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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第12章 少年王と夏休みと残暑と湖畔での一時っ!!
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第152話 少年王と夏休みと残暑と湖畔での一時っ!!11

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月29日・午前9時35分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・メイルシュル山脈連峰地方・アルクス山脈麓・ランブック地方州・ランブック地方・ランブック山付近・ランブック地方盆地・ランブック湖・ランブック市・ランブック湖畔北東部地域・ランブック市・ランブック市内3丁目通り・狩猟素材工房商会街・各種製品工房街・ランブック市内観光組御一行らにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 勇治たちが避暑旅行へとやって来た最初の目的であるメイルシュルフラッド独立自治公国のランブック市。


 そのランブック市の北西部に在るランブック湖畔・メイルシュルフラッド公王家のプライベート専用区画は、御狩場を含めて、御用牧場と湖水浴場。


 メイルシュルフラッド公王家ログハウス区画と新設されたレジャーキャンプ場の他に、ハイキング登山が出来る東ランブック山と言った観光名所や観光地を回るメンバーたち。


 その中で足柄・一輝・宗輝を始めとするランブック市内観光組の面々らは、市内散策を楽しみながら、狩猟素材・細工加工を生業として居る狩猟素材工房商会の商会街へとやって来て居た。


それは以下の通りと成って居る。


ランブック市内観光組


足柄・一輝・宗輝 

細川・藤夜・悠斎 



レイチェル・フェリス 


ロイチェル・フェリス 

ライチェル・フェリス  

ユイチェル・フェリス 


以上と成って居る。



 その中でも足柄・一輝たちらは、メイルシュルフラッド独立自治公国建国以来の老舗でありメイルシュルフラッド公王家の御用達看板をも持って居るオルタナティ・ランタックこと、ナティと言う女将が営む商会であるランタック・ランブック狩猟素材工房商会へとやって来て居た。


「お邪魔する。」


「いらっしゃいっ!!って、おやおや・・・これまた珍しいお客さんだね。その格好から見て、最近に成ってユーラシアンへと渡って来るように成った、おサムライさんかい?」


「ああ、その通りだ。」


「アマテラス神皇国地方の織田家で働いて居たが、キリヤ公国連合国のお陰で、ユーラシアン大陸で働く機会が得られたからな。」


「今年からは、キリヤ公国連合国の中央省庁に勤務する公務員に成れたのでな。」


「そんな訳で・・・今は丁度、初めての夏季休暇で、勇治陛下主催のバカンス旅行に同行中と言う訳でな。行き先と成って居るガリアナ王国の首都・王都パリティ市へと鉄道旅行と洒落込んで居る所だ。」



「その途中に、この辺りの特産品を見て回って居る所だ。」と答える足柄・一輝は、わざと身分を隠して女将さんと話す事にして居た。


「所でサムライと言う身分の事を何所で知ったのだ?先の公帝戦争中は、ランブック市民は避難命令で居なかった筈だ。」と聞き返す足柄・一輝。


「確かに、その通りだね。でもね、家の商会も公王都キリヤ市に支店を出して居るのさ、お陰様で景気が良いんで、本拠地商会は、素材を定期的に仕入れて、獲物の個体数を管理し、それを仕入れて物を作って、金勘定をするだけに成ったからね。」


「この通り、今じゃ暇に成って居るのさね。」


「その関係で、公王都キリヤ市にやって来るアマテラス人に会う事も多く成ったと言う訳さ。アンタみたいな、おサムライさんにも、何人か支店に顔を出してくれたりして居るのさね。」


「確か・・・・誰だったかね・・・・派手な身なりに口調が・・・・あたしに見たいな乱暴な口調で、物凄く羽振りが良くて気前が良い、女ざかり大柄なサムライ・・・・ああ、確か新しい王様の・」


「もしかして、新将軍王で在らせられる織田・和紗・信長公の事ですか?」と細川・藤夜・悠斎は聞く。 


「ああ、確かに、そんな名前だったね。アマテラス人の名前は、やたらと長い上に、覚え辛い所も有るけれど、個性的で印象深い所が有るから忘れ辛いんさね。」


「その将軍王陛下さまが、ランブック狩猟素材工房商会・公王都キリヤ市支店にやって来たね。色々とごっそりと買ってくれたって言うじゃないか。」


「そのお陰様で、キリヤ公国連合国内の各自治国と周辺同盟諸国からの注文が止まらず、嬉しい悲鳴を上げて居るって訳さね。」


「それに今じゃ~、わざわざ本店工房の在る此処に来るのは、商人や単なる好事家の物好きや偶々立ち寄ってくれた旅行客くらいだよ。」



「勇治陛下主催旅行と聞いたけど、アンタ達も自由観光で立ち寄ったって所だろう?」と聞く女将。


「まぁ、そんな所だ。旅の土産話にも成るだろうから、ランブック産狩猟素材工房の品物を見せて貰うか?」


「あいよっ!!好きなだけ見て行きなっ!!」


「何だったら、オーダーメイドも受け付けて居るよっ!!!」


「例えば、アンタの腰に下げ居る剣の鞘の衣装細工を拵える事も出来るよっ!!」と足柄・一輝の腰に下げられて居た刀を見て言うナティ。



 足柄・一輝の腰に下げられて居た刀は、童子切安綱どうじぎりやすつなと言う由緒ある刀であった。



 足柄家には代々、先代将軍王家から伝わるアマテラス神皇国地方の国宝と言うべき名刀が伝わっており、童子切安綱どうじぎりやすつな大典太光世おおてんたみつよ数珠丸恒次じゅずまるつねつぐ三日月宗近みかづきむねちか鬼丸国綱おにまるくにつなと、何所かで聞いた事が有る様な名刀を今でも所有して居る。


