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まだ知らない地図の先

 _____皇国【フリージア】。

 聖女シャーロット・アイリス有する、今一番勢いに乗っている国と言っていいだろう。


 そしてこのボク、勇者グレースまで輩出しちゃったんだから、我がフリージア皇国の勢いはさらに加速するに違いないな!まあわたしもシャロさんも育てた神父様が一番の功労者なんだけど。


「……さて」


 グレースは懐からさっと世界地図を取り出す。

 そんなことを考えている暇はないんだった。早く進まないと、初日から早速野宿になってしまう。それだけは避けたい。


 えーっと?地図によると、最終目標の魔王城までには国を五つ通らないといけなくて……

 うーん、国の数だけ見れば楽勝に見えるけど。途中には村や町もめちゃくちゃあるし、そう簡単にはいかないかな。

 とはいえ、まずは寝所探しが先だなあ。


「一番近いのは…………」


 港町【サルビア】。

 漁業が盛んで、小さな町ながらも活気があるんだよね。ここから近めな上に一番目の国【カサブランカ】にも船で行ける。ちょうど良い。


「ここに決まり!」


 グレースは地図をたたみ、再度仕舞う。

 大きく背伸びをして、春風を胸いっぱいに吸い込んだ。


「必ず魔王を倒して、復讐を遂げてみせるよ。」


 そう意気込んで、グレースは長く続く街道をひとり歩き始めた。



◇ ◇ ◇



 ____数時間後。

 空が夕焼け色に染まり、潮の香りが風に乗る。遠くから聞こえる賑やかな声が、町の存在を知らせてくれた。


「ようやく着いた……港町サルビア!」

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