プロローグ3少年王とチート過ぎるキリヤ公国の始まり 3
それから3日後・・・・・・・・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・キリヤ公国・キリヤ列島地方・シコク島地方・シコク島地方自治州区・トサ地区・トサ市・トサ港にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ユーラシアン大陸南東地方とキリヤ公国を含めたキリヤ公国連合国の東側には、マーリーナ海洋と呼ばれる大海が広がって居る。
その海の南西側から北東と南東の大半の海洋地域は、今やキリヤ公国連合国の海域と成って居る領海であり、その海には転移して来た無数の島や小中程度の大陸が点在して居り、それらの全部がキリヤ公国連合国の直轄領と加盟傘下国の領域と成って居るのであった。。
また、ユーラシアン大陸の南半分側から西側に至る海域であるアドリナ海洋地域にも、キリヤ公国連合国の領海とキリヤ公国連合国を同盟国とする勢力圏であった。
その中の一つで、キリヤ公国の本国の地方列島たるキリヤ列島地方の中に在るシコク島地方・シコク島は、その形が勇治の故郷の四国に似て居たと言うだけで名付けられた島である。
この島は元々はガリアナ王国の領土だったが、ガリアナ王国の王女であるセレジアと勇治とが婚約し、キリヤ公国を立ち上げる際に大陸東側の領土と離島地域を共に分割割譲されて居た。
その北側には、キリヤ列島の本島であるヤマト本島が在る所だ。
そのヤマト本島には、自治州行政府であるヤマト島地方自治州区が設置されている。
そのヤマト本島と挟んだ内海をセトウチ海とセトウチ海峡と名付け、今はセトウチ海峡に大きな連絡橋の大セトウチ大橋が掛けられ、鉄道と車、徒歩での自由な往来が可能と成って居た。
そのシコク島のシコク島地方自治州区・トサ地区・トサ市内の港に、日本国からやって来た海自艦隊の護衛艦7隻が停泊して居た。
だがしかし、日本国が誇り、その勇壮なる海自艦隊もキリヤ公国連合国軍の前には、米粒に等しい程にちんまりとした感じでの様相を見せつつ停泊して居た。
何せ、周辺にはキリヤ公国連合国軍の第一統合連合艦隊ことナデシコ自治統合海軍の海軍艦隊と撫子型戦艦の撫子・大和・武蔵・信濃・尾張などを含む26隻の近代改装式海軍艦隊がズラリと並んで居た。
続く第二統合連合艦隊こと、ビクトリナ独立自治共和国統合軍の海軍に所属する旗艦・機動兵器空母ベルディ・アークを含めた空母とイージス艦隊を含む16隻とモビル・アイゼン50機と戦闘機30機が警戒任務に当たって居る。
全長が30メートルから50メートルくらいは在るであろう様々な鋼の戦士又は鋼鉄の勇者たるスーパーロボット達が、立ち並んで立って居た。
そして、地球統合連邦国・日本独立自治州区軍駐留地・極東特別自治州区こと、地球統合軍極東特別自治州区から派遣された、地球統合連邦国・日本独立自治州区軍の宇宙戦艦艦隊とフライング・アーマードと言うロボットとスペース・ホーネットなる戦闘機達が、何時でも戦闘体制を取れる状態にある。
最期はアルビオン独立自治王国の騎士団1000人の騎士達が、会談場所であるトサ自治区庁の庁舎をしかっりと警備して居た。
その他の自治区警察や市警の警察隊、軍関係者の警備隊も派遣されて来ており、正に国を挙げての大警備体制である。
やり過ぎと言われるかも知れないが、勇治としては、この時点では多元世界の一つに過ぎないが、やっぱり故郷である日本とは、是非とも友好関係を結びたいし、他所との争いで故郷である祖国を敵に回しくは無いからだった。
そのキリヤ公国本国へと案内さたれ日本国使節団は、キリヤ公国の国家元首が日本人だとの説明を受けると、勇治と言う少年の身元確認を照会してくれた。
その結果、隕石落下によるコンビナート爆発での事故死届けと成って居た戸籍謄本を確認されて居る。
