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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第2章 少年王、家臣団をスカウトする編
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キリヤ公国建国史 第23回  キリヤ公国と伊達・藤枝・政実の奥州王への即位と奥州動乱事件っ!! 4


 マギアンティア世界統一暦・1555年・7月4日・午後13時35分頃の事です。




 後に盛岡城下の戦いと言われるキリヤ公国連合国軍・伊達・南部連合軍戦いの火蓋が此処に切って落とされました。



 この戦いは包囲準備が完了したキリヤ公国連合国軍と伊達・南部連合軍が、盛岡市を取り囲む様にして九戸軍を包囲した形で、本格的な軍勢同士の衝突が始まった事により海戦。 


 伊達・南部連合軍の片倉軍の左右の背後には、南部・北部軍の弓・鉄砲を構えた足軽隊、中央は片倉軍に率いられて居るアマテラス系武士軍専用に作られた特性の防弾に優れたジュラルミン製の盾を装備した部隊。


 それに全将兵にはジュラルミン製の鎧を着せて居たようです。


 更にはナデシコ地方自治州区内の銃生産専門会社の豊洲工業株式会社製の38式小銃二式を装備した銃歩兵隊三千人が、3列縦隊の陣形で前進を始めたのでした。





「おっ、おのれええぇぇぇーーーっ!」


「南部直信めっ!伊達小娘に泣き付いたばかりかっ!」


「キリヤ公国の小僧にまでしっぼを振り居ってっ!! 奴目にはアマテラス武士の誇りは無いのかっ!!」


 そんな事を言っても、お前の方こそっ!!


 主家と主君を裏切って独立を目論み、その領内を全て奪い取ろうとするばかりかっ!!


 長きに渡って私腹を肥やして、津軽家や津軽地方の領民に迷惑を掛けて居る奴にそんな事を言われたくは無いと勇治は思うぞっ!!



「殿っ!わが軍は、四方を取り囲まれつつ有りますぞっ!」


「もう、構うものかっ!こうなれば、突撃有るのみっ!!!」



 

 四方を囲まれ、四面楚歌に成り、自棄クソに成った正恒は、片倉・南部連合軍へと突撃を仕掛けた。


「撃てえええぇぇぇーーーーーーっ!」


 パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!

 

 パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!


 パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!


 パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!

 

 パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!


 パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!



 影綱の号令で、容赦無く九戸軍へと攻撃を連合軍は開始されます。


 其処へ西から津軽軍が、盛岡城下町へと突撃を掛けました。


 


「それええぇーっ!九戸正恒を討ち取れえええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


「「「「「うおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーっ!!」」」」」


 津軽軍3千人が城下町へと雪崩れ込んで、月々と九戸軍の将兵を討ち取って行きます。


「この裏切り者がああああぁぁぁーーーーーーーっ!!!」


 正恒は騎馬で、乃為に襲い掛かります。


「ああ、そうさ。だが、私の方も、お前が此処まで愚かだった事に気が付かなかった。」


「だから貴様を討ち取る事で、償わせて貰うっ!!」


「津軽ううぅぅぅっっっ!うおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」


「せいやああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


 騎馬で迫り来る正恒。


 それに対して、馬上の跨る乃為は、三国志の英傑たる関羽雲長が青龍偃月刀を振り回すが如く、得意の薙刀を振り回し、正恒の首を跳ね飛ばして見せました。


「逆心にして、奥羽動乱を引き起こした首謀者が一人っ!!九戸正恒を津軽・乃為・信胤が討ち取ったりいいいいいいぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーっ!!」



「「「「「おおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」


 勝利の鬨の歓声が、盛岡城下町に鳴り響く。


 九戸正恒を討ち取った乃為は、盛岡城で本陣を敷いている南部直信の下へと向かいます。


 キリヤ公国連合国中央政府と勇治との仲介を介して南部家とは講和する予定では有るが、それよりも直ぐにでも旧主である南部直信に、これまでの非礼を詫びて、津軽地方から立ち退きを申し出る事で印象を良くしておきたかったと言う津軽・乃為らしい明るく気さくで、誰でも物怖じせずに良く話すタイプであり、筋を通す事を信条とし居る性格から来る物であったようです。


「南部直信さま、不詳、津軽・乃為・信胤。津軽地方の領民の為に独立君主と成り、主家であった南部家を裏切った無礼を此処に詫びまする。」


「討ち取った九戸正恒の首を持って、長年の無礼の詫びの印としたい思います。」



 乃為は、打ち首にした九戸正恒を首を旧主である南部直信に見せ、これまで無礼を詫びました。


「いやいや、この俺も悪いのだ。九戸正恒と九戸一族は、南部家の親族一家一族で有りながら、この100年の間は好き放題にやり過ぎた。」



「そのせいで津軽家と津軽地方民達には大変に迷惑を掛けた。私からもお詫びする。」


「そっ、そっそれは一体っ!!どう言う事に御座いますかっ!?」


 乃為は100年前から続く歴代の九戸一族や現当主である九戸正恒らの行って居た暴政の真実を知らなかったので、今の話は初耳でした。


「何だ、信胤殿は知らなかったのか?」


「はい。知って居れば無理やりな・・・・・やり方は取らなかったやも知れませぬ・・・・・・・」


「まぁ、どの道は貴女は蜂起して居たであろな。」


「信胤殿は、真っ直ぐ御仁。津軽の民が怒れば、貴女も怒るのは当然のこと。」


「今回の一件は南部家が長年の間、放置して来た不始末だったが、伊達政実殿が、我らの嘆願を聞き届けて下さった事で、キリヤ公国連合国の桐谷勇治公王陛下も援軍を出して頂いた。」


「それに加え、津軽家との和解とアマテラス神皇国・東北地方の統一と太平の世が迎えられて万々歳だ。」



 南部本家は、力を付け過ぎた九戸一族に抗う術を持って居なかった為に、長い月日の間、彼の家の代々の暴政を許してしまって居たようなのです。


 それがようやく討ち取ったので、胸を撫で下ろす事が出来たと安堵の言葉を洩らして居た直信でした。



 それに勇治の取り直しで、津軽家には遺恨は無いし、そもそも津軽地方の反乱は自分達、南部家にも責任を感じて居ると乃為と津軽地方の民に対して、謝罪すらしてくれた。


 後の調査で分かった事ですが、私利私欲の為に津軽家と津軽地方の税収を誤魔化して、その税収の一部を懐に居れて居た張本人は、九戸正恒くのへまさひさ本人だったらしく、その暴政は数代に渡って行われた事が、九戸家領の戦後調査で明らかに成ったのです。


 津軽家の反乱は、必然的に起きてしまったと知った南部直信と南部家臣団らは、キリヤ公国連合国中央政府に借金させ貰い、何年掛かってでも返済を確約しつつ、津軽家と津軽領民に賠償金と善政を確約した誓書を発行。


 その誓書の立会者は、元アマテラス神皇国足柄幕府将軍王朝一三代目将軍王・足柄・一輝・宗輝。 



キリヤ公国連合国中央政府・外務大臣・結城・梅晴・春宗。


奥州独立自治王国・初代奥州王・伊達・藤枝・政実。  



 キリヤ公国連合国・宗主国王・桐谷勇治の連盟で立ち合いをした事と署名が掛かれる事に成ったと言う。 


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