第1話 少年王とキリヤ公国の建国 1
僕に起こった出来事の話を最初から話すと、話が物凄く長くなるので、先ずは分かり易い時期に当たるキリヤ公国が建国された辺りから話す事にしようと思う。
女神様に転生させて貰った僕は、ガリアナ王国の東部のクエルナ町の近くに転移させられた。
此処は、ガリアナ王国の東部でテレジア侯爵家領地西側に在る地方都市の一つなんだけど、僕はこの世界に転移直後、クエルナ町の商工協会と冒険者協会のお役所であるクエルナ町商工・冒険総合協会のギルドマスターを務めてると言う女性魔導師のレイラ・ハルトマンと言う人に、町郊外の街道でオロオロしていた所を拾われた。
レイラさんに女神様云々の話は胡散臭いので避ける事にして、地球世界に在る日本国と言う国から天災に遭い、この世界に迷い込んだと言う身の上話を説明すると、彼女は天涯孤独と成った少年である僕の後見人に成ってくれた。
そして、彼女の仕事の手伝いや自分に出きる仕事をしながら、半年以上もの日々を必死に働いて日銭を稼ぐ毎日を過ごして居た。
この世界では12.3歳くらいから独立する少年少女は、結構当たり前の様に居るらしい。
まぁ、それぞれの各々の諸事情も有るんだけど・・・・・・・・・・・・・
その後、僕はもっともっとお金を稼いで暮らしを楽にし、お世話に成って居るレイラさんの負担を少しでも楽にさせて上げようと、クエルナ町の商工協会と冒険者協会が入って居る公共役所であるクエルナ町商工・冒険総合協会内に在る職業斡旋課で、応募受付して居た仕事に目を付けたんだ。
因みに此処で出て来たクエルナ町商工・冒険総合協会とは?
クエルナ町のクエルナ町の商工協会と冒険者協会が入った公共庁舎の事で、マギアンティア世界のどの国々や地域にも在る公共機関で官民一体と成って運営しているのが商工・冒険総合協会である。
その中でクエルナ町商工・冒険総合協会とは、ガリアナ王国内に在るクエルナ町支部でもある。
因みに各国家地方の本部は首都に置かれる決まりと成って居る。
商工協会と冒険者協会に関する仕事の斡旋・情報収集・苦情処理・銀行業務・商工交易商売上の仲介等の業務を担って居る。
職業斡旋課に付いても説明するね。
クエルナ町商工・冒険総合協会内に在る職業斡旋所の事で、商工会関係者と冒険者関係者又は民間から公募している仕事を斡旋する所。
仕事内容や成功と不成功と言った理由に由っては、違約金又は仲介手数料が発生する事も在る。
そんな訳で僕は短期で応募して居たガリアナ王国の王宮の雑用下男仕事を引き受ける決意をレイラさんは、何んとなく自分の手元に居ると迷惑を掛けて居ると思われて居ると察して居たらしく、少しの間だけ離れるだけならと王都へと送り出しくれた
僕が王宮の雑用下男として働く期間は、マギアンティア世界統一暦・1554年・12月・13月・14月・15月・16月・17月までの間だけ。
マギアンティア世界統一暦は1月から24月まであるので、地球で言えば一つの季節期間くらい在って、働いて居る期間が半年間くらいに成るだろうね。
僕はレイラさんの元を一旦離れて、ガリアナ王国 首都・王都パリティ市に在るガリアナ王国・王都パリティ市商工・冒険総合協会ガリアナ王国総本部が管理をして居るギルド寮に向う。
その目的は勿論、生活費や預貯金を貯めるだ。
その為に僕は其処で更に必死に働いた。
王宮の給料は、一月に付き凡そ一律10万円位で、それまでは商工・冒険総合協会で出来そうな仕事を斡旋して貰いながら、月に4万円を稼いで居た僕に取って夢の様なお給料だった。
しかも、住まいの家賃が無料で賄いの食事付きである。
それまでの僕はレイラさんが義弟として後見してくれて居たので、居候の僕は何だか居心地の悪い思いをして居たんだ。
そして、王宮での真面目な仕事振りを買われて、晴れて僕は臨時雇いの身分から正式採用を決めて貰った。
上手く行けば、レイラさんを王都に呼んで、楽をさせて上げられるくらいには成れる身分にも、成れるかもしれないと喜んだ。
その年の暮れ、年中行事であるガリアナ国王年末年越しパーティーで起こった国王暗殺事件。
その騒動に巻き込まれた僕は、王宮パーティーの雑用係として働いて一人でグラスを用意する仕事をして居た。
そのグラスに王様を殺害する為に毒物を入れたのではと言う咎で、取り抑えられそうになった所を、クエルナ町から助けに駆け付けたレイラさんが必死に弁護をして貰い、無実を証明するべく犯行手口と犯人を言い当てろと王政府から言われて、その事件の無実をあっさりと証明して見せた。
犯人のゴウーイーン・ゴーマンや他の貴族、他国からの求婚やお見合いの話にうんざりしていたガリアナの王女であるセレジアーナ・ユリテリア・ガリアナ王女は、毅然とした態度で犯人を突き止め、王国の危機と自身の貞操を守った僕と結婚したいと父親であるジンバル・ユリテリア・ガリアナ国王に向かって、事件を解決したばかりのその場で、公式に宣言をしたんだ。
ああ・・・・・そう言えば、女神さまが身体能力を色々と強化して在ると言ってたっけな。
ひょっとしたら、魅了や魅力ってスキルの方の奴も強化されて居て、僕の魅力と魅了か何かが、神が掛かって居るのかな?
