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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第3章 少年王とゲルニアン帝国との戦い。激突!公帝戦争っ!!編
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 決戦っ!!三度ヶ原の戦いっ!! 7

 マギアンティア世界統一暦・1555年・7月12日・午前9時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・武田大名王家国・武田大名王家領・東遠江国地方・高天神山・武田家遠江国平定派遣軍本陣所・高天神城にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 武田軍と武田・春夜・信玄らは、武田家によるアマテラス神皇国地方の天下統一向けての上洛戦の第一歩として、遠江国の平定を目指すべく。


 浜松城を落とす作戦の一環として、二俣城攻略作戦を開始。


 磐田ヶ原での陽動作戦には若干の誤差は有った物の。


 概ね被害は少なくなる形での撤退には成功を遂げ、徳川家の遠江国統治領の支城でもある犬居城を陥落させ、締め括りである二俣城の包囲には成功を収めて居た。 


 しかしながら此処で思わぬ誤算が発生してしまう事に成った。


 それは羽柴軍の2枚参謀看板として名を馳せており、播磨・播州の秀才たる出来人と称される黒田・雫・隆孝と美濃国州の天才と謳われし竹中・半那・治重と共に、雫半軍師しずはんぐんしと略され並び呼ばれる名参謀としてアマテラス神皇国内では知られて居る二人による二俣城の籠城作戦を仕掛けて来ると言う番狂わせが起きてしまう。



 更には織田軍の援軍が到着すると言う厄介な報せまでも入って来た。


 武田・春夜は、此処は一旦、軍勢を退かせて態勢の棚卸しを図りつつ、戦況の仕切り直しを決断する。


 更には織田・徳川連合軍に対抗するべく、叔母であり、北条家当主たる北条・九江・早雲が治めている北条家大名王家国に援軍を要請する事にした。



 その北条軍が、北条・九江・早雲自らを総大将とする伊豆国・相模国を中心とした直営旗下の軍勢である1万2千人もの軍勢を引き連れて、高天神城へと入城して居た。


「九江叔母上。この度は有り難う御座います。」


「はぁ~、貴女にしては小さな間違いを犯したわね?」


「・・・・はい。」


「相手はアマテラス神皇国地方の武力での天下統一を掲げ、今現在のアマテラス地方の総面積の5割五分を手にして居る虚け姫なのよ。」


「昨今の出来事を聞く限り、とうとう四国も統一したと聞くし、これで武田家の統治面積を大きく追い抜いて、東海地方・畿内地方・四国地方・北陸南西地方・西東山道地方を抑えた事により、国内随一の大名王家と成ったわ。」


「その相手を出し抜いて形で勝ち戦得ようとして居たようだけれども・・・・・人材の面で出し抜かれたわね?」


「まさか四国地方と播磨・機内地方での政務・事後処理に追われて居る中で、西側に置かれて居る軍勢を引き返して来るとは・・・・・」


「私が管轄する直営旗下の間者達からの情報に由れば、何でも長浜領・大坂領・姫路領を中心とした少数精鋭での四国・機内大返し作戦とか言って尾張へととんぼ返りして来たらしいわ。一体全体、どうやったらそんなトンデモナイ事が可能なのかしらね?」


 羽柴家では、和紗からの急な馬早飛脚での呼び出しを喰らった事により、羽柴軍本隊をそのままにして、三好軍・松永軍・長宗我部軍と言った織田旗下の地方諸国軍すらも、各地に治安維持をさせる本隊軍を残させた少数精鋭軍で、播磨・四国地方から大返しをさせると言うトンデモナイ方法を用いて尾張国・清州城へと向かわせて居た。


 その先遣隊として、近江国・長浜領に3000石の領地を領する松下・佳代・之綱が、四国での一仕事を終えて、自領地へと帰国して居た。


 因みに、松下・佳代は長浜城の城代家老にも任じられて居るので、陽菜が大坂城・姫路城へと転戦しながら本拠地を変えて出世して行くので、最初の知行地である長浜領の管理する者が、必然的に佳代に任されたのは、昔馴染みと言う間柄が有ってこその信任なのであった。


