エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 決戦っ!!三度ヶ原の戦いっ!! 11
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月13日・午前10時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・武田大名王家国・武田大名王家領・東遠江国地方・高天神山・武田家遠江国平定派遣軍本陣所・高天神城・謁見の間にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊と北条・武田連合水軍船団艦隊の武田水軍一部隊との武力衝突により、遠州灘沖合紛争が勃発してしまう。
この事が三度ヶ原の戦いの命運を分けてしまう事の一つと成ってしまったのは、武田方に取っては不運と成ってしまう遠州灘沖合紛争と呼ばれる事と成ってしまった。
北条家・伊豆水軍と武田家・清水武田水軍から成る100隻の連合船団から成る4000人の軍勢を任せられて居た姫武将の笠原・美晴・政尭。
彼女は、北条五色備の内、白備えを任せられた北条家の重臣との一人で、北条・九江・早雲のアマテラス神皇国・関東地方の勢力拡大に多大なる貢献をした姫武将の一人である。
そんな彼女は、駿河国の清水港まで撤退し、其処から陸路で主君である北条・九江が本陣として居る高天神城へと馳せ参じて居た。
高天神城・謁見の間に通された凛とした笠原・美晴は、クールビューティーな顔付き黒髪のストレートロングヘアースタイルで、170センチの背丈に加えて、モデル並みのボディスタイルを持った隠れ巨乳体質のお姉様な見姿の彼女の風体が、強行軍による土ぼこりのせいで台無しと成って居た。
「はぁ~、美晴。貴女の凛として咲く花の如く美しい風体が台無しね。」
「ははっ!!申し訳ございませんっ!!」と平伏する笠原・美晴は、主君である北条・九江が、武田・春夜・信玄の左側に座る中で、その気苦労を労わる言葉を掛けていた。
「武田のお館様。御身城さま。この度は・・・・・・・」
「はぁ~、構いません。我が武田家傘下の清水武田水軍にも落ち度が有りました。」と春夜は、諦めた顔付きで美晴を労った。
「それを御せなかったと言う為らば、一番の責めは、この私に有ります。だから美晴殿。其処まで自身を責めないで下さい。」
「悪いわね。」
「叔母上のせいでも在りません。元はと言えば援軍を送って欲しいとお願いしたのは、この私です。」
「・・・かと言って、キリヤ公国連合国のせいでも在りません。向こうからも謝罪文が送られて来ました。」
「それとキリヤ公国連合国・国防総省の国防大臣、足柄・一輝・宗輝様とキリヤ公国連合国・外務省の外務大臣、結城・梅晴・春宗殿。それとキリヤ公国連合国軍の総司令官である山本五十鈴殿等から連名で謝罪文が送られて居ます。」
「それって外交儀礼上の挨拶文よねぇ~」
「まぁ、各国の現場監督者同士の行き違いが原因なので、何所にも苦情が言えないのが痛く歯痒い事なのですが・・・・・・・」
「まぁ、間が悪かったとしか言えなかった。でも見返りにキリヤ公国連合国中央政府からは、遠江国での武田・北条連合軍と織田・徳川連合軍の決着が如何に成ろうとも、戦後処理は無償で手伝うとの申し入れ来て居るのが奇妙な嬉しい誤算と言った所でしょうね。」
「とは言え、これでキリヤ公国連合国は、この戦には中立を宣言して居る事がハッキリとして居る事に成りました。」
「この度の事は、先走って彼の国の海軍艦隊と戦った清水武田水軍の武将と将兵達の命によって両成敗の棒引きとします。」
「巻き込まれてしまった兵達や関係無い武将らは、堪った物では無いでょうね。」
「巻き添え成ってしまった遺族らには、私から謝罪と見舞金を出します。勿論、これで済む様な話では無いのですが・・・・・・・」
「それで、春夜。これから如何するのよ?」
「こうなれば致し方ありません。織田・徳川連合軍と正面から堂々と戦って勝つしかありません。」と言うと、春夜は地図を広げて行く。
武田家と北条家らの主要武将たちは、春夜と九江らを円陣で囲みながら、謁見の間の中央へと集まった。
