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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第11章 少年王と夏休みと残暑と世界情勢っ!!
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第141話 少年王と夏休みと残暑と世界情勢っ!! 25

 マギアンティア世界統一暦・1555年・10月12日・午前9時15分頃・マギアンティア世界・第三文明圏 マギアンティア世界・ユーラシアン大陸から西南に17000キロ地点・第三文明圏・西方地域世界・ガイア―ズ大陸・ペルシャ―ラ大帝国・ガイア―ズ大陸中央地方・首都都市・デヘラン市・デヘラン市北方地区・皇帝一族直轄市街地区・ペルシャ―ラ大帝国・パーディシャー(皇帝)居城・デヘラン宮殿城・ペルシャ―ラ大帝国・パーディシャー(皇帝)執務私室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ビクトリナ南洋大戦が終わったキリヤ公国連合国は、10月を過ぎて、その季節は本格的な夏を迎え、更に色々と忙しい毎日を送って居たが、比較的に落ち着いた日々を享受して居た。


 今年はキリヤ公国連合国が建国されて初めてと成る官民の夏休み期間を何時にするかが、課題と成って居た。


 しかしながら、色々と国内外を問わず忙しい日々が続く最中であるので、残暑が厳しい初秋頃にまでずれ込む見通しとも言われ居る。



 そんな忙しい原因の一つに挙げられるのが、キリヤ公国連合国と敵対姿勢を貫く各国は、キリヤ公国連合国の地域の動きを注視しながらも、何処かに隙が無いかを探る日々を送って居た。



 さて、キリヤ公国連合国が拡大の一途を辿る中で、マギアンティア世界の各地では、様々な国家に動きが見られ始めて居た。



その中の一つであるガイア―ズ大陸は、ペルシャ―ラ大帝国が支配する大国で、アフリカ大陸と似ている地形を有する大陸で、オーストラリア大陸と似ているダクラマカン大陸西側を支配して居るモンガル大元王国と軍事衝突が絶えない事で知られて居る大陸でも在る。


 ペルシャ―ラ大帝国に付いては、以下の通りと成って居る。  



 ペルシャ―ラ大帝国 首都都市・デヘラン市 ペルシャ―ラ大帝国・パーディシャー(皇帝)居城・デヘラン宮殿城


 地球世界で言う中東地域に良く似た文化圏体系を持った大国で、主要産業は畜産業で・山羊・羊の放牧と大河周辺地域での小麦や野菜生産の農業が中心で、そこから得た食料と荒野山脈地帯から得た鉱物資源により、ラクダや騎馬を主力とした軍勢を鍛え、周辺地域に在る荒地平原を抜けて、多国間へと攻め入り、敵地を駆け回る事で知られて居る。


 銀細工と鉄細工に優れた工業とキャラバン貿易で莫大富を荒稼ぎして居る事知られて居る。


 主な統治者は、将軍パシャと呼ばれる将王部族連合国がパーディシャーと呼ばれる将大王を選挙によって選ぶ部族間連合国でもある。


 ペルシャ―ラ大商人は、とても豊かな大金持ちが多く、あらゆる分野の品物を取扱い、取り引きが出来ないものは絶対に無いと言われて居る。しかしながら、新興国のキリヤ公国連合国と同盟諸国からなる商業圏の拡大により、昨今は売り上げが落ちてきて居るらしい。




 首都都市・デヘラン市


 ペルシャ―ラ大帝国・パーディシャー(皇帝)居城の事で、大理石レンガをふんだんに使って作られた白亜の巨大なモスク風の城のこと。


 ペルシャ―ラ大帝国の政治・経済・軍事の中心地で、特にマギアンティア世界の各地から、あらゆる商品が集まって来る交易大都市であり、ペルシャ―ラ大商人は、とても豊かな大金持ちが多く、あらゆる分野の品物を取扱い、取り引きが出来ないものは絶対に無いと言われて居る。



ペルシャ―ラ大帝国・パーディシャー(皇帝)居城・デヘラン宮殿城


 ペルシャ―ラ大帝国・パーディシャー(皇帝)居城の事で、大理石レンガをふんだんに使って作られた白亜の巨大なモスク風の城のこと。


 ペルシャ―ラ大帝国の政治一切が取り仕切って居る皇帝が住まい、此処で一切の事柄が決まる中心地で、皇帝一族が住んで居る。


 マギアンティア世界に措いて、たくさんの奥さんや女たちを搔き集めた後宮の事をハーレムと呼び始めた語源は、ペルシャ―ラ大帝国のデヘラン宮殿城のハーレム後宮殿が始まりと言われて居る。


