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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第2章 少年王、家臣団をスカウトする編
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キリヤ公国建国史 第14回 キリヤ公国とアマテラス神皇国地方・天下統一っ!!2

 キリヤ公国連合国のナデシコ自治統合海軍艦隊が現れた事をきっかけにして、播磨国を含めた西機内地方と東中津国地方を分け合う事に決めた毛利家と織田家は停戦と講和条約に至った。


 そんな中途半端な形で西機内地方と東中津国地方の平定は終わってしまったが、尚も織田家は、アマテラス神皇国地方の天下統一へと邁進して行く。


マギアンティア世界統一暦・1555年・6月21日の事である。


 アマテラス神皇国地方は 北海島地方・本州島地方・四国島地方・九州島地方等のエリアに分かれて居る事は既にご承知の通り。




 その中でも中津国地方と四国地方との間に挟まれた瀬戸ノ内海を越えた南に位置する島が四国島である。




 現在の四国地方を治めるのは、長宗我部家が同盟大名王家として、土佐国を治め、三好家が織田家の従属大名王家として、讃岐国・阿波国を統治し、それぞれ地域を治めて居た。






 現在の四国地方は、長宗我部家を中心とした織田家による四国平定戦の真っ最中で、中津国地方の毛利家討伐軍と並んでの一大平定戦と成る戦場と成って居たのだが・・・・・・・・・・・・・・・




 キリヤ公国連合国がアマテラス神皇国地方へと大艦隊を派遣した事に由る影響の余波のせいで、伊達家・上杉家・毛利家はキリヤ公国連合国へと加盟を表明し、アマテラス地方での覇権平定の争いから早々に中立を宣言してしまう。




 中津国地方平定戦が頓挫してしまった織田家の姫武将であり、中津国地方毛利家攻略平定軍を率いて居た羽柴・陽菜・秀良は、その矛先を四国地方へと向かえとの織田・和紗から名を受けて10万人の軍勢を率いて瀬戸ノ内海を越える。




 同じく織田家に従属大名王家として仕えて居る三好・慶香・長慶みよし・よしか・ながよしも長宗我部家の後方支援に徹して居たが、アマテラス神皇国内の情勢が様変わりした事により、和紗から出陣を命じられた。 


 三好・慶香は讃岐国・阿波国と紀伊国・機内沿岸部地方の国人衆らの領国軍を合わせた3万5千人の三好軍を率いて、長宗我部軍の最前線基地である宇和津島城へと到着する。


 雑賀宗を含めた紀伊国の国人衆らは、キリヤ公国連合国へと渡海して居る者が多く、その殆んどが出て行った為、和泉国・河内国らを合わせた国人衆と羽柴家旗下に成った新領主らの監督をする事に成った三好・慶香は、それらの軍勢を率いて四国島地方を西へと向かう事に成ったのである。


 そんな情勢下にある四国島地方では、長宗我部軍による伊予国で抵抗を続ける西園寺家・宇都宮家攻略は、毛利家やゲルニアン帝国の支援も有って、難航を極めて居たが、キリヤ公国連合国に加盟決めた毛利家が、織田家との敵対する事を止め、四国島地方から手を引いた為に、直近からの支援が途絶えてしまう。


 毛利家は、西園寺家・宇都宮家から成る西四国島の伊予国連合に対して、キリヤ公国連合国を仲介人として、織田家に取りなすから、話し合いに応じて欲しいと促すが、これを拒絶。


 尚も抵抗を続ける事を決断する西園寺家・宇都宮家から成る西四国島の伊予国連合軍は、島津家を傀儡支援とするゲルニアン帝国から来る遠方の軍事支援に頼るしか無く、その支援は遠方から故に届くのに時間が掛かり過ぎると言う難点があった。


 その支援が届くまでには、ローレライ大海洋から九州島地方と四国島地方の間である豊後水道を通らなければ為らず、その内海は大友家と長宗我部家の支配海域であるので、下手に通れば攻撃をされる事もにもなり兼ねなかった。


 そんな訳で一番近く、安定的な支援者である毛利家が引き上げたと成ると、西園寺家・宇都宮家らに取っては苦しい事態と成ってしまう。


 長宗我部・智華・元親と三好・慶香・長慶の二人は、三好と長宗我部両家の武将達と供に、テーブルに置かれた地図と駒を見ながら軍議を始める。



「姫若とも鬼若子とも称される貴女が攻めあぐねて居るのは、知って居たけれど、何が原因なの?」と聞く慶香が言う姫若とも鬼若子とは?  