「決戦の場は、此処にしたいと考えて居ます。」と春夜は、遠江国の絵地図でとある丘陵平原地域を指して居た。
「三度ヶ原ですな。お館様?」と馬場・春香と聞く。
「その通りです。此処に織田・徳川連合軍を誘き出して、一気呵成に殲滅戦を行います。」
「この度の主力軍と成る相手は、野戦を大軍で勝つ事を得意とする織田軍です。その将兵達は貧弱な者が多いと聞きます。」
「我が武田軍は精強にして、その多くが馬術武芸に長けて居る騎馬武者が、相手を圧倒する事でしょう。」
「それに対して、織田軍は信長一人が圧倒的な統率力で他を従えて居るだけの軍隊です。」
「それも扱い難い鉄砲を始めとる火力武器に頼った傾向が強い遠距離軍はで成り立って居ます。」
「鉄砲は一度撃ったら、弓に比べて、次の射撃までに凡そ60は数えるほど時間が掛かります。弓ならばその半分程度。」
「これならば織田軍が得意とする鉄砲部隊を封じる事も可能です。」
「織田軍は、鉄砲が撃ち易い野戦を仕掛け来ると思われ、徳川軍も野戦を得意とする事から、それに賛同する事でしょう。」
「それに対して、我らは騎兵軍を押し立てながら、敵陣へと逸早く切り込み、織田鉄砲隊を総崩れにし、その混乱に乗じて信長を討つ。」
「これが三度ヶ原に措ける我が武田軍の必勝の作戦と成るでしょう。」
「叔母上の北条軍には、徳川軍のお相手をお願いします。」
「真正面からとは、貴女にしては珍しいわね?何なら北条からも騎兵軍を出しましょうか?紗英。種夜。」
「「はっ!!」」と言った二人は、叔母であり、主君である九江の呼び掛けに応じる。
「北条五色備軍団・北条黄備え軍団を任せて居る玉縄北条家を貸して上げるわ。」
「きっと良い戦果を挙げられる筈よ。」
「黄備えの玉縄北条家をですか?九江叔母上、勝実叔母上。有り難う御座います。」
「姉上、本陣の守りをがら空きする気?」
「勝実。勿論、貴女には残って貰うわ。万が一の事があれば、まだまだイケるでしょう?」
「姉上ほどではありません。」と冗談を言い合う北条家の当主姉妹らは、冗談でも笑えないジョークを言いあって居た。
玉縄北条家とは、アマテラス神皇国地方・北条家当主である北条・九江・早雲の妹の一人たる次女であり、相模国の東側地方の要衝である玉縄城を任されて居る事から玉縄北条家と呼ばれて居る北条家一族の一人。
北条・勝実・正成を祖とする北条家一族の事である。
現当主は母親から当主の座を譲られた北条・紗英・綱成で、その妹である北条・種夜・綱高は、補佐に付いて居る。
「叔母上がた。冗談はそのくらいにして下さい。」
「それと紗英、種夜。敵からの鉄砲攻撃が激しい敵陣への切り込み役と成ってしまいますが、決して無茶をしない様に・・・・・」
「無茶するなと言われましても、この戦は織田・徳川連合との決戦です。」
「少しばかり無茶をせねば、鉄砲隊の真っ只中へと切り込む事は適わないでしょう。」
「ですが、ご安心ください。春夜殿。私は如何なる戦場でも生き抜いて来ました。」
「簡単には死にません。」
「それに母上と伯母様から一計を案じて貰いました。簡単には鉄砲に撃たれる心配は無いでょう。」と締め括った玉縄北条家姉妹である北条・紗英と北条・種夜の二人。
「そう、それならば、貴女達を安心して送り出せるわ。」
「こちらも返礼として、武田家四天王である内藤・凜乃と高坂・春日を北条軍の穴埋めとして派遣します。」
「分かったわ。勝実、二人をお願いね。」
「姉上、承りました。」
「さて、軍議は以上と成ります。各自、戦支度に取り掛かって下さい。」と春夜が締め括ると、軍議は解散と成り、各武将たちらは、自分達の軍勢の下へと戻って行くのであった。
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月13日・午前10時00分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・徳川大名王家国・徳川大名王家・大名王家本拠地・徳川大名王家領・遠江国・浜松市・浜松城・浜松城天守閣最上階にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊と北条・武田連合水軍船団艦隊の武田水軍一部隊との武力衝突により、遠州灘沖合紛争が勃発してしまう。
