第171話 少年王と夏休み旅行はまだまだこれからっ!! 17
マギアンティア世界統一暦・1555年・12月7日・午後17時15分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・オルトランタ商業連合国・首都・ロッテルダム市・ロッテルダム市官庁街地区・1丁目・2番地・オルトランタ商業連合国迎賓館・迎賓大広間・オルトランタ商業連合国・大統領府及びオルトランタ政府主催・キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場・迎賓館・第3会議室内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
オルトランタ商業連合国・大統領府及びオルトランタ政府主催のキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティーは、大いに賑わって居た。
そんな中でも、経済・軍事安全保障外交会議は行われ居る。
その場所は、オルトランタ商業連合国・大統領府及びオルトランタ政府主催・キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場・迎賓館・第3会議室内である。
その門前には、近衛近習衆・公王専属護衛隊局の上泉・伊澄・信綱と柳生・冬香・十兵衛の二人が、親善首脳会談中と称する形で警護していた。
その経済・軍事安全保障外交会議とは?
桐谷勇治 キリヤ公国連合国宗主国王。
リィーゼ・メイルシュルフラッド キリヤ公国連合国・宰相総理大臣。
メイルシュルフラッド独立自治公国・女公王・メイルシュルフラッド公王家当主
服部楓 キリヤ公国秘密工作諜報情報部局長。
松永・真澄・久秀 キリヤ公国連合国軍・秘密工作防諜情報庁長官。
足柄・一輝・宗輝 キリヤ公国連合国・国防大臣。
細川・藤夜・悠斎 国防大臣付き秘書武官。
結城・梅晴・春宗 キリヤ公国連合国・外務大臣。
キリヤ連合公国統合軍・司令幹部
山本五十鈴 キリヤ公国連合国軍統合司令官兼海軍提督並びにナデシコ自治統合海軍・第一地方統合戦闘艦隊・(略称名)第一戦隊を含めたナデシコ軍の司令官も兼務。
板垣妙子 キリヤ公国連合国軍・統合副司令官兼陸軍元帥並びにナデシコ自治統合陸軍・ナデシコ第一地方面隊司令官も兼務。
ジェシカ・クローディア
ビクトリナ共和独立自治国総統及びビクトリナ独立自治共和国統合軍司令官並びにキリヤ公国の第二連合自治方面軍司令官を兼務。
キリヤ公国連合国加盟諸国
アマテラス織田自治神皇国
織田・和紗・信長 アマテラス織田自治神皇国の将軍王・織田大名王家当主
奥州独立自治王国
伊達・藤枝・政実 奥州独立自治王国・奥州王・伊達家当主
フェリス侯爵独立自治領国
レイチェル・フェリス フェリス侯爵独立自治領国・侯爵王・フェリス家当主
キリヤ公国連合国同盟諸国・ユーラシアン大陸南方諸国同盟条約
オルトランタ商業連合国
ヤエス・ヨーデル オルトランタ商業連合国大統領
キリヤ公国連合国同盟諸国・ユーラシアン大陸南方諸国同盟条約加盟希望国
アーラスカン共和国
ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルト アーラスカン共和国大統領
エマニュエル=ジョゼッフ・シエイエリス アーラスカン共和国副大統領
以下の者達は、この会議で雑務・事務仕事を担って居る者達である。
経済・軍事安全保障外交会議・庶務担当キリヤ公国連合国閣僚・官僚幹部参加者
長野・業乃・正則 公王執務官邸庁・官房長官
立花・雪花・道雪 キリヤ公国・公王執務官邸・公王顧問相談役兼秘書官
相良・晴陽・義陽 キリヤ公国・公王執務官邸・キリヤ公国・公王執務官邸官房庁・秘書補佐官
相良・頼子・頼房 キリヤ公国・公王執務官邸・キリヤ公国・公王執務官邸官房庁・一等秘書官僚
・・・・・と言った感じに、キリヤ公国連合国と友好国等による経済・軍事安全保障外交会議で、敵対関係国や仮想敵国と国境線を接する国々らが集まっての重要な会議が行われようとして居た。
長野・業乃以下公王執務官邸庁の者達で、経済・軍事安全保障外交会議で必要な資料を配って行く姿が見られて居た。
