18話 切り刻まれた部屋のゴブリン
「みなさん、ではこの牢屋から出て部屋の中央で待機していてください。私は隣の牢屋の女性達の錠を外しに行きますので。」
「わかりました。ただ・・・ゴブリンどもは私たちに近づけないようにしてください。」
「わかりました。近づかないように命令します。」
「ありがとうございます。」
エイブは女性達に近づかないようにゴブリン達に命令した。
その後、別の牢屋の中に入った。女性たちは、牢屋から出て部屋の中央で待つことにした。
エイブは別の牢屋の女性達の錠を一人ずつ外し、ゴブリンシャーマンによって回復した。
先ほどのときのように、女性達に、ゴブリンを従えていることを伝えると、涙を流しながら歓喜していた。また、ゴブリンには近づけないようにいわれ、私はゴブリン達に近づかないように命じた。
そして、女性達を牢屋から出し、部屋の中央に待機していた女性たちと合流した。
「まず最初に自己紹介が申し遅れていたので名乗らせていただきます。私はエイブといいます。皆さんを洞窟の外まで案内します。ただ、男の方たちを開放するため、少しより道をしますがよろしくお願いします。」
「わかりました。つかまっている人たちがいるのなら、その人たちを真っ先に開放してください。」
「ありがとうございます。では、皆さん、この部屋から出ます。私についてきてください。」
「「はいっ、・・・わかりました。」」
私の周りをゴブリンで守らせ、その少し後ろに女性達がついてきてくれるようにした。
私たちは、部屋からでて、次に男たちがつかまっている牢屋に向かうことにした。
慎重に進みながら、先ほどの分岐点まで進んだ。女性たちはやはりおびえており、辺りを見渡しながら進んでいた。
私たちは、次に、切り刻まれる部屋の前まで向かうことにした。
慎重に進んでいった。切り刻まれる部屋まで少し時間をかけて歩いた。
だが、・・・敵のゴブリンはいなかったので安心した。
切り刻まれる部屋の前に到着した。私は少し安堵をしたが・・・。
すると、・・・突然ゴブリンが、がばっと姿を現した。
「「ぎゃああああああーーーーー!!!!」」
私と女性達は悲鳴を上げた。ゴブリン達は臨戦態勢に入っていた。
しかし、ゴブリンは襲ってこなかった。私は不思議に思い、確認してみた。
なんと、そのゴブリンは私に礼をしていた。その光景を見て思い出した。
この切り刻まれる部屋に何匹かゴブリンを残していたことを・・・。
「すみません、皆さん安心してください。このゴブリンは従えているゴブリンです。私たちに危害は加えません。」
「し、しかしエイブさん先ほどおびえていたではないですか。」
「そ、それは・・・わたしも色々ありまして、切り刻まれる部屋に置いていった、従えているゴブリンを忘れていて、敵だと思ったからです。味方であることは確認したので安心してください。」
「私たちは・・・確認する方法がないので・・・、エイブさんがそういうなら信じるしかありません・・・。」
「すみません・・・。では、改めて男たちがつかまっている牢屋に向かいましょう。」
私たちは、再び男たちがつかまっている部屋に向かった。
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