表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第2章 少年王、家臣団をスカウトする編
58/321

キリヤ公国建国史 第16回 キリヤ公国とアマテラス神皇国地方・天下統一っ!! 4 

織田家の四国地方平定戦の終盤戦の最後の戦いである三間表の戦いは終盤戦を迎えていた。



 マギアンティア世界統一暦・1555年・6月22日・午前9時35分頃の事です。




 伊予国連合軍の盟主である西園寺公広は、戦力差の在る三好・慶香・長慶軍と五分五分の戦いを繰り広げて居た・・・・・・のでは無くさせられて居たと言うべき状況でした。






 その理由が間も無く分かる事に成ります。








 西園寺公広は本陣で、どっしりとしながら各部隊への指示を的確にして居たが、戦闘開始から2時間半が経とうと言うのに、未だに決着が付いて居ない事に苛立ちを覚え始めて居た時の事です。




「うぬぬっ!!まだ決着が付かぬとはっ!如何なって居る?」




「やはり、兵数戦力差の5千人は如何にも為らないかと・・・・・」




「誰か三好軍の弱点を突けるような武士は居らぬかっ!!」とも言いたくなる公広。






其処へは急報が入る。




「たっ大変ですっ!!お味方の宇都宮豊綱さまっ!!松永軍に寝返りましたっ!!!」




「なっ!!なっ!!何いいいぃぃぃぃーーーーーっ!?」


 西園寺公広は、突然の味方軍の裏切りと裏切り者が出た事に大声で驚きの声を上げたと伝わります。


それも挙って大量に織田方へと寝返りが出てしまう事にも成りました。


「他にも南伊予の名だたる国人衆達も挙って寝返った様です。」




「その数っ!!凡そ5千人っ!!」




「バカなっ!!はっ?松永?松永だっ!!松永・真澄・久秀めっ!!卑怯な手口を用いて、我が伊予国連合軍を総崩れにさせようとしたのに違いないっ!!」と気が付くが、最早それは後の祭りでした。




「申し上げますっ!!!」




「後方の大森城が落ちましたっ!!!」






「なっ!!何いいいぃぃぃぃーーーーーっ!?大森城がかっ!?」




「やったのは長宗我部元親です。」






「殿っ!!長宗我部軍は目の前に・・・・・・」






「バカ者がっ!!アレは旗しかない幻影軍ぞっ!!松永の旗も見えるが・・・・・アレも囮・・・・と成ると・・・・・・」




「三好・長慶っ!!このわしを謀ったなあああああぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」と怒り出す公広。


 全ての状況と事象を見聞きした事で、凡そ自身が置かれて居る事の顛末に付いて理解をした西園寺公広は、三好・長慶を始めとする織田軍の全ての姫武将たちから謀られて居た事にようやく気付いたのです。



其処に更なる追い打ちがやって来ました。




「大変です、河野通直殿が織田家へと臣従を表明し、羽柴・陽菜・秀良を総大将とする織田軍が、伊予国北部から13万人の軍勢と共に進軍中っ!! 」






「くっ!!法螺貝を鳴らせっ!!黒瀬城まで全軍を撤退させよっ!!」








 ブオオオオオオオォォォォォォ――――――――――ッ!!と法螺貝が鳴り響く。






 西園寺公広は、進退窮まり、やむを得ず全軍を撤退させたのでした。


 






 黒瀬城を包囲された公広は、出家して織田家に降伏し、西園寺家の助命を願い出たのです。




 陽菜は、これを了承し、伊予国の管理を当初からの予定通りに長宗我部・智華・元親に任せ、今治城に前線居城とする体制造りに取り掛かります。




  そして陽菜は、アマテラス列島地方の天下統一へ向けての正念場である九州地方平定への準備に取り掛かる事に成ったのです。 




 かくして織田家に由り、アマテラス神皇国地方・四国地方は、武力平定されたのでした。



 この四国島地方の平定戦は、合戦によるものと言うよりは、三好・慶香・長慶。 松永・真澄・久秀。黒田・雫・隆孝。


 竹中・半那・治重と言った面々による謀略合戦が、決定的に成った戦と言えるだろうと、後世のアマテラス神皇国戦国史の研究者たちは述べて居ます。


 と言うか、その4人を相手に、並みの大名王と国人領主が挑むとか無謀としか言いようが無いでしょう。


 四国島地方平定が成った織田家は、九州島地方平定戦への準備に移行する事に成るのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