんですね、仙道先輩……。色々と俺達が知らない話を教えて頂き有難うございました。それでは今度こそ俺達は失礼します……」


「チョッ…ちょっとぉぉぉ、待ってくれよぉぉぉ。まだ僕の話は終わってないんだよぉぉぉ……」


 こ…この人はテンテン部長に匹敵するくらい『しつこい人』だなっ!!



「仙道!! アンタいい加減にしなよっ!!」


 んん!? 誰だ!?


「おぉぉぉ、芽仙ちゃんじゃないかぁぁぁ? 丁度良いところに教室に戻って来てくれたねぇぇぇ……」


 め…『芽仙ちゃん』?


 あっ、この人は『エグゼクティ部 副部長』で『恐竜みたいな人の双子の妹』で『合宿』の後半でテルマ先輩と仲良くなっていた『上空うえから 芽仙めせん』先輩じゃないか!!


 何でこの人がここに来るんだ?

 もしかして、この人も二年八組の生徒なのか?


「仙道!! いつまでも一年生を困らせてるんじゃないわよ!! 二人共早くこの教室から出たいのになかなか出れなくて、とても困ってるじゃないの!!」


「えっ? そうなのかいぃぃぃ? まあ、今日はワザワザ『敵陣』に乗り込んできた『ペナルティ』として致し方無いって事で我慢してくれないかなぁぁぁ……? それよりも芽仙ちゃん、良いところに来てくれたよぉぉぉ。ふつの君、さっき言ってたもう一つの『お願い事』っていうのは、この芽仙ちゃんの事なんだよぉぉぉ……」


「えっ? 上空先輩がどうかされたんですか……?」


「布津野君!! こんな奴の言う事なんて気にし無くて良いから、早く教室から出て行きなさい!!」


「えっ? で…でも……」


「そうだよぉぉぉ、芽仙ちゃん。そんなに早く帰らさないでよぉぉぉ。実はさぁぁぁ、布津野君。芽仙ちゃんは僕と同じクラスなのにさぁぁぁ、唯一芽仙ちゃんだけ、僕の事を応援してくれないんだよぉぉぉ。だから君に説得してもらいたくてさぁぁぁ……」


「へっ? なっ…何で俺が上空先輩を説得しなきゃいけないんですか? 俺には全然関係無いと思うんですが……」


「関係アリアリだよぉぉぉ!! 芽仙ちゃんは『エグゼクティ部』なんだよぉぉぉ。その『エグゼクティ部』は前の『ドッジボール対決』で君達に負けて、何故か君の『傘下』になったっていうじゃないかぁぁぁ? だから君が芽仙ちゃんを説得してくれれば芽仙ちゃんも僕の応援をしてくれると思うんだよぉぉぉ……。だって『ボス』の命令は『傘下』として絶対だろぉぉぉ?」


 こ…この人は何てバカげた事を俺に言ってくるんだ……


「アンタ、本当にバカね!! 私は布津野君の命令でも聞かないわよ!! 私は『エグゼクティ部 次期部長』として今回の『会長選挙』は『和久塁 聖香』を支持するって決めたんだから!!」


 えっ!? 


 『エグゼクティ部 次期部長』は上空先輩に決まったんだ……


「う…上空先輩、大丈夫なんですか? クラスの中でハブられませんか? イジメなんかにあったら……」


「布津野君、何を言ってるの!? 私をバカにしてるの!?」


「いっ…いや、俺は上空先輩が心配で……」


「クスッ……。ありがとね。でも大丈夫よ。私には『名染伊太学園 最強の男』の兄貴が付いているんだから!! 私をいじめる様な奴がいれば兄貴に消してもらうから……ウフッ」


 あっ…兄任せかよっ!?

 そして消したらダメでしょ!!


「まぁ今のは冗談だけど、私も『次期部長』として今後も布津野君達『ネガティ部』の人達とは仲良くしていこうと思っているの。こないだの『夏合宿』もとても楽しかったし……それに、テルマともお友達になれたしさ……」


「あっ…有難うございます!! 上空先輩、メチャクチャ心強いです!! 今日は二年八組に顔を出すのが凄い不安だったんですが、来て良かったですよ。『大収穫』です!!」


「フフフ、そう言ってもらえて私も嬉しいわ。あっ、それとね、お近づきの印としてさ……こ…これから私の事は『芽仙』って呼んでくれないかな……?」


「えっ? 良いんですか!? わ…分かりました、芽仙先輩……。それじゃ、俺の事も『一矢』って呼んでくださいね!? こっ…これから宜しくお願いします!!」


「ええ、こちらこそ宜しくね……一矢君……」



「あ…あのぉぉぉ……? 盛り上がっているところ申し訳ないんだけどさぁぁぁ、僕のお願い事の件はどうなったのかなぁぁぁ……?」


「あっ、はい……。キッパリお断りします!!」


「わっ…分かったよぉぉぉ。そんなにキッパリと言われるとさぁぁぁ、僕もキッパリ諦めないと仕方無いよねぇぇぇ……。それじゃあ『生徒会選挙』正々堂々と戦おうじゃないかぁぁぁ……」


「そんな事を言って仙道!! アンタ、この子達にもし何かやったら私が許さないからねっ!!」


「わっ…分かってるよぉぉぉ……。そんな事しないってぇぇぇ……。ホント、芽仙ちゃんは小っちゃいのに怖いところがあるよねぇぇぇ……。まぁ、そこが『魅力的』なんだけどさぁぁぁ」


「私は昔からアンタのそういう思ってもいない事を平気でポンポンと言うところが大っ嫌いなのよっ!!」


「ヒッ…ヒエェェェェェェ!!!!」



 芽仙先輩スゲェェェェ!!


 この人、体は小さいけど人間が大きいなっ!!!!


 さすが『エグゼクティ部 次期部長』だぜっ!!!!

 


お読みいただきありがとうございました。


久しぶりに芽仙ちゃんの登場です。

皆さん、覚えていましたか?(笑)

『次期部長』としての自覚が芽生え、強い女の子になっていましたね。

っていうか、この小説のキャラ達は、みんな成長していくストーリーなので当然かもしれませんね(笑)


私も成長しなくては!!


どうか私が成長する為にも『ポイント』の☆を少しでも押して頂けると、更にパワーアップできそうです(笑)

何卒宜しくお願い致しますm(__)m

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