表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第12章 少年王と夏休みと残暑と湖畔での一時っ!!
296/316

第148話 少年王と夏休みと残暑と湖畔での一時っ!!7

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月29日・午前10時00分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・メイルシュル山脈連峰地方・アルクス山脈麓・ランブック地方州・ランブック地方・ランブック山付近・ランブック地方盆地・ランブック湖・ランブック市・ランブック湖畔北西部地域・メイルシュルフラッド公王家のプライベート専用区画・メイルシュルフラッド公王家ランブック山の御狩場・龍造寺・佐竹・西国姫武将連合組本陣所にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 鍋島・尚美・茂直と円城寺・種美・信胤の両名らは、竜造寺家の護衛同行武官たちである鉄砲隊と弓隊らを主と対峙するランブック・ベアーに狙いを定めさせ、主に危険が及ばない限りは、発砲を控えさせる態勢を取った最中で、当事者である竜造寺・信美は、トンデモナイ事に素手でランブック・ベアーに殴り掛かる。




「うおおおおおおおぉぉぉぉぉりゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


「グルルルルッ!!ガオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーンンッ!!」と吠えるランブック・ベアー。



 信美はランブック・ベアーの鋭い爪を避けて、これまでの人生に措いて鍛え上げられた筋肉を目一杯に力を込めて殴り掛かる。




 ドッス―ンンンッ!!!と言う地鳴りが鳴り響き、軽く地揺れが大地を揺らす。


「くくくくくっ!!あははははははははっ!!勝ったっ!!!」と信美が言った瞬間だった。



 頬を殴り飛ばしたランブック・ベアーは、一撃必殺で白目と泡を吹きながら、仰向けに成りながら後ろへと倒れてしまうのであった。




「うっ!ううっ!!嘘でしょう?あのアマツキノワグマよりも大きな熊を素手でっ!?」と言うのは、かつて南部家の家老職に在った北部・愛・親信は、万が一の為に援護射撃をすべく弓を構えて居たが、その予想を裏切って、信美がたった一人でランブック・ベアーは、一撃必殺で仕留めてしまった事に、あんぐりと口を開けた状態で、呆れ返ってしまったのであった。



「まぁ、家の信美は集団戦に成ると途端に弱く成るし、はた目からは弱く見られるからな。」


「ですが、そうで無ければ、肥前・筑後の大熊女と言われて居る。人間ヒグマも同然の姫武将である龍造寺・信美・信隆でありませんものね。」と言うのは、鍋島・尚美と円城寺・種美の両名である。


 そう、アマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦 略称名・九州島地方戦役に措いての緒戦で、島津軍に敗戦を喫してしまったのは、島津家の軍師にして作戦参謀である島津・利美・歳久の軍略による所が大きいと言えるだろう。


 竜造寺・信美が負けたのは、彼女が暴れられる戦場が無く、攻城戦に押し込められた事が敗因である事を付け加えて置こうと思う。



それと同時刻の事である。


 肥前・筑後の大熊女と言われて居る龍造寺・信美が、ランブック・ベアーを一撃で仕留めた時を同じくして、別の所でランブック・ベアーと対峙して居た島津姉妹の二人はと言うと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ねえ、今の遠くで響いた・・・・・地鳴りって・・・・・・」


「はい。肥前・筑後の大熊女でしょうね。」と付け加えるのは、島津・利美・歳久で、人間ヒグマも同然の姫武将である龍造寺・信美・信隆を知略で押さえ付け張本人である。


「はぁ~、九州島地方戦役で、彼女と真っ向勝負しなくて、ホンと良かったわっ!!」と安堵する島津・弘美。


「弘美姉さん、私の言った通りでしょう?あんなメス大熊を真っ向勝負で相手取るなんて、鬼島津の弘美姉さんでも、風神の紹子さんでも無理です。」と言った具合に、端から武勇・剛勇無双で知られて居る龍造寺・信美・信隆との真っ向勝負を避けるべきと提言して居た島津家の軍師たる島津・利美は言い切る。


「せめて東国無双の本多・八重さんあたりで無いと、個人武勇戦では、絶対に相手に成りませんからね。」


「そんなメス大熊を飼いならす少年王って・・・・・・・」


「はい。何れは・・・・・言わずと知れた名君と成られるでしょう。」と締め括るのであった。



 

 マギアンティア世界統一暦・1555年・11月29日・午前10時00分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・メイルシュル山脈連峰地方・アルクス山脈麓・ランブック地方州・ランブック地方・ランブック山付近・ランブック地方盆地・ランブック湖・ランブック市・ランブック湖畔北西部地域・メイルシュルフラッド公王家のプライベート専用区画・メイルシュルフラッド公王家ランブック山の御狩場・龍造寺・佐竹・西国姫武将連合組本陣所にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ドッス―ンッ!!と言う地響きが響き渡り、何が倒れて行く音も聞こえた江里口・絵里・常信。


そんな彼女は「流石は大将たぜッ!!」と叫んだ。 


「流石は噂に聞く肥前・筑後の大熊女。」と言うのは真壁・光久・氏幹こと鬼真壁。


「九州島地方戦役での負傷や竜造寺家軍の敗退が無ければ、真っ向勝負をしたくは無い相手だな。」と岡部・七未・正綱は締め括った。  



「それじゃ、二人ともっ!!俺たちもやろうぜっ!!」と言って江里口・絵里は、使い慣れた槍を構えると、自分達の獲物と考えて追い立てて、目の前に居るランブック・ベアーへと突っ込んで行く。