如何やら本当に勇治の居た地球世界の日本国である事が判明した。
日本政府は、急いで勇治の故郷である船橋市に居る両親に連絡し、飛行機で急ぎキリヤ公国に向って居るらしい。
「しっかしなぁ、何だこりゃ・・・・・」
「全くですよ。これじゃ丸でおもちゃ箱みたいな国ですね。」
「ああ、全くだ。」
「ファンタジー的な世界観が、この世界の基本軸だと説明されて、その挙句にの果てには、オマケにと言わんばかりに、数多の異世界からの転移地域が複数在る上に、SFな物が満載とは・・・・・驚く所か、これじゃ、呆れ果てた挙句に苦笑するしかないよ。」
「これをたった数年で築いたって言う少年は、どんな人物なのでしょうね。」
「その答えは、会えば判るさ。報せを受けて、急遽調べた我が国の調査結果では、重工業地帯の爆発事故で行方不明に成ってしまったと言う、ごく普通の少年らしいことは分かって居るだけだしな」
トサ港に降り立った石原竜太郎外務大臣と流川治外務次官の二人は、トサ市とトサ港に広がる光景に呆れ返っていた。
勇治は国力と軍事力を簡単に分かって貰える様に、各地から搔き集めたキリヤ公国連合国軍の事をワザと見せびらかして居たのであった。
マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・キリヤ公国・キリヤ列島地方・シコク島地方・シコク島地方自治州区・トサ地区・トサ市・トサ自治区行政庁・第一会議室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本国使節団を率いる石原竜太郎外務大臣と流川治外務次官の二人は、おもちゃ箱様なチート国家、キリヤ公国連合国の公王である桐谷勇治と会談するべく、会談場所として指定を受けているトサ市・トサ自治区行政庁・第一会議室へと案内をされてやって来た。
二人は緊張をしつつも、会議室内で待ち受けて居る勇治の事は、転移前の姿で写る写真でしか見て居ないので、今はどの様な顔立ちをして居るのだろうかと思いつつ会議室へと入る。
其処でやや華美な服装をして居る少年と複数の美しい女性達らの出迎え受けたのだった。
「お二人とも、ようこそ、我がキリヤ公国本国及びキリヤ公国連合国へっ!!!」
「僕がキリヤ公国とキリヤ公国連合国の公王兼宗主国王を務めて居ます。桐谷勇治と言います。」
「どうか宜しくお願い致しますね。」
「此方こそ宜しく。そして、初めまして勇治君。先ずは君が無事な事を喜びたい。」
「いいえ、いいえ。どの道、僕は二度と日本には帰えれないと思って居ましたし、自分が居た故郷が、この世界へと現れたと判って、僕は今とても驚いて居ますよ。」
「それではこのまま立場もなんですので、どうぞ皆さん、お近くのお席へと、どうぞ・・・・・・・」と勇治は使節団一行の面々を席に着かせると、勇治もキリヤ公国連合国の首脳陣達や幹部官僚らを座らせる。
「それで・・・・一つ聞きたいんたが、この港の軍隊は、何なんだい?」
「ああ、そうですね。アハハ・・・あれは脅しとか砲艦外交とかじゃないですよ。」と苦笑交じりに言う勇治。
「単に色々と作れますようって言う、故郷である日本国へのアピールです。」
「日本には、我が国と国交樹立を為されたのならば、これから貿易で色々と稼がせて貰いたいと思ってます。」
「それにしても、これはやり過ぎの様な感じがします。」と言う流川治外務次官は、嫌悪感と言うよりも、最早、相手に対して、何も言えまいと言う感じの呆れ顔で要って居た。
「こっちの世界じゃ、少しでも舐められたら、直ぐにでも他国の軍勢が攻め込まれますよ。」
「現に我がキリヤ公国連合国に加盟して居るアルビオン王国独立自治国にも、転移災害後の混乱している隙を突いて、大義名分を適当にでっち上げ、攻め入った国々とは、今でも時より小競り合いが続いて居ます。」
勇治が説明して居る話に在るアルビオン王国独立自治国とは?
