第157話 少年王と夏休み旅行はまだまだこれからっ!! 3
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月30日・午前9時40分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・メイルシュル山脈連峰地方・アルクス山脈麓・旧ゲルニアン帝国との国境付近・ランドー地方・ランドー地方自治州区 主都・ランガル城塞市・公王専用お召列車キリヤ号・一号列車にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行が乗り込む、公王専用お召列車キリヤ号・一号列車は、ランブック市・ランブック市駅を出発し、キリヤ公国連合国・北西部鉄道株式会社・南西中央国際鉄道線・ダンドー地方・バルサレ市行き北部迂回鉄道線を通ってフェリス侯爵独立自治領国のフェリス家の長女、ロイチェルが治めて居る内陸領地のダンドー地方自治州区の州都である州都・バルサレ市へと向かって居た。
その通り道であるハイネン地方・ハイネン地方州の州都・城塞都市ハイネン市内を通過し、次なる通過地点である旧ゲルニアン帝国との国境付近・ランドー地方・ランドー地方自治州区 主都・ランガル城塞市を通過しつつあった。
かつてゲルニアン帝国との戦争と成ったキリヤ公国連合国とユーラシアン大陸南方諸国同盟条約諸国と供に、北から迫って来たゲルニアン帝国軍を蹴散らして、フェリス侯爵家領のガントー地方、ダンドー地方、バンドー地方とランドー地方・ザンドー地方・アンドー地方を占拠。
以後は戦後賠償物として、各々が占拠した領土を自国領として編入して行った。
公帝戦争に敗戦したゲルニアン帝国は、ユーラシアン大陸南方諸国同盟条約軍に占領されたフェリス侯爵家領のガントー地方、ダンドー地方、バンドー地方とランドー地方・ザンドー地方・アンドー地方かなる子爵領国と子爵たちと与力貴族諸侯を戦争に敗戦した責任があると断じて、見捨てしまう。
ヒットラン皇帝とゲルニアン帝国政府から戦争責任を押し付けられ、その両方から見捨てられたフェリス家はキリヤ公国連合国の傘下に入り、子爵領国の子爵たちと与力貴族諸侯らは、野に下って統治者と成った各国の官僚と成って居る。
そんな戦争で得た領地を通過して行く公王専用お召列車キリヤ号・一号列車の中から織田・和紗が食堂車両の車窓からランドー地方自治州区 主都・ランガル城塞市と周辺地域を眺めて見ていた。
「ほう、此処が噂に聞くランドー地方自治州区の主都・ランガル城塞市か?」
「シェーミッヒ・バンデル将軍が率いる軍勢とメイルシュルフラッド独立自治公国から侵攻して来たキリヤ公国連合国軍13万人とランガル城塞市とその周辺の平原地帯で激突する決戦地と聞くわ。」と言うレオーネは、グラスに注がれた赤ワインを片手に、復興が進んだランガル城塞市とその周辺の平原地帯を見ていた。
「まぁ、相手が悪かったと見るべきだな。」と足柄・一輝は言う。
「アマテラス神皇国地方の英傑の一人と聞く、上杉・剣信・輝清殿ね。」と聞き返すレオーネ。
「ほぉ・・・・知って居るのか?」
「ええ、噂程度はね。聞けば、数万の軍勢を率いての城攻め・野戦は無敵に近いと聞くし、矢じりに銃砲火を物ともせずに敵陣に突っ込んで行く姿は正に軍神と・・・・我が国にも、その名声と武勇伝を伝え聞こえて来て居るわ。」
「アタシの率い居る軍勢の対極にして、天敵みたいな司令官タイプの人物なのよね?」
「はっはっはっはっはっ!!だろうなぁ~、流石の天才将軍とも謳わるレオーネ閣下も、戦術・戦法・策略・作戦をガン無視状態で敵軍に突っ込んで、直感で戦をする戦バカの剣信は苦手か?くっくっくっ・・・あははははははははっ!!」と大笑いする足柄・一輝。
「逆に言えば、味方だったら利用価値の有る将よ。」
「特に彼女のカリスマ性は、この世界では指折りの将軍と言えるでしょうね。いつの日か、一緒の戦場で戦える日が有れば良いわね?」
「当面はないだろうがな。一輝、どの様な戦いだったのかを聞かせろっ!!我らは噂話と書面上でしか、半年前の公帝戦争とランガル城塞市攻城戦を知らないからな。」
「後学の為に、是非とも聞きたいわね~」とレオーネが言うと、一輝は目的地までの暇つぶしに、国防大臣として知って居るランガル城塞市攻城戦の事を二人の天才に語って聞かせたのであった。
