騙し討ち
「俺は騎士になる。でも、力が無い。
それでもいいさ。毒でも罠やら使えばいいんだ。勝てばそれでよし。それが、世の中だ」
その男は醜悪でとても力が強いと思えなかった。しかし、騎士になろうと志、悪党狩りを始めようとした。
が、力もないこの男がどうやって悪党たちを狩ろうというのか?
まず、力はない。特殊兵器もない。どうしようもない。どうすれば、勝てるのか?
彼は考えた。真正面から敵を倒せないなら別の方法で倒せばいい。たとえば、毒や落とし穴を使ってでも倒せばいい。
さっそく彼は実行に移した。数々の情報を頼りに倒すべき標的を見つけた。5人の盗賊を率いる甲冑戦士だ。こいつと部下の殺し方を考える。
山にのぼろうということを聞いた。しめた、これを使って罠を仕掛けよう。男は先回りして山の上に丸太を用意したそれも5つ用意する。
盗賊たちが馬を歩かせて移動しているのを見計らい丸太を転がして坂へ転がした。坂を転がって降りているためか遠心力が早くなり、早く降りてくる丸を見た盗賊たちは恐れをなした。しかし、次々と落ちてくる丸太に巻き込まれてリーダーを除いて5人の部下が轢殺された。
リーダーは恐れをなして逃げようと馬にのらず全力で山へと下りた。逃げて逃げて村へとたどり着いた。これなら、誰も追い付けないだろうと思った。村の宿屋へ金を払い泊まることにした。 翌朝、リーダーは外へと歩いた。何もおかしいことがないいい一日だ。
すると、ボロ衣をまとった一人の男がリーダーの前にあらわれた。
何でも、この男は山賊に襲われたそうだ。3人構成でむやみやたらにみぐるみをはぐ追剥集団である。男は助けてくれたら報酬で金と水を支給すると言ってリーダーは乗った。
リーダーは男に案内された。案内された場所は洞窟であった。ここに、山賊たちがいるそうだ。リーダーは剣を持って単身で突撃して中で寝ていた3人を全て斬り殺した。
リーダーは男を呼び確認した間違いなく山賊である。男は報酬で水と金をリーダーに与えた。リーダーは疲れていたので水を飲んで疲れをいやした。
が、突然のことである。目がくらくらとなり眠くなりついには寝てしまった。すると、男は待っていたかのようにナイフを持ってリーダーの兜をとって首をナイフで裂いて殺害した。
そう、この男はリーダーの仲間たちを殺した男である。リーダーが生き残ってしまい困っていたところ他の悪党たちの情報を知りリーダーを使って始末させたのだ。
まさに一石二鳥の作戦である。男は殺害したリーダーと山賊の死体を持って換金所へ向かった。
男は大金を得た。しかし、まだ足りない。騎士への道はまだ遠い。実績を積まなければならない。
それも多くの実績を。