エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 決戦っ!!三度ヶ原の戦いっ!! 8
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月11日・午後14時05分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・三河国・徳川大名王家国・徳川大名王家・大名王家本拠地・徳川大名王家領・三河国・岡崎市・岡崎城にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
十日前に先発部隊を派遣した織田・和紗・信長は、本隊軍である3万人の軍勢と供に、5日遅れで尾張国・マギアンティア世界統一暦・1555年・7月1日のお昼頃に、清州城と那古野城・小牧山城・犬山城と言った各所城から徳川大名王家国の発祥地である三河国・岡崎城へと入った。
其処で一日の休息を取り、翌日の午後から浜松城へと出発をしようとして居た時の事である。
「申し上げます。」と徳川家の伝令官が、和紗へと遠江国の様子を報せにやって来た。
「申せっ!」
「ははっ!!」
「先発軍である今川・鞠華・氏真を大将とした織田・徳川連合軍は、各地にて武田軍と戦い。武田軍を尽く討ち破ったとの事に御座います。」
「竹中さま。黒田さま。二俣城の防衛に成功し、敵方の軍師である山本・高坂の両軍は、竹中・黒田の旗印を見るないなや。渋々撤退したとのこと。」
「また、磐田ヶ原にて一条・馬場・山県と戦った今川さまが総指揮を執る戦場では、各諸将らの連携による目覚ましい活躍により、敵先鋒軍を撃退致しました。」
「ほう、鞠華の奴めは、存外ボンクラな親父とは違って戦上手だな。いや、あやつの運が良いだけか?」
「松下も意地悪い待ち伏せでもして居ることだろうし、朝倉の小娘も、義景とは違って、切れ者だ。」
「・・・・ほう。真心の奴も随分と暴れ回った様だな。『義姉上、敵将の首級30は討ち取って見せました。この勢いで甲府に攻め入りましょうっ!!』か、相変わらず真面目な可愛い奴だ。」
「松永も慶香の奴も含めて、敵には少々骨折れるメンツを送り付けやった事が功を奏したらしい。」
「さて、そろそろ俺も行くとするか。」和紗は、報告を受けて居た岡崎城の客間から立ち上がり、外へと出て行く。
外では、岡崎城の留守役である本多・作左衛門・重次を始めとする徳川家臣団が見送りに待ち構えて居た。
「出陣する。」
「作左衛門っ!!!」
「ははっ!!」
「一日世話に成った。また帰りも世話に成る。織田の補強軍の世話と岡崎の留守をしっかりと頼む。」
「畏まりました。信長様も武運長久をお祈り申し上げます。」
「大儀っ!!!はっ!!」と和紗は、先発軍の出発が終わる頃に、愛馬のを歩かせた。
そんな和紗の事を本多・作左衛門・重次らは、岡崎城の南門にて、見送ったのであった。
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月12日・午前6時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・徳川大名王家国・徳川大名王家・大名王家本拠地・徳川大名王家領・遠江国・浜松市・浜松城・会議室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
岡崎城を立った織田・和紗は、マギアンティア世界統一暦・1555年・7月11日・午後19時に浜松城へと到着した。
妹分の徳川・千代からの歓迎を受けると、織田家の家臣団とその傘下の諸将。
それと徳川家重臣と家臣団らと供に、対武田軍に対する軍議を念入りに行い。
翌日にやって来ると言う織田水軍船団の到着を待ってから、攻勢に転じる事に成って居た。
その翌朝から浜松城・天守閣の最上階で、遠くを見渡しながら織田水軍船団を待って居た千代と和紗の二人。
そんな時の事である。
千代は、偶々目に留まったある物を指さし遠州灘の沖合を指さして、和紗を呼び出した。
「和紗姉さま。アレをっ!アレを見て下さいですぅっ!」
「何だ、竹千代。九鬼達でも、やって来たのか?」
「違うんですぅ。アレを見て下さいですぅ。アレは確か・・・・・・・・」
「んん?ああ、アレか?」と和紗立ち上がり、天守閣から遠州灘沖合へと目をやった事で、千代が何を見たのかに納得する。
「桐谷の小僧が配下である地方自治海軍のナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊の連中だ。」
「アレが噂に聞く。鋼鉄艦隊ですか?和紗姉さま?」
「ああ、そうだ。この前、この俺も乗せて貰ったが、考えられん技術の塊だ。」
「俺も鉄板船団を造って、熊野水軍・村上水軍、毛利家。果ては雑賀の連中と戦ったが、それとは別次元の化け物だ。」
「良いか、竹千代。あの連中だけは敵に回すなよ。」
「それ程の者達なのですか?」
