第154話 少年王と夏休みと残暑と湖畔での一時っ!!13
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月29日・午後17時35分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・メイルシュル山脈連峰地方・アルクス山脈麓・ランブック地方州・ランブック地方・ランブック山付近・ランブック地方盆地・ランブック湖・ランブック市・ランブック湖畔北西部地域・メイルシュルフラッド公王家のプライベート専用区画・メイルシュルフラッド公王家湖水浴専用区画砂浜湖岸・メイルシュルフラッド公王家ログハウス区画・キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行・バーベキューパーティー会場にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あっという間に一日が過ぎ去り、メイルシュルフラッド公王家のプライベート専用区画・メイルシュルフラッド公王家湖水浴専用区画砂浜湖岸・メイルシュルフラッド公王家ログハウス区画へと帰って来たキリヤ公国連合国の者たち。
「今日も無礼講であーるっ!!そして、見よっ!!我ら狩猟組の成果をっ!!」
「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」
「流石は音に聞こえし、本多・八重。こんなにも見事なランブック・カリブーを一撃必殺で仕留めたとはね。それに・・・・こんな大物は、今まで討ち取れって、聞い事が無いわ・・・・・・・」とリィーゼは言う。
「居たとしても、常人では無理でしょう。」とため息を吐くアルペ。
「この大手柄に際して、直ぐに公王都キリヤのアマテラス町内に拠点を置く、アマテラス鎧加工職人を呼び寄せ、ランブック市内の狩猟工房の加工職人たちにアマテラス式の兜を発注した。」
「その加工には数十日は掛かるだろうが、嘸かし立派な鹿角兜とそれに見合う甲冑が造られるだろう。」
「和紗様っ!!有り難うで御座るっ!!物凄く良い、旅のお土産が出来たで御座るよっ!!」と大喜びする八重。
「それでは、狩りの成功を祝してっ!!かんぱーいっ!!」と、何時の間に・・・・何故か・・・・・バーベキューパーティーを取り仕切って居る和紗は、赤ワインを飲み干して行く。
その他の旅行参加者らも、誰にもかもが名うての酒豪揃いなので、出されたお酒の一杯目をあっという間に飲み干すと、近場に居る仲間たちと談笑をしながら、狩猟で得た食材を肴に騒ぎ始めて行く。
「あははははははははっ!!和紗っ!!」
「おうっ!!祥子っ!!」と、完全にお酒の酔いが回って出来上がってしまって居る酒豪たち、いの一番に酒の席で騒ぎたがる渡辺祥子と和紗らは、他のお酒好きとどんちゃん騒ぎをして楽しそうにして居た。
「くくくくくっ!!ひゃはははははっ!!」
「母上っ!!バカ騒ぎをするのは止めませんが、せめて・・・酔い潰れるのは勘弁して下さいっ!!」と佐竹母娘らしい姿をが見られる。
「芳野っ!!それでも鬼佐竹の娘かっ!!その程度で潰れる母御ではあるまいっ!!ヒックっ!!のう秋江?」
「くくくくくっ!!その通りだっ!!ヒックっ!!流石はアマテラス神皇国随一の剣豪として知られて居られる伝江だっ!!ヒックっ!!ほれ、もう一献・・・・」
「おとととと・・・・ゴクゴク・・・・ぷはっ!!ふはははははっ!!もっとお冷をもってこーいっ!!ガハハハッ!!」と酔っ払いの悪い見本のような事を言う塚原・伝江。
「お師匠。メイドたちやSPメイドらの迷惑に成らない下さい。」