恐らくその予想は当たって居るのだろうな。
この世界に来てからと言うもの、運勢や人との結びつきや縁なんかが、やたらとツイて居るんだ。
多分、この力は僕の事が必要以上にカッコイイとか、イケケメンだぁとかそんな感じに見られるのでは無くて、他人から不思議と惹き付けられる様に見えるのだろうな。
人集めには良さそうだけど、ゴキブリホイホイ見たく、色々な人達に言い寄られても、流石に困るかも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後は、セレジアとの婚約話は勝手にとんとん拍子に進めてられて行ったんだよ。
マギアンティア世界統一暦・1555年・1月1日・午前11時00分頃・ユーラシアン大陸・ユーラシアン大陸南部地方・ユリテリア平原地方・ガリアナ王国 首都・王都パリティ市・ガリアナ王国王城・ユリテリア・ガリアナ城・謁見バルコニー庭園広場にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この日、ユーラシアン大陸・ユーラシアン大陸南部地方の最大の版図を持つ、ガリアナ王国は、反逆者ゴウーイーン・ゴーマンとその息子であるゴウトゥー・ゴーマンを始めとする派閥に属する者達正式に処刑を決定する沙汰を通達。
これは翌年に起こったジンバル・ユリテリア・ガリアナ国王暗殺事件を起こした反逆者ゴウーイーン・ゴーマンは、国王であるジンバルを殺害し、偽の遺言状を偽造。
その後は偽造遺言状を持ってして、ガリアナの王女であるセレジアーナ・ユリテリア・ガリアナ王女に息子であるゴウトゥー・ゴーマンの妃とする事で、国家の実権を握ろうと企む。
だがしかし・・・・・・・暗殺事件の実行犯とする少年が徹底的な無実を訴え、更には国王であるジンバルが助かってしまった事により、暗殺計画は頓挫する。
更には無実を訴えた少年である桐谷勇治は、実行犯であるゴウーイーンのトリックを見破り、見事に自らの無実を証明してみせると言う顛末に至った。
今日、ガリアナ王国政府並びにガリアナ王家は、ガリアナ王国王城・ユリテリア・ガリアナ城・庭園謁見バルコニーにて、王都に滞在する貴族諸侯と王都パリティ市民に向けて、暗殺事件の裁可報告とガリアナの王女であるセレジアーナ・ユリテリア・ガリアナ王女に付いての報告を発表するとして居た。
ユリテリア・ガリアナ城・謁見バルコニーの在る巨大な庭園たる謁見バルコニー庭園広場には、2万人近い人々が詰めかけて居た。
国王が良く見えて居るバルコニー近くには警備の近衛軍を始め、市内の行政機構の官僚達や貴族諸侯達が詰めかけて居た。
遠目にはガリアナ王国に取って、世紀の大発表となるかも知れないとの噂を聞きつけた王都パリティ市民達が詰めかけて居た。
「此処に集いし皆の者っ!!!ガリアナ王国国王っ!!!ジンバル・ユリテリア・ガリアナ国王のご入来であるっ!!!」とヘン・ケーン宰相が国王の入来を告げた。
「「「「「ガリアナ王国っ!!バンザーイっ!!!ジンバル・ユリテリア・ガリアナ国王っ!!バンザーイっ!!!ガリアナ王国っ!!バンザーイっ!!!ジンバル・ユリテリア・ガリアナ国王っ!!バンザーイっ!!!」」」」」
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謁見バルコニー庭園広場に集まった様々な階級層の群衆達は、祖国と国王を称え、バンザーイの大合唱で国王を出迎えた。
「止めよっ!!」とヘン・ケーン宰相は告げると、群衆は瞬く間に黙り込む。
「親愛なるガリアナ王国の臣民達よ、昨年度は誠に済まなかった。」
「王宮と国家を牛耳ろうとする悪漢どもにせいで、我が国は一時的な麻痺状態に陥ってしまった事を心よりお詫びする。」
「反逆者ゴウーイーン・ゴーマンを始めとする一党達は、今月の下旬未明には、6000人近くの関係者を尽く処刑する事をこの度の事件決着の裁可を下す事にした。」
「これがマギアンティア世界統一暦・1554年・24月10日に起きたガリアナ国王暗殺事件の顛末に対する国民達への王政府から正式発表とする。」
「さて、暗い話はこれまでとして、次に明るいニュースを我が親愛なる臣民達に発表をしたいっ!!!」
「この度、我が娘であるセレジアーナ・ユリテリア・ガリアナ第一王女は、この度の事件を解決に導いた者と婚約する事に成った。」
「我の恩人、我が国の恩人、そして我が愛娘セレジアの貞操を見事に守った恩人でも在る少年、ユウジ・キリヤである。」とジンバル国王に促されながら、勇治とセレジアは、この日の為に作られた純白の正装姿でバルコニーへと現れた。
集まった群衆達はわれんばかりの拍手で出迎えてくれた。
(はぁ~、出来れば静かで平和な日々を過ごしたいんだけど・・・・・・)
(覚悟したんじゃないの?)