異世界ジーアーズガルツ世界に存在するヨーロッパと酷似して居る亜大陸がアルビオン大陸。
その大陸を統治して居るのがアルビオン王国の事である。
聖剣エクスカリバーを手にし、それを使いこなす事さえ出きればどんな出自の者でさえも国王に成れれると言う変わった制度を持った騎士の国である。
中世風の世界感のを持った文明圏で、他の大陸よりもちょっとだけ魔法や武闘で夢想が出来るくらいに一騎当千の猛者が戦場での優劣を左右すると言う変わった世界からやって来た。
異世界マギアンティアへと転移した際には、その周囲に第一文明圏・第二文明圏・第四文明圏に取り囲まれ、唯一助けを請えるのはキリヤ公国連合国だけと成ってしまった。
一方のキリヤ公国連合国は、自国勢力圏の北東に位置したアルビオン大陸に進出をしようとするが、以前戦ったゲルニアン帝国・マギウス・ギアース王国・ドラリュウス帝国の列強三カ国による三国干渉を受けて、アルビオン大陸内で戦争へと突入する。
これがマギアンティア世界内での世に言うアルビオン王国の継承権と独立権を巡っての内戦、アルビオン王位継承・独立干渉戦争と成る。
それぞれの利権と思惑と平和を巡っての戦いであるが、一介の地方騎士爵であったエルトリリア・ミリシア・アルビオンは、エクスカリバーを巡って内戦状態に在った祖国を救うべく、異世界の大国に対して挙兵を決意。
自領地であったジブラルタル・ミリシア騎士爵家領に接触して居たキリヤ公国連合国に祖国を助けてくれと嘆願すると、キリヤ公国連合国中央政府は、三国干渉による難民保護を理由に、イベリコ半島を中立地帯として軍の派遣に留まって居た。
これにより地元有力者からの要請でアルビオン大陸への本格的な参戦を決定する事に成り、遂には列強三国をアルビオン大陸から叩き出す事に成功する。
アルビオン王位継承・独立干渉戦争後に、戦争の中で聖剣エクスカリバーに選ばれたリリアが新たな騎士王となり、次いで桐谷勇治をアルビオン王国の共同統治者、詰まり婚約する事を決定する。
これによりアルビオン大陸とアルビオン王国は、キリヤ公国連合国の加盟国となり、アルビオン独立自治王国と成った。
勇治はアルビオン王位継承・独立干渉戦争の経緯を簡単に説明をし、今後も異世界から転移して来た土地や技術に人民を巡っての戦争が続くと日本国の外交団に警告する。
「・・・・・・・・と言うのがアルビオン王位継承・独立干渉戦争と、今現在の我が国とこの世界に措ける世界情勢です。」
「ですが・・・・・」
「まぁまぁ流川君、これは彼なりの歓迎なんだよ。確かに聞けば聞くほど、とんでもない世界に来てしまったと思うよ。」
「流川くん、こうして彼が丁寧に説明してくれて居るんだ、此処は下手な勘繰りをするよりも素直に耳を傾けるべきだろう。」
「石原さん、分かりました。ですが平和な外交を諦めた訳で在りません。」
「それで良いと思うよ。私も平和な世界が一番だしね。」
「それに私もこの歳で、本物のスーパーロボットや宇宙戦艦を見られると思いもしなかったしね。」
「それに加えて戦艦大和まで有るなんて光景は、有る意味、夢のような光景でワクワクする想いでいっぱいだよ。」
「そうでしょう?」
「僕も兵器であると言うのは理解して居ても、やっぱりアニメや映画でしか再現が出来なかった空想戦艦やスーパーロボットが目の前に在る光景って言うのは、カッコイイですよね。」
「それにあの太平洋戦争で使われて居たような戦艦の艦隊は、見た目は古くても現代換装は済ませて在ります。」
「その辺りに在る大抵の国家には負けませんよ。」
「へえー、それは凄いな。」
「さて、前向きの雑談は、これくらいにして、そろそろ本題に移ろうか。」
「はい。」
石原外務大臣は事前に用意してあった書類を取出し、キリヤ公国連合国との交渉に臨んだ。
「日本国が貴国に要求するのは、主に食料・燃料・地下資源と国交基本条約だ。」
「僕らは、加工製品・日本製品の貿易や日本国系の企業からの工業関係の下請けに加えて、日本製品なら何でも欲しいですね。それと後は・・・・相互防衛安全保障条約を結びたいですね。」
「それは同盟と言う話かい?」
「そうですね。先ほどの世界情勢に付いてのご説明をしたと思いますが、此処から北東と東には好戦的な第二と第四文明圏の国々が在ります。」
「今の所は、我が国の連合加盟国のアルビオン独立自治王国の領土であるアルビオン大陸が敵対な行動を取る国家との最前線の一つに成って居ます。」
