希望、希
前回の続きです。
そして、ここにはこの世に希望しか存在しないと
勘違いの様な、夢を見すぎな女の子
希望、希が居た。
この少女は不好、絶とは違い不幸ではなくラッキーが
起こる。そのラッキーは常人を超え宝くじを買ったら
必ず一等、そんなチート少女だった。
「うーん、今日もいい日だった!」
私は、スキップをしながら爽快感に道溢れながら今日も普通に学校を下校している。
学校の帰りにお気に入りの駄菓子屋寄りお菓子でも買って帰ろうか!
私は今、通っている道を左に曲がりクネクネした道を
通り駄菓子屋に着く。
希は気付いていなかった。普通、こんな道を通って
駄菓子屋に着くか?
普通の人がこの道を通って駄菓子屋に着く事は出来ない
あまりにも道が複雑過ぎて普通は駄菓子屋には着かず。
大抵は迷子になる。だが、幸運の少女、希望、希
にはこんな道は目を閉じていても着く。ただの行き慣れた道にしか過ぎ無い。
「おばあちゃん、こんにちは!」
私は駄菓子屋の奥に座っているおばあちゃんに話し掛ける。いつも同じ定位置に座っており隣にいる老けた猫を撫でている。
「おや、希ちゃん。こんにちは」
「うん、久しぶり!」
私は駄菓子屋に有る大量のお菓子を確認しながら答える。その駄菓子屋は何か特別な駄菓子屋だった。
その店自体は別に何の変哲もない昔から有りそうな
駄菓子屋、なのだか、そこで売っている、お菓子が
不思議なのである。どれも他の店、スーパーでは見掛けない商品ばかり、一体何処で仕入れたのか?
だが、そんな事は希望、希にとっては大した事では無い。ここに来ればそのお菓子が食べれるのだから
「そう言えば、希ちゃん。」
「何、おばあちゃん?」
珍しい、あまり喋らないおばあちゃんが私に話し掛けてくる。何か合ったのだろうか、私はお菓子を見るのを止め、おばあちゃんを見る。
「この辺で、不好、絶てっ子を知ってるかい?」
「不好、絶?」
聞いたことの無い名前だ、その人が何なのか私は聞く。
「知らないけど、誰なのその不好、絶って?」
「ちょと前までちょくら、出掛けてたんだけどねぇ」
一旦、区切り、猫を撫で続ける。
「そこで、迷子になっちまったんだよ。そしたら、その不好、絶てっ子が道を案内してくれたんだよ。」
「そうだったんだ。」
おばあちゃんが外に出るなんて珍しい、と思いつつも
その道を案内してくれた不好、絶
名前からして多分、男だろう。その人に感謝しながら
おばあちゃんに聞く。
「珍しいね、おばあちゃんが外に出るなんて?」
「ちょっと用事があってね。」
そこで話も終わり、私はお菓子を選び始める。
「うーん、今日は何のお菓子にしようかな?」