「そうだ。だからと言って、あの連中に対して、別段に卑屈に成る必要も無いぞ。キリヤ公国とは付かず離れずの関係を築けば良いだけだ。」
「ゲルニアン帝国のヒットランは、単なるちょび髭オヤジに過ぎない愚か者だが、桐谷の小僧は違う。」
「得体の知れない何かが、奴に味方をして居ると言って良い程に、何かを持って居る怪物の類の輩だ。」と和紗は、直感でキリヤ公国連合国と勇治に対しての畏怖を感じ取って居り、敵に回してはいけない相手だと断じる。
それは戦国時代を生き抜く姫武将として才覚から来る鋭い感性から来る物で、その直感が勇治とキリヤ公国連合国を決して敵に回すなと、彼女の脳裏に囁いて居るのである。
「それに奴らが、此処にやって来て居るのは、この海域でのキリヤ公国移民政策の行きかう輸送艦隊と民間船団に対する海上警備行動と言って居る。」
「ナデシコ自治統合海軍艦隊が遠州灘にやって来たのは、織田・徳川連合軍と武田軍との戦のとばっちりを受けさせない為であるとな。」
「だが、それ以外にも何か思惑が在るのだろうな。」
「しかし、解せないのですぅ。彼の少年王は、あの艦隊を遠州灘沖合に留まらせつつ、一体、あの艦隊に何をさせたいのでしょうか?」
「知らんっ!あの小僧の事は、織田家直轄の密偵や外交官から聞く話くらいだからな。何を考えて居るのか?どんな輩なのか?何れはこの俺も会いに行く事にも成るだろうが、今はこの戦での邪魔に成らなければ問題無い。それに先触れの使者まで寄越して居るから、俺達の邪魔はしないだろう。」
「桐谷の小僧とは、この俺が新将軍王と成った時に対等な形で会う事に成る筈だ。」
「この俺を楽しませてくれる輩ならば、手を組んでやっても良い。だがね奴がたんなるつまらんガキでしか無い奴ならば、喉元を食い破る。」
「はたまた、この俺の邪魔立てするならば、タダでは済まさんっ!!俺は腹を切る気は無い。相討ち覚悟で戦を仕掛けて業火に焼かれてみるのも一興。」
「もしくは、この身体を使って小僧を意のままにし、奴目の子だので子を作って、あの国を乗っ取るのも言いかもしれんな?」と豊満なバストを腕汲みしながら持ち上げ、自分にはこんなにも立派な果実が在ると強調させて言う和紗。
「姉さま。仰って居られる事が冗談では無いのが、姉さまの怖い所です。この千代は、姉さまと地獄の底までは行くと言うの事には、付き合いませんですぅよ。焼かれて死ぬも、お腹召されるのも、供に打ち首に成る気は古材ませんですぅ。」
「地獄に行くならば、お一人でどうぞですぅ。墓くらいは造りますから・・・・・・」とジト目に成る千代。
「はぁ~、其処は付き合わないのか?可愛げの無い妹分だな?」
「昔は、姉さま。姉さまと、ウリを強請って来て、俺の後をウロチョロして来ただろうに?」
「子供の頃の話を持ち出さない下さいですぅっ!!」
「くくくくくっ!!まぁ、良い。」
「それに武田の連中にも似たように報せが来て居る筈だ。それに北条家の援軍が到着して居るとも聞く。」
「それに、どの道この戦は、織田と武田との大戦と成るのは間違い無い。」
「・・・・確かにですぅ。」
「とか言って居る家に、九鬼殿達が来た様ですぅ。」
「来たか?」
「あれ?和紗姉さまっ!たたっ大変ですぅっ!!!駿河方面からも北条水軍が此方に向かって来て居ますですよっ!!!」
「くそっ!!最悪だっ!」と言って悪態を吐く和紗。
このままでは折角の援軍が、北条水軍の横槍を入られてしまう。
其処にナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊が、威嚇射撃を北条水軍へと開始する。
「おおっ!!ナデシコ艦隊の奴らが、向かって来て居る二つの水軍船団に向けて砲塔を向けて来たか?」
「ままっ!!不味いですうっ!!このままでは、キリヤ公国とも戦にっ!!」と和紗と千代は、砲塔を織田水軍船団と北条水軍船団へと砲塔を向けて来て居る事に対して、警戒感を強めた。
どの道、この2人は成り行きを見守るしか無かった。
そして、その結果はと言うとだ。
それを見て居た九鬼嘉隆と長宗我部・智華・元親と言った水軍船団を中心とした大船団は、撃たれそうになる事を想定して居た為。
第四戦隊から距離を取って浜松港へと逸れて行く事で、威嚇射撃の対象外と成ってしまう。
これにより織田水軍船団は、上手く第四戦隊との武力衝突を回避する事に成功する。
「ぐははははははっ!!北条水軍と武田水軍の連中が、ナデシコ艦隊の砲撃にビビッて、逃げ出して行くぞっ!!!」
「これは痛快だっ!!!ぐははははははっ!!」
「ふぅ、これで敵水軍船団は、我が方を海上から攻撃を仕掛けて来る心配が無く成りましたですぅ。」
「如何やら北条水軍と武田水軍の奴らは、キリヤ公国からの事前通達が遅れて居る様だな。」
「ですぅ。お陰でこちらに有利な状況と成ったですぅ。」
キリヤ公国とナデシコ自治統合海軍艦隊・第四戦隊の動き。
北条水軍・武田水軍の動き。
そして、織田水軍船団の動き。
それが三度ヶ原の戦いでの時代を動かしてしまったと言う運命の悪戯。
それが武田家・北条家のその後に関わる大事に成ろうとは、それぞれの当主達は知る由も無い事なのであった。




