エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 決戦っ!!三度ヶ原の戦いっ!! 5
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月5日・午前9時15分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・徳川大名王家国・徳川大名王家・徳川大名王家領・遠江国・東遠江地方・浜松市東側地域・磐田ヶ原付近・織田・徳川連合軍及び武田軍ら激突戦地にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
織田家の援軍の確約を貰った徳川家では、各支城で武田軍を迎え撃とうと待ち構えてて居た。
そして、午前5時30分頃、武田軍は、まだ日が昇り切らない早朝の時間帯の暗がりの中を高天神城から4手に別れ、浜松城を牽制しながら西へと向かいつつ、遠江国攻略の為に必要な要地。
二俣城を落とそうとそれぞれ攻撃作戦目標へと進軍を開始して行く。
武田軍の先鋒隊には、武田家5女の一条・涼香・信龍を総大将とする先手先鋒軍が出陣し、その先頭には、武田軍先手大将として名高い姫武将の山県・虎三・昌景を先鋒軍として居た。
第二陣に武田家の筆頭家老にして、武田四天王の一人であり、軍部統括大将。実質的に武田軍の総指揮を取って居る姫武将の馬場・春香・春信が後に続く。
二人が命じられた作戦は、二俣城の攻略作戦の為に、浜松城の徳川・千代・家康の動きを封じる事に成って居た。
二人は浜松城と浜松市の東側隣に在る平原地域の磐田ヶ原へと向かって居る。
此処に後世の世に言う三度ヶ原の戦いの開戦と成った。
両者達等は、マギアンティア世界統一暦・1555年・7月5日・午前9時15分頃。
浜松城と浜松市の東側隣に在る平原地域の磐田ヶ原にて激突する事に成る。
山県・虎三・昌景。馬場・春香・春信。それに総大将には一条・涼香・信龍と言った先手先鋒軍にして、陽動作戦を担う一軍は、磐田ヶ原へと到着するが、朝焼け霧に囲まれた状態のせいで、身動きが取れなく成ってしまって居た。
「はぁ~・・・・折角、張り切って早起きしてのによぉ、磐田ヶ原にしちゃ珍しく霧が出てきやがるなんて、拍子抜けしたぜっ!!」
「ふむ。確かに珍しいが、天候は天の知る所にして、我らの手には如何にもならない事。愚痴を零した所で線鳴き事だぞ。」
「それくらいの事は、このあたしにだって分かって居るんだぜっ!!春香の姉御っ!!」
「だがよぉ、此処に来てから3時間が経ったと言うに、未だに足止めを喰らって・・・・・」
「やっと晴れて来た様だな。」
「虎三も、張り切るのは自分自身の勝手でやがりますが、焦った所でこの通りでやがります。」と呆れる一条・涼香。
「・・・・いや、焦った方が良いかもしれませぬぞ、涼香様・・・・・」
「何?」
「・・・・・オイオイ、冗談だろう?ありゃ、今川家の紋所に、朝比奈・岡部に・・松下家の家紋?更には本多・井伊・渡辺?」
「ほう、朝倉家も在るな。義景は越後国・大野市に在る賢松寺に追い込まれ、自刃したから・・・・・朝倉家を残そうと思い立って義景を追い込んだと言う、大野朝倉家の方か?」
「姉御っ!!まさか此方の動きが筒抜けだったのか?何処から漏れてやがるんだ?」
「・・・・そうでは無いでやがります。きっと鞠華と松下の仕業でやがります。」
「そうか、松下や氏真さまならば、我らの手口の一旦を知って居たり、今川家領での攻防戦で、お互いに殺りやって居るから、武田軍の兵法に関しても筒抜けと言う訳か?」
「没落しても鞠華は武家の姫武将なのでやがります。それに父親の岡ヶ狭間の戦いでの一件が有ったとしても、それはそれと割り切れる名家の令嬢にしては、物分かりが良い。変わり者のお嬢様なのでやがります。」
「これは誤算でしたな。まさか・・・・初戦から旧今川家を始めとする反織田と成って居た一軍を指揮官とする軍勢を差し向けて来るとは・・・・・・」
「・・・と言う事は姉御っ!!」
「虎三っ!!作戦は当初から予定して居る通りにしたい所だが、此処は早々に引き上げる方が無難だろう。」
「春香の言う通りでやがります。此処に迎撃軍が来て居ると言う事はでやがります。」
「はっ!?まさか・・・・・・・・・・・・・」と虎三が悟った時である。
武田先手先鋒軍と相対する形で待ち構えて居る織田・徳川連合軍の迎撃軍ではと言うと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・此処まで作戦がドはまりして居ると、返って気味が悪いですわね。」
「はぁ、確かに。此処まで予想される通りだと、精強な軍勢と優れた軍師と当主からなる武田軍が間抜けを晒して居るのが残念で成りません。」
「それは多分、私のせいではありませんか?」
「それも実力の内です。鞠華様。」
「それならば勿怪の幸い。此処で武田先手先鋒軍を破れば、恩賞は思いのまま。」