「ヤエス大統領閣下、会議の資料です。」と杖を突きながら配り歩く、気品あるアマテラス人・・・・・キリヤ公国・公王執務官邸・公王顧問相談役兼秘書官である立花・雪花・道雪が資料をヤエスに手渡していた。
「有り難う。ん?貴女は腰が悪いですかな?」と、ヤエスは初めて目にする立花・雪花の歩き方や歩行補助杖を見て、心配そうな顔付きに成ってしまった。
ヤエスは、立花・雪花がアマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦 略称名・九州島地方戦役にて、瀕死の重傷を負った果てに助かった事を知らなかったからだ。
「はい、勇治陛下と出会う前の戦で、懸命に家族と家臣、国土と主君を守ろう奮戦し、大軍に守備城で戦いましたが、援軍が来てくれた寸前に敵からの刃に斬り付けられ、戦時病院船に運ばれたのですが・・・・命からがら助かったのを引き換えに、まともな歩行が困難と成りました。」
「それは大変でしたな。おっと、アマテラスの姫武士殿には、失礼な物言いでしたなぁ~」と、苦笑交じりに言うヤエス。
「お気になさらずに、陛下のお陰で助かり、こうして新たな出会いと生き方を得ましたので、幸せですわ。」
「これからは勇治陛下への恩返しの為に、キリヤ公国連合国と世界の平和の為に尽くしたい思って居ます。」とニッコリと笑いながら、別の参加者の元へ向かう立花・雪花であった。
キリヤ公国・公王執務官邸官房庁の幹部・官僚らが、会議出席者らに会議資料を配り終えた所で、勇治は会議を始めるべく八重洲に語り掛けて行く。
「ヤエス大統領閣下。折角の歓迎会ですが、此処で少しだけ外交会議のお時間を下さって有り難う御座います。」とお礼を述べた。
夏休み旅行中では有るが、ゲルニアン帝国によるスノーランド部族国での武力侵攻を始めとする外交安全保障問題が有る為、休み明けからの段取りをして置く必要があった。
「何の何のっ!!夏休み中とは言え、休み明けの段取りを整える為、勇治陛下並びに、ご加盟諸国の代表クラスの方々との小会議くらい、構わないでしょう。」
「ゲルニアン帝国のチョビ髭オヤジたるヒットランは、稀代の面倒くさい、迷惑チョビ髭オヤジ皇帝ですからな。」と散々な言われようであるゲルニアン帝国のチョビ髭オヤジたるヒットラン。
今頃は、『ハクションっ!!』と、噂の数ほどのくしゃみを連続でして居る事だろう。
ヤエスの話は更に続けられる。
「此処でお話されるのは、ゲルニアン帝国によるスノーランド部族国での武力侵攻。」
「更にはゲルニアン帝国のザクセンブルクハルト侯爵家領・ザクセンブルクハルト地方、ザクセンブルクハルト侯爵家領州都・ドレスデン市で、新生フランク王国政府軍によるアーラスカン共和国西部・フランク地方西部地域の占拠並びにストラトス・ブール州・州都ストラトス市での建国宣言などの安全保障問題ですな?」
「はい。この一件は、先の公帝戦争を含めて、世界情勢と言うのは、目まぐるしく変わると言うのが嫌というほど感じられる事態でした。」
「ですから、これらに対処するべく、我がキリヤ公国連合国は、加盟諸国並びに同盟諸国と共に一大勢力圏の再構築を考えて居ります。」と勇治は一先ず締め括ると、それに続くように立ち上がるのは、キリヤ公国連合国・外務大臣である結城・梅晴・春宗が資料を片手に今回の会議に関する主目的を語り出した。
「大華天帝国・クーロン大天帝であるリュンファー・クーロン大天帝陛下からキリヤ公国連合国をユーラシアン大陸の覇者と認め。」
「第一文明圏・第一列強国として、認めるとの確約を頂きました。」
「付きまして、それらの認定証へのサインも含めて、彼の国との国交樹立を為し、そのままユーラシアン大陸南方諸国同盟条約の拡大へ向けた国際会議へと移行し、キリヤ公国連合国・ガリアナ王国・オルトランタ商業連合国・スノーランド部族国・大華天帝国・クーロン・アーラスカン共和国などの国々と安全保障問題に付いての本格的な同盟を締結する国際会議を帝都・長安市で相互安全保障条約の締結を目指したい所であります。」
「おおっ!!大華天帝国・クーロンの天帝で在らせらるリュンファー・クーロン大天帝陛下は、キリヤ公国連合国と勇治殿を第一文明圏・第一列強国と認められたのですな。」
「これはめでたいっ!!めでたいっ!!改めてお祝い申し上げますっ!!」
「有り難う御座います。」と勇治は、祝いのこと場に対するお礼を述べた。