「何だとっ!!キリヤの居る連中はっ!!どいつもこいつもがっ!!このわしの弟子だぞっ!!弟子だったらっ!!師匠の面倒くらいみるもんだっ!!ヒックっ!!」
「その通りだぞっ!!ヒックっ!!」
「ああ、師匠っ!!それに秋江さまっ!!如何してこんなにも早くっ!!へべれけにっ!?」
「って・・・誰だっ!!師匠や秋江さま達にっ!!こんなにも酒精の強いお酒を飲ませるなんて・・・って、ああっ!!他の人にもっ!!まままっ!!不味いっ!!このままでは、勢いと酔いに任せて飲み続けて、大変な事に・・・・・」と言うのは、塚原・伝江の直弟子たちである上泉・伊澄と柳生・冬香の護衛武官の二人が、もう数本から瓶と成った酒精分が高いと評判のお酒を見て、大慌てをして居た。
「二人ともっ!!交代が来たら休みなさいっ!!」
「はいっ!!」
「はーいっ!!」
トゥクルとユインの二人は、メイドSP護衛官として顔も有るが、表向きはあくまで、キリヤ公国公王室侍女庁のメイドとして仕事をして居る。
夏休み旅行に同行して半休半勤務体制と成って居る侍女隊なので、キリヤ公国連合国の夏休み旅行参加者たちのお世話に大忙しと成って居るが、現地のメイルシュルフラッド独立自治公国のメイドや執事たちも加わって居る事から、空き時間も確保されており、比較的に余裕が有った。
仕事が終われば、自由時間も有るので、既に仕事明けと成ったごく普通のメイドたちは、キリヤ公国連合国の首脳閣僚幹部や武官・文官らと供にバーベキューパーティーを楽しんで居た。
「きゃははははっ!!」
「可愛い・・・・・」と朝陽宮翠とはしゃぐ上杉・剣信。
「本当に、姪っ子たちの小さい頃を思い出します・・・・」と直江・秋乃が呟く。
翠は、初めて会う、数多のキリヤ公国連合国に属して居る国家元首・幹部・貴族諸侯と言った一家のお母さんやお姉さんたちに大人気で、娘が大きなると頼ってくれなくて、愚痴り、昔の気苦労はと言う井戸端会議に花を咲かせ居たりして居る。
各所のテーブルや、焚き火会場では、お国舞踊や歌やかくし芸大会と言った物が勝手に始まり、楽しそうな一時を過ごして居た。
「はぁ~、こんなにもどんちゃん騒ぎが好きなんて・・・・お酒は、がぶ飲みするものでは・・・・・・」
「おうっ、レオーネっ!!やっと時間が出来たから話をしに来てやったぞっ!!」
「その無礼でっ!!不遜でっ!!口汚い物言いは、織田の虚け者ね。」
「和紗で構わんっ!!貴様の事は噂話程度には聞いて居る。アタシの辞書に不可能等と言う言葉は無いと言う名言を吐いた名将軍とな。」
「あら?アタシも聞いて居るわ。何でも三万の軍勢に、無謀にもたった3千人の軍勢で奇襲を仕掛けたって言うじゃない。正に虚けっ!!バカのする事と思ったわよっ!!」
「俺も聞いたぞっ!!あらゆる面で計算し尽くされた戦術・戦法を用いて、手持ちの将兵達をフル活用して、全戦全勝を勝ち取る無茶苦茶なバカが大陸に居るとな?」
「「・・・・・・・・・」」
「ぷはっ!!」
「あはっ!!」
「「あははははははははっ!!」」
「言うじゃないっ!!」
「お前もなっ!!」と言うと、互いに持って居た種類の異なる酒を酌み交わすと、黙って酒を飲み明かす二人は、通じ合う物が有ったのか、性格が少々違うがうまが合う関係に成った様である。
二人は年齢も近く、似た様な性格と思考をして居る事から、じゃれ合う様に張り合って居るが、嫌って居ると言うより悪友と成って行く間柄と成る。
後にこの二人は、キリヤ公国連合国の中でも飛びぬけた戦略眼の持ち主と評判と成り、政治・経済・軍事での交流を深め、供に背を預け合う関係は見て居てもとても清々しく、気持ちの良い関係と見られるように成って行く事に成る。