エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 決戦っ!!三度ヶ原の戦いっ!! 9
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月12日・午前10時15分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・徳川大名王家国・徳川大名王家・大名王家本拠地・徳川大名王家領・遠江国遠州灘沖近海域・キリヤ公国連合国軍・第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍・ナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊・第四戦隊旗艦・撫子型戦艦・尾張艦橋にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キリヤ公国連合国軍・第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍・ナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊を中心とした連合艦隊は、三度ヶ原の戦いでぶつかる織田・徳川連合軍と武田軍との戦いを前にして、万が一総力戦と成った場合に備え、キリヤ公国連合国として、両軍の仲裁や合戦後に出て来るであろう両軍の負傷将兵達を助けようと、中立軍として遠州灘へとやって来ていた。
しかしながら、単に戦後処理をタダで手伝いたいから、負傷将兵達を自分達に任せて欲しいと言っても、戦国時代風の気質慣習が強いアマテラス神皇国地方の者達に提案したとしても、『何言って居るんだこいつ等』と言われ兼ねない。
其処で織田家と武田家には、別の理由を述べて置く事にした。
それは何かと言うと、織田家と武田家には、移民政策の行きかう輸送艦隊と民間船団に対する海上警備行動と言って居り、ナデシコ自治統合海軍艦隊が遠州灘にやって来たのは、織田・徳川連合軍と武田軍との戦のとばっちりを受けさせてな為であるとして居た。
既に織田家には、第四戦隊がやって来て居る理由に関する通達を伝えて在り、武田家には北条家を通じて伝わる事に成って居るが、実は北条・九江・早雲が武田軍の要請を受けた事で、遠江国へと出陣してしまって居た為に、連絡が遅れて居たのであった。
この事が三度ヶ原の戦いの命運を分けてしまう事の一つと成ってしまったのは、武田方に取っては不運でしかないのであった。
同地へと派遣された第四戦隊の艦艇は以下の通りと成って居る。
第四戦隊・撫子型戦艦・尾張。
扶桑型戦艦・扶桑。
金剛型戦艦・榛名。
空母葛城・天城・飛鷹。
重巡・古鷹・加古。
軽巡・夕張・大井、
駆逐艦・夕立・睦月・島風・夕風・太刀風。
ナデシコ自治統合海軍病院船団・12隻。
ナデシコ自治統合海軍艦隊の第四戦隊・司令官・黒島亀代大佐と草鹿美佐枝大佐の二人は、第四戦隊・撫子型戦艦・尾張に在る司令官室で、遠江国での戦いの始まりを待って居た。
その席にはテレビモニターが備え付けられ、二人は部下達と供にお茶と茶菓子を優雅に楽しみながら、下士官が操作して居るドローン偵察機を飛ばし、遠江国の様子を伺って居るのである。
因みにドローンは、ゴットタブレットを用いて召喚した物を勇治から下賜されて居た物を使って居り、欲しい数だけ第四戦隊へと送り届けられて居た。
「さてさて、前哨戦は始まって居ると聞いて居るから、大規模な激突が見られるかな。僕としては古の撫子皇国に在った戦国時代と同じく。本物の武家同士の合戦が見られるのが楽しみでならないよ。」
「・・・・美佐枝、私達は遊びに来てるんじゃ無いんだよ。」
「分かって居るさ、でも亀代君だって、興味は在るだろう?」
「まぁね。勇治からドローンって言う模型飛行機と受信機付きのテレビが送られて来て居るから、各艦の幹部仕官達は、遠江国での合戦の行く末を観戦武官みたいに見たがって居るみたいだし、彼の織田信長と似たように人物である織田・和紗・信長が、どの様な采配をするかが面白う。」
「徳川家康に相当する人物も居るから、我が祖国の撫子皇国と勇治君の祖国である日本国と同じく、三方ヶ原の戦いに成りそうだね。」
「でも、ややこしい事に、この世界での遠江国の合戦予想地点に成りそうな地名が、三度ヶ原って言うのも、ダジャレもいい所だよ。」
「全くだよ。一文字が違うだけで、語呂が合って居る所が、何んとも言えない、ふざけた感じが、僕達をクスリと笑いを誘われてしまうね。」
遠江国の彼の地にて、織田・徳川連合軍と武田軍との大規模な大戦が始まるまで割と暇なナデシコ自治統合海軍艦隊の第四戦隊・司令官・黒島亀代大佐と草鹿美佐枝大佐の二人が、雑談と談笑を交えたお喋りをして居た時である。
「申し上げますっ!!」
「如何したの?」
「おやおや、その様子を見る限り、随分と慌てて居るみたいだね?」
「はっ!!北条水軍と武田水軍の連合艦隊と思わしき船団が、我が艦隊へと迫って居ります。」
「それと・・・・・」
「それと?」
