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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第2章 少年王、家臣団をスカウトする編
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キリヤ公国建国史 第19回 キリヤ公国と伊達・毛利家大使らとの謁見っ!!

 マギアンティア世界統一暦・1555年・6月25日・午前10時21分頃の事です。



 この日、キリヤ公国・公王都キリヤ市・キリヤ城中央棟・謁見の間にて、キリヤ公国連合国に加盟予定をして居る伊達・藤枝・政実が藩王と成る仙台陸前独立自治藩王国と毛利基就が大名王であった毛利大名王家が、代替わりと供にキリヤ公国連合国への加盟に名乗り上げ、毛利・輝実・隆宗が藩王と成る毛利独立自治安芸藩王国の二カ国から派遣されて来た外交大使との謁見の日と成って居ましたた。  



 その二人とは、伊達・藤枝・政実の叔母にあたる留守・影菜・景政と毛利家三姉妹が三女である小早川・隆美・影長の二人でした。


 ひょんなことから二人は知り合いに成り、公王都キリヤ市ないどお茶に誘い合う関係に成ったとの公式記録が残って居る。



 勇治との謁見は、公平を期する為にクジ引きで毛利家側が最初と決まりました。


そんな毛利大名王家外交大使・小早川・隆美は、黒と薄い紅が掛かった和服系統の正装で、キリヤ城へと登城し参内して来て居ました。


 

 小早川・隆美は、『噂に聞く少年王とは如何なる人物なのか?』と、不安と緊張感で、頭の中が一杯だったそうです。


そんな彼女は、キリヤ公国連合国の公王である勇治と対面します。



「ようこそ、キリヤ公国へっ!!僕とキリヤ公国連合国中央政府は、小早川・隆美さんの来訪を心より歓迎を致します。」と玉座の前に立った勇治は、満面の笑顔で隆美の事を歓迎する言葉を伝えた。


「ご拝顔栄の機会と歓迎のお言葉を頂きまして、誠に恐悦至極で御座います。」


「数多在るアマテラス列島地方の大名王家の雄の一つである毛利家が、我が国と国交を結びたいと言ってくれて、僕はとても嬉しいです。」


「はっ、身に余るお言葉です。父、毛利基就に成り代わり、いつ久しく両国の友好が続く事を願いたい存じまする。」


 

 これからキリヤ公国連合国の連合加盟国と成る予定の毛利家。


 この日、初めて対面する両者・・・隆美は、友好を示すべく、勇治に真名を許す事にして、その名を呼んでも構わないと事前に申し出ていたそうです。



「そうそう、事前に言って来て居た毛利家からの申し入れの事なんだけど、これから始まろうとして居る家の国とゲルニアン帝国と戦争に、地方国家に過ぎない毛利家の毛利軍を大陸に派遣してくれるって話なんだけど、本当に良いの?」


「此方としては、味方に成ってくれる友好国が居なくて困っては居るから、物凄く助かるんだ。」


「でもね、新興国だから外交的に、世界中から小国のダメダメ国家だって馬鹿にされる居るし、そんな小国に肩入れして、毛利家に迷惑が掛かるのも気が引けるんだよね。」


「はい。それに付いては承知をして居ります。」


「彼のユーラシアン大陸随一と謳われし、ゲルニアン帝国とその皇帝たるヒットラン・アドルフラーが吹っ掛けナデシコ地方自治州区への無理難題。」


「それに端を発して居るこの度の大戦には、我が毛利家は参戦を表明する理由。」  


「それは父が当家の次女である吉川・春美が仕出かした不始末の詫び入れよと、申して居ります。」



 そう、幸か不幸か・・・・毛利家は、次女である吉川・春美が、毛利家に敵対関係に有った旧武家・大名王家らを国外退去させると言う事は、何れは自分達への災いに成るのでは?



 又はそれを追い続けて居た吉川家の不始末を世の中に露呈させ、恥辱にも成るのでは無いのか?と言う不安から、父親である毛利基就と姉である毛利・輝実・隆宗の意向を無視してまで、討伐命令を独自に発してしまい、各所の港を借り受けて居るナデシコ自治統合軍の陸海軍と武力衝突を引き起こす事に成って居た。


 幸いな事に、毛利本家軍と小早川家軍が仲裁に入った事により、外交的な危機は回避されたが、一歩間違えれば、前面戦争か吉川家がナデシコ自治統合軍の陸海軍との前面戦争に成って居た恐れが有るとの毛利家外交回顧録が残されて居る。


 もしかしたら、吉川家はお取り潰しに成って居た可能性が有るかも知れませんね。



 それを回避するべく、毛利家はキリヤ公国連合国への臣従を決めざる負えないと考えた毛利基就は、次女・吉川・春美の監督不行き届きの責任を取って当主の座を跡取り娘である毛利・輝実に譲り隠居と成った訳です。