「七未は右へっ!!私は左側からっ!!」


「了解たぜっ!!」と言った真壁・光久と岡部・七未の両名らは、ランブック・ベアーを囲んで襲い掛かる。



 そして・・・・・ドッス―ンンンッ!!!と言う地鳴りが鳴り響き、軽く地揺れが大地を揺らす。


 彼女たちが狙ったのは、ランブック・ベアーの首筋で、三方向から熊の首に槍を突き立て討ち取ると言う事を遣って退けたのだった。


 流石は、猛将と名高い、アマテラス神皇国地方の姫武将と言った所だろう。





マギアンティア世界統一暦・1555年・11月29日・午前10時00分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・メイルシュル山脈連峰地方・アルクス山脈麓・ランブック地方州・ランブック地方・ランブック山付近・ランブック地方盆地・ランブック湖・ランブック市・ランブック湖畔北西部地域・メイルシュルフラッド公王家のプライベート専用区画・メイルシュルフラッド公王家ランブック山の御狩場・龍造寺・佐竹・西国姫武将連合組本陣所及び各部隊にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 さて、竜造寺・信美と江里口・絵里らが、ランブック・ベアーを仕留めて行く中で残す獲物は2頭と成って居た。


「此方は追い込部隊です。竜造寺・信美様と江里口・絵里さんらが二頭を仕留めました。残る二頭を追い立てて居ます。」島津・利美と報せて行く。



「了解っ!!」


「秋江さま、其方に一頭を追い込みますので、春美達と囲んで下さい。」と島津・弘美が続けて説明して行く



「重ねて了解っ!!」


「もう直ぐ、其方に追い込む・・・5、4、3、2、1・・・・今っ!!」と弘美はカウントダウンを言いながら、島津家の歩兵隊と供に追い込みを仕掛けた。


「・・・・来たっ!!」と雑賀さやかは、旗下に居る雑賀衆歩兵隊と供に猟銃を撃ち放って、牽制して行く。


パンパンッ!!パンパンッ!!パンパンッ!!


「佐竹家鉄砲隊っ!!撃てえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」と命じるのは、佐竹・芳野・宣義である。


パンパンッ!!パンパンッ!!パンパンッ!!


「ガルルルルッ!!グウオオオォォォーーーーンンッ!!」と銃撃を受けたランブック・ベアーが、手傷や銃声を聞いて驚き、身体をよろめさせてしまう。


「今だッ!!一気に仕留めるぞっ!!」と言って真正面から槍を喉元に突き立てる佐竹・秋江・重義は、狂気染みた満面の笑みで大熊へと戦いを挑んで行く。 


「ガルルルルッ!!グウオオオォォォーーーーンンッ!!」


「二人共っ!!フォローに入るよっ!!」


「承知っ!!」


「毛利家鉄砲隊っ!!牽制っ!!秋江さまらを援護しますっ!!」と高橋・紹子・運紹、吉川・春美・隆春、宍戸・竜実・宗成らがそれぞれ得意の獲物や部隊を率いて、秋江のフォローに入り、ランブック・ベアーに攻撃する対象者を絞らせない様に仕向けて行く。


 紹子は右手を刀で打ち払い、春美の方は左手の爪を切り落として見せた。


「良くやった小娘どもっ!!」



 其処にパンパンッ!!パンパンッ!!パンパンッ!!と宍戸・竜実たちの鉄砲の援護射撃が入り、ふらふらと成ったランブック・ベアーへと止めの一撃を入れる秋江。


「うおおおおおおおぉぉぉぉぉりゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


「グルルルルッ!!ガオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーンンッ!!」と吠えるランブック・ベアーは、首を討ち取られて居絶命してしまうのであった。



マギアンティア世界統一暦・1555年・11月29日・午前10時00分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・メイルシュル山脈連峰地方・アルクス山脈麓・ランブック地方州・ランブック地方・ランブック山付近・ランブック地方盆地・ランブック湖・ランブック市・ランブック湖畔北西部地域・メイルシュルフラッド公王家のプライベート専用区画・メイルシュルフラッド公王家ランブック山の御狩場・龍造寺・佐竹・西国姫武将連合組本陣所及び各部隊にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 さて、竜造寺・信美と江里口・絵里らが、ランブック・ベアーを仕留めて行く中で残す獲物は2頭と成り、その内の一頭が佐竹・島津・毛利を含めた者達らは、見事な連携でランブック・ベアーを討ち取って行く。



 もう一頭はと言うと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「伝江先生っ!!」


「お任せしましたっ!!」と言うのは、キリヤ公国秘密工作諜報情報部局に所属する隠密衆である霧隠霧奈と侍雷夜籐歌の二人である。


 その二人が率いる 第二部隊・甲賀霧隠衆隊と第三部隊・戸隠侍雷夜衆隊らは、ラフな現代日本人風の格好をして居るが、明らかに尋常じゃない動きをしながら、森の木々を飛び回りながら、現代科学を駆使して、造られた近代式焙烙爆弾や手裏剣を投げて、ランブック・ベアーを追い込んで居た。



「お師匠さま。」


「初撃は我らが往なしますので・・・・・・・」と上泉・伊澄・信綱と柳生・冬香・十兵衛の二人は、剣を構えて、ランブック・ベアーを待ち構える。



「ガルルルルッ!!グウオオオォォォーーーーンンッ!!」


「「はああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!」」


 上泉・伊澄と柳生・冬香の二人は、ランブック・ベアーの鋭い爪パンチを裁き切ると、追撃の一撃を入れて行く。

 

「見事じゃっ!!二人ともっ!!」


「うおおおおおおおぉぉぉぉぉりゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


「グルルルルッ!!ガオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーンンッ!!」と吠えるランブック・ベアーは、加嶋神道流の開祖にして、アマテラス皇国で一番の剣豪として知られて居る塚原・伝江・朴伝に、真上から真向両断と言う形で、首を討ち取られて居絶命してしまうのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