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13話 VSバンデットゴブリン 前編

ここまで読んでいただきありがとうございます!


「面白そう」「続きが気になる」と感じましたら、「ブックマーク」と「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にしていただけると嬉しいです。


是非協力よろしくお願いいたします!

 俺達が喜んでいるところにテイムされていないゴブリンが襲撃してきた。

 テイムされていない敵のゴブリンが、持っている剣を振り下ろしてきた。そこに、切り刻まれる部屋から連れてきた盾を持ったゴブリン達が、俺とエイブさんを守った。


 「ガンガン」「キンキン」

 振り下ろす剣と俺達を守ろうとする盾がぶつかりあい、金属音がたくさん聞こえた。


 テイムされていないゴブリンは、20から30匹ぐらいいただろうか。そのゴブリン達は束になって襲ってくる。味方のゴブリンは一生懸命盾を使って守っていたが、このままでは押し負けてしまう。

 

 俺は、先ほどテイムしたゴブリンに向かって命じた。

「今すぐ俺達を守り、襲ってくる敵のゴブリンを打ち倒せ。」

 

 命令すると、大勢のゴブリンが襲ってくるゴブリンどもに向かっていった。

 だが、大勢のゴブリン達は俺達と少し距離があった。その間に敵のゴブリンが猛烈に剣をふりおろしながら攻撃してくる。


 守っていたゴブリンの内、2匹ぐらいは猛攻に耐えかねて、切られ倒された。残り守れるゴブリンは3匹しかいない。

「このままでは、ヤバいですよ。ウィルソンさん。」

「わかっていますよ。しかし、大勢のゴブリンが駆け付けなければなんともできません。テイムができる隙もありませんし。」

 

 そういっている内に、敵のゴブリンどもは守っていたゴブリンをさらに切りながら倒していた。

 このままでは、やられてしまう。そう思った矢先、先ほど命令した大勢のゴブリンが駆け付けてきた。


 大勢のゴブリン達は、剣を振り回していた敵のゴブリンどもに向かって、一斉に攻撃した。味方のゴブリン達と、敵のゴブリンどもの剣が、切り合う金属音が聞こえてきた。


「キンキンキンキン「カンカンカン」「キンキンキンキン」


 最初は拮抗していた。

 しかし、味方のゴブリン達は40から50匹ぐらいで、敵のゴブリンは20から30匹ほどだったのでこちら側が優勢になっていき、敵のゴブリンどもは後退していった。

 

 俺は今がチャンスと思い、両手を前にだした。

「テイム!!!」

 パァァァァーーーーーー!!!!


 光が放たれた。


 すると、敵だったゴブリンの多くは動きを止めた。しかし、まだテイムできていないゴブリンどもがいた。

「どうやら、襲ってきた敵のゴブリンは、この部屋に最初に来た時にテイムできなかったゴブリンと私たちが行かなかった他の部屋にいたゴブリンではないかと思いますね。」

「ええ、そのようです。そして、先ほどテイムできなかったゴブリンどもがまた襲って来ようとしています。ここは一度自分達の両手を縛っている縄を切ったほうがよさそうですね。」

 俺はすぐさま縄を切るように慌ててゴブリン達に命じた。

 

「ゴブリン達よ。・・・はっっ・・・早く俺達を縛っている縄を切ってくれ。」

 命令すると、味方のゴブリンは俺達をしばっていた縄を切った。


「エイブさん。これで自由に動けますよ。」

「ええ。」

 

 俺は駆け付けるのが遅れている味方のゴブリンを確認した。その瞬間一計が頭に浮かんだ。俺は、ゴブリン達を止め小さい声で作戦を伝えた。

 作戦を伝えられたゴブリン達はすぐさま実行に移した。


「何をあのゴブリン達に命じたんですか。」

「少し面白い作戦を考えたのでそれを命じました。命じた内容は、そのゴブリン達が実践で見せてくれるはずです。楽しみにしててください。フフッ。」


 だが、命令されたゴブリン達は敵のゴブリンの奥深くまで進みあっという間に倒された。


 その時であった。味方のゴブリン達の間をかいくぐる敵のゴブリンの姿が見えた。

 俺はそのゴブリンの姿を見て、すぐさま近くのゴブリン達に俺達を盾で囲めと命令した。


 かいくぐってきたゴブリンは、短剣みたいなものを持っていて、攻撃した。もちろん盾に囲まれていたので短剣は盾にあたった。

 4か所ぐらいから短剣と盾の当たる音がした。


 俺は盾と盾の間からテイムしようとしたが、そのゴブリンは俊敏ですぐさま後退した。

「くそっ、テイムできなかった。あの俊敏なゴブリンは一体?」

「おそらく、バンデットゴブリンでしょう。俊敏に動き、相手の持ち物を奪ったりする、暗殺に向いたゴブリンですね。」

「そんなゴブリンがいたなんて。厄介なゴブリンだ。しかも4匹くらいいましたよ。」

「ええ、私も4匹のバンデットゴブリンを確認しました。」


 そうこうしている内に、バンデットゴブリンが味方と敵がぶつかり合っているところをかいくぐりまたも攻撃してきた。


「盾で俺達を囲み、守れ。できれば襲ってくるゴブリンを、攻撃された瞬間押しつぶせ。」

 俺が命令すると、すぐさま近くにいた味方のゴブリンが盾で俺達を囲んだ。


 再び、襲撃してきたバンデットゴブリンは短剣で攻撃したが、盾によってはばまれた。また、2か所ぐらいから、複数のゴブリンが盾で押し倒している光景が見えた。


「ぐぎゃ~~~」

「が~~~~~」


 2匹ぐらいの悲鳴が聞こえた。残り2匹は大慌てですぐさま後退していた。

 俺は押しつぶされたバンデットゴブリン2匹のもとに大慌てでむかいテイムした。

 

 テイムが終わると、何もしてこなかったので成功したと思い命じた。

「今すぐ、敵のゴブリンの攻撃を行え。」

 すぐさま、味方になったバンデットゴブリンは敵に向かっていった。

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