ペルシャ―ラ大帝国軍



将軍パシャと呼ばれる将王部族連合国が率いるラクダや騎馬を主力とした軍勢を鍛え、周辺地域に在る荒地平原を抜けて、多国間へと攻め入り、敵地を駆け回る事で知られて居る。





ダレイオス・ペルシャ―ラ30世 40歳



 ガイア―ズ大陸の覇者であるペルシャ―ラ大帝国の皇帝で、髭を蓄えた屈強なそうなおじさんの風貌を持つ。


 知略と武力の両方を兼ね備えた油断ならない人物で、先祖代々生業にして来た騎馬とラクダによるキャラバン貿易を中心とした商業交易を国家の富の収入源として居る事を常に念頭に置く政策は有名である。


 特に謀略と圧倒的な兵力で敵軍を圧殺するやり口には、定評があると言われて居ると言う。




 キリヤ公国連合国の在るユーラシアン大陸から西に15000キロ地点に在って、ガイア―ズ大陸の中心地に在ると言う首都都市・デヘラン市。


 その首都都市・デヘラン市内の中心部に在るペルシャ―ラ大帝国・パーディシャー(皇帝)居城・デヘラン宮殿城の皇帝執務室では、ガイア―ズ大陸の覇者であるペルシャ―ラ大帝国の皇帝で、髭を蓄えた屈強なそうなおじさんの風貌を持つダレイオス・ペルシャ―ラ30世が、昨今の税収入の右肩下がりに頭を抱えて居た。



「はぁ~、何と言う事だ。高々半年足らずで、こうもペルシャ―ラ商人商会どもの売り上げが下がり、それに釣られる様にして税収入すらも右肩下がりとは・・・・・・・」


「偉大なるパーディシャー・ダレイオス陛下。これは彼の少年王と言われるキリヤ公国連合国が原因であります。」



「それ程までか?」


「はっ!!彼の国の商人たちも、我が国にも出没して居るらしく、大量に山羊・羊肉に加えて、ウール毛皮も購入し、更にはペルシャ―ラ絨毯を買い付けて行くと聞きます。」


「お陰で他国の者達らが、買い付けをやり辛く成り、その他の国々からの品物が入り難く成った事により、売り上げが下がって居る様なのです。」



「かと言って、キリヤ公国連合国を締め出すような事をすれば、彼のゲルニアン帝国の様な事態に陥り、貿易摩擦を理由に何をされるのか分かった者では有りません。」


「キリヤ公国連合国は、自由貿易を掲げて居りますが故に、彼の国の法律さえ守って居れば、出入りは自由。」


「それ故に我が国の商人ギルドたちも、キリヤ公国連合国の領域内へと挙って貿易に出かける始末。」


「いやはや困った物です。」



「それはそれで良いのだが、こうも一カ国に依存してしまうのは、危険極まりない事だ。」


「何としてでも挽回する必要があるぞっ!!」



 そんな所にモンガル大元王国の大元王であるガビルライ・ハーンこと通称・ガビルによる第三列強大国・大華天帝国・クーロンへの新たな侵攻計画のお誘いの一報が届く。


「パーディシャー・ダレイオス陛下。モンガル大元王国の大元王であるガビルライ・ハーン陛下からお手紙が来ております。」


「ガビルからだと?何用だ?予とあやつは、ガイア―ズ大陸とダクラマカン大陸と言う互いの領土を巡って争う関係に在るが、自由貿易に措いては商売相手に過ぎぬ。」


「それがどういう風の吹き回しだ。」と言いつつ、侍従からガビルの手紙を受け取り、それを開き読み進めて行く。

 

「・・・・・なるほど、要するに、今一度、クーロン地方に・・・・大華天帝国・クーロンに攻め入りたいから軍隊を借りたいいや、傭兵軍として貸し出し売ってくれと言う事か?」