 長宗我部・智華・元親の異名の事である。




 可愛らしく勇ましい事から姫若と称され、時として鬼の様に強い事から鬼若子とも呼ばれて居た。




「はい。実に不甲斐ない事なのですが、鬼ヶ城山を中心とした四国南西山脈地帯が天然の大要塞と成って居り、西園寺家・宇都宮家が連合を組んで徹底抗戦をして居るのです。」




「元々我が長宗我部家では、四国統一を掲げて居ましたが、明智殿の仲介で織田家との同盟と成り、慶香姉さまとは講和と成りました。」




「其処で残る伊予国だけでもと、且つては一条家の拠点であった中村城を拠点に、伊予へと攻め続けて居ましたが、最近に成って、この宇和津島城を落とすのがやっとでした。」




「宇和津島城が落とせたのはも毛利家が手を引いたからとの噂話も有るようです。」




「ああ、なるほどね。」と慶香は頷く。




 西園寺家・宇都宮家を支援して居るのは、毛利家だったらしい。




 それが引き上げたと成ると、西園寺家・宇都宮家らに取っては苦しい事態と成る筈だ。




「ですが、それだけでは無いようです。」




「それも何となく分かるわ。ゲルニアン帝国のちょび髭でしょう?」




「あはは、その通りですね。」




「薩摩の島津家とも交易をして居るって聞くから、その序でに四国にもちょっかいを仕掛けて来て居るって所ね。」




「織田家とも貿易での取り引きが有りますが?」




「今の所はゲルニアン帝国と織田家は中立同士だからよ。」






「そう、あのちょび髭は和紗殿の事も、其処まで信用はして居ないと言う事ね。」






「・・・かも知れませんね。」




「それじゃ、こうしましょうか。」




「明日の早朝に、わたしの三好軍は、三間表で伊予国連合軍に真正面から挑みます。」




「松永に北東部の三瀧城を奇襲させ、智華が率いる長宗我部軍は、此処からの北に在る大森城に攻め込みなさい。」




「それは読まれて居ると思うでのすが?」




「其処で貴女の旗を借りるわ。」




「貴女軍の旗は少なくして、大森城を牽制して居ると見せ掛けなさい。」






「なるほど、三好軍が囮に成るのですか?」




「それは違うわ。松永が囮に成るのよ」と含み笑いをする慶香。



こうして長宗我部家が攻めあぐねていた伊予国地方に対して、かつてアマテラス皇国足柄幕府将軍王朝・四国地方守護代だった三好・慶香・長慶は、四国島地方統一平定戦に措いて、妙手を企み、手持ちの将兵達を動かす事に成る


 この平定戦で、その手腕を発揮を遺憾なく発揮するでした。



 マギアンティア世界統一暦・1555年・6月21日・午後16時30分頃の事です。



 四国出兵を命じられた松永・真澄・久秀は、機内中央地域の領主家・国人衆家らを併せた、8千の将兵を率いて四国へと渡って来て居ました。




 


 松永・真澄は、細川家・三好家・織田家と使える家々を事在る毎に渡り歩く節操の無い灰色女狐又は男喰らいの女郎蜘蛛と言われる人物。




 趣味は茶道を含めた数寄物の収集で、自力で商売をもする変わり者の姫武将。




 その出自とは、元は商家の娘だったが、16歳の頃から妖艶な雰囲気を醸し出すほどに褐色肌を持ったナイスバディな身体つきとウェーブが掛かった黒髪のロングヘアーを靡かせた妖艶そうな大人の色香を持った姿であり、それに近づく男達を手玉に取って、高い地位を得て来た。




 明智・十華とは、彼女が浪人時代の時に堺市で出会った事が切っ掛けで、事在る毎に手伝い仕事をして居ました。




 今は明智家の仲介で織田家に従って居る姫武将であった。




 そんな彼女は、三瀧城から南へ8キロ地点に在る三瀧盆地の入り口付近に在る日吉山と日吉村に本陣と陣屋を敷いて居た。






「久秀様っ!」




「何かしら?」




「三好様からです。」と書状を手渡す。




「・・・・・分かったわと、長慶さまの伝令官には伝えなさい。」




「ははっ!!」と言うと近習は下がる。




「全く、長慶さまは、ここぞと言う勝負には、ホンと人使いが荒いお方ね。」と陣屋の外を見や上げて居た。




三好・慶香・長慶。




 且つては天下を取れる才人として知られて居たが、旧主たる細川元晴との抗争で、松永・真澄に嵌められ事で泥沼の抗争へと突入。




遂には織田・和紗に膝を屈する事に成ってしまう。




しかしながら、その才覚は、未だ衰えては居ない様である。




 織田家の四国地方平定戦の終盤戦の序章にして、最初の戦いである大森城奇襲戦が始まりました。



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