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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第3章 少年王とゲルニアン帝国との戦い。激突!公帝戦争っ!!編
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 決戦っ!!三度ヶ原の戦いっ!! 16

 マギアンティア世界統一暦・1555年・7月15日・午後17時07分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・徳川大名王家国・徳川大名王家・大名王家本拠地・徳川大名王家領・遠江国遠州灘沖近海域・キリヤ公国連合国軍・第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍・ナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊・北条・武田連合水軍船団艦隊・織田水軍・九鬼嘉隆連合水軍船団艦隊らの邂逅地点・キリヤ公国連合国軍・第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍・ナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊・第四戦隊旗艦・撫子型戦艦・尾張艦橋にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その日の夕方のこと。


 北条五色備軍団・北条黄備え軍団を率いる地黄八幡と謳われる猛将としても知られて居る北条・紗英・綱成は、三度ヶ原合戦で負傷した事に由り、生死を彷徨って居た。


「すぅすぅすぅすぅすぅすぅすぅ・・・・・・・・・・・」


「お母様。娘さんは頑張りました。何度も死にそうになりながらも、必死で堪えて見せましたよ。」


「その甲斐もあってか。危機は脱しましたよ。」


「実に強い姫武将ですな。」と言うナデシコ海軍の軍医は、血だらけの格好で、玉縄北条家の重臣らとの前に現れた。


 車輪付きの担架の上では、手術による治療と点滴。


 そして治癒魔法により、穏やかな顔付きで、寝息を立てて居た。


「はぁ~、ありがとう御座います。ナデシコ海軍の方々とキリヤ公国本国政府、並びに勇治陛下に感謝を致します。この恩は何時か必ずやっ!!!」と北条・勝実は頭を下げて感謝をして居た。


 軍医たちは、戦艦・尾張に設置された臨時病室へと紗英を運び入れるべく、移動をするべく。



その場から立ち去った。


北条・勝実は涙目で、娘が運ばれて行く列の後に続いて行くのであった。


 後に玉縄北条家は、この一件をきっかけにして、北条家本家とは別に、キリヤ公国公王家の直臣として活躍して行く事に成るのは、もう少しだけ先の話。



マギアンティア世界統一暦・1555年・7月27日・午前10時05分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・東海地方・織田大名王家領・美濃国・岐阜城・岐阜城織田・和紗の岐阜館にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 そして、三度ヶ原の戦いが終わりを告げ、マギアンティア世界統一暦・1555年・7月20日・午前5時00分頃のこと。  


 ゲルニアン帝国とキリヤ公国連合国は、ゲルニアン帝国がメイルシュルフラッド公国への侵攻すると共に戦争へと突入。



 後の世に言う公帝戦争の開戦である。


 その開戦から7日が経過した7月27日ごろのこと、キリヤ公国連合国と同盟諸国らが南部一帯を制圧した頃に成ると、ゲルニアン帝国はキリヤ公国連合国と同盟諸国に対して、停戦を申し入れる事に成る。


 南部の主だった地域を取られたゲルニアン帝国は、これ以上の北部侵攻を許せば、自分達が大国から転げ落ちると言う事を流石に理解したらしい。




 それでも上流階級の者達に取って、成り上がりに過ぎないキリヤ公国に負ける事は、腸が煮えくり返ると言っても良い程に、口惜しい想いをして居たのである。


 こうして、後の歴史書に公帝戦争と呼ばれる戦いは終わりを告げたのであった。


 キリヤ公国連合国の圧勝である。


 異世界マギアンティアの世界各国は、この戦いを制した新興国と、この先どう付き合えば良いのかを模索し始めたのであった。


三度ヶ原の戦いが終結してから13日後。


 織田大名王家領・美濃国・岐阜城の織田・和紗の岐阜館では、戦後処理が終わった和紗が、ユーラシアン大陸の近況情勢を側近である丹羽・米実・永秀と明智・十華・光秀の二人から報告を受けて居た。


「そうか、小僧が勝ったか?」


「はっ!!」


「彼のナデシコ海軍の様相と実情を見れば、当たり前の事でしょう。」


「和紗様。キリヤ公国連合国と盟主王の勇治殿とは、どう相対するお積りでしょうか?」


「それだがな。最早、此処に至っては、あの小僧と戦をするのは馬鹿げて居る。」


「伊達・上杉・毛利らはキリヤの小僧に臣従して居るし、北条家の相模の表裏女狐めは風見鶏だが、その腹の内は腹黒だっ!!」


「あれはマムシ義父親オヤジ殿よりもマムシらしい魔女だ。下手をすれば身内の大半を生贄にしてでも生き残ろうとする腹持ちを持って居るだろう。」


「先の三度ヶ原の戦で、武田家は最早死に体だ。あと一・二戦もすれば、我が織田家の経済圏に呑まれ、悪戯に兵力を失って行く事に成る。」


「本当ならば、九州の織田家勢力圏側を組み従え、島津家征伐を終わらせたら、武田・北条家は、降伏か従属。もしくは不可侵条約で手を打つ積りであったが・・・・・・・・・」


「あのちょび髭オヤジめっ!!公帝戦争が終って、咲枝が取り仕切って居る織田散兵偵察隊からの報告では、あのちょび髭オヤジっ!!アマテラス神皇国・九州島地方を自分の領土に組み込もうと目論んで居るだとっ!!ふざけるなっ!!!」



織田散兵偵察隊とは?