「それもそうですわね。それでは八重さんに突撃命令をっ!!」
「直虎さん、華絵さんは八重さんの両翼を守りつつ、中央の山県隊を討ち破るのですっ!!」
「佳代さんは右翼、育美さんは左翼。中央後ろ備えは我が今川軍が務めます。」
「保美と七未は全軍を見渡しながら、私とお味方の補佐を命じますっ!!」
「「ははっ!!」」
「さぁ、いざっ!!突撃ですわっ!!」
「「「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
ブオオオオオッ!!ブオオオオオッ!!ブオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
ブオオオオオッ!!ブオオオオオッ!!ブオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
ブオオオオオッ!!ブオオオオオッ!!ブオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
鬨の声と法螺貝の音色が磐田ヶ原に響き渡ると、織田・徳川連合軍の先鋒軍である諸侯連合軍は、武田先手先鋒軍へと突撃を開始する。
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月5日・午前9時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・中部東海地方・遠江国・徳川大名王家国・徳川大名王家・徳川大名王家領・遠江国・東遠江地方・浜松市東側地域・磐田ヶ原付近・織田・徳川連合軍及び武田軍ら激突戦地にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブオオオオオッ!!ブオオオオオッ!!ブオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
ブオオオオオッ!!ブオオオオオッ!!ブオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
ブオオオオオッ!!ブオオオオオッ!!ブオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
「「「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
鬨の声と法螺貝の音色が磐田ヶ原に響き渡ると、織田・徳川連合軍の先鋒軍である諸侯連合軍と武田先手先鋒軍の両軍は、同地の平原地域にて激突して行く。
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!
キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!
キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!
怒号が飛び交う戦場に、足軽歩兵達から長槍を構え突き合い顔を突き合わせた所では、槍と刀の鍔迫り合いによる金属音がぶつかり合う。
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
両軍の怒号が飛び交い。
キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!
キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!
キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!
刃先がぶつかり鍔迫り合いの金属が奏でられて居た。
その中で一際目立つ出で立ちをして居る姫武将が磐田ヶ原の中央に進み出て行く。
旗下の1500騎の手勢で突っ込んで来たのは、アマテラス神皇国の東国地方でも勇名を届かせて居る東の古今無双の勇士、又は東国無双と謳われる本多・八重・忠勝である。
この者は毘沙門天の加護などと言うチートスキル持ちの上杉・剣信・輝清とは別に、愛用の得物である蜻蛉切なる大槍で敵を数百人くらい、彼の一騎当千ゲームとして有名な戦国無双ゲームの如く吹き飛ばす。
「本」の字が刻まれた旗印を背に付けた本多・八重隊が、山県・虎三隊へと突っ込んで行く。
「山県・虎三・昌景殿っ!!いざっ尋常に勝負で御座るっ!!」
「おうっ!!本多・八重・忠勝っ!!また戦場で会えるとはなっ!!」
「お前らっ!!邪魔すんなよっ!!」
「本多隊っ!!横槍を防ぐで御座るっ!!」
「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
本多隊と山県隊の者達は、大将である二人の一騎打ち勝負を邪魔させまいと、一騎打ちの行われる辺りで、両部隊はかち合い、槍や刀で各々の部隊同士の戦いが始まった。