 その佳代も「やれやれ、やっと帰って来れたと言うのに、今度は信長殿お呼び出しとわね。」と愚痴を零しながらの帰郷と成った。



 浜松城を目指した佳代は、松下軍2500人の手勢と共に長浜領を出発。


 その途中、関ヶ原村で友軍と合流する事に成って居た。


 その相手とは、和紗に命じられた事により越前大野地方からやって来た姫武将であった。


 その姫武将は、越前国を中心とした旧織田大名王家・第一軍団・北陸方面軍団を改め、南西北陸方面地方の統括する織田大名王家・第一軍団・南西北陸方面地方軍団の柴田・朱里・勝家の旗下と成って、与力武将として働いて居る。 


 越前大野朝倉家の当主、朝倉・育美・景鏡と合流し、浜松城へと向かった。


 朝倉・育美も柴田軍の先鋒軍として向かえとの要請を受けた為、1500の軍勢と共に久々の遠征軍として武田家との戦いに参加する事に成ったと言う訳である。



「まぁ、策謀・策略でやられたら、策謀・策略でやり返すのが知恵者・軍略者と言う物よ。」


「春夜から羽柴軍の2枚参謀看板が出張って来て居ると報せを聞いた私は、助け船として、武田水軍と我が北条水軍の連合船団による浜松城強襲上陸作戦を考えたわ。」


「向こうには、彼の九鬼嘉隆が率いて居る鉄鋼船艦隊が在るけれども、今は本拠地である志摩国・波切城には留守居船団しか無く。」


「本隊船団は、大坂港と堺港で羽柴軍の支援にあたって居ると聞くわ。その上、彼の鉄鋼船団は、頑丈で大きい上に、速度が遅いから遠州灘までやって来るには十分に時間が在る筈よ。」


「小田原城を発つ前に、伊豆国の城代家老である笠原・美晴・政尭に伊豆水軍の出陣を命じ、更には武田水軍本拠地である清水城の城主であり、水軍大将の土屋貞綱にも出陣を要請して置いたから、そろそろ開戦と成っても良い頃よ。」


「流石は叔母上。この春夜ですら凌ぐ知恵者ですね。本当に頭が下がってしまいます。」と春夜は、年の功たる九江の戦略眼と智謀力を目の当たりにして、脱帽する想いである様だった。


 北条家・伊豆水軍と武田家・清水武田水軍から成る100隻の連合船団は、北条五色備の内、白備えを任せられた北条家の重臣の一人で、北条・九江・早雲のアマテラス神皇国・関東地方の勢力拡大に多大なる貢献をした姫武将の一人である笠原・美晴・政尭を総大将とする水軍船団艦隊と供に4000人の軍勢を編成させ、下田港を出発させた。 


 武田家・北条家の両当主からの要請を受けた笠原・美晴は、水軍船団艦隊を駿河湾沖で合流し、その一路を遠州灘へと向かう事に成るのだが・・・・・・此処で思わぬ妨害・・・と言うか、勘違いをしてしまうと言う失態を演じてしてしまう事に成るのだが、それは別の人物からの視点から話す事にる。


 いよいよ三度ヶ原の戦いの戦いは、中盤戦へと差し掛かって行く事に成る。



マギアンティア世界統一暦・1555年・7月12日・午前11時15分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・徳川大名王家国・徳川大名王家・大名王家本拠地・徳川大名王家領・遠江国遠州灘沖近海域・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 武田・春夜は、織田・徳川連合軍に対抗するべく、叔母であり、北条家当主たる北条・九江・早雲が治めている北条家大名王家国に援軍を要請する事にした。