「そうだな。語り切れるは分らんが、次の目的地までの暇つぶしには、成るだろう。」
「アレは確か・・・・・メイルシュルフラッド独立自治公国軍が武士軍団と供にハイネン地方・ハイネン地方州の州都・城塞都市ハイネン市を奪還してから数日が経過した時だったな・・・・・・」と言う回想シーンから話が始まる。
マギアンティア世界統一暦・1555年・7月24日・午前10時15分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸・ゲルニアン帝国・フェリス侯爵領・アルベルゴ・フェリス侯爵直轄領・メイルシュルフラッド独立自治公国及びキリヤ公国連合国統合軍にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メイルシュルフラッド独立自治公国の方面のキリヤ公国連合国軍は、反転攻勢の為にランドー地方の主要な拠点や町を落としつつ、主都であるランガル城塞市へと向う事と成っていた。
メイルシュルフラッド公国方面攻略軍の将軍で、ランガル城塞市を本国軍の方面軍拠点として使っていたシェーミッヒ・バンデル将軍は、メイルシュルフラッド独立自治公国内でキリヤ公国連合軍の奇襲を受けて、敗走に次ぐ敗走を繰り返してしまう。
その後、彼は逃散して国内へと逃げ込んだ将兵を纏め上げて、5万人の軍勢で迎え撃つ積もりで居るらしいとの情報も有ると事だった。
一週間後、シェーミッヒ・バンデル将軍が率いる軍勢は、メイルシュルフラッド独立自治公国から侵攻して来たキリヤ公国連合国軍13万人とランガル城塞市とその周辺の平原地帯で激突する。
「各全部隊・・・・・撃てえええぇぇぇーーーーーーーーっ!!」
ダダッ、ダダアァァーーーーンッ!!ダダッ、ダダアァァーーーーンッ!!
ダダッ、ダダアァァーーーーンッ!!ダダッ、ダダアァァーーーーンッ!!
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ダダッ、ダダアァァーーーーンッ!!ダダッ、ダダアァァーーーーンッ!!
リィーゼは、キリヤ公国連合国軍のメイルシュルフラッド独立自治公国軍の本隊である5万人の軍勢で、ランガル城塞市を半包囲した状態で囲み、大砲大隊と戦車大隊で砲撃を仕掛けた。
ヒュウウウゥゥゥゥゥーーーーーーーッ・・・・・・・・・・・
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ヒュウウウゥゥゥゥゥーーーーーーーッ・・・・・・・・・・・
「だんちゃーーーーーくっ・・・・・今っ!」
ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!
ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!
ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!
ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!
ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!
「各隊っ効力射っ始めっ!!」
ダダッ、ダダアァァーーーーンッ!!ダダッ、ダダアァァーーーーンッ!!
ダダッ、ダダアァァーーーーンッ!!ダダッ、ダダアァァーーーーンッ!!
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此処を含めたその他の戦線では、ナデシコ製の38式小銃2式と99式軽機関銃改による一斉射撃を開始されていた。
パンパンパンッ!!!パンパンパンッ!!!パンパンパンッ!!!
パンパンパンッ!!!パンパンパンッ!!!パンパンパンッ!!!
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ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
銃撃と砲撃で、将兵達はどの戦場でも蜂の巣と化し、血みどろの死体の山を築き上げて行く。
また防衛拠点での戦いでは、鉄壁の城壁や都市内部の建物は、敵からの攻撃で穴だらけと成り、城塞都市の上空と周囲は、火災の炎上よって真っ黒にに染まり切っていた。