武田軍四天王として勇名を轟かせて居る山県・虎三・昌景は、本多・八重が己へと向かって来るのを見つけると、手慣れた弓矢から供回りの武士に持たせて居る槍に切り替えると、騎乗して居る馬ごと突っ込んで行く。
「本多・八重・忠勝っ!!いざ参るで御座るっ!!」
「山県・虎三・昌景っ!!やってやんぜっ!!」
「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」
本多・八重は、蜻蛉切と言う何所かの戦国無双ゲームの忠勝が使って居る様なバカデカい槍を思いっ切り分回し、山県・虎三もそれに合わせて槍を振るって防いで見せた。
「くううっ!!相変わらずの馬鹿力っ!!」
「今のを受け流すとは、流石は山県殿で御座るな。」
二人は一度、距離を取ると、再び戦い合う。
因みに蜻蛉切とは、何所かの戦国無双ゲームの忠勝が使って居る様なバカデカい槍のことで、使用者である本多・八重・忠勝の身の丈並みの長さを誇って居ると言う大槍として、アマテラス神皇国地方諸国内では知らぬ者など居ないくらいに有名を誇って居ると言う。
そんな大槍の馬鹿力のデカ姫武将として知られて居る本多・八重を一人で相手取って居る山県・虎三も、それなりの実力を持った姫武将では在るが、一撃、一撃が重い威力である八重の槍裁きに、後どれくらい耐えられるのかと不安を覚えてしまう虎三なのであった。
本多・八重隊と山県・虎三隊が中央戦線で激しくぶつかり合う中で、同じく中央戦線の一角にてぶつかり合う織田・徳川連合軍と武田軍の部隊の主力部隊。
その中で徳川軍の精鋭部隊の2部隊が、又の名を不死身の馬場と称されし勇猛果敢な名将としても知らて居り、武田家の筆頭家老にして、武田四天王の一人であり、軍部統括大将・馬場・春香・春信と激突をしようとして居た。
「華絵さんっ!!」
「・・・良いだろう。但し無茶と無理はするなよ?」
「分かって居ますっ!!」
一人は、遠江国の国人衆の一家である井伊家の当主と成った姫武将の井伊・直虎・直政。
あの10年前に勃発した今川義本によるアマテラス神皇国地方の上洛平定戦の尾張国・岡ヶ狭間の戦いに敗れた際に逃げ延びた井伊直盛の娘である。
あの戦いから7年後の年に元服を迎えて、その年に巻き居った姉川の戦いに参戦し、見事な武功を上げて徳川軍の四天王と言われるまでに勇名を轟かせまでに成長を遂げていた。
遠江国の国人衆と言う事もあり、徳川家内では新参者の家格では在るが、千代や徳川譜代の家臣達からは、譜代家臣と同等の扱いを受けて居る次世代のホープと目されて居ると言う武将の一人である。
とても勇猛果敢で、気が強く生傷すら顧みず戦う事で出世を勝ち取る勇気と真面目さを持ち合わせて居る。
ショートヘアーの髪型とやや小柄なボディスタイルで、戦場では真っ赤なで金ぴかな鍬形を付けた兜と鎧姿をした女武将として知られて居る。
もう一人は、槍の華絵と言う異名を持った姫武将で、渡辺・華絵・守綱と言う人物。
槍の華絵と称えられる槍の名手と知られ、背の高いポニーテールのヘアースタイルと、だぜ口調で話すクールビューティーな姫武将である。
その猛勇ぶりは、槍を持たさせたら、鋭く突きを繰り出して、鬼の如く強さを持つ鬼神の様な戦い振りは、敵味方を畏怖させて居ると言う。
井伊・直虎は、腕試しに馬場・春香と一騎打ちをしたいからと渡辺・華絵に対して頼み込み、華絵はそれを了承する。
経験を積ませるのも新人武将として必要な事と考え、華絵が引率者としてサポートに回る事で、討ち死にや重症を負う様な一撃を受けさせない様に見守る事で、経験的に劣って居る直虎が戦い易い状況を作り出す様に努める様である。
直虎は、馬場・春香と一騎打ちをするべく、乱戦の隙を突いて名乗りを上げた。
「武田四天王の一人にして、軍部統括大将・馬場・春香・春信殿とお見受けする。」
「・・・・・その出で立ちと真っ赤な鎧具足に黄金色のクワガタ兜の姿。貴公は井伊谷地方の井伊・直政か?」
「如何にも。我が名は井伊・直虎・直政なりっ!!」
「姉川の戦いでの戦功と武功は、拙も聞き及んで居る所だ。」
「成らば、一騎打ちをお願い致します。」
「若いな。だが、若武者と言うのはそれ位の気構え無くて成らんと言う物。」
「然らば・・・・・・」
「ふむ。いざっ尋常にっ!!」と馬場・春香が言った所で二人の槍がぶつかり合い、開戦と成った。
辺りでは徳川・今川・朝倉・松下(織田家・羽柴軍)から成る連合軍と武田軍が、本格的なガチ合戦へと突入して居た。
その他の戦線でも部隊同士での激しい鍔迫り合いが見られ始めている。
「鞠華さまっ!!」
「中央戦線の膠着状態に成功しましたっ!!」
朝比奈・保美と岡部・七未の二人は、筒状の望遠鏡を覗き込みながら、今起きて居る戦況を報告し、次なる一手を促した。
「それは重畳至極ですわ。育美さんに合図をっ!!」
「佳代には徹底した守りを命じなさいっ!!」
「「ははっ!!」」手足の様に動く腹心の二人に、味方へと新たな命令を発する様に命じるが、その内容は何故かありふれたものでしか無いのは何故だろうか?
