表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神殺しの星辰《ほし》(旧題:不幸な少年と病の少女)  作者: ネツアッハ=ソフ
神殺しと神殺し
100/114

俺は何度も蘇るっ!!!

 「くはっ、はははははははははあっはははっはははははははははははっ!!!!!!!!!」


 狂ったような哄笑(こうしょう)が響き渡る。石化の王が、高らかに哄笑する。それは、復活の証だ。


 石化の王、人類の悪意を司る絶対悪の悪魔。その悪魔が、ついに復活(ふっかつ)したのだ。


 「俺は復活した。これが、これこそ俺が真に最強たる所以だ!!!人類の世に悪意がある限り、俺は絶対に死なないんだっ!!!人類に悪意がある限り、俺は無限に強くなる!!!」


 高らかに笑いながら、石化の王は周囲を次々と石化させていく。周囲は石の牢獄(ゲットー)に変じていく。これが石化の王が持つ権限。万物石化の力。万物の停止権。


 否。否否っ。しかし、石化した世界が、一瞬で元に戻ってゆく。


 物言わぬ石に変わったモノが、元の姿に戻ってゆく。それは、界の取り合いだ。


 現在、石化の王と石英の力は拮抗(きっこう)している。つまり、せめぎ合いを起こす。


 拮抗する力はせめぎ合いを起こし、己の領域(ソラ)の取り合いに発展する。


 しかし・・・


 「だから・・・どうしたっ・・・・・・!!!!!!!!!」


 石化の王を、石英の拳が殴り飛ばす。それだけで、遥か彼方に飛んで・・・いかない。


 気付けば、石化の王の身体を黄金の鎖が巻き付いていた。黄金の鎖は石化の王を強力に拘束、その力を否定し封殺する。否定の権能を宿した鎖だ。


 「このっ、程度で・・・・・・っ」


 ギシギシと、鎖が軋みを上げる。今にも、鎖の方が千切れそうになっている。石化の王の力が、黄金の鎖の持つ権能を上回っている証拠だ。しかし、そんな事は承知の上だ。


 石英にとって、ほんの僅かに隙を作れば済む話だ。それだけ時間が(かせ)げれば充分だ。


 何故なら・・・


 「異界化完了。領域支配、領域構築完了」


 瞬間、世界の全てが異界と化す。全てが、石英の神殿(しんでん)と化す。


 「・・・・・・なっ」


 これには、流石の石化の王も絶句した。あの一瞬で、世界を自らの神殿、神域と化したのだ。流石の石化の王もこれには絶句するしかない。あまりに出鱈目すぎるだろう。


 しかし、正気を取り戻している暇を与えるほど、石英も甘くはない。故に・・・


 「我が世界よ、異分子を排除せよ」


 その言葉だけで、その言葉一つで、石化の王の身体が砕けて崩れてゆく。


 即ち、世界そのものを己の領域と化す事で、敵対者を世界の修正力で崩壊させる事も可能だ。


 「馬・・・鹿な・・・・・・っ!!俺が、負けるだと・・・・・・?」


 「ああ、お前の負けだ。石化の王」


 そう言った。石英の瞳はあくまで冷徹(れいてつ)だ。


 ・・・しかし。


 「くはっ」


 石化の王は、静かに嗤った。敗北を否定するかのように。石英を嘲笑(あざわら)うかのように。


 全てを、嘲笑うかのように。石化の王は嗤った。


 「俺はまだ、負けてないっ。俺は何度も蘇るっ!!それを忘れるなっ!!!」


 その言葉を最後に、石化の王は消滅した。その場に、高らかな哄笑が(ひび)き渡った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