16話 鍵を受け取る
ボブゴブリンと人間語を話すゴブリン2匹をテイムに成功した俺は、テイムしていない倒した敵のゴブリンどもをテイムしていた。
両手を広げて倒れているゴブリンに向けて、
「テイム!!!」
次々とテイムといい光を放ちながらゴブリンを使役していったのであった。
しかし、テイムしていない敵のゴブリンは結構いたため、探してテイムするのに時間がかかると予想された。
そこで、エイブがウィルソンに一つの案を提示した。
「ウィルソンさん。あなたがゴブリンをテイムするのに時間がかかるでしょう。その間に、つかまっている人たちを私が解放したいと思うのですが。よろしいでしょうか。」
「はい、いま俺はテイムで忙しいので、つかまっている人の開放は頼みましたエイブさん。」
「わかりました。ではすぐさま向かいたいと思いますので牢屋の鍵をゴブリンからもらえますか。あと、別の部屋につかまっている女性たちを開放するための鍵ももらえますかね。」
「了解です。おい、人間語を話すゴブリン。お前が親玉だろ。牢屋の鍵と女性たちを開放するための鍵を早くよこせ。」
「へいへい。わかりましたぜ旦那。今すぐ鍵をとってきやす。全く人使いの荒い旦那だよな兄貴。」
「全くだ。弟よ。」
「減らず口行ってないで早く行け~~~。」
「「へっ、へい。」」
そういうと、人間語を話すゴブリン2匹は鍵を獲りに慌てて移動した。
10分ぐらいしただろうか。ゴブリン2匹が鍵を持って戻ってきた。
「「鍵を獲って帰ってきましたぜ、旦那~。」」
帰ってきたゴブリン2匹から鍵の内訳についてエイブさんは教わっていた。
エイブさんは多くの鍵の内訳の話を聞いて一瞬で理解したようだ。流石ゴブリン博士だ。
理解したエイブさんはゴブリン2匹から鍵をもらった。
「それじゃ頼みましたよエイブさん。」
「了解しました。多くの人を開放してきますよ。」
そういうと、すぐさまエイブさんは出立したのだった。
「ところでそこのゴブリン2匹よ。お前ら名前はなんていうんだ。」
「えっ俺の名前はボブですぜ。旦那。そして隣にいるのはゼブといいやす。」
まるで時代劇に出てくるような言葉を話していたゴブリンの名前を知れた俺は、すぐさまなぜ人間語が話せるのか、またここの洞窟についてテイムしながら説明を受けていた。
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