 とは言え、旅先の紛失も考慮して、最近に成って造った飾り模造刀と言うレプリカを下げて居る足柄・一輝。


「申し訳ないが、これはおいそれとは、弄れない代物でな。」と断る足柄・一輝。


「おや?そうかい?見たところ・・・・レプリカみたいだけどね。」と偽物であると見抜くナティ・・・・流石は工房の女商会長と言った所だろうか?


 一目で偽物と本物の見分けるとは恐れいったと言うべきだろう。


「ふっ!!流石は工房を取り仕切る女将だな。確かに、これは模造刀だよ。本物は由緒ある物だからな。特別な時にしか持ち出せないんだ。」と言った時である。


 先代将軍王家から伝わるアマテラス神皇国地方の国宝と言うべき名刀たちが持ち出せるのは、紛失と消失を防ぐ為であり、持ち出すのが許されて居る場と言うのは、儀式式典や勝ち戦確実に成って居る戦場でしか無いとされて居た。


 ランブック湖畔北西部地域に在るメイルシュルフラッド公王家のプライベート専用区画のメイルシュルフラッド公王家ランブック山の御狩場から、鬨の声の如き激しい騒音が聞こえ出した。



 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!




 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!




ズドドーンッ!! ズドドーンッ!! ズドドーンッ!!


ズガガガガガガガガッ!!ドッカ―ンッ!!



パンパンッ!!パンパンッ!!パンパンッ!!


ゴゴゴッ!!ドッカ―ンッ!!





ズドドーンッ!! ズドドーンッ!! ズドドーンッ!!


ズガガガガガガガガッ!!ドッカ―ンッ!!



パンパンッ!!パンパンッ!!パンパンッ!!


ゴゴゴッ!!ドッカ―ンッ!!


ズドドーンッ!! ズドドーンッ!! ズドドーンッ!!


ズガガガガガガガガッ!!ドッカ―ンッ!!



パンパンッ!!パンパンッ!!パンパンッ!!


ゴゴゴッ!!ドッカ―ンッ!!




「なっ、何なんだい?この騒音は?戦はもう無い筈・・・・・・」と、和紗たちが鳴らした騒音に、ビックリしてしまうナティ。



「はぁ~、これまたド派手にやってくれたわね。」


「あらあら、和紗ちゃん達ったら・・・・・・」


「アマテラス人の人達・・・・・・下手をすれば、ランブック山の獲物を狩り尽くすかも知れませんね。」


「今夜はご馳走ね。ジビエ肉に合うお酒を・・・その前に調味料として使えるお酒を揃えてっと・・・・」とレイチェル・フェリスを始めとするフェリス一家の母娘達らは、呆れたり、今夜の宴会をどう楽しむのかを話し始めて行く。


それが15分ほどで収まる。



「・・・・・はぁ~、如何やら収まりましたか?」


「だな。女将、申し訳ない。故郷の同胞達がお祭り騒ぎで、迷惑をお掛けした。」


「って、あのバカ騒ぎは・・・・ああ、リィーゼさま達の・・・・そう言えば、アマテラス人の人達も参加して・・・・だから、あんな派手な狩りをして居ると言うのね?」と、事の真相に納得したナティであった。


「その通りだ。アマテラス地方の武家が取り仕切る狩猟と言うのは、身体を鍛える為の娯楽だからな。派手に獲物を追い込んで仕留めるのは日常茶飯事なのだ。」と説明する一輝。


 其処へこの辺り一帯の工房組合の組合員の一人が、慌てて店内へと飛び込んで来た。


「ナティさんっ!!大変だっ!!って・・・・お客さんかい?」


「ああ、そうさね。勇治陛下やィーゼさま達に同行して来て居るアマテラス人官僚と加盟諸国の上級官僚の人達さね。」とナティは、一輝たちの事を推察される身分を基に説明するが、特に反論も身分も明かす気が無い一輝たちは、ナティの言われるがままにして置く事にした。




「そのアマテラス人の王様から、この街の工房商会組合に対して、大量注文や仕事依頼が入ったんだっ!!」


「その理由はっ!!さっきのバカ騒ぎだよっ!!」


「あの騒音から察するに、大量に獲物を仕留めたんだろうっ!!急いで受け入れの準備をっ!!」


「あらりゃまっ!!そいつは忙しく成るさねっ!!」と言って、ナティはお客の相手を店番従業員に任せると、素材倉庫街へと飛び出して行くのであった。



「申し訳ございません。此方の方で案内をさせて頂きますので、ご容赦くださいませっ!!」とナティの控えていた本店長の女性が、他の販売従業員たちと供に一輝たちの応対に当たってくれた。


「此方こそ、騒がせて済まない事をした。」と言いつつ、品物を見させて貰ったり、工房の見学をさせて貰った後に、一輝たち一行らも土産品を買い付けたのであった。


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