俺は何度も蘇るっ!!!
「くはっ、はははははははははあっはははっはははははははははははっ!!!!!!!!!」
狂ったような哄笑が響き渡る。石化の王が、高らかに哄笑する。それは、復活の証だ。
石化の王、人類の悪意を司る絶対悪の悪魔。その悪魔が、ついに復活したのだ。
「俺は復活した。これが、これこそ俺が真に最強たる所以だ!!!人類の世に悪意がある限り、俺は絶対に死なないんだっ!!!人類に悪意がある限り、俺は無限に強くなる!!!」
高らかに笑いながら、石化の王は周囲を次々と石化させていく。周囲は石の牢獄に変じていく。これが石化の王が持つ権限。万物石化の力。万物の停止権。
否。否否っ。しかし、石化した世界が、一瞬で元に戻ってゆく。
物言わぬ石に変わったモノが、元の姿に戻ってゆく。それは、界の取り合いだ。
現在、石化の王と石英の力は拮抗している。つまり、せめぎ合いを起こす。
拮抗する力はせめぎ合いを起こし、己の領域の取り合いに発展する。
しかし・・・
「だから・・・どうしたっ・・・・・・!!!!!!!!!」
石化の王を、石英の拳が殴り飛ばす。それだけで、遥か彼方に飛んで・・・いかない。
気付けば、石化の王の身体を黄金の鎖が巻き付いていた。黄金の鎖は石化の王を強力に拘束、その力を否定し封殺する。否定の権能を宿した鎖だ。
「このっ、程度で・・・・・・っ」
ギシギシと、鎖が軋みを上げる。今にも、鎖の方が千切れそうになっている。石化の王の力が、黄金の鎖の持つ権能を上回っている証拠だ。しかし、そんな事は承知の上だ。
石英にとって、ほんの僅かに隙を作れば済む話だ。それだけ時間が稼げれば充分だ。
何故なら・・・
「異界化完了。領域支配、領域構築完了」
瞬間、世界の全てが異界と化す。全てが、石英の神殿と化す。
「・・・・・・なっ」
これには、流石の石化の王も絶句した。あの一瞬で、世界を自らの神殿、神域と化したのだ。流石の石化の王もこれには絶句するしかない。あまりに出鱈目すぎるだろう。
しかし、正気を取り戻している暇を与えるほど、石英も甘くはない。故に・・・
「我が世界よ、異分子を排除せよ」
その言葉だけで、その言葉一つで、石化の王の身体が砕けて崩れてゆく。
即ち、世界そのものを己の領域と化す事で、敵対者を世界の修正力で崩壊させる事も可能だ。
「馬・・・鹿な・・・・・・っ!!俺が、負けるだと・・・・・・?」
「ああ、お前の負けだ。石化の王」
そう言った。石英の瞳はあくまで冷徹だ。
・・・しかし。
「くはっ」
石化の王は、静かに嗤った。敗北を否定するかのように。石英を嘲笑うかのように。
全てを、嘲笑うかのように。石化の王は嗤った。
「俺はまだ、負けてないっ。俺は何度も蘇るっ!!それを忘れるなっ!!!」
その言葉を最後に、石化の王は消滅した。その場に、高らかな哄笑が響き渡った。