その答えは間も無く分かる。
その答え合わせと成る戦場の一つである左翼備えに待ち構えて居るのは、越前大野朝倉家の当主、朝倉・育美・景鏡。
織田・和紗・信長による越後国平定戦で、降伏して生き残った大野朝倉家の当主である。
今は越後国・大野城を拠点にしながら、朝倉家残党を纏める実質的に朝倉家を継いで居る姫武将である。
今は織田家の筆頭家老で、とても強い武人として知られて居る人物で、越前国を中心とした旧織田大名王家・第一軍団・北陸方面軍団を改め、南西北陸方面地方の統括する織田大名王家・第一軍団・南西北陸方面地方軍団の柴田・朱里・勝家の旗下と成って与力武将として働いて居る。
他にも訳ありな面子が三度ヶ原の戦いの前哨戦に派遣され、和紗の鶴の一声で最前線へと放り込まれて居るのは笑えないかも知れない。
彼女はとても真面目で実直なクールビューティーな人柄であり、白いリボンで結ったポニーテール型のショートカットヘアースタイルとキリっとしたツリ目の目元が生えおり。
鍛えられ整った女性らしいボディスタイルは一見すればほっそりと見えてしまうが、中々の果実を有するバストや一撃でバッサリと相手を斬り倒す剣技を放つ事の出来る筋肉のあるバランスの取れた体型と足腰を持って居た。
そんな彼女は、足軽隊を前衛にしつつも、その陰に隠すかのようにして鉄砲隊を隠しながら待ち伏せの構えを取って居た。
「没落の朝倉分家の軍勢なんぞっ!!我らアマテラス最強武田軍団の前では鎧袖一触も同然だっ!!一気に揉み潰してしまえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
武田軍のとある一隊は、軍勢1500人を率いて遥々越前大野地方から遠征して来た越前大野・朝倉軍を鼻から雑魚扱いし、格下と見なして、その軍こそが連合軍の急所であると見て、勢いそのままにして攻め掛かって来た。
だがしかし、朝倉・育美は、アマテラス戦国最強、勇猛果敢で知られて居る武田軍が、自軍よりも多くの軍勢を以ってして迫って来て居ると言うのに冷静沈着であった
「・・・・・・全部隊、構え・・・・・」と育美は命じると、足軽隊の二列は腰を低くした。
「なっ!!何っ!!」と言う武田軍大将は、予想外の手口に驚いてしまう。
「鉄砲隊っ!!撃てえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」
ズダダダダダッダーーーーーーンンッ!!
ズダダダダダッダーーーーーーンンッ!!
ズダダダダダッダーーーーーーンンッ!!
「撃ち方止めっ!!足軽隊構えっ!!」
「前へえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
朝倉隊の500人の足軽隊は、鉄砲隊による不意打ちによる混乱を利用して、一気に武田軍を畳み掛けて行く。
同時刻。
「北側左翼隊の方向からの鉄砲隊の発砲音?」
「佳代様っ!!出番ですっ!!」と叫ぶのは、松下・佳代の腹心として後世の歴史書に小さく乗って行く事に成る松上勝代が仕掛け時を主に進言して居た。
「育美殿は、敵側を上手く釣り出したらしいわね。」
「今よっ!!これより松下隊は、全軍を持って武田軍に横槍を突くわっ!!」
「掛かれええええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」
「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
松下・佳代の号令によって、松下隊は武田軍の横腹に向かって駆けて行く。
「・・・・松下・之綱っ!!又もやりやがりますかっ!!」
武田姉妹の五女にして、先手先鋒軍大将たる一条・涼香・信龍は、松下隊の動きを見て、やられたと悟ってが、もう遅かった。
「伝令っ!!今直ぐ馬場隊と山県隊を退かせるでやがります。」
「敵大将の今川・氏真の目的は、松下・之綱を参謀とした罠を我らに仕掛けて、武田軍に痛恨の一撃を与えて大打撃を喰らわせ事に在るでやがります。」
「承知致しました。」と伝令官は、馬場隊と山県隊の元へ駆けて行く。
「鞠華。その手には乗らないでやがりますが、些か遅きに失したでやがります。」
「報告っ!!敵方は誘い鶴翼の構えをして居る模様っ!!」と物見の偵察兵は、先手先鋒軍大将たる一条・涼香にようやく晴れて来た濃霧を良く見渡した敵陣形の姿形の様子を報告するが、時すでに遅し。
偶発的な衝突であり、尚且つ磐田ヶ原にしては珍しく発生した濃霧による天候不順が武田軍に不利と成ってしまった事に由る敗因で、武田軍に取っての初戦は黒星と付けられたいが、織田・徳川連合軍側に取っては、勝ったとは言えない為、どちらとも言えない灰色の引き分けと言った。
「遅いっ!!だがしかし、これは誰のせいでもない偶発的な物による物でやがりますから、不運だったと諦めるしないでやがります。」
「報告っ!!敵の朝倉隊が攻勢に転じて我が方を押し返してて居ります。」
「敵将が画策した初歩的な手口に釣られるとは何をしてやがるですっ!!没落しても今の大野朝倉家の当主、朝倉・育美・景鏡は、冷静沈着で手堅い戦巧者とし知られる姫武将と評判高い声が、聞こえる人物であると聞きやがります。」
「それに敢えて武功や功績を誇らないとも・・・・・そのせいで彼の姫武将を過小評価するのも無理はないでやがりますが、それに気づかずに功績を焦って、ヘマをするとは、後でお仕置きしてやがるでやがりますっ!!」
其処へ新たな発砲音が響き渡る。
ズダダダダダッダーーーーーーンンッ!!