 その北条軍が、北条・九江・早雲自らを総大将とする伊豆国・相模国を中心とした直営旗下の軍勢である1万2千人もの軍勢を引き連れて、高天神城へと入城して居た。



 それに対して、徳川家も援軍である織田軍の本隊である3万人と予備兵軍たる5千人が浜松城へと参着して居た。



 更には九鬼嘉隆が率いる鉄鋼船団も到着して居り、北条・九江が予想して居るよりも、和紗は早めに遠州灘へと九鬼水軍船団から成る1万人の軍勢を送り付けていた。



 更には時を同じくして、長宗我部水軍船団も遠州灘にて、九鬼水軍船団と合流し、和紗はこれを機に、武田家とも決着を付けようと意気込んで居るようであった。


「はぁ~、ここの所、忙しいなぁ~。四国平定が成ったと言うのに、今度は武田討伐をするから、家には水軍船団を率いて遠州灘へと参陣せよ。」


「なーんて言って来る信長殿は、人を扱き使う天才ですね。」


「まぁまぁ、姉上。こうして我が長宗我部家が安穏と生き残れているのも、信長公のお陰で在るのですから、此処は一働きをし、もう少し長宗我部家の領土を広げるのも後々為です。」


「みや姉ぇの言う取りだよ。このままだと、家は弱小大名王家の一つになっちゃうから、せめて長慶さまくらいのご領地を持たないと、織田政権体制体制での発言力が低く成っちゃうよっ!!!」


 長宗我部・智華・元親の妹達である吉良・京・親実と香宗我部・香美・親奏らは、欲張らない姉に苦言を呈して居た。


 妹達は、両親である長宗我部兼序ちょうそかべかねつぐと長宗我部・国枝・国親の代に、長宗我部家とは親戚関係に在る土佐吉良家と香宗我部へと養子に出て居り、それぞれの家臣団を纏めて居た。


 四国が完全に織田家の勢力下に成った為に、留守を預かる家臣達を最小限ににしても構わない状態と成った為、長宗我部軍は武田軍討伐軍の任務を全面的に支援する事に成ったのであった。


 その中には三好・慶香・長慶・十河一存そごうかずまさ・河野通直と言った四国地方を代表する武将・姫武将達等で構成される軍勢の派遣隊と成って居た。 


 三好家も本州畿内へと渡海する為の水軍船団を持って居り、十河家も三好家の親族関係に在るので、同じく水軍船団を保有して居る。


 三好・慶香は、先発部隊として、陸路から浜松へと向かって居る為、三好・十河水軍の指揮は、一存が取って居る。


 河野家も瀬戸内海を縄張りとする河野水軍船団を持って居るので、敵対勢力であった毛利家がキリヤ公国連合国へと加盟する運びと成った為、河野水軍は東方への遠征が可能と成り、四国・畿内の織田軍の少数精鋭の軍勢を遠江国へと移送させる為に、参戦して居たのだった。


「あのですね、二人とも。私があの信長殿に物申す様な立場まで出世が出来るとでも思いますか?」


「姉上、母上も「智華にも信長殿や家康どの様な才有る者なのですから、もう少しだけ欲を掻けば、一人前に成れるのです。早くしないと天下泰平と成ってしまい。出世と名声を高める機会を逸してしまいます。」と苦言を言って居られました。」


「流石は鬼長宗我部と言われるだけあるお母さんだよっ!!智華お姉ちゃんも武田軍との戦いで戦功を一つでも上げるだけで満足せずに、ドーンと大きな大功を手にするべきだよっ!!」


「はぁ~、何で母様と妹達の性格が此処まで似て、私だけが堅実な性格をして居る父上に似て居るんだろう。」と愚痴る長宗我部・智華。


 両親である長宗我部兼序と長宗我部・国枝・国親の二人は、実に対照的な性格をして居り、父親である兼序は実直で堅実をモットーとして居り、真面目な性格をして居る。


 その血筋は長女・長宗我部・智華へと受け継がれて居る。


 反対に長宗我部・国枝の方は、戦場では鬼長宗我部と言われる程に勇ましく、武勇に長けて居るが、内政も出来ると言う才女であった。


 性格の方もクールビューティーで在りながら、ガツガツするタイプであり、その血筋は妹達である吉良・京・親実と香宗我部・香美・親奏らに受け継がれてしまって居た。


 そんな事情から長宗我部家と言うのは、男親家系血筋の方は、かかあ天下の方に負けてしまうと言う女系有利なご家庭なのであった。


 そんな長宗我部家が率いる水軍船団を先頭とする大船団が、遠州灘へと差し掛かり、其処から浜松城へと向かう事に成る。



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