「例え、如何にゲルニアン帝国とその皇帝たるヒットラン・アドルフラーが大軍を有する大国であろうとも、我が毛利家は一歩たりとも恐れはしませんし、如何なる脅しにも屈しは致しませんっ!!」


「ですから勇治陛下っ!!我が毛利軍の勇猛果敢な将兵達を思う存分、遠慮なく我が軍をお使い下さいませっ!!」と隆美は、勇治の目の前で毛利家としての決意表明の硬さと自信の程を言ってのけて見せたのでした。


 それは見事に啖呵を切った大演説だったようですね。


「分かりました。その気持ちを有り難く思います。」


「それじゃ、業乃さん。例の件を・・・・・・・・・」



 箕輪城の城主で、アマテラス神皇国の上野国の中部地域の国人領主諸侯の一人だった長野・業乃・正則は、キリヤ公国本国に来てからは、四方を敵に囲まれた領主時代に培った経験を活かして、近衛近習衆に配属と成った人物。


 この時点での彼女は、優秀な勇治の護衛秘書官の一人として職務に励んで居ました。


 後に彼女は最終的には、キリヤ公国・公王執務官邸で官房長官へと出世し、勇治の補佐に当たって行く事に成ります。


 その業乃に指示して、とある事を隆美に通知する事にして居た勇治。


「はい。勇治陛下並びにキリヤ公国連合国中央政府は、毛利家。小早川家当主並びに小早川軍大将である小早川・隆美殿に申し上げる。」


「貴殿には、ナデシコ自治州区で建造された新造軍艦船、巡洋艦・厳島1隻以下、駆逐艦6隻を与え、同艦隊の艦隊司令に任ず。」


「また、毛利家にはナデシコ式量産型歩兵銃・38式小銃2式を3万丁、96式榴弾砲と機動90式野砲を併せた3千門を与える事とする。」


「えっ?!」


 勇治とキリヤ公国連合国中央政府から通達文を聞かされ、その事に思わず絶句してしまう隆美。


 まさか、まさか、新参者に過ぎない毛利家に対して、最新式の兵器や武器が下賜譲渡されよう事に成るとは、流石に思っても居なかった隆美。


「隆美さん。これは毛利家が、我が国に対して義を貫いてくれました。たがら此方も義侠心で応えます。」


「勇治陛下は、貴女方、毛利家の義理堅い信念に感服して居るのですよ。遠慮なくお受けください。」と業乃は補足フォローします。


 この提案を事前の会議であるキリヤ公国宰相内閣府会議に措いて、勇治と秘書官達とキリヤ公国宰相内閣府に席を持って居る国務大臣達との会議にて進言したのは業乃であり、その彼女が勇治の言いたい事を補足説明をしてくれたのです。


「ですが陛下、私を含め毛利家では、ナデシコ式船舶の動かした事が有りません。」


「ああ、それなら心配は要らないよ。」



「そっちはナデシコで船員を揃えるから、暫くは訓練で成れて行って、本番でやって貰うのは、お手伝い程度の雑用が主任務かな。」


「隆美さん、暫くはナデシコ式海軍のお勉強をして貰って、戦に備えて欲しい。」


「それに即戦力として直ぐには戦うのは無理なのは承知して居ます。」


「でも我が国はゲルニアン帝国との大戦が控えている為に、今はとても人手不足な状況です。」


「補佐もしっかりと付けますので、艦船操舵は補佐であるナデシコ軍人に任せ、指揮や内部の補佐仕事は小早川軍にやって貰いたいのです。」



「それなら安心ですね。」


「毛利家・小早川軍大将・隆美は、陛下からのご下命を謹んで受け取り、頂いた兵器・艦船・武具で、ゲルニアン帝国との大戦にて、見事に戦功を上げてご覧に入れまする。」



 隆美は深々と頭を下げてお礼を言ったそうです。


(何と言うお方だ。非礼をしてしまった我が家に対して、此処まで厚遇を為さって下さるとは・・・・父上、我が毛利家は、遂に遂に、仕えるに値するご主君と成るべき御方に、出会えたようです。)


(それに・・・・・・・)と言葉を噤む隆美。


 この時の彼女は、勇治の顔を見て赤面してしまいます。


 彼の人の良さと神が掛かった魅了能力に魅せられ、一目惚れに近い感情を抱く事に成ります。


 この外交で毛利家は、勇治の心を動かすほどの心象を良くしたらしく。


 キリヤ公国連合国の国家中央部中枢に措ける立場を一国の重臣並みの厚遇を得たのでした。


 毛利家はその後も、キリヤ公国連合国中央政府へと多くの人材を派遣し、重要な政務に関わる有力加盟国として、キリヤ公国連合国に尽くして行く事に成って行くのでした。





 マギアンティア世界統一暦・1555年・6月25日・午前11時15分頃の事です。




 キリヤ公国連合国に加盟予定をして居る伊達・藤枝・政実が藩王と成る仙台陸前独立自治藩王国の伊達全権大使であり、在キリヤ公国仙台陸前独立自治藩王国大使にも任命された、伊達・藤枝・政実の叔母にあたる留守・影菜・景政が、白地の上着と藍色を基調とした袴を着こなした姫武士正装の姿格好で、キリヤ城へと登城し参内して来て居ました。