(だってさ、セレジアが・・・・)
(なぁにかしら?)とセレジアは笑顔で勇治を睨んだ。
(はい・・・僕はセレジアの様な王女さまと婚約が出来て、幸せで果報者です。)
(宜しいっ!)と小声で言い合う二人。
押しかけ女房であるセレジアは、勇治と出会ってから、彼を逃す積りなんぞ絶対に無いと決めて居たのであった。
「皆も聞いて居るとは思うが、ユウジ少年は異国の生まれの平民出身である。」
「本来ならば王族の婚姻は、それに見合うだけの何らかの功労を立てなければ為らないが、国王暗殺事件を解決し、事件に巻き込まれてしまう所で有るセレジアを救う事にも成った。」
「その事が切っ掛けで、セレジアの目に留まり、ユウジ少年は娘の意中を射止めたと言う事に成る。」
「だが、残念ながらユウジ少年は、市井の暮らしが良いと断ると言い張って居り、このままでは王室としては国家と王室を救った功労者であるユウジ少年に何の褒賞と謝礼をして良いと言う体面が保てない。」
「しかしながらセレジアは、ガリアナ王室本家のただ一人の跡継ぎ。このままでは何れは王位継承は宙に浮いてしまうだろう。」
「其処でワシは考えた。」
「娘の幸せと少年の望みを叶えるには如何したら良いのかと・・・・・・」
「その末に考えたアイデア、それはユウジ少年を公爵王の位を送り、ユーラシアン大陸南東部地方・ガリアナ王国領・東部領イーステァ地方領を分割割譲して、独立国の国王へと即位させる事とする。」
「二人が幸せに居るのならば、何れは数多の子を育み、その内の何れかの御子がガリアナ王室本家を継いでくれる事だろう。」
「発表は以上である。親愛なる臣民達よっ!!如何かっ!この若い二人の婚姻を祝福し、末永く見守ってくれる事を切に願うものであるっ!!」
「「「「「「「「「「うわああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」
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ガリアナ王国政府と王室は、年始祝賀パーティー会場とガリアナ王国王城・ユリテリア・ガリアナ城・謁見バルコニー庭園広場で、桐谷勇治とセレジアーナ・ユリテリア・ガリアナ王女は婚約を発表。
その事前の序では在るが、国王暗殺事件の裁可も発表される。
マギアンティア世界史上に措いて、稀に見る身分差を持ったカップルの誕生に世界中が驚愕したと言う。
・・・・・・・・・・ってな訳で、この世界でも身寄りも身分の無い下男である僕に、王族と結婚する為の最低限で誰も文句の付けて来られないようにする為に、ジンバル国王は、僕にユーラシアン大陸南東を殆んど統治して居るガリアナ王国の国土の内、東部方面領土を分割割譲して、独立国の国王へと祭り上げる事に成ったんだ。
その国の名を僕は、自分の苗字から切り取ってキリヤ公国とする事にした。
建国した当時は、異世界マギアンティアの中央世界地域のユーラシアン大陸南東部に位置する人口が凡そ5万人くらい程度の小さな国だった。
それに加えて大小複数の諸島と割譲された大陸の領土を持っただけの小国・・・・・・・それがキリヤ公国なんだ。
だが、それはしっかりとした統計を取っていない人口で、離れた東の群島地方にも、それなりの人数の人が住んで居ると聞いて居た。
その名前も面倒くさいので、また苗字から取ってキリヤ列島と名付けて居るが、この地方の人口を含めた国土資料に関する記載に付いては、旧管理者であったガリアナ王国とガリアナ王家は代官と地方長官、それに領民の自治に任せて居たので、しっかりとした国土調査がされて来なかった経緯があった様だ。
そんな訳も有ってか、調査次第では人口が更に増えて、多くの問題が噴出するかも知れないから厄介だなとも思う。
まあ、ジンバル国王は当初から娘であるセレジアと婿である僕が一緒に気兼ねなく暮らせる土地で幸せに暮らして、時よりガリアナ王国の王都であるパリティへと顔見せるだけの従属王国の王にしただけなんだけどね。
それがまさか、後々に起こった様々な経緯から、僕の方の国が大きく成っちゃったなぁ~・・・・・・・・・・