 アマテラス神皇国内に在る忍びの里に隠れ住む忍び衆の事を便利な輩だが、敵に回す厄介な存在であると考えていた和紗が組織した織田専属の諜報活動機関部隊のこと。


 普段の任務は、偵察部隊と諜報部隊に別れて行動して居り、その組織の取り仕切りには、主に甲賀地方出身者である滝川家と滝川・咲枝・一益とが取り仕切って居ると言う諜報部組織のこと。


「米実っ!!十華っ!!決めたぞっ!!俺はキリヤの小僧と組むっ!!」


「はぁ?」


「えっ!?」


「「えええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」」と、丹羽・米実と明智・十華の二人は、間抜け面を一瞬だけさらし、ビックリした声と表情をさらにさらして大声で叫んでしまった。


「何でまた、そのような結論にっ?」


「そうですよ、和紗様っ!!ついこの前までは、力付くで勇治殿に組み敷かれるのは真っ平御免であると仰って居られたではないですかっ!!」


 米実と十華の二人は、主たる織田・和紗の斜め上の天才的な発想と思い付きに、付いて行こうと必至だが、今回の事は幾ら何でも、和紗の気性を考えると有り得ないと考えて居た為、本当にビックリしてしまって居た。



「俺のアマテラス神皇国天下統一を成し遂げた後は、織田家の親族の中から養子をと考えて居たが、こうなれば四の五のを言って居る時では無いっ!!」


「あのちょび髭オヤジと戦だっ!!俺の国土と成る土地に、あのチョビ髭オヤジは、ちょっかいを出して来たのだっ!!」


「この落とし前は、俺自らゲルニアン帝国に攻め込んで、何億倍にして払わせて居るっ!!」


「その為には兵も金も、国土も技術力も足りないっ!!」


「だったら在る所から引っ張って来れば良いだけのことっ!!」


「あの~、和紗さま。」


「その・・・そのまさか、まさかとは・・・・・思いますが・・・・・・」


「キリヤの小僧と結婚して子作りするっ!!そして、旦那の兵と金と国土と技術力を使って、只のちょび髭オヤジのヒットランを打ち首にしてくれんっ!!」


「・・・・はぁ~」と米実は、溜息混じりに何時もの病気かと、諦めムードだった。


(また、和紗様の悪い気性が・・・・)と明智・十華は、胃がキリキリと痛み始めてしまう。


「ですが、和紗様。勇治陛下は、御年13歳です。和紗様から見れば一回り以上の歳の差が在ります。」


「それに妃と成るお方は、二人と成って居る様ですし、其処へ割り込むにも、先ずは我が織田家とキリヤ公国連合国とが国交樹立し、其処から話を進めませんと、婚約すら出来ません。」


「分かって居る。俺も年下の小僧が、俺の身体に溺れる腑抜けなガキならば、子種を絞り取って、我が子を孕み。その家を乗っ取って、俺が盟主王に成れば良いだけだっ!!」


「くくくくくっ!!これまで女に産まれた事が面倒くさいと思って居たが、俺の肉体も存外、使える物だな。」


 織田・和紗・信長と言う姫大名王は、これまでの人生に措いて、女に産まれた事だけを悔やんで居た。


 だって、妊娠とか跡目相続の為の政略結婚が、面倒くさいと考えて居たからだった。


 その為和紗は、アマテラス神皇国地方を統一平定を成し遂げた後は、目を掛けられそうな一族の子を養子に迎えるか、徳川・千代・家康を本当の義理の妹に迎えて、跡目にしようとも考えて居た。


 此処に来て和紗は、ゲルニアン帝国のヒットラン・アドルフラー皇帝が、アマテラス神皇国地方の九州島地方にちょっかいを仕掛けて居た事が発覚した事に由り、ヒットランと敵対する事を決意する。


 その為は、その為には兵も金も、国土も技術力も足りないので、勇治とキリヤ公国連合国と手を組む事にした様であった。



 その手段を手に入れる為に、彼女は自分自身を売り込み、その見返りを貰うと目論む。


「米実っ!!直ぐにナデシコの船を借りるなり、乗り込む成りして、キリヤ公国本国へと迎えっ!!先ずは小僧にゲルニアン帝国との戦に打ち勝った、戦勝祝いを言いに行って来いっ!!」

 

「十華は、織田家の新体制・・・・・俺が織田安土幕府政権を確立した征夷大将軍王として、アマテラス織田神皇国を建国する根回しや準備を進めろっ!!」


「それが成し遂げるまでは、我が織田家は、何所とも大戦はしない様にしたい。出来るか?」


「・・・・はいっ!!やって見せます。全ては和紗さまの為、アマテラス神皇国地方の統一平定の為にっ!!」


「和紗様。貴女様の思い付きには、何時も何時も、驚かされてばかりですが・・・・・勇治殿の前では、ガッつき過ぎた上に、前のめりに成り過ぎて嫌われない様にして下さいね。年下の男の子は、甘えさせるくらいが丁度いいですから・・・・・」


「・・・・そうなのか?」と天然ボケを見せる和紗は、恋愛経験が未経験者で、未だに男の噂も無い処女である。



 この決断が織田家を軍事・経済に優れたキリヤ公国連合国の加盟国家、アマテラス織田自治神皇国の建国へと繋がり、後に勇治との間に多くの子供を儲ける事に成るのは、もうちょっと先のお話である。


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