「はい。間が悪い事に織田家旗下の連合水軍艦隊が、反対方向である西側から、我が艦隊を掠める様にして、迫って居ります。」
「はて、亀代君。何方にも僕たちが、此処の海域に来る事は、前もって事前に言って有るんだよね?」
「うん。大丈夫。言って、有るよ。それに両家には、前もって、ナデシコ自治統合海軍艦隊の艦艇を見学させてある。」
「間違っても、私達に戦を仕掛けるなんて事は、有り得ない筈・・・・・」
「ふむふむ・・・と言う事は、ひょっとしたら連絡の行き違いか、まだ連絡が取れて居ないみたいだね。と成ると・・・・此処は、仕方が無いんじゃないか?」
「一応は撃沈させてしまうのは流石に不味いから、最悪の場合は威嚇射撃と成ってしまうが、それ以外は砲塔を両者に向けて、近づけさせない様にして、様子を見ようじゃないか?」
「近づいて来たたら、その時は・・・・・」
「・・・・それしか無いね。命令っ!!各艦へと通達っ!!各艦は第二種・戦闘警戒態勢へと移行し、砲塔を織田・北条の両軍艦隊へと向け、発砲命令が在るまで待機っ!!」
「了解っ!!」
伝令官は近くの通信機器のある場所まで駆けて行くと、其処から各艦へと無線通信を行い。
第四戦隊司令官である黒島亀代大佐を伝えるのであった。
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月12日・午前10時25分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・徳川大名王家国・徳川大名王家・大名王家本拠地・徳川大名王家領・遠江国・遠州灘沖近海域・キリヤ公国連合国軍・第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍・ナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊・北条・武田連合水軍船団艦隊・織田水軍・九鬼嘉隆連合水軍船団艦隊らの邂逅地点にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北条家・伊豆水軍と武田家・清水武田水軍から成る100隻の連合船団から成る4000人の軍勢は、北条五色備の内、白備えを任せられた北条家の重臣との一人で、北条・九江・早雲のアマテラス神皇国・関東地方の勢力拡大に多大なる貢献をした姫武将の一人である笠原・美晴・政尭を総大将とする水軍船団艦隊を出発。
武田家・北条家の両当主からの要請を受けて、伊豆国・下田港を出発した笠原・美晴は、駿河湾沖で合流し、その一路を遠州灘へと向かう。
此処で笠原・美晴・政尭に付いても解説して置く。
北条五色備の内、白備えを任せられた北条家の重臣の一人で、北条・九江・早雲のアマテラス神皇国・関東地方の勢力拡大に多大なる貢献をした姫武将の一人。
伊豆国を治め山中城を本拠地として、韮山城と戸倉城と言った持ち城を支城で西への守りを固めて居る。
主な得意分野は陣地前進戦術と防衛戦術で、鉄壁の守りを得意としながらも、奇襲攻撃戦術にも長けて居ると言われて居る。
その見姿は、凛としたクールビューティーな顔付き黒髪のストレートロングヘアースタイルで、170センチの背丈に加えて、モデル並みのボディスタイルを持った隠れ巨乳体質のお姉様な姫武将。
忠義一筋である真面目な一面も有るが、現実主義的な一面も持ち合わせて居る為に、御家の危機が訪れたとしても自家と自分と家臣・領民達が生き残る為の行動を取る事を優先として居る性格の人物である。
そんな彼女が遠州灘沖合へと現れると、九鬼水軍船団を中心とした長宗我部水軍・河野水軍・十河水軍・三好水軍から成る500隻・1万人の軍勢が来着しようとして居た。
「報告します。先鋒船団部隊より手旗信号と信号旗にて、九鬼水軍船団を中心とした織田水軍船団艦隊を確認。」
「恐らく、浜松市へと向かって居る思われますが・・・・・・」
「このままだと、我らと一戦するのも確実か・・・・・」
「それと左備え水軍船団部隊より報告。キリヤ公国連合国のナデシコ自治統合海軍艦隊を視認。」
「何だとっ!?その様な話や報告、それに事前通達を私は聞いては居ないっ!!」
「キリヤ公国連合国は、我らと事を構える気か?」
「いいえっ!!その様な事は有り得ませんっ!!御身城さまも、キリヤ公国連合国の勇治陛下とは、付かず離れずの中立関係での外交路線で行くと言って居られました。」
「キリヤ公国連合国の外交官の方々も、元結城地方領の大名王家の方々でしたし、ご当主だった結城・梅晴・春宗様は、今はキリヤ公国連合国の外務大臣です。」
「その結城様と元足柄将軍王だった足柄・一輝・宗輝さまらの仲立ちを受けて居る我らと勇治陛下が、北条家と戦に及ぶと言うのは・・・・・・」
「確かにな。だがしかし、このままでは・・・・・・」
「報告っ!!左備え部隊である武田水軍の一隊が、ナデシコ自治統合海軍艦隊を牽制威嚇をしようと方向転換し始めて居ます。」
「ままっ、不味いっ!!このままでは勇治陛下やキリヤ公国連合国政府首脳の方々から、御身さまや信玄さま等にあらぬ誤解を掛けられてしまう。」
「しかしっ!!武田水軍は信玄様からっ!!」
