エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 決戦っ!!三度ヶ原の戦いっ!! 15
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月15日・午後12時45分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・東海地方・徳川大名王家領・遠江国中部地域・三度ヶ原・三度ヶ原東部地域・武田・北条連合軍本陣所にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
三度ヶ原の戦いは終局へと向かいつつある中で、武田・北条連合軍本陣所に在る北条家陣所では・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はぁはぁはぁはぁ・・・・・・・」
北条・九江・早雲の妹である北条・勝実・正成の子で、北条五色備軍団・北条黄備え軍団を率いる地黄八幡と謳われる猛将として知られて居る北条・紗英・綱成は生死を彷徨って居た。
彼女は、三度ヶ原の戦いで織田・和紗の奇策と、羽柴軍の2枚参謀看板たる雫半軍師と略され並び呼ばれる名参謀の名コンビによる策略と謀略。
そして、酒井・継美の大芝居と猛将達による暴走行為が本気で行われた作戦による罠に掛かり、その罠である散兵鉄砲隊による一斉射撃をマトモに受けてしまった事で、脳震盪と多数の鉄砲傷により、大怪我を負ってしまって居た。
このままま状態が長引けば、最悪の場合は死亡すら有り得ると考えられ、北条家お抱え医師の筆頭医師は、手当ての仕様がないくらいのやや深手を負ってしまった北条・紗英は、今夜が峠とまで言ってしまった。
紗英は、今日を乗り切らなければ、待つのは死する事だけと成ってしまうが、この出来事が、北条・紗英と言う姫武将を桐谷勇治と言う主君へと引き合わせる試練と成ったも、後世の歴史家き見て居た。
「はぁはぁはぁはぁ・・・・・・・んはぁ、はぁはぁはぁはぁ・・・・・・・」
「御身城様。正成様。手は付くしまたが、我が北条家医師衆とアマテラス神皇国の医療技術の現状では、これが精一杯です。」
「今のままでは最悪の場合、死する事も有り得ます。また縦しんば、生き残ったとしても、最早姫武将として再起は不可能と成る事でしょうな。」
「恐らく綱成様は、今夜が峠かと・・・・・・・」
「・・・・・そう。」と北条・紗英の母である北条・勝実・正成は、肩を落として木製盾に足場を組み立てた臨時のベッドに横たわる娘の傍らに座り込む。
「勝実叔母上っ!!申し訳ございませんっ!!」と武田・春夜は、従姉妹同士でもある北条・紗英と叔母の勝美の前で土下座をしてしまって居た。
武田家のお館様として、決して家臣達の目の前ではやっては為らない事をしてしまってる春夜、しかしながら近親者と武田四天王らは、事の経緯を知って居るので、咎める事は出来なかった。
「春夜、良いのよ。これはこの子が決めて駆けた戦場での結果。悔いは無いでしょう。」
「ハァハァハァハァハァハァハァハァ・・・・・・」
「姉上・・・・・」と姉である紗英を心配して居る北条・種夜・綱高も、横たわる紗英を目の前にして、その場で立ち尽くして居た。
「せめて、玉縄城までは持つかしら?」と諦めた言葉を言う勝美。
母親としては、死期が迫る紗英の最後は、生まれ育った玉縄地方で最後の時をと想ったのだろう。
北条・九江は、言葉を掛ける事すら出来ずに立ち尽くしか出来ないで居た。
そん中で、北条家のお抱え医師は、とある提案を言って見る事にした。
「ですが、一つだけ望みが有ります。」
「それは何っ!」と、思わず叫ぶ北条・九江は、お抱え医師に詰め寄った。
「私は、ナデシコ自治統合軍の衛生科部隊に従事するナデシコ軍医らに招かれ、江戸港で医療視察をさせて頂きました。」
「ナデシコ地方自治州区の医療技術は、我々とは比べ物にならないくらいに高く。医薬品も多岐に渡り、ひょっとしたら綱成様のお命を救えるかも知れません。」
「それは名案と言うか、確か遠州灘沖に移民政策の行きかう輸送艦隊と民間船団に対する海上警備行動を目的としたナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊を中心とした連合艦隊が居たわね。」
「姉上、お願いしますっ!!何とかして紗英をっ!!」
万が一、娘を引き換えにする覚悟を持って居る北条家現当主姉妹らでは在るが、助けられるのならば、助けたいのが親心と言うもの。
勝美は藁にも縋る様にして、姉である九江に縋った。
「・・・・頼むにしても伝手が・・・・・あっ!?伝手は・・・有るわ。急いで書状を三通ほど書くから、遠州灘沖合に居る。第四戦隊・司令官・黒島亀代大佐と草鹿美佐枝大佐の二人に届けてちょうだい。」