 先にも述べましたが、勇治との謁見は、公平を期する為に毛利大名王家外交大使・小早川・隆美とクジ引きで毛利家側が最初と決まりました。


留守・影菜は、謁見の間へと向かう途中の最中では、『噂に聞く少年王とは如何なる人物なのか?』とと、のそ実像は想像の中で有り、顔写真は公王都キリヤ市内で、見かける事も有りましたが、本当に僅か13歳の少年なのか?と様々な事を考えながら廊下を歩いてたとの個人的な日記帳に書かれて居るそうです。


そんな彼女は、キリヤ公国連合国の公王である勇治と対面します。


「次期キリヤ公国連合国加盟藩王国。仙台陸前独立自治藩王国・伊達家ご当主である伊達・藤枝・政実の叔母で在らせられ、伊達家全権大使兼在キリヤ公国仙台陸前独立自治藩王国大使の留守・影菜・景政さまが、参られました。」


「お通しして下さい・・・・・・・」


「「はっ!!」」


 勇治の護衛武官であり、近衛近習衆・公王専属護衛隊局の第一部隊長である上泉・伊澄・信綱と第二部隊長である柳生・冬香・十兵衛らの案内で謁見の間へとやって来た留守・影菜。


(驚いた。本当に少年だ・・・・・13歳と言うの噂に尾ひれが付いた物ばかりの話で、実の所は政実と似たような年頃の15か16歳くらいだと思って居たが・・・・・本当に政実よりも年下なのだな。)


「ご拝顔の栄誉を賜り、恐悦至極で御座います。次期キリヤ公国連合国加盟藩王国。仙台陸前独立自治藩王国・伊達家当主である伊達・藤枝・政実の叔母にして、伊達家全権大使兼在キリヤ公国仙台陸前独立自治藩王国大使。留守家第18代当主である留守・影菜・景政に御座います。」


「キリヤ公国連合国と勇治陛下に措かれましては、我が伊達家と仙台陸前独立自治藩王国と伊達家当主である伊達・藤枝・政実と、幾久しく永遠の友好と忠義をお願い申し上げると供に、勇治陛下とキリヤ公国連合国への忠誠をお誓い申し上げます。」


「ようこそ、キリヤ公国へっ!!僕とキリヤ公国連合国中央政府は、留守・影菜・景政さんの来訪を心より歓迎を致します。」と玉座の前に立った勇治は、満面の笑顔で留守・影菜の事を歓迎する言葉を伝えた。


「はっ!!歓迎のお言葉、痛み入ります。」


「勇治さま。伊達家に関してですが、これと言って問題に成る様な事は有りません。」


 


 キリヤ公国本国で近衛近習衆に配属と成り、優秀な勇治の護衛秘書官の一人として職務に励んで居る長野・業乃・正則は、手持ちのファイル資料一覧を見て、問題に成る様な事は無いとの説明をします。


「問題無いのが、一番だよ。」



「毛利家の一件で、心配し過ぎだったが、伊達家は進んで我が国へと臣従を申し入れて居るのだ。伊達家はアマテラス奥州地方の有利大名王家だ。僅か一代で南奥州を統一平定した伊達・藤枝・政実は、才覚ある姫大名王としても知られ、アマテラスの諸国の大名王と民衆からは、独眼竜とも謳われる傑物だ。」と言うのは・・・・・・足柄・一輝・宗輝である。



 アマテラス神皇国足柄幕府将軍王朝一三代目で、キリヤ公国近衛軍を統括し、近衛近習衆軍の筆頭大将と国防大臣をの3職を兼務する形で務めているキリヤ公国とキリヤ公国連合国の国防担う政府幹部の一人にして、アマテラス神皇国の先の将軍王だった彼女が、太鼓判を押して居ました。



(先のアマテラス神皇国足柄幕府将軍王で在らせられた、足柄・一輝・宗輝様が太鼓判だとっ!!これほどの栄誉は無いなっ!!政実への良い土産話に成りそうだ。)


「丸で伊達政宗公みたいな方なんですね?」


「伊達政宗?ああ、前にも聞いたな。勇治の故郷の偉人だった人物だな?確かに似て居るかも知れない。」


「さてと、特に問題なしと言う事で、このまま外交大使であるお二人を招いて、昼食会にご招待したいのですが?」と言う勇治でした。


 

 留守・影菜と小早川・隆美の二人は、ご相伴に預かる事に成り、楽しいひと時を過ごしたのでした。


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