ヤエスは言葉を続けて行く。
「此方としては問題は無い。マギアンティア世界の最古の国家にして、第三列強国の覇者である大華天帝国・クーロンに、列強国として認定されたと言う事は、この上ない目出度い出来事であり、外交上の一等国と成った証でもある。」
「彼の公帝戦争から、ユーラシアン大陸南方諸国同盟条約の一員として、それに組し、ユーラシアン大陸南方諸国の平和と安定に寄与して居る我がオルトランタ商業連合国としても、この上ない出来事である。」
「ゲルニアン帝国は、我が国の建国以来、我が国の金庫と富を狙って居るからのう。其処に勇治殿とキリヤ公国連合国の建国は幸運な出来事であった。」
「引き続き、同盟友好国の一員として、貴国の背と支援を確約しましょうぞっ!!」
「有り難う御座います。」
「ヤエス大統領閣下、其処でお願いがあるですが・・・・」とキリヤ公国連合国・宰相総理大臣たるリィーゼ・メイルシュルフラッドは、宗主国王たる勇治からキリヤ公国連合国の全体の政務を担い、直接外国の国家元首と交渉する立場からヤエスにある提案を持ち掛けようと立ち上がり発言を始めた。
「初めてのお目にかかれるヤエス大統領閣下殿、わたしはアーラスカン共和国大統領っ!!ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトだっ!!レオーネで構わないっ!!」
「此方こそ稀代の天才将軍にして、アーラスカン共和国大統領と成ったフランク王国革命の英雄にお目にかかれるのは光栄だ。貴女の手腕は我が国にも聞き及んで居るよ。」
「提案と言うのはレオーネ大統領閣下が率いるアーラスカン共和国をユーラシアン大陸南方諸国同盟条約の新たな一員として、ゲルニアン帝国を包囲し、彼の国が奪ったアーラスカン共和国・スノーランド部族国んどの東西線の失地を回復させ、停戦に持ち込もうと言う提案です。」
「なるほど、大華天帝国・クーロンからの一等国認定を御旗にしつつ、キリヤ公国連合国・ガリアナ王国・オルトランタ商業連合国・スノーランド部族国・大華天帝国・クーロン・アーラスカン共和国などの南方諸国の国々でゲルニアン帝国に挑もうと言う事ですな。」
「さすがですね。」とリィーゼは、ヤエスを褒め称える。
「おおよそお話は、パーティーの雑談で信長陛下から聞いて居りましたのでね。」
「和紗?」と五十鈴は睨んで居る。
「和紗さん、また余計な事を言ったのか?」とリィーゼは呆れてしまう。
「何時もの事だが、もう少しくらい気を遣って欲しいものだな、和紗。」と妙子。
「其処の大統領閣下に聞かれたのでな。言える範囲で外国的な雑談をしたまでだっ!!言って措くが段取りの全てを話した覚えは無いぞっ!!この国の有力者どもが騒ぐし、間諜ども目や耳も有るからなっ!!」と、弁えて居る所は弁えて居る将軍であった。
「ええ、仮にも将軍と成られた方ですので、その辺りは信用して構いません。」と結城・梅晴は呆れ顔で補足説明をして居た。
「和紗様の自由奔放な振る舞いに付いてはさて置き、オルトランタ政府としてアーラスカン共和国をユーラシアン大陸南方諸国同盟条約の新たな一員として迎えるのには賛成で宜しいでしょうか?」とフェリス侯爵独立自治領国の侯爵王であるレイチェル・フェリスは、脱線しそうになった話を修正しつつ、この事案に付いての纏めに入った。
「レイチェル殿の言われた通り、我が国としてアーラスカン共和国をユーラシアン大陸南方諸国同盟条約の新たな一員として迎えるのには賛成する。」
「加盟諸国の代表の方々は?」とレイチェルは続けて聞く
「既に賛成をヤエス殿本人に伝えてある。」と言い切る和紗。
「我が国としても問題ない。賛成する。」と言う、奥州独立自治王国の奥州王・伊達・藤枝・政実。
「自国とキリヤ公国連合国の軍幹部の身では在るが、ビクトリナ共和独立自治国総統として、賛成する。」と言うジェシカ・クローディア。
「それでは、レオーネ大統領閣下が率いるアーラスカン共和国をユーラシアン大陸南方諸国同盟条約の新たな一員として迎える事は了承されました。
「ガリアナ王国・スノーランド部族国からも、この会議で決まった事は了承するとの通知が来ていますので、この案件は此処に了承されました。」とリィーゼは纏めて行く。
経済・軍事安全保障外交会議は次なる事案へと移って行く事に成る。