この事が三度ヶ原の戦いの命運を分けてしまう事の一つと成ってしまったのは、武田方に取っては不運と成ってしまう遠州灘沖合紛争と呼ばれる事と成ってしまった。
織田・徳川連合軍の本拠地と成って居る浜松城の謁見の間では、両家の武将達が居並び、来るべき武田・北条連合軍との決戦に備え、最後の軍議が行われて居た。
「くくくくくっ!!思わぬ誤算が起きて、俺としては大儲け、緒戦は我らの勝ちだな。」
「ですが、和紗姉様。敵方の本隊軍は未だに健在です。それに武田・北条を合わせた数は、五万人にも上るとの情報も入って居ます。」
「信長様。武田騎馬隊、北条軍の騎馬隊。何方も侮り難い相手ですよぉ~、如何なる策を考えて居られるのですか?」
「継美の指摘も最もだが、サル配下の二枚看板軍師が何やら思い付いたらしくてな。」
「ああ、そう言う事ですか?為らば安心ですねぇ~」
それは羽柴軍の2枚参謀看板の事で、美濃国州の天才と謳われし竹中・半那・治重と播磨国州の秀才黒田・雫・隆孝と共に、天下の雫半軍師と呼ばれし二人が、何やら悪巧みをして居る聞かされた徳川家四天王の筆頭格である酒井・継美は、それ以上の問いは無用と悟り、納得してようである。
竹中・黒田両名軍師のなは、それだけ頼もしいと分かる程に、アマテラス神皇国地方内では、その名声が鳴り響いて居るのだった。
「信長様。それならば、尚のこと此方も更に勝率を高める為にも、策を一つ。」
「ほう、行って見ろ。」
「はい。信玄殿は、恐らく磐田ヶ原を決戦上に選ぶと思われます。」
「継美、貴様がそうだと言う、その理由は何だ?」
「はい。武田騎馬隊を自由に動かせるだけの広さが在る土地と言うのは~、この遠江国内では~、この浜松の東側の磐田ヶ原と北側の三度ヶ原の二カ所だけです~」
「と成れば、丘陵盆地の平地にして、手狭に成って居る三度ヶ原と言う土地を決戦上に選ぶのは愚策。」
「況してや武田・北条連合軍は、5万人なのです~」
「それに合わせて、我ら織田・徳川連合軍は、4万5千人なのです~」
「ぎゅうぎゅうに成ってしまう場所で戦うのは~、信玄殿であっても不都合な筈なのです~」
「ほう、面白い考察だな。継美。貴様の提案とサル配下の二枚看板軍師とで話を合わせろっ!!」
「あの二人も貴様と同じ考えを持って居た様だ。上手く行けば信玄と早雲の二人を討ち取るか生け捕りにしてやれるっ!!!」
「竹千代っ!」
「はっ、はいですぅっ!!」
「後で俺の部屋に徳川家臣達で知恵の回る奴らを連れて来い。詰めの話をするぞっ!!!」
「米実っ!十華っ!」
「はっ!!」
「はいっ!!」
「二人は竹中と黒田の小娘たちからの依頼された通りに職務を全うしろっ!!」
「朱里っ!!」
「はっ!!」
「貴様は、合図が在るまで織田軍本隊を動かすな。この浜松城を囮にして、信玄どもを磐田ヶ原に釣り出す。」
「良いか?勝手に動くなよ?朱里の織田本隊軍と俺の与力衆は、浜松城にやって来た武田軍の待ち伏せだ。やつらが城下町まで迫って来たら、コッソリ死角から攻め掛かるのだっ!!!」
「ははっ!!」と言う柴田・朱里は平服する。
(って言われても・・・・・・和紗様が、一体、何をお考えら成られて居るのだ?何時もながら、このあたしには、皆目見当が付かない。)
(血気盛んな武将が多い和紗様の織田本隊軍中でも、和紗様旗下の直営軍の与力衆と家康さま旗下の猛将たる武将達が、上手く連携が取れるのか?姉川の戦いでは徳川軍との武功を競い焦ったせいで、浅井軍に総崩れを興して居るし、徳川軍も観音寺山での戦いでは、六角義賢を捕えようと家の若い衆と競う様に攻め掛かった事も有るからなぁ~)
(ああっ!!そうか、やるなと言うのは・・・・もしかしたら・・・・)と脳筋姫武将である柴田・朱里は、何かを悟った様である。
「さて、大体の指示は終わったな。後は俺が考えて居る秘策で信玄と早雲どもの度肝を抜いてやろう。」と、何やら和紗の方でも企みが在る様であった。
織田・徳川連合軍陣営でも、武田・北条連合軍との決戦準備体制を着々と進めて行く事に成る。
いよいよ三度ヶ原の戦いの決戦が始まる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




