表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神殺しの星辰《ほし》(旧題:不幸な少年と病の少女)  作者: ネツアッハ=ソフ
王国内乱
104/114

アルカディアで内乱が発生

 ある日の朝・・・家で家族とのんびり過ごしていた石英にサファイヤから(つか)いが来た。老齢の、しかし背筋が通り眼光も鋭い戦士(せんし)の風体だった。石英が知らない事から、恐らく最近越して来た者だろう。


 しかし、それにしても隙が無い。恐らくは山の民の戦士であるシディアにも匹敵(ひってき)するだろう。


 「魔王陛下から石英様を呼び出すよう言付かっております。本日の九時過ぎに魔王城へ」


 「はあ、何の用事か聞いても?」


 「すみません、細かい事は(うかが)っておりませんので・・・」


 そう言って、遣いは去っていった。最後まで隙の無い人物だった。一体何者なのか?石英は訝しんだが別段気にする事でも無いと思考(しこう)を切った。気になるなら、後でサファイヤに聞けば良い。


 恐らく、今回の一件と無関係では無いだろう。そう石英は考えた。


 ・・・・・・・・・


 石英は早速準備を済ませ、魔王城に向かった。魔王城に着くと、石英をムーンが(むか)える。その眼には寝ていないのかくまが出来ていた。何だか眠そうだ。今にも寝てしまいそうである。


 「大丈夫か?眼の下にくまが出来ているぞ?」


 「大丈夫だ・・・何一つ問題無い・・・・・・zzz」


 いや、お前一瞬()ただろう?全く大丈夫じゃない。


 かなり眠そうなのだが・・・そう思ったが、石英は口には出さなかった。


 「ところで、今朝遣いに来た老齢の男。見た事もない男だったが、新人か?」


 「ああ・・・、アルカディア国王の側近(そっきん)だよ」


 アルカディア国王の側近・・・。という事は、タイガ=アルカスの側近という事だ。


 石英は怪訝そうに首を傾げた。アルカディアの人間が一体何の用だ?石英は違和感(いわかん)を覚える。


 「そのアルカディアの者が一体何故?今回の一件に関係があるのか?」


 「ああ、詳しくはサファイヤ様に聞いてくれ・・・」


 そう言って、ムーンは石英と共に玉座の間のすぐ外に転移した。こんっこんっ、扉を静かにノックするとその奥から魔王サファイヤの声が聞こえた。


 「どうぞ、入りなさい」


 何時になく口調が(かた)い。一体何があったのか?石英は再び違和感を覚える。


 取り敢えず、石英は扉を開けて玉座の間に入る。其処には、サファイヤの姿があった。しかし、その目元にはくまが出来ている。若干女性にあるまじき顔だ。


 本当に、一体何があったのか?石英の疑問(ぎもん)は更に深まる。


 「コラン、一体何があったんだ?目元にくまが出来てるぞ?」


 「昨晩から一睡(いっすい)もしていないのです。ふぁ・・・・・・」


 「何かあったのか?」


 サファイヤが眠そうに目元をこすり、何とか用件を()げる。


 「アルカディアで内乱(ないらん)が発生、大国アルカディアは事実上二つに分裂した」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