「早まった者達の事など、放って置けっ!!我らは事前に御身様とご一門の方々と供に、あのナデシコ自治統合海軍艦隊の戦艦を視察させて貰って居るのだぞっ!!」
「後々の外交の場で、我らはキリヤ公国連合国との連絡の齟齬が在ったので申し訳ございませんでしたくらいは通るが、戦艦視察して置いて、戦を仕掛け来そうだから自衛行為に出ましたでは、済まされぬ。」
「恐らくは、小田原城には通達文くらいは来て居る筈だ。その時期と重なるのと同時に、御身城さまと我らは出陣をしてしまったと思われるこの状況。下手をすれば、キリヤ公国連合国と北条家は大戦に成ってしまい兼ねない。」
「キリヤ公国連合国は、高が少年が治める弱小の小国に過ぎないと言う噂に惑わされ国々や人々は多いが、それは三ヶ月前までの話だ。」
「その事実を身や誤ると亡国なり兼ねないぞっ!!」
「此処は心苦しいが、撤退するぞっ!!各船団は急速回頭っ!!撤退いいいいぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーっ!!」
「はっ!!各船団は急速回頭っ!!撤退っ!!撤退っ!!撤退いいいいぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーっ!!」
笠原・美晴・政尭を総大将とする北条家・伊豆水軍と武田家・清水武田水軍から成る100隻の連合船団から成る水軍船団艦隊と4000人の軍勢は、一部の部隊による勇み足により、作戦の失敗と判断し、キリヤ公国連合国との外交悪化を避けるべく撤退する事に成ってしまう。
これは北条・九江に取っても、思わぬ誤算を招いてしまう事に成ってしまう結果と成ったのだった。
その反対側である織田水軍船団。その総大将九鬼嘉隆が率いる九鬼水軍船団こと、織田鉄鋼船団を中心とした水軍船団艦隊は、長宗我部水軍船団艦隊を先鋒船団とし、右翼に河野水軍。
左翼に十河水軍。後衛に三好水軍が並びながら、浜松市へと向かって居た
その浜松市から西に3キロの遠州灘沖合へと差し掛かろとして居た時である。
総大将・九鬼嘉隆は、長宗我部水軍船団の大将である長宗我部・智華・元親から敵船を発見せりの信号旗と手旗信号の合図の報告を受ける。
「先鋒船団である元親様からです。」
「北条水軍船団艦隊を確認っ!!真っ直ぐ此方へと向かって来て居ります。」
「流石は北条・早雲殿だな。陸上戦で膠着状態と成ったと、姪御の信玄殿に泣き付かれての援軍だったのだろう。」
「それに対応するべく、浜松城と浜松市を海上から攻め落とそうとするのは、相模の表裏女狐との評され、言われるだけの事は有る。」
「さて、それを我らはどう戦うかだが・・・・・・」
「殿。それともう一つ報告が・・・・」と九鬼家の家老侍大将の一人が更なる報告を進言する。
「各船団のお味方大将の方々から、右舷方向にキリヤ公国連合国のナデシコ自治統合海軍艦隊を視認したとの報告が・・・・・」
「何っ!?もう居るのか?流石だと言いたいが、それだけでは無いのだろう?」
「はっ!!実はナデシコ自治統合海軍艦隊は、キリヤ公国連合国政府が推し進めて居る移民政策。その一環で、このアマテラス神皇国地方から自国へと移動する移民船を航路の安全確保の為に、海上警備艦隊を派遣するとの通達が来ております。」
「その艦隊が、我が水軍船団艦隊の方と砲塔を向けて来て居るとの報せが来ており・・・・」
「何だとっ!!急ぎ浜松市へと船団の方向転換させろっ!!!」
「下手をすれば、我らは敵対行為に及んで居ると勘違いをされるやも知れないっ!!!」
「ははっ!!直ぐに書く船団へと通達を致します。」
九鬼嘉隆の対応は、実に早かった。
「殿っ!!北条水軍船団艦隊がっ!!」
「愚か者供がっ!!勇み足か早合点かは知らぬが、如何やらあの船団の者供は、両方の思い違いからナデシコ自治統合海軍艦隊に戦を挑む気か?」
元今川家に使えて居た武田水軍の一部は、遠州灘沖合へと海上警備行動活動にやって来て居た、ナデシコ自治統合海軍艦隊の事を恐れてしまい。
一戦を仕掛け様とする姿を見つめて居る九鬼嘉隆。
「ああっ!!ナデシコ自治統合海軍艦隊が発砲っ!!!」
「それ見ろっ!!!言わんこっちゃないっ!!!」
ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!
ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!
ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!
ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!
遠州灘沖合海上に、ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!ズドドーーンッ!と言う音が響き渡る。
この沖合に居る織田・北条の水軍船団艦隊らの目には、鋼鉄戦艦隊の一斉砲撃の砲煙が見えた。
この日、武田水軍船団艦隊の20隻の戦船は、あっという間海の藻屑と化して水底へと沈められたのであった。