「傭兵数百人から数千人を掻き集める話は良くある事だが、万単位で貸し出しをしてくれとは豪気な奴だ。」


「だが、商売として依頼されたら応えるのが我が国の流儀と言う物だ。」


「面白そうだから、軍勢を傭兵軍として貸し出しするのも良いだろう。それなりに金を吹っ掛けるがな。」と言いながら、モンガル大元王国の大元王であるガビルライ・ハーンこと通称・ガビルによる第三列強大国・大華天帝国・クーロンへの新たな侵攻計画に一枚噛む事にしたダレイオス・ペルシャ―ラ30世であった。







マギアンティア世界統一暦・1555年・11月26日・午前12時10分頃・マギアンティア世界・ユーラシアン大陸から南方に千キロ地点・第三文明圏・南方地域世界・ダクラマカン大陸・クーロン地方・第三列強大国・大華天帝国・クーロン・中央部黄龍おうろん大河地方・帝都・長安市・クーロン一族が居城・金華九狐禁城・大天帝内私室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ビクトリナ南洋大戦が終わったキリヤ公国連合国は、10月を過ぎて、その季節は本格的な夏を迎え、更に色々と忙しい毎日を送って居たが、比較的に落ち着いた日々を享受して居た。


 今年はキリヤ公国連合国が建国されて初めてと成る官民の夏休み期間を何時にするかが、課題と成って居た。


 しかしながら、色々と国内外を問わず忙しい日々が続く最中であるので、残暑が厳しい初秋頃にまでずれ込む見通しとも言われ居る。



 そんな忙しい原因の一つに挙げられるのが、キリヤ公国連合国と敵対姿勢を貫く各国は、キリヤ公国連合国の地域の動きを注視しながらも、何処かに隙が無いかを探る日々を送って居た。



 さて、キリヤ公国連合国が拡大の一途を辿る中で、マギアンティア世界の各地では、様々な国家に動きが見られ始めて居た。



その中の一つである大華天帝国・クーロンは、キリヤ公国連合国の在るユーラシアン大陸から南方に270キロ先に在って、同じダクラマカン大陸の大国にして、モンガル大元王国と穀倉地帯を巡って争う大国であった。


 とは言っても、一方的にモンガル大元王国が巨大な穀倉地帯を有する大華天帝国・クーロンを打ち倒そうとして居るだけで、潤沢な資金と食料を有する 大華天帝国・クーロンの方が優勢なのは火を見るよりも明らかであった。   




 ようやく先週末に成って、モンガル大元王国を追い返した大華天帝国・クーロンは、一息を入れていた。


 天帝であるリュンファー・クーロンこと、リュンは、マギアンティア世界にキリヤ公国が建国され、続いてキリヤ公国連合国と成ってからの半年間。


 一連の経緯を逐一、その報告書を含めた、あらゆる情報に付いて、見聞きをし続けて居た。



 その結果、彼女は大華天帝国・クーロン内外で問題と成って居る事に付いての解決策と成るだろうと考え付く。


 それは大華天帝国・クーロンは、今現在の国内外の問題とは、 西方と万里の鉄壁超城を壁に接して攻防戦を繰り広げて居るモンガル大元王国と事をかまえて居ること。


 そして、キリヤ公国連合国と接して居るユーロン南方海峡洋海の洋上に浮かぶユーロン南方海峡洋海諸島地方である大弯亜大陸・ファン列島諸島・海南島諸島等を含めた飛び地領では、ユーロン南方海峡洋海諸島地方から東側へ、50キロ地点に在るアマゾネルス亜大陸に住まうアマゾネルス族と近隣海域を荒らし回る海賊団と抗争を何百年もの月日を続けて居た。


 それらの問題を一気に片付けてしまうと目論んで居るのであった。



 リュンは、金華九狐禁城・大天帝内私室にて、先の国交開設に向けて、自国へと招待をしたいとの申し入れに対する返答が、キリヤ公国連合国中央政府からの返書として届けられた。



「リュン大天帝さま。キリヤ公国連合国中央政府へと遣わした使者が、只今戻って参りました。」



「苦しゅうない。報告を申せっ!!」


「ははっ!!キリヤ公国連合国中央政府閣僚幹部・外務省大臣・結城・梅晴・春宗閣下からの返書に御座います。」と大華天帝国・クーロン政府・外務省に所属する外交官は、キリヤ公国連合国中央政府で、外務を担当する手渡す外務省大臣・結城・梅晴から、正式な返書を受け取った。


