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平瀬地理記

 太平洋に浮かぶ大きな島。

 島の名前は「平瀬本島」で、その島には4つの市がある。


 島の北部に位置するのは橋原市

 人口15万人

 日本列島と島を結ぶ交通の要所であり、港と国際空港がある。

 平瀬本島の玄関口となる。



 島の東部に位置するのは小野瀬市

 人口40万人

 平瀬本島で2番目に大きな都市で、都市機能を持った平瀬のベッドタウンである。



 島の南部に位置するのは大戸市

 人口20万人

 市の面積の半分以上が畑や工場が占める。



 島の西部から中心部にかけて位置するのが、平瀬本島最大都市、平瀬市である。

 人口145万人

 政令指定都市であり、市内には地下鉄、平瀬本島郊外や、国際空港を結ぶ大手私鉄、バスが主な交通手段となっている。


 また、平瀬は日本でも屈指の観光客数を誇る。

 多くの旅行者の目的は、魔術都市の世界観である。

 中でも、平瀬市中区の西部に位置するのは、平瀬のシンボルであり、魔術世界との異世界交流のシンボルである巨大な門。

 通称『異世界交通路』である。


 この門から人が絶えず出入りしている。

 無論、人だけではない、物、魔術、それに技術だ。


 技術は、魔術世界の生活をより便利にし、魔術は、技術では出来なかったことを可能にした。


 しかし、魔術の広がりと共に、技術力の低下が見られるようになった。


 そしてついに技術世界での魔術の規制が決まった。


 そこで技術世界は、魔術の広がりと同時に進んでいた『融合術』に目を向けた。

 日本が中心となり、支援を始めた。


 これがきっかけとなり、融合術の開発は一気に加速。

 異世界交通路に近いという立地を利用して、大戸市に大規模な融合術の研究所を建設。

 さらに、魔術世界側にも次々と工場や企業を進出させた。

 現在は、魔力の影響で、融合術を平瀬本島から持ち出すことは難しい。

 しかし、実現不可能な事案ではない。

 融合術というのは1パターンではないのだ。

 新しい融合術の開発も進んでいるのだ。


 例えば、融合術の多くは、周囲の魔力を取り込むことで動くものが多いが、今開発が進んでいるのが、周囲に魔力が無くとも、時間が経つにつれて魔力が回復するバッテリーである。

 これが成功したとき、融合術は大きく飛躍する。


 もしかしたら、近いうちに技術世界全体で融合術で作られた道具が定着するかもしれない。

 今、我々が抱えている問題を解決してくれるかもしれない。


 こうして、今新しい発展を遂げているのが平瀬なのである。


 平瀬は、異世界交通路は、私達の新しい可能性だ。

 その時を今は楽しみに待とう。





 ─この文章は爆発事件前に書かれたものです─

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