「それと・・・キリヤ公国本国へと潜り込ませた風魔党忍軍衆の棟梁、小梅にも繋ぎをっ!最悪の場合・・・勇治陛下らに、このわたしが頭を下げても構わないわ。根回しをお願い。
九江は、知り合いが殆んど居ないキリヤ公国連合国首脳陣の中で、知り合いとでも言えるとある二人の人物と、キリヤ公国連合国軍・第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍とキリヤ公国連合国軍の総司令官を務める山本五十鈴らへと書状を書き贈る事にした。
そして、此処で出て来たキリヤ公国秘密工作諜報情報部局に属する忍び衆の一つ。
風魔党忍軍衆と風魔党忍軍衆一族の新頭領の風魔小梅が、何故、服部楓の誘いを受けてキリヤ公国本国と勇治に使えて居るのかと言うと。
その真の目的と姿と言うのが、北条家当主である北条・九江・早雲が、キリヤ公国本国に送り込んだキリヤ公国本国政府と勇治への裏工作をさせる為の密偵であったからだ。
小梅と風魔党忍軍衆らは、キリヤ公国と連合加盟諸国らと北条家との関係が拗れない様に工作させる事を任務として居るが、北条家に有利に成る裏方仕事をこなして居れば、後は好きにして居て構わないとされて居るので、自由気ままに二君に使える体制を取って居る。
そんな裏が有る事は、国防大臣である足柄・一輝・宗輝も外務省の結城・梅晴・春宗外務大臣とキリヤ公国連合国軍の総司令官である山本五十鈴総司令官も承知して居るし、その情報元は服部家と霧隠家からの密告から受けた事に由り、知り得た情報だったからだ。
今現在の所、この事実を知って居るのは、キリヤ公国本国政府内の軍部幹部の極僅かな幹部と外務省幹部だけに留まって居る為、勇治すら知らされて居ない機密情報と成って居る。
キリヤ公国の内情を 小梅と風魔党忍軍衆らから知らされて居る北条・九江・早雲は、最悪の場合は、キリヤ公国と桐谷勇治に臣従する構えで居るので、北条大名王家の独立自治国家としてやって行く事が困難と成った場合の保険として、小梅と風魔党忍軍衆らをキリヤ公国本国へと送り込んだのであった。
そんな手段を含めたあらゆる方法を用いて、海外の情報を得ていた九江は、キリヤ公国本国政府へと書状を送り出す場合は、通常通りの方法では届くのに1月は掛かる事に成るが、ナデシコ自治統合軍とキリヤ公国連合国には、無線通信機器が在るので、口頭で相手へと伝えられ、後日に書状本文が公文書として送り届けられる事に成る。
北条家は、この出来事を切っ掛けに、キリヤ公国連合国とキリヤ公国本国。
そして、桐谷勇治との繋がりを手にした事に成った。
これが北条家の窮地を救い、繫栄へと至る事に成るのは、まだまだ先のお話。
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月15日・午後13時07分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・徳川大名王家国・徳川大名王家・大名王家本拠地・徳川大名王家領・遠江国遠州灘沖近海域・キリヤ公国連合国軍・第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍・ナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊・北条・武田連合水軍船団艦隊・織田水軍・九鬼嘉隆連合水軍船団艦隊らの邂逅地点・キリヤ公国連合国軍・第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍・ナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊・第四戦隊旗艦・撫子型戦艦・尾張艦橋にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キリヤ公国連合国軍・第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍・ナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊を中心とした連合艦隊は、三度ヶ原の戦いでぶつかる織田・徳川連合軍と武田軍との戦いを前にして、万が一総力戦と成った場合に備え、キリヤ公国連合国として、両軍の仲裁や合戦後に出て来るであろう両軍の負傷将兵達を助けようと、中立軍として遠州灘で三度ヶ原の戦いの成り行きを見守って居た。
午後13時05分頃のこと、激闘する3時間半。
三度ヶ原の戦いで戦い合う両軍は、散発的な撤退戦闘状態へと移行し、殿軍がぶつかり合って居た。
「午後13時00分。三度ヶ原の戦いは、終わったみたいだね。亀代君。」
