専属魔法具職人
久々の更新です。また、少しずつやっていきます。よろしくお願いします。
「専属魔法具職人ですか?」
「ああ、主に私の戦闘用の魔法具をメンテナンスするのが主な役目だ。定期的に手入れをして欲しいのだ。見ての通りもう柄や刃がボロボロでな」
鞘から出した刃はまだ使えるような状態であるがだいぶガタがきている。使えてもあと数回くらい。結構いい剣なのに手入れが全くされていなかった。
「今までどうしていたんですか?」
「うーん、何も」
「何も・・・ってよくそれでもっていましたね?」
「自分でも軽くは手入れしていたのだが何分扱うのが苦手でな・・・」
「なんで今まで職人に頼らなかったんですか?」
「・・・どいつも微妙な手入れしかできなくてな。それによってくるのは私目当てのやつばかりでな」
「あー」
納得のいった。確かに金髪で凛々しさを強調するような顔立ちをしっかりとしている美人であった。それをみて惚れしまう奴もいるくらいに見える。まるでどこかのお姫様のように見える。
「噂でお前はそういうものがないと聞いたのだ」
「まあ、あまり客を選んでいるわけにないですから」
「では!」
アリアはいきなり立ち上がる。それは喜びと歓喜の顔をしている。
「はい、お受けします」
アルは笑顔で答えた。しかし
「では、荷物をまとめてくれ!」
「・・・え?」