「それに加えて日本が在るって言う場所は、我が国が国土と勢力圏の拡大するに伴い、敵対国と成ってしまった勢力圏の一つである第四文明圏の目の前ですね。」
「第四文明圏?」と流川は首を傾げる
「詳しい説明は無かったが、そんなにも危険な国家が在るのかい?」
「はい。主に大型竜を始めとする戦闘騎竜を扱って文明圏を統一した、竜人族の国が在るんですよ。」
「その国の名前は、ドラリュウス帝国と言って世界各地で大艦隊を率いて戦争して居ます。」
「ですので・・・・・・・」
「今の日本の在る海洋地域で、中立や専守防衛を行うには、この世界ではとても難しいと言う事なのか・・・・・・・・・・」
「はい。残念な事ですが・・・・・・・・・・」
「今の日本国には、在日米軍と自衛隊が在ります。それらを結集したとしても難しいのでしょうか?」と聞く流川。
日本国内には、日本国民でも良く知って居る専守防衛を守る為に日米安保条約が在り、その条約によって在日米軍基地が置かれて居る。
この世界に転移して来た在日米軍の総兵力は、7万7000人と成って居る。
それに対して、この世界に転移して来た自衛隊側の総兵力は30万人と成って居る。
それらが力を合わせても長期防衛戦が難しくのだろうかと、日本国使節団一行らは疑問に思って居る様であった。
「其れに付いて、私から簡単なご説明をさせて頂きます。」
此処で日本国使節団を案内と護衛して来たジェシカが、日本国の在る地域の情勢説明をする為に立ち上がり、近くに置かれたホワイトボードを使って、資料等を貼り付けながら、資料と図解と合わせた説明を始めて行く。
彼女は日本国との初接触をしたマギアンティア世界に措ける独立自治国家である。
この会談の仲介国の役目も買って出てくれて居たので、この会談に出席をして居た。
「私はキリヤ公国連合国・第二方面地方管区・ビクトリナ独立自治共和国・ビクトリナ独立自治共和国統合軍・ビクトリナ統合軍元帥とビクトリナ独立自治共和国代表の総督職も兼ねて務めて居ますジェシカ・クローディアです。」
「キリヤ連合公国統合軍内では、国防大臣兼近衛近習衆軍・筆頭大将の足柄・一輝・宗輝。」
「キリヤ公国連合国軍の総軍司令官である山本五十鈴・統合司令官。副司令官である板垣妙子・統合副司令官に続く、キリヤ公国連合国軍部内では、4番目の地位に在る方面軍司令長官も合わせて兼務を務めて居ます。」
「今現在、私が統治をして居るビクトリナ独立自治共和国が、この世界に転移して以来、ドラリュウス帝国とは、初の軍事衝突であるビクトリナ南洋大戦を皮切りにして、これまでに100回以上もの武力衝突を我がビクトリナ独立自治共和国統合軍と幾度も交戦して居ます。」
「勿論、何れも我々ビクトリナ独立自治共和国統合軍が、キリヤ公国連合国軍と連合した連合国軍と共に、完全圧勝して居ますが、今後は日本国も攻撃対象に成る可能性が、非常に高いと考えられます。」
「貴国には在日米軍が約7万7千人が第二次世界大戦・太平洋戦争の終結した戦後から徐々に増強を繰り返しながら、今もなお常駐して居ると聞き及んで居ます。」
「空母機動部隊も3個艦隊、海兵隊5千人は居ると聞き及んで居ます。」
「それに加えて、陸海空の自衛隊が30万人と護衛隊群が4つ。常備艦隊が300隻前後で、戦闘機が300機。陸自兵器が約5千両を越えて居るくらいだそうですね?」
「これら戦力を分析した上で、敢えて正直に申し上げますと、これでは2度、3度は防げても、4回目を直ぐに受けたら、其処で弾薬・燃料と経済的な理由から貴国は、必ず息切れを起こす可能性が在ると言わざるを得ないません。」
「我がキリヤ公国連合国は、日本国と早急に安全保障同盟国条約を結び、外敵に対して連携強化を進めるべきだと貴国に提案を致します。」とジェシカはキリヤ公国連合国中央政府と纏めた意見書を日本国使節団へと意見具申として勧める。
「うーん・・・・・」
それに対して、日本国使節団長である石原は日本特有の反戦と平和主義の観点から軍事同盟には、国内の議論が紛糾すると思った。
「石原さん。貿易関係は直ぐにでも合意が出来ます。ですが、安全保障関係は成るべく早くお返事を下さい。」
「それに僕も日本国の平和主義と反戦主義に関しては良く知って居る積りですので・・・・・・」
「頭の痛い話だが、この会談での世界情勢を聞く限り、国防や安保体制に付いては厳しく、それ等の事を真剣に考えざる負えないと言う訳か・・・・・・・・・・・」
「これまでジェシカさんが担当して来た地域の先が、今後は日本の領海と成ります。その更に南には我が国の同盟国と自治国が在りますが、此方は近代化が始まってから数年しか経って居ません。」
「それに新たな転移して来た国家が僕の故郷であると言う事実は、何れはマギアンティア世界中に知られてしまうことでしょう。」
「それを知ったキリヤ公国連合国の敵対勢力は、キリヤ公国連合国の力を削いだり、動けなくしようと、是が非でも日本国を人質にしようと企むのは目の見えて居ます。
「万が一、日本が襲撃を受けてからでは遅いですし、事と次第によっては援兵を如何するのかも、決めなくては成りませんので・・・・・・・」
「分かった。此方も安保案件に関しては、一旦は内閣と国会に持ち帰って検討する。」
「僕としても、両親と故郷が戦火で焼かれるのを黙って見て居る積もりは有りません。」
「場合によっては、日本国の領海又は領海近くで、独自に日本国へと向かう敵対勢力軍と勝手に戦端を開く事も視野に入って居ますので、そのお積りで・・・・・・・・・・・・・・」
「その件に付いては了解した。やはり君も日本人なのだな。」
「故郷とご両親を守りたいか、我々も全力で貴国との関係構築を急がせる様に政府に働き掛けよう。」
「えーっと、後は・・・・今日、直ぐに話し合う必要の在る議題は他に在りましたか梅さん?」と勇治は、時計やスケジュール表をみつつ、大分話し込んで居た事に気が付き、他にも議題は無いかと外務大臣を務めて居る結城・梅晴・春宗外務大臣に聞いた。
勇治の横には元アマテラス神皇国地方の結城地方を治めて居た小大名王家の結城・梅晴・春宗外務大臣が座り、キリヤ公国側の今日の議題進行を進める役目を担って居た。
この世界にはアマテラス神皇国と言う戦国時代の日本と良く似た地域が在って、大名王家と言う小国王の領主が国内で覇権を争って居た。
今はアマテラス神皇国地方の大名王家の家々の当主達が、勇治を盟主王と定め、キリヤ公国連合国に加盟する事で、事実上の最高統治者が、キリヤ公国の桐谷勇治が皇帝に近い位置で、アマテラス神皇国地方の内乱による乱世を終わらせていた。
此処に居る結城・梅晴は、キリヤ公国から誘いに応じて、キリヤ公国に仕官し、その経歴から軍政務の両方をこなせて、勇治の補佐をする為に、創設された近衛近習衆軍の所属と成った
その後暫く経ってから、キリヤ公国内閣府の宰相であるメイルシュルフラッド公国独立自治国の女公王であるリィーゼ・メイルシュルフラッドから外務大臣職に任命されて居る。
「・・・・・・・今日の議題は以上ですね。急ぎの案件と成る事も粗方は話し込んで居ます。陛下はかなり熱心に母国の方々と話し合われた居られたので、我々が言うべき事は在りません。」
「後は両国の官僚同士で、詰めの協議を行えば、然したる問題はありません。」
「それでは石原さん、今日は此れまでと言う事に成ります。」
「分かった。我々はこの後直ぐに日本政府と連絡を取って、明日以降に必要な協議を色々として置くよ。」
「分かりました。」
「ああ、それとですね。折角、我が国にいらっしゃいました皆さんを持て成す為に、このあと直ぐに会食の用意が出来て居ます。」
「我が国の加盟国各国内で作られた農作物や採れ立ての魚介類も用意しましたし、何れも自慢の一品を揃えて居ます。」
「どの料理も、とても美味しいですから、宜しかったら是非食べて行って下さい。」
「君からの折角のお誘いだしな。ご相伴に与かろう。」
「どんな料理なのか楽しみですね。」
こんな感じで、勇治の故郷である日本国との会談は一先ず終わった。
日本国とキリヤ公国連合国は、国交開設を決め、取り敢えず最初の国交樹立条約内容としては、不可侵条約と貿易基本条約を結ぶ事で合意と成り、安全保障に付いては、後日改めて話を進める事と成った。
しかし、次の戦火が近くまで迫って来ていた。
そして、両国の外交会談の一日後、勇治はトサ市内のホテルで、3年振りに両親と再会して、キリヤ公国本国と本国外から呼び寄せた、たくさんの結婚予定の彼女達を紹介した。
此処に桐谷勇治とキリヤ公国に集う英雄達の戦記物語が始まる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・