「散発的な戦闘は続いて居るみたいだけど、そろそろ両勢力に対して停戦を呼び掛けるのも頃合いかな?」
「それならば、一度本国の一輝さんに梅さん。それに五十鈴君らに連絡を取ってみよう。アマテラス神皇国統一平定の為の覇権争いとは言え、決闘とも言うべき合戦に決着が付いたと言うの為らば、お互い兵を退くべきだろう。」
「僕も彼の地での馬鹿げた争いは、そろそろ話し合いで片付けても良いと思う。無理してアマテラス神皇国を統一したとしても戦後処理が大変だ。我らが主君たる勇治くんやキリヤ公国連合国に加盟したアマテラス神皇国諸侯の方々の仲介によって、和平交渉をしても良い筈だ。」
「その鍵を握るのが、あの信長。信玄に早雲なんだけどね。」
「その早雲殿は、相模の表裏女狐言われるだけあって、政治・経済・軍事に明るく、人の出来た人物だと思うよ。僕も謁見する機会も有ったから、彼女がアマテラス神皇国の和平交渉のキーマンともなり得ると思う。」
「だけど、信長と信玄は描く理想が同じでも、行き着く目標地点に何方が立って居るのかで揉めて居るだけだ。」
「その二人が直接的に斬り合う事が無ければ、配下の諸侯たちは新体制と新時代の到来する事に納得が出来ないだろうとも一輝さんと梅さんが言って居た。」
「それに島津家が、なにやらきな臭い動きをして居るからね。彼の大名王家は、独自に自分達だけの国を作り上げようとする動き在るとも楓たちからの報告でも上がって居た。」
「下手をすれば、織田家とキリヤ公国の何れかと武力衝突もあり得るかも知れないよ。」
「勇治くんは、あれ程までに大人しい男の子なのに、その身から溢れる力が在るせいか、争いごとに巻き込まれる運命に在るのかも知れないね。亀代君。」
雑談をして居る第四戦隊・司令官・黒島亀代大佐と草鹿美佐枝大佐の二人が話し込んで居ると、第四戦隊に所属する通信士の伝令官が現れた。
「申し上げます。今しがた北条家から使者が乗った水軍船が現れまして、負傷した将兵達を助けは貰えないかと申して居ります。」
「使者は誰なの?」
「使者にやって来られたのは、北条家当主北条・九江・早雲の妹である北条・勝実・正成殿だそうです。」
「早雲殿の妹さん?」
「確か玉縄城の先代城主にして玉縄北条家の先代当主だった姫武将だよ。亀代君。」
「言葉通りの正に渡りに船。此方側から申し出る予定だったけど、丁度良いや。」
「貴方はキリヤ公国本国に連絡。」
「キリヤ公国連合国・国防総省の足柄・一輝・宗輝国防大臣とキリヤ公国連合国・外務省の結城・梅晴・春宗外務大臣。山本五十鈴総司令官らに織田・徳川連合軍と武田・北条連合軍に対する人道支援上の戦後処理支援をする許可を取って来て、もう段取りは済んで居るから、追加情報と正式な許可証の発行をお願いすると伝えて欲しい。」
「さて、僕は正成殿を出迎えるとしよう。本国とのやり取りは、亀代君に任せる。落ち着いたら顔を出して欲しい。」
「了解。美佐枝も、やって来た要人との応対を宜しく。」
こうして、第四戦隊・司令官・黒島亀代大佐と草鹿美佐枝大佐の二人は、三度ヶ原の戦いに措ける人道支援上の戦後処理支援を開始する事と成ったのだった。
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はぁはぁはぁはぁ・・・・・・・んはぁ、はぁはぁはぁはぁ・・・・・・・」
「・・・・これは酷い。鉄板武者鎧を着込んで居たとしても、此処までの傷を負ってしまうと成ると、急いで手術や治療魔法による止血が必要だ。早くしないと化膿による肺炎等の合併症にも成り兼ねないよ。」
「草加殿。どうか娘を・・・・・」
「それは医者の腕と彼女の体力・気力、それに後は天命次第でしょうね。」
「他の病院船に回して居る時間も惜しい。直ぐに戦艦・尾張の臨時手術室へっ!!!」
「はっ!!」と言うと、ナデシコ海軍の衛生兵と看護兵は、板版に寝かされて生死を彷徨って居る北条・紗英・綱成居は、臨時手術室へと向かうべく、医療担架へと移され、直ぐに移動させられた。
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月15日・午後13時20分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・キリヤ地方・キリヤ公国・公王都キリヤ市・キリヤ公国連合国・国防総省・キリヤ公国連合国・国防大臣執務室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
三度ヶ原の戦いに決着が付いたとの報せは、第四戦隊・司令官・黒島亀代大佐に由って、キリヤ公国連合国本国・キリヤ公国・公王都キリヤ市にも届けられて居た。
キリヤ公国連合国・国防総省。
それは足柄・一輝・宗輝が初代国防大臣として統括する事と成ったキリヤ公国連合国の国防組織の事である。
その役割分担に付いて、後に加わる組織図も交えながら解説して置く。
キリヤ公国近衛軍・近衛近習衆軍・近衛騎士団・キリヤ公国直轄軍・キリヤ公国騎士団・地方自治州区軍・独立自治国軍等を統括管理・命令権を有する組織。
キリヤ公国の近衛と直轄軍や自治国軍の幹部は定期交代で本省とキリヤ公国連合国軍・総司令部での勤務や定例会議に参加する事が職務上の義務とされて居る。
所管して居る行政機関は、キリヤ公国本国内の国防総省関連基地及び付属機関省庁と成って居て、キリヤ公国連合国軍・総司令部庁、キリヤ公国連合国総司令部付属総合参謀庁、キリヤ公国連合国軍・秘密工作防諜情報庁。
キリヤ公国秘密工作諜報情報部局、キリヤ公国連合国・国防総省装備調達庁、第一方面軍司令部・横須賀鎮守府、第二方面軍司令部・トリントンシティ鎮守府。
第三方面軍司令部・縦須賀鎮守府、国防軍都市特務防衛隊ブレイブ・ガード・フォース隊等々・・・・・・と各地のキリヤ公国本国と連合国加盟国の軍事的に重要な拠点の管理と防衛拠点の管理を所管して居る。
そんなキリヤ公国連合国・国防総省を統括する国防大臣である足柄・一輝・宗輝は、遠州灘沖合に停泊して居るナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊との無線通信機器による通話の真っ最中であった。
それに加えて、キリヤ公国連合国・外務省の結城・梅晴・春宗外務大臣とキリヤ公国連合国軍の総司令官である山本五十鈴総司令官も通話をしていた。
「早雲殿か?」
「はい。三度ヶ原の戦いで犠牲者を出てしまったらしく。その中には、姪子や北条大名王家に仕える将兵達の中で、大怪我を負ってしまった者達の命を救って欲しいそうです。」
「一輝様。恐らく、それは建前で、本命は北条・紗英・綱成殿を助けて欲しいと言うのが本音かと思います。」
「でしょうね。玉縄北条家・先代当主である北条・勝実・正成殿が、娘を連れて直接第四戦隊に乗り込んで来たと言うのも、その辺りの所があるからなのでしょう。」
「それで一輝さん。この始末・・・・・如何しますか?」
「はぁ~、如何もこうも無いだろう。当初の予定通り、喧嘩両成敗だ。北条家・武田家・織田家・徳川家どもに、返し切れないくらいに、目一杯貸しを作ってやれっ!」
「でなくても駆け込みやって来た母親の願いを無下にするのは、亀代たちも出来ないだろう?」
「それに小梅の奴からも嘆願書が来て居る。あの小娘め、北条家の間者である事を隠す素振りもせずに、堂々と素知らぬふりして、この私の下に嘆願書を出して来てくれるものだ。」
「知っては居たけど、小梅の目的って言うのは・・・・・」
「ああ、早雲殿の回し者だろう。それもキリヤ公国本国政府への裏工作をさせる為のな。」
「だからこそ使える。あの相模の表裏女狐の年増め、最悪の場合は娘達を生贄にして、勇治に近付く狡猾さを持って居るから油断は出来んっ!!」
「勇くんって、お人好し過ぎる所が在るから、二回り年上のお姉さんからお願いなんて、義理を通し、裏切り行為さえしなければ、簡単に頼みを聞き入れる事をするわよ。」
「ふっ!器が大きいと言うより、年相応の少年王だからな。と言う訳だから、外務省と国防総省としても、北条家の申し出は有り難いし、織田・徳川連合と武田・北条連合の両勢力らに、外交上の貸しと繋がりを持てるのは、非常に助かる良い切り札と成るだろう。」
「それに島津家の事も有る。あの島津家は、ゲルニアン帝国のヒットラン・アドルフラー皇帝と繋がって居ると言う裏情報が在るとも聞く。」
「島津家は織田家とキリヤ公国連合国とは別の路線で、独自の独立自治国家を目指して居る動きがあるようだ。」
「それを成し遂げるには、我々と織田家が邪魔に成るのだろうな。」
「織田・信長は、ゲルニアン帝国とヒットラン・アドルフラー皇帝とは、貿易上の繋がりは持って居るが、お互いに利用し合って居るだけで、信長自身は、単なるちょび髭オヤジに過ぎないヒットランの事を嫌って居る。」
「お互いに嫌う所が強く成れば、何れは物別れと成るだろう。」
「そう言う訳が在るから、我らキリヤ公国本国政府としては、織田家を中央政府とするアマテラス神皇国の新体制への移行。」
「対島津家への牽制として、アマテラス神皇国・東海・関東地方の抗争を早く何んとかして置きたい事から、別個の国が出来上がろうとも構わないので、両勢力には目一杯に貸しと恩を売って置きたいから、亀代たちの好きやると良い。」
「はい。ではこれより我が第四戦隊は、三度ヶ原合戦で負傷した、織田・徳川連合軍と武田・北条連合軍に対する人道支援上の戦後処理支援を開始します。」
てな訳で、キリヤ公国本国政府の外交・軍部の幹部である3人からは、第四戦隊による三度ヶ原合戦で負傷した、織田・徳川連合軍と武田・北条連合軍に対する人道支援上の戦後処理支援を開始する事に成った。




