表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トワイライト  作者: じゅでぃ
1/1

想いの先

「トワイライト」それは、日の出前や日没後の薄明かりのことを指す。

これは俺ら4人のそれぞれの「トワイライト」の話。





ーー咲太のトワイライトーー


高校に入学してから、1年ちょっとが過ぎた。只今は選択科目で選んだ化学の授業中である。

俺の高校は2年生になる少し前に、文系か理系かを担任との面談で選択して決める。

俺が理系を選択したのは、ただ文系の科目が苦手なのが多かったからだ。特に歴史の授業は同じような名前の奴がゴロゴロいるおかげで大の苦手になった。その点、理系の授業は公式とか覚えてしまえば後はそれを応用するだけだから、楽でいい。今、やってる授業内容も物理で出てくる内容に被ってるし。

おかげで、寝てさえしなければ怒られないし。


「ん?」隣の席から紙が机の上に飛んできた。


紙を広げて見てみると、 「 ー今日も例のお嬢様彼女とデートか?笑ー 」 隣の席の奴を睨みつけてやると

ニヤニヤしながら、俺の親友の翔がこっちをみていた。

「ー あー、そうですけどなにか? ー」内心、中学生か!と思いつつ、どうせ、暇だったから返事を返すことにした。

「ー いいなー。俺も彼女欲しい!!お前の彼女の友達とか紹介してくれよ! ー」

…彼女の友達ねぇ。

彼女の友達を想像してみたが、んー、無理だろうな。いろんな意味で。


そんなことを考えていたら、授業終了のチャイムが鳴った。

それと同時に、翔が俺の手を掴んで「マジで頼むな!!」と言って、そのまま部活にダッシュして行った。

翔は、見た目はすごくチャラいのに、なんと柔道部なのだ。3年生が引退して、主将に選ばれるなど意外と真面目で頼りがいのあるいい男なんだが、角刈りに金髪という謎の組み合わせという、見た目のせいで女の子に人気がない。目立って女の子からモテたいはなんとなく男ならわかる。柔道部だから、髪を伸ばせないのもわかる。だからって、その両方を取る翔の頭の中は全くわからない。

でも、何に対しても真っ直ぐで、真面目な翔は本当に俺の親友でよかったと思う。

まあ、親友のために一応これから会う彼女にさっきのこと聞いてみるかな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