ズダダダダダッダーーーーーーンンッ!!
ズダダダダダッダーーーーーーンンッ!!
「今度は何処からでやがりますっ!!」
「信龍様っ!!南側から新手で御座います。」
「・・・・・くっ!!伏兵を伏せてやがりますかっ!!」
先手先鋒軍大将たる一条・涼香は、南側の方を見渡すと、大野朝倉勢とは別の部隊が現れる。
「今ですっ!!一気に畳み掛けますっ!!」
現れたのは、軍旗は、三階菱に五つ釘抜を掲げる三好・慶香・長慶。
「ふふっ!!長慶さま。皆様。精々わたくしの手のひらで踊って貰いもしょうか・・・・・各隊、撃てっ!!」
ズダダダダダッダーーーーーーンンッ!!
ズダダダダダッダーーーーーーンンッ!!
ズダダダダダッダーーーーーーンンッ!!
更にもう一人の軍旗は松永蔦紋を掲げた松永・真澄・久秀は、 追い打ちの鉄砲を撃ち放つ。
「浅井の猛者たちよっ!!相手がアマテラス最強無双を謳う武田武士どもとて臆するなっ!!奴らを蹴散らして、義姉上の天下統一を実現するぞっ!!」
「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
「掛かれえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」と言う号令と共に、三つ盛亀甲に唐花菱の軍旗は武田を真横から朝倉勢と供に攻め立てるのは、浅井・真心・長政。
織田・和紗・信長とは義姉妹の契りを交わした浅井家の当主であった。
見姿とはと言うと、見た目はイケメン風の若い美男子に見えるが、翌々見てみると宝塚風の男装の麗人の様なクールビューティーな美人であり、ボディスタイルも中々の身体つきを持って居る。
ポニーテール風の黒髪のロングストレートヘアーで結った髪型と整った顔立ちは、男女問わずその美貌に酔いしれてしまう程の美形の持ち主。
真面目で実直な性格では在るが、臨機応変に対応も可能な考え方を持った性格で、政務・軍務ともに出来る才人でもある。
義姉妹の契りを交わした和紗の事を尊敬し、敬愛すらもして居る程に心酔して居り、和紗からは生き方の自由と、己が女である誇りと喜びを教わったと言って居る。
そんな変わった面子で占められた別働隊は、武田先手先鋒軍を瓦解させよう、怒涛の如く攻め掛かった。
「三好、松永、浅井でやがりますか?この汚い攻めての手口は、鞠華では無いでやがりますっ!!」
「松永・久秀っ!!鞠華には伏兵を入れるとの断りを入れずに、この涼香を嵌めやがったやがりますねっ!!」と松永。真澄の方へと睨んだ一条・涼香。
その一方の松永・真澄は、わざわざ遠眼鏡で、一条・涼香を見てやろうと武田先手先鋒軍本陣近くまで肉薄し、其処でニヤリとあざ笑って居た。
「正解です。一条・涼香・信龍殿。」
「くっ!!これ以上の戦は無駄でやがりますっ!!直ぐに撤退の法螺貝を鳴らすでやがりますっ!!」
ブオオオオオッ!!ブオオオオオッ!!ブオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
ブオオオオオッ!!ブオオオオオッ!!ブオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
ブオオオオオッ!!ブオオオオオッ!!ブオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
勝ち戦には為らないと判断した一条・涼香は、全軍に撤退命令の法螺貝を鳴らさせ、悠然と武田軍を撤退させて行くのであった。