「何々・・・・謹んでリュンファー大天帝陛下の申し入れをお受け致します。」


「其方へは、夏季休暇期間が明けた、13月の第一週目に訪問を予定しています。」


「リュンファー大天帝陛下に措かれましては、先日のご提案の事を何卒、良しなに重ね重ね、お願い申し上げます。キリヤ公国連合国・外務省大臣・結城・梅晴・春宗。」


「くくくくくっ!!妾の申し入れを受けるか?此処までは予想通りなのじゃ、じゃがな。小僧も臣下の小娘ども、気付いて居るのかえ?」


「この妾と手を組むと言う事はっ!!貴様らの首を絞めかねない、更なる窮地へと立たされる・・・・いいや、妾と地獄の底へと転がり落ちる事にもなり兼ねない埋伏の毒を含んで居る事にのう。」


「今やキリヤ公国連合国は、マギアンティア世界に措ける騒動の中心。火種なのじゃよ。」


「この世界では、小僧とキリヤ公国連合国を利用したいと考えて居る一派と排除したいと言う一派に真っ二つに割れ始めて居おるのじゃっ!!」


「それだけ小僧と異世界地が持ち込んだ異物が、非常に厄介な物であると言う事なのじゃが・・・・・・まぁ、それは良い。」


「じゃがのう。小僧、お主と組む相手が、果たして・・・・この妾一人で済むかのう・・・・くくくくくっ!!かかかっ!!くくくくくっ!!コオオオォォォォーーーーーンッ!!」と九尾狐族独特な高笑い声が、勇治に対する様々な意味での含みに対する事を想い巡らす事に、思わず可笑しく成り、気持ちが高ぶってしまった事から、興奮する余りに笑い声を木霊させしまうリュン。



 彼女の企みが、更なる戦火をキリヤ公国連合国へと呼び込み、様々な者たちが集まろうとして居た。


其処へ新たなる情報が齎された。



「リュン大天帝さまっ!!一大事で御座いますっ!!


「苦しゅうない。報告を申せっ!!」


「ははっ!!密偵達からの報告からで御座いまするが、如何やらモンガル大元王国とペルシャ―ラ大帝国の二か国にて、我が国へと攻め込む計画を目論んで居るとの事に御座いまするっ!!」


「その総数兵力は、400万に達するとの事に御座いますっ!!」



「何じゃとっ!!今年のモンガル大元王国の侵攻軍・200万を優に超える規模では無いかっ!!」


「あのガビル小僧めっ!!思い切った金の使い方をし居るっ!!」


「如何なさいますか?予想では、夏休み旅行を終えた直後に、キリヤ公国連合国の外交訪問予定日と重なる時期にモンガル大元王国軍が我が国へと侵攻して来る恐れが・・・・・・・・・」


「くくくくくっ!!くくくくくっ!!かかかっ!!くくくくくっ!!コオオオォォォォーーーーーンッ!!」と九尾狐族独特な高笑い声が木霊する。



「安心せいっ!!予想とは、ちと違うが、この様な時の為に、キリヤの小僧と手を組む算段を付けたのだっ!!」


「おおっ!!それでは彼の少年王と手を組むのは、やはり・・・・・・」


「くくくくくっ!!くくくくくっ!!かかかっ!!くくくくくっ!!コオオオォォォォーーーーーンッ!!その通りっ!!モンガル大元王国とペルシャ―ラ大帝国の二か国との戦は金と物資の消費が激しいからのう。」




「だったら、我が国をキリヤ公国式に改革を進めて行く事にしたのじゃっ!!」


「流石は天帝陛下っ!!」


「最早、大軍を動かすだけの軍隊何ぞ古臭いのじゃ、これから量より質の時代なのじゃっ!!くくくくくっ!!かかかっ!!くくくくくっ!!コオオオォォォォーーーーーンッ!!」と九尾狐族独特な高笑い声が、再び木霊する。




 大華天帝国・クーロンの天帝であるリュンは、もういい加減に数百年に亘って戦をやり合って居るモンガル大元王国との戦い終止符を打つべく、大軍キラーである桐谷勇治とキリヤ公国連合国と手を組んで、その経済・軍事の力を用いて、自国の改革と防衛力を高める腹積もりで居るのであった。



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