3話 いざ森へ
森についたウィルソンは、早速ゴブリンがいないか探し始めた。
探しているときに、大きい猪やスライム、二足歩行するアリクイのような化け物を目撃したが関わらないように避けながら探索を続けた。
1時間くらいたつと、ゴブリンが見つかった。しかも1匹しかいない。テイムするチャンスだと思い、草や木に隠れながらゴブリンに近づいていく。
緊張しながら近づく、時折ドクンドクンと心臓の音がするものの落ち着いて近づいていく。
ついに剣がとらえられる場所に陣取れた。ゴブリンは自分のことに気づいていないように見えた。
剣で斬り、弱らせてテイムしてやるぞ。といてもたってもいられず、思い切って飛び出した。
「やーーっ!」
声を出して切りかかった。周りに血が飛び出していた。
だが、その血はゴブリンの血ではない・・・。
自分の血であった。
何が起きたのか理解ができなかった。目の前のゴブリンは切られた跡が見えず、自分の頭からは血が大量に出ていた。
辺りを見渡すと、背後にこん棒を持ったゴブリンが複数いるのが確認できた。
その時、気づいた。相手のゴブリンも自分と同じように隠れながら近づき、背後から頭をこん棒でたたきつけたのだと。
俺は、そのままうつぶせに倒れた。
意識を失いかける前に、狩ろうとしたゴブリンの顔をみた。
してやったりとほくそ笑むゴブリンの顔が見えた。
そのままどれくらいだろうか、結構長い時間が経った。
意識を取り戻して、目を開けた。最初は視界がぼやけていたが次第にぼやけが取れてきた。
目の前に広がっていたのは洞窟とそこに暮らすゴブリンの